飲食店の常連客の作り方は、名前で呼ぶことから始まる。追伸で「〇〇さん」と書くだけ

「美味しいって言ってもらえるのに、なぜかまた来てくれない」
「新規客は来るんだけど、気がつけばいつも知らない顔ばかり」
「グルメサイトのクーポンで来てくれたお客さんが、次回は来ない」

こういう状況、心当たりありませんか。

一生懸命料理を作って、接客も頑張っているのに、常連客がなかなか育たない。これは料理の問題でも、接客の問題でもないことが多いんです。

一番の原因はシンプルで、「あなたのお店が、お客さんのことを覚えていないように見える」から。逆に言えば、「覚えていることを伝える」だけで、リピート率はガラッと変わります。

今日はその最もシンプルで、最もコストのかからない方法――「名前で呼ぶ」という話をします。ハガキDMやLINEの追伸に「〇〇さん」と書くだけ。これだけで常連客が育ち始めます。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ名前で呼ぶだけで常連客が増えるのか、その理由
  2. ハガキDMの「追伸」を使った具体的な実践ステップ
  3. LINEへの応用と、スタッフ全員でできる仕組みの作り方
  4. 名前を呼ぶだけでなく、来店回数を増やすための次の一手

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規客は来るがリピートにつながらないと感じている飲食店オーナーの方
  • ✅ ハガキDMやLINEを使っているが、反応が薄いと悩んでいる方
  • ✅ 値引きクーポンに頼らず、常連客を増やしたい方
  • ✅ スタッフを含めた「お客さんとの関係づくり」を仕組み化したい方
  • ✅ 月商500万円の壁を突破するヒントを探している飲食店経営者の方
飲食店の常連客の作り方は、名前で呼ぶことから始まる。追伸で「〇〇さん」と書くだけ | 販促アイデア100選
目次

なぜ「名前で呼ばれる」だけで、お客さんはまた来るのか

少し考えてみてください。あなたが先月行ったレストランから、今日ハガキが届いたとします。

一枚は「いつもご利用ありがとうございます。今月のおすすめメニューはこちらです」という印刷物。もう一枚は、同じ内容の文章の最後に手書きで「追伸 田中さん、先日は牡蠣のパスタをお選びいただきましたね。季節が変わったらぜひまたお試しください」と書いてある。

どちらのお店に、もう一度行きたくなりますか。

答えは明らかですよね。人間は「自分のことを覚えていてくれている」と感じた瞬間に、特別な感情が生まれます。これは値引きとはまったく別の話です。感動を煽っているわけでもない。ただ、「あなたのことを覚えていますよ」という事実を伝えているだけです。

飲食店の常連客づくりで一番大事なのは、「来てくれた人に、また来たいと思ってもらう仕掛け」を意図的に作ることです。その仕掛けの中で、最もコストが低くて、最も効果が高いのが「名前で呼ぶ」という行動なんです。

「常連客は、偶然育つものじゃありません。意図的に関係を育てるから、常連になってくれるんです。名前を呼ぶのは、その最初の一歩。難しい話じゃないですよね」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・販促アイデア100選)

ステップ別:ハガキDM「追伸作戦」の始め方

では、実際にどうやるのか。ステップで説明します。

常連づくり STEP 1

お客さんの名前と、注文した料理を記録する

まず、来てくれたお客さんの名前とその日注文したメニューを記録する習慣を始めてください。難しく考える必要はなく、予約台帳でも、レジの横に置いたノートでも構いません。名刺をいただいた方の名前、常連になりそうな方の顔と名前、「〇〇さん、いつもの○○ですね」が言える状態を作ることが目標です。

⚠️ よくある失敗:「全員分記録しよう」と張り切って途中で力尽きるパターン。最初は1日3名でいい。週に10名記録できるだけで、1ヶ月で40名のリストになります。

常連づくり STEP 2

ハガキDMを送る。印刷文章はそのままでいい

月に一度、既存のお客さんへハガキDMを送ります。本文の内容は、季節のお知らせでも、新メニューの告知でも構いません。ここで大事なのは本文ではなく、「追伸」です。

ハガキの余白、もしくは裏面の端に、手書きで一言書く。「追伸 鈴木さん、先日はありがとうございました!」それだけでいい。最初は名前だけでも十分です。送った枚数の半分以上のお客さんから、来店時に「ハガキもらったよ!」という反応が返ってくるようになります。

⚠️ よくある失敗:「手書きじゃないといけないの?」と悩んでフォントで代替するケース。手書きだからこそ伝わるんです。スタンプでも、殴り書きでも、「人の手」が介在した感じが出るものであれば効果があります。

常連づくり STEP 3

注文した料理や、前回の会話を追伸に加える

慣れてきたら、名前だけでなく「前回何を食べたか」「どんな話をしたか」を一言添えます。「追伸 佐藤さん、先日のうに丼、喜んでいただけてよかったです。今月は新物のあわびが入りました」といった具合です。

これは「記憶してくれている」という感覚をお客さんに与えます。この感覚こそが、「また行きたい」という気持ちの正体です。値引きクーポンを出さなくても、次の来店を引き寄せることができます。

⚠️ よくある失敗:あれこれ書きすぎて追伸が長くなり、結局印刷文と変わらなくなるケース。追伸は2〜3行で十分。短いほど、手書き感が際立って効果が出ます。

✓ ここまでのポイント

  • 「名前で呼ばれる」体験がお客さんに特別感を生み、リピート率が上がる
  • ハガキDMの追伸は手書きで名前だけでもOK。まず送ることが先決
  • 注文内容や会話を記録することで、追伸の質が上がり常連育成が加速する

