先日、静岡市内でラーメン店を営むオーナーさんからこんな相談をいただきました。
「LINE広告って、ラーメン店みたいな業態に向いてるんですかね?なんか若い子向けのイメージがあって……」
率直に言います。向いてます。むしろ、ラーメン店はLINE広告との相性がかなりいい。ただし、「広告を出せば来る」という話ではなくて、友達追加してから実際に来店するまでの流れをどう設計するか、ここにすべてがかかっています。
今日は私、ハワードジョイマンが普段コンサルの現場でお伝えしている、LINE活用の動線設計をラーメン店の一日の流れに沿って具体的にお話しします。
こんな方におすすめ
- ✅ ラーメン店・麺類専門店を経営していて、集客の手が詰まっている方
- ✅ ホットペッパーやグルメサイトへの依存をそろそろ減らしたいと考えている方
- ✅ LINEは登録しているものの、使いこなせていないと感じている飲食店オーナーさん
- ✅ 値引きではなく、価値で来店してもらう仕組みを作りたい方
- ✅ 新規のお客さんをリピーターに育てる仕組みが欲しい方

朝10時・開店準備。このタイミングにLINEの種をまく
ラーメン店の朝は早い。スープの仕込みが始まるのは、多くの店で開店の数時間前です。今回主役として登場してもらうのは、静岡市内でこってり系の鶏白湯ラーメンを看板メニューに据えて7年経営しているオーナーの田中さん(仮名)。スタッフ2名と一緒に毎朝8時に仕込みをスタートさせています。
田中さんが数ヶ月前に始めたのが、開店準備中にLINEのメッセージを予約配信しておくという習慣です。内容は難しくない。「今日のおすすめ」や「今週だけ提供している限定メニュー」を、写真1枚+3行のテキストで送るだけ。配信時刻は午前11時。ちょうどお客さんが「今日のお昼どうしようか」と考え始めるタイミングです。
大事なのは、このメッセージが届く相手が誰かという点です。すでに一度来店して、LINE友達登録してくれているお客さんです。つまり、見知らぬ人に向けた広告ではなく、すでにお店のことを知っている人への再来店の声かけ。これがLINEの本質的な強みです。
昼営業のピーク。新規のお客さんにLINE友達追加を促す
昼の12時〜13時半は田中さんの店も最も混み合う時間帯です。このピーク時間に、田中さんが意識してやっていることがあります。
それは、会計時にLINE友達追加を自然に案内することです。レジ横に置いているPOPにはこう書いてあります。
「LINE友達登録で、次回使える『替え玉1杯無料券』をプレゼント。ぜひ登録してみてください」
ここで大事なのは、「値引き」ではなく「追加の体験」を提供していることです。替え玉1杯の原価は数十円。でも、お客さんにとっては「もう1回来る理由」になる。これが集客商品と収益商品を分けて考えるということです。
LINE友達になってもらえれば、あとはメッセージで継続的にアプローチできます。一方、友達追加がなければ、新規客は一度来て終わり。リピートするかどうかはお客さん任せになってしまいます。
さらに田中さんはQRコードをラーメンのどんぶりの横に立てた小さなカードにも印刷しています。食べている最中に目に入るので、「あ、登録してみようか」と思ったタイミングでその場でスマホをかざせる。これだけで友達追加率がぐっと上がったそうです。
午後のアイドルタイム。LINEメッセージの中身を仕込む時間にする
ラーメン店の多くは14時〜17時くらいが営業の谷間、いわゆるアイドルタイムです。この時間、田中さんは以前は「とりあえず休憩」で終わらせていました。でも今は違います。翌日〜翌週のLINE配信の中身を30分で仕込む時間にしているのです。
具体的には3つのことをやっています。
①今日仕込んだスープや食材の写真を撮る(手元にスマホがあればすぐできる)
②メニューの「裏側」を1文で書く(例:「今週の鶏白湯は、朝4時から8時間炊いたスープです」)
③次回来店を促すひと言を添える(例:「週末限定で旨辛バージョンも登場します」)
