「料理には自信があるのに、なぜかお客さんが増えない」
「忙しく動き回っているのに、月末に通帳を見るとじりじり減っている」
「ホットペッパーのクーポン客ばかりで、リピートしてもらえない」
「スタッフが定着しないし、自分がいないと売上が落ちる」
……こういう悩み、一人で抱えて、深夜にぐるぐる考えていませんか。
飲食店を経営していると、悩みは次から次へと出てきます。しかもその悩み、周りに気軽に相談できる相手がいないんですよね。同業の知人には強がってしまうし、家族には心配をかけたくない。税理士さんに相談しても「数字の話」になるし、商工会議所の窓口は予約が取りにくい。
結果として、「一人で悩む時間」だけが積み重なっていく。これが、飲食店経営者が陥りやすい最初の落とし穴です。
静岡市清水区で20年、飲食店・美容室・小売店を中心に累計1,000店舗以上の経営支援に関わってきた中小企業診断士のハワードジョイマンです。今日は「経営相談を正しく活用することで一人で悩む時間をどう短縮するか」について、具体的にお話しします。
📋 この記事でわかること
- 飲食店経営者が「一人で悩む時間」を長引かせてしまう原因
- 売上が頭打ちになっている店に共通する診断ポイント
- 経営相談を活用して「動ける状態」に早く切り替えるステップ
- 悩みを言語化することで見えてくる、今すぐ打てる一手
こんな方におすすめ
- ✅ 売上や利益の悩みを一人で抱えこんでいる飲食店オーナーさん
- ✅ 忙しいのに手元にお金が残らず、原因がわからない方
- ✅ 「このままでいいのか」という漠然とした不安を感じている方
- ✅ 経営相談が自分に必要かどうか、判断できていない方
- ✅ 一人で考えるより、誰かと話すことで整理したいと感じている方

「一人で悩む時間」が長い店ほど、問題は複雑になっていく
経営の悩みというのは、放置すると複雑に絡み合っていきます。
例えば「集客できない」という悩みがあるとします。対策を打たないまま1ヶ月、2ヶ月と過ぎると、今度は「売上が落ちてきた」という別の悩みが加わります。さらに放置すると「スタッフの給料が払えるか不安」という資金繰りの問題が出てくる。そして「スタッフに本当のことを言えない」というコミュニケーションの問題まで生まれてくる。
最初の問いは「集客できない」という1行だったのに、半年後には4層の問題が積み重なっている。これが「一人で悩む時間」が生み出す複利的なダメージです。
私がこれまで全国1,000店舗以上の経営者さんと話してきた中で気づいたことがあります。業績がうまくいっている経営者とそうでない経営者の最大の違いは、「能力の差」でも「センスの差」でもない。「悩みを一人で抱える時間の長さ」の差です。
うまくいっている経営者は、悩みが小さいうちに誰かに話して言語化する習慣があります。言語化することで「自分は何で悩んでいるのか」が明確になり、対処できるようになる。これだけの違いで、結果が大きく変わってくるんです。
「悩みを一人で抱える経営者と、すぐに言語化して動く経営者では、1年後の業績が別次元になっていることが多い。相談することは弱さではなく、最も早い問題解決の手段です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・経済産業省登録番号 402345)
あなたの店の「悩みの根っこ」を診断する4つのチェックポイント
経営相談に来る飲食店オーナーさんが抱えている悩みは、表面上はバラバラに見えても、掘り下げると大体4つのどれかに行き着きます。自分の店がどこに当てはまるか、チェックしてみてください。
チェックポイント①:売上は「客数×客単価」でしか考えていない
「客数を増やさなきゃ」「もっと広告を打たなきゃ」しか思いつかない状態です。実は売上は7つの軸(入店率・購入率・購入点数・客単価・来店回数・来店タイミング・新規客)に分解できます。どの軸に問題があるかを特定せずに打ち手を考えても、的外れになります。
✅ ポイント:「今月の売上が落ちた」→「どの軸が落ちたのか」を順番に確認してください。新規集客は時間がかかりますが、入店率・購入率は今来ているお客さんへの打ち手なので即効性があります。
