「顧問契約、一度考えたことはあるんですよ。でも月に何万円も払って、本当に元が取れるのかどうか……正直、踏み出せなくて」
こういう話を、飲食店や美容室のオーナーの方から聞くことが、本当によくあります。気持ちはよくわかります。毎月の固定費に新たな支出を加えることへの抵抗感は、経営者として至極真っ当な感覚です。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてほしいことがあります。「顧問料を払うコスト」と「顧問契約をしないことで生じる機会損失」、どちらを正確に計算しているか、ということです。
この記事では、増益繁盛クラブを主宰する私、ハワードジョイマンが、経営顧問を月額契約する際の費用対効果の正しい判断基準について、実際の経営者との対話の中から見えてきた視点を中心にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 経営顧問の月額契約で「元が取れるか」を判断する正しい基準
- 顧問契約で得られる価値のうち、お金に換算しにくい部分の正体
- 費用対効果を高める顧問との関わり方と活用の仕方
- 増益繁盛クラブ会員が顧問契約を通じて得たリアルな変化
こんな方におすすめ
- ✅ 経営顧問の月額契約を検討しているが費用対効果が不安な方
- ✅ 売上が横ばいで、何かを変えなければと感じている飲食店・美容室オーナー
- ✅ 「相談できる人がいない」という孤独感を抱えている経営者の方
- ✅ 顧問契約とコンサルティングの違いが整理できていない方
- ✅ 学びや相談への投資に踏み出すかどうか迷っている方

「費用対効果」を何で測るか、そこが出発点
経営顧問の月額契約を検討するとき、多くの方が最初に考えるのは「月〇万円払って、売上がどれだけ増えるか」という計算式です。これ自体は間違っていません。でも、それだけで判断しようとすると、大事なものを見落とします。
私が21年間、833件以上の店舗経営者と関わってきた中でわかったのは、顧問契約で得られる価値には大きく3種類あるということです。
1つ目は「直接的な売上・利益の改善」。これはわかりやすい。チラシを出して新規客が増えた、POPを変えて客単価が上がった、LINE配信を始めてリピート率が上がった、という数字で見える変化です。
2つ目は「判断の速度と精度の向上」。これはお金に換算しにくいですが、実は非常に大きい。経営の悩みを一人で抱えて、何週間も何ヶ月も答えが出ないまま時間が過ぎていく──その機会損失のコストは、顧問料の何倍にもなり得ます。
3つ目は「経営者マインドの転換」。私がいつも施策より先に置くのはここです。「売上は運任せ」から「売上は客数×客単価×来店頻度で意図的に作れる」という思考に切り替わると、月次の行動が根本から変わります。これは一度身につくと、顧問契約が終わった後も資産として残ります。
費用対効果を正確に判断したいなら、この3つを合わせた価値で考える必要があります。
実際の経営者との対話から見えてきたこと
ここで、増益繁盛クラブの会員の方々との対話の中で印象に残っているエピソードをいくつかご紹介します(個人・店舗の特定を避けるため、詳細は省いています)。
ある居酒屋のオーナーは、顧問契約を始める前こう言っていました。「顧問料を払うお金があったら、その分広告に回したほうがいいんじゃないですか」と。
私はこう聞き返しました。「今、広告を出しても思ったように効果が出ていない理由は何だと思いますか?」
そのオーナーはしばらく黙って、「……何が刺さるか、わかってないからかもしれません」と答えてくれました。
そうなんです。広告はお金を使えば自動的に売上が上がるものではなく、「誰に」「何を」「どう伝えるか」という設計が先にある。その設計を一緒に考える人間がいるかどうかが、広告投資の回収率を大きく左右します。その方は顧問契約から6ヶ月後、チラシとGoogle広告を組み合わせた施策で、月商が大きく伸びています。
「チラシもGoogle広告も、やり始めてすぐには結果が出なかった。でも、毎月の積み重ねで新規客が約2倍になり、客単価も1,400円上がって月商350万円から620万円になりました」
居酒屋オーナー(40代・男性)
「〜コンサルタントと一緒にPOPとメニュー設計を見直してから、値下げしなくても選ばれるようになった。リピート率が38%から71%まで上がり、月商は年間で1.6倍になりました」
美容室オーナー(2店舗経営・40代・女性)
✓ ここまでのポイント
- 費用対効果は「売上の増加」だけでなく、「判断速度の向上」「経営者マインドの転換」を合わせた3つで測る
- 広告投資の回収率は、設計の精度次第。設計を一緒に考える人間がいるかどうかで結果が変わる
顧問契約の費用対効果を高める3つの条件