LINEへの応用。追伸効果をデジタルでも出す方法

「ハガキは手間がかかる」「うちはLINEがメインです」という方もいますよね。大丈夫です。LINEでも同じことができます。

LINEで一斉配信するとき、多くのお店は「今月のおすすめ」「〇月のイベント情報」といった本文だけを送っています。ここに、一言加えるだけです。

一斉配信の文末に「追伸:先日ご来店いただいた山本さん、あの日の鉄板焼きいかがでしたか?また来てくださいね」のように書く。全員が読むLINEの中に「自分の名前が出てきた」体験は、それを見た山本さんにとって忘れられないインパクトになります。さらに、それを見た他のお客さんも「あのお店、お客さんのことちゃんと覚えてるんだな」という印象を受けます。

一人の名前を出すことで、全員の心に届く。これが「名前で呼ぶ」の、少し上の使い方です。

ただし、LINEでフルネームを公開することに抵抗がある方もいるので、苗字だけにするか、「先日のご予約のお客様」「初めてご来店いただいた○○さん」のように文脈で調整してください。

「月商130万円から230万円に成長した焼き鳥店さんも、最初にやったのは派手な広告じゃなかった。お客さん一人ひとりへの、小さな関わりを積み重ねたことが出発点でした」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・販促アイデア100選)

スタッフ全員で「名前で呼ぶ」を仕組みにする

ここまで読んで「でも、自分一人じゃ追いつかない」と思った方もいるはずです。その通りです。オーナーが一人で全部やろうとすると続きません。大事なのは、スタッフ全員が同じことをできる「仕組み」にすることです。

具体的にはこうしてください。

まず、スタッフが接客でお客さんの名前を聞ける状況を意図的に作ります。「ポイントカードを作りませんか」でも「次回ご予約はいかがですか」でも構いません。名前を自然に聞けるシーンを設計してください。

次に、聞いた名前と注文内容を記録するシートを共有します。難しいシステムは不要で、Google スプレッドシートでもノートでもいい。「今日の来店者メモ」として運用するだけです。

そのメモがハガキDMの追伸になり、LINEの一言になる。オーナーが書かなくても、スタッフが記録した情報を元に追伸を書けるようになります。これが「仕組み」です。

私が「未来計画表」と呼んでいる、次回来店の計画をお客さんと一緒に作るシートと組み合わせると、さらに強力になります。「次は〇月頃に来てくれそう」というペースが見えていれば、そのタイミングに合わせてハガキを送れる。名前を呼びながら、来店タイミングまでコントロールできるようになります。

「増益繁盛クラブに参加してから、スタッフみんながお客様の名前を覚えて接客するようになりました。ハガキに名前を書いて送ったら、翌月の来店率が明らかに変わって、月商も伸び始めました」

焼き鳥店オーナー(月商130万円→230万円に成長)

名前を呼ぶ「次の一手」――来店回数を増やす仕掛け

名前で呼ぶことは、常連客づくりの入り口です。次のステップとして、「来店回数を増やす仕掛け」を加えてください。

❌ よくある間違いパターン

  • 来てくれたお客さんへの次のアクションを「お客さん任せ」にしている
  • 「また来てください」という言葉で終わって、具体的な次回来店の話をしない
  • 閑散期になってから慌てて値引きクーポンを配って呼び戻そうとする

✅ 推奨アプローチ

  • 来店時にその場で次回予約を提案する(「次は〇月に新メニューが出ます、ご予約いかがですか」)
  • ハガキや追伸で「次回来てほしい理由」を具体的に伝える(「来月、〇〇さんが好きな季節の食材が入ります」)
  • 繁忙期に客数を最大化することに集中し、閑散期の値引きに頼らない構造を作る

売上の7つの軸のうち、「来店回数」と「来店タイミング」はお店側が意図的にコントロールできる領域です。それを動かすカギが、名前で呼ぶという「関係づくり」にある。これが今日お伝えしたかった本質です。

まとめ:今週から始めること、3つだけ

難しく考えなくて大丈夫です。今週から3つだけ始めてください。

1つ目、来店したお客さんの名前と注文した料理をノートに書く。1日3名でいい。

2つ目、今月送るハガキDMの文末に、手書きで「追伸 〇〇さん、またお待ちしています」と一言添える。印刷内容はそのままでOKです。

3つ目、次回来店の提案を接客の最後に一言加える。「来月また新しいメニューが出ますよ」この一言を全スタッフが言えるようにする。

この3つで、今月の来店回数が確実に変わります。値引きは一切不要です。「値引きではなく、価値で選ばれる」経営は、名前を呼ぶという小さな積み重ねから始まるんです。

全国500社を超える飲食店・美容室オーナーが実践してきた手法を、静岡市清水区を拠点に業界経験20年の中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)ハワードジョイマンがお届けしています。

「もっと具体的に自分のお店に当てはめて考えたい」「ハガキDMの文面を一緒に考えてほしい」という方は、まず以下から無料の情報を受け取ってください。飲食店が今日から実践できる販促の考え方をまとめてお届けします。

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個別に相談したい方は、LINEからお気軽にどうぞ。「常連客を増やしたい」「ハガキDMを始めたい」など、気になることを一言送ってください。お待ちしています。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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