チェックポイント②:集客=値引き・クーポンになっている
ホットペッパーのクーポンやグルメサイトの割引で集客している場合、集まるのは「価格にしか反応しない客」です。優良客と値引き客では生涯価値に7倍以上の差が生まれるというデータがあります。忙しいのに利益が残らない構造の多くは、ここに原因があります。
✅ ポイント:集客商品と収益商品を分けて考えてください。目玉メニューで人を集め、関連商品・プレミアムプランで利益を取る構造に設計し直すことが先決です。
チェックポイント③:「来月の売上」が予測できない
次回来店がお客さん任せになっていて、今月の売上も翌月の売上も読めない状態です。発注・仕入れ・シフトが後手後手に回り、コストが無駄に増えていきます。
✅ ポイント:「未来計画表」を使って半年先の来店ペースをお客さんと共有し、次回予約をその場で取る仕組みを店全体に入れてください。これだけで売上予測の精度が一気に上がります。
チェックポイント④:自分がいないと売上が落ちる
オーナーが調理場に立っていないと味が落ちる、接客の質が下がる、スタッフが動けない——この状態は、「仕組みではなく人の属人芸で回っている店」のサインです。現場から抜けられないオーナーは、最も高価な時間(経営を考える時間)を最も安い仕事(現場業務)に使い続けていることになります。
✅ ポイント:POP・メニュー表・店前看板・未来計画表などで販促と接客を標準化し、「仕組みが売ってくれる状態」を先に作ってください。完璧に引き継いでから抜けようとすると永遠に抜けられません。70点で委ねる覚悟が必要です。
✓ ここまでのポイント
- 「一人で悩む時間」が長いほど、問題は複利的に複雑になっていく
- 売上の悩みは「7つの軸」で分解することで、打つべき手が明確になる
- 集客=値引きの思い込みが、忙しいのに利益が残らない構造を作っている
経営相談で「一人で悩む時間」が短縮される、3つのSTEP
経営相談は「答えをもらいに行く場所」ではありません。「悩みを言語化して、動ける状態に変える場所」です。この違いを理解しておくと、相談の使い方が変わります。
経営相談 STEP 1
「悩み」を「問い」に変える
「なんとなく売上が落ちている気がする」という状態は、「悩み」です。これを「購入点数が下がっているのか、来店回数が下がっているのかを確認する」という「問い」に変えることが最初のステップ。言語化することで、すでに悩みの半分は解決しています。相談の場では、漠然とした不安を「問いの形」に整理することに時間を使います。
⚠️ よくある失敗:「何から話せばいいかわからない」と思って、相談自体を先送りにしてしまうこと。まず悩んでいることを箇条書きにして持ってくるだけで十分です。
経営相談 STEP 2
ボトルネックを1つ特定する
売上の7つの軸のうち、「今の自店で一番すぐ成果が出やすい軸」を特定します。全部同時に改善しようとすると頭がパンクして結局何もできない。だから、2週間で3つだけ実行する打ち手を選びます。1ヶ月で6つ、1年で72の打ち手です。日本全国で年間72の販促改善を継続している飲食店経営者はほぼいません。それだけで差別化できます。
⚠️ よくある失敗:「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と広げすぎて、2週間後に何も実行できていない状態になること。2週間で3つだけ、と決め打ちしてください。
経営相談 STEP 3
「今日できること」を一つ持って帰る
相談の最後に「明日から1つだけやること」を決めます。店前の看板に写真を1枚増やす、メニュー表の一番売りたいメニューのネーミングを「ご利益中心」に書き換える、次回来店の予約をその場で取るようにスタッフに伝える——こういう具体的な一手です。「考える時間」を「動く時間」に変換するのが、経営相談の最大の役割です。
⚠️ よくある失敗:相談で「なるほど」と納得した気持ちになって、実際には何も動かないこと。相談した翌日に1つだけ実行する、このリズムを作ってください。