顧問契約を結んだからといって、自動的に売上が伸びるわけではありません。関わり方によって、得られる価値は大きく変わります。私が見てきた中で、顧問契約を有効に活用している経営者には共通した3つの特徴があります。
チェックポイント①:自分の現状数字を把握しているか
月商・客数・客単価・来店頻度・原価率・人件費率──これらを即座に答えられますか。数字を持っていない経営者に対して、どんな優秀な顧問も正確なアドバイスを出すことができません。顧問と話す前に、自店の現状を数字で整理しておくことが、契約の価値を何倍にも引き上げます。
✅ ポイント:月次の売上分解(客数×客単価×来店頻度)を習慣にするだけで、問題の所在が自分でも見えるようになります。
チェックポイント②:「聞くだけ」になっていないか
アドバイスをもらって、「参考になりました」で終わる。これが最も多い失敗です。顧問との時間は、実行のための起点であるべきで、インプットの場であってはいけない。「今月中に何を一つやるか」を毎回決めて帰る経営者は、確実に変化が早い。
✅ ポイント:面談・相談のたびに「次の一手」を一つ決める習慣を持つ。地味に見えて、これが最も効果的です。
チェックポイント③:「決算書を改善したい」ではなく「現場を動かしたい」か
経営顧問に期待するものが「ふわっとした経営戦略の整理」なのか、「現場の売上・利益を具体的に動かすこと」なのかで、顧問の選び方も変わります。店舗経営で売上を伸ばしたいなら、現場の販促設計と実行支援に強い顧問を選ぶことが、費用対効果を最大化する近道です。
✅ ポイント:顧問候補者に「私の店で実際に何をどう変えますか」と聞いてみてください。具体的な答えが返ってくるかどうかが判断基準の一つになります。
「経営の悩みを一人で抱え続けるコストは、顧問料より高い。決断が遅れた半年、動けなかった3ヶ月分の売上損失を考えたとき、顧問への投資は明らかに割に合う。ただし、動く気がある経営者に限ってのことですが」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
「月額いくらが妥当か」の考え方
よくある質問として「顧問料は月額いくらが適正ですか」というものがあります。これは逆向きの問いです。正しい順序は「この顧問と関わることで、客単価・客数・来店頻度のどれがどう動くか」を見積もってから、それに対して顧問料が見合うかどうかを判断することです。
たとえば、月商500万円の飲食店で、客単価が500円上がると仮定しましょう。月間客数が1,000人なら、それだけで月50万円の売上増です。年間600万円。この改善を3〜6ヶ月で実現できる顧問なら、月額5万円の顧問料でも費用対効果は十分すぎるほど成立します。
「お金を掛けずに売上を伸ばしたい」という気持ちはわかります。でも私は、これを「愚策」だとはっきり言っています。学びと相談と広告は、消費ではなく投資です。私自身、独立直後に貯金が底をついて家族から借金をした経験がある。その状況から脱出できたのは、毎月広告を出し続けたからです。お金を出して顧客を創造することへの覚悟を持ったとき、商売は動き始めました。
❌ よくある判断ミス(顧問契約を見送るケース)
- 「今は余裕がないから、少し売上が上がったら考えます」と言い続けて3年が過ぎる
- 顧問料という固定費だけを見て、機会損失のコストを計算しない
- 安い顧問を選んで、具体的な実行支援がなく成果が出ない
✅ 費用対効果が出やすい顧問契約のパターン
- 現場の販促(チラシ・POP・LINE・Google広告)の設計と実行支援がセットになっている
- 月次で数字を確認しながら、次の打ち手を一緒に決める伴走型である
- 売上分解(客数×客単価×来店頻度)のどこを動かすかが明確に示される
まとめ:顧問契約は「消費」か「投資」か、あなたが決める
経営顧問を月額契約する費用対効果の判断基準は、シンプルにまとめると次の2点に集約されます。
ひとつ、「顧問料」と「その顧問がいることで動く売上・利益の変化」を比較して判断すること。売上増加だけでなく、判断速度の向上と経営者マインドの変化も含めて計算すること。
もうひとつ、「動く気があるかどうか」が前提であること。聞くだけの受け身では、どんな顧問も費用対効果は出ません。実行する気がある経営者にとって、顧問契約は間違いなく投資になります。
私が主宰する増益繁盛クラブでは、飲食店・美容室・小売店の経営者の方が、客数・客単価・来店頻度の3系統で売上を意図的に作れるようになるための伴走支援を続けています。支援実績833件以上、業界経験21年の現場感覚を持って、一緒に考えていきます。
まずは一歩、情報収集から始めてみてください。費用対効果を判断するための材料を揃えることが、最初の行動です。
お気軽にのぞいてみてください。あなたの商売の現状に合った入口をご案内します。
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