❌ よくある経営相談の使い方
- 「全部解決してもらおう」と受け身で参加する
- 一度相談して「やっぱり難しそう」と動くのをやめる
- 相談の内容を現場のスタッフと共有せず、オーナー一人で抱え込む
✅ 成果が出る経営相談の使い方
- 「今一番困っていること」を1つに絞って相談する
- 相談翌日に1つだけ実行して、次回に結果を報告する
- 相談で決めた打ち手をスタッフに共有し、店全体で動く
「全国500社以上の経営者と関わってきて気づいたのは、成果を出す人は『完璧な計画』を持っている人じゃないということ。相談でボトルネックを1つ特定して、翌日に1つだけ動いた人が結果を出していきます」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・販促アイデア100選 代表)
実際に経営相談で変わった飲食店の例
抽象的な話だけでは伝わらないと思うので、具体的な数字も交えてお伝えします。
「正直、最初は相談なんてしても意味あるのかと半信半疑でした。でも、売上の軸を7つに分解して『うちは来店回数と客単価に穴がある』と特定できた瞬間、何をすべきかが初めて見えた気がしました。その後、メニュー表を書き換えてPOPを3枚つくっただけで、翌月から変化が出始めました」
月商130万円→230万円に成長した焼き鳥店オーナー(40代・男性)
「赤字が続いて、もう廃業しかないと思っていました。でも、問題を一つずつ整理したら『値引きで集めた客層が原因』だということがわかって。客層を変えることから始めたら、1年後には年商が2倍になっていました」
赤字経営から脱却し、年商2倍を達成した美容室オーナー(30代・女性)
地方都市のパスタ店が前年比151万円の売上増を達成した事例も、最初のきっかけは「一人で悩んでいた状態を言語化する場」を持ったことでした。「うちのパスタは美味しいのに伝わらない」という漠然とした悩みを「ターゲットが玄人向けになっていて初心者に刺さっていない」という具体的な問いに変えた瞬間、打ち手が見えてきた。
ターゲットは常に初心者です。玄人相手の訴求は今日でやめてください。これは私がどの飲食店オーナーさんにも最初にお伝えすることです。
静岡から全国へ——「一人で悩まない経営」の仕組みをつくる
私は静岡市清水区(新清水駅から徒歩1分)を拠点にしていますが、増益繁盛クラブには北海道から沖縄、アメリカまで500社を超える飲食店・美容室オーナーが参加しています。全員がかつては「一人で悩んでいた時間」を経験してきた経営者です。
私自身、1975年に清水市(現・静岡市清水区)の自営業の家に生まれ、父の急逝を機に市役所を7年勤めた後に独立しました。昼は公務員、夜は中小企業診断士の受験勉強、週末はイタリアンレストランで無給修行という6年間を経て今があります。「一人で悩む時間の長さ」は、人一倍知っている側にいるつもりです。だからこそ、その時間を短縮することの価値を心底信じています。
飲食店経営の悩みは、「動き始めれば解決の糸口は必ず見つかる」。問題は「動き始めるまでの時間」をどれだけ短くするか、それだけです。
まとめ:一人で悩む時間を短縮するための最初の一歩
今日お伝えしたことを整理します。
- 「一人で悩む時間」が長い店ほど、問題は複利的に複雑になっていく
- 売上の悩みは7つの軸で分解することで、打つべき手が明確になる
- 経営相談の目的は「答えをもらう」ことではなく「悩みを言語化して動ける状態にする」こと
- 相談の翌日に1つだけ実行する。2週間で3つ。年間72の打ち手を重ねる
「今すぐ何かしたい」という方には、まず飲食店の利益構造を根本から整理できる無料の教科書を読んでみてください。今日ここでお伝えした「7つの軸」「集客商品と収益商品の分離」「ご利益中心のネーミング」などが体系的にまとまっています。
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一人で悩む夜が、一日でも早く終わりますように。
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