この3つを組み合わせれば、一つのLINEメッセージが完成します。所要時間は慣れれば15〜20分。毎日じゃなくていい。週3回でも十分です。
ここで意識してほしいのが、「情報を届ける」より「次に来る理由を作る」という発想です。「今日のメニューはこれです」という情報提供と、「週末だけの限定メニュー、今回逃したら次はいつになるかわかりません」という次回来店の誘導は、同じ1通でも効果が全然違います。
✓ ここまでのポイント
- LINE友達追加の入り口は「値引き」ではなく「追加体験(替え玉・限定券など)」で作る
- 配信メッセージは「情報共有」より「次来店する理由づくり」に軸を置く
- アイドルタイムの15〜20分でメッセージを仕込む習慣がリピート率を変える
夜営業。LINE広告で新規の「友達」を集める仕組み
ここまで話してきたのは、すでにLINE友達になっているお客さんへのアプローチです。でも当然、友達の数が増えないと配信が届く人数が増えません。
そこで使うのがLINE広告(旧称:LINE Ads Platform)です。LINEの友達追加を目的に広告を出すことができて、ターゲットを「地域×年齢×性別」で絞れます。田中さんの場合は、静岡市清水区周辺の20代〜40代男女に絞って、月3万円程度の予算で運用しています。
ただし、LINE広告を出しただけでは来店には繋がりません。広告をクリックして友達追加してくれたお客さんに、その後どんなメッセージを送るかが勝負です。
田中さんが設定しているのは「友達追加直後の自動メッセージ」です。内容はシンプル。
「登録ありがとうございます!初来店のあなたへ、替え玉1杯無料の特典をご用意しました。こちらを画面でスタッフに見せてください」
これが「友達追加→来店」の動線の完成形です。広告→友達追加→自動メッセージ→特典提示→来店。この一連の流れをあらかじめ設計しておくことで、広告を出し続けている間は自動的に新規客が流れてくる仕組みができます。
「ホットペッパーをやめた後、売上が下がるんじゃないかと怖かったんですが、LINEの友達が増えてからは月商が130万円から230万円になりました。値引きクーポンじゃなくても人は来てくれるんだなと実感しています」
焼き鳥店オーナー(40代・男性)
閉店後の振り返り。LINEの数字をひとつだけ確認する
閉店後、田中さんが5分だけやっていることがあります。LINEの管理画面を開いて、「今日の友達追加数」と「直近の配信メッセージの開封率」を確認すること。それだけです。
開封率が下がってきたら、メッセージの内容を変える合図。友達追加数が止まってきたら、QRコードの設置場所を見直すか、広告の文言を変えるタイミングです。
あれこれ全部を同時に改善しようとしなくていい。2週間で3つだけ試す。それを続ける。それだけで年間72の打ち手を打てる経営者になれます。LINE一つとっても、「QRコードをどんぶりの横に置く」「友達追加後の自動メッセージを変える」「配信時間を12時にする」、この3つを試すだけでも十分です。
まとめ:ラーメン店のLINE活用は「動線」がすべて
LINE広告が「効く」かどうかは、広告の予算や見た目ではなく、友達追加してから来店するまでの動線が設計されているかどうかで決まります。
整理するとこうです。
- 店内QRコードやPOPで友達追加のきっかけを作る
- LINE広告で新規の友達を獲得する
- 友達追加直後の自動メッセージで来店の一歩を後押しする
- 週3回の配信で「次来る理由」を届け続ける
- 数字は「友達追加数」と「開封率」の2つだけ見ればいい
難しいことは何もありません。仕組みさえ作ってしまえば、ほとんど自動で回ります。これが私がよく言う「がんばらない繁盛」の実態です。広告費をじゃぶじゃぶかけるのでも、毎日SNSに時間を使うのでもなく、仕組みに乗せてお客さんが自然と来てくれる状態を作る。
ラーメン店のような回転率重視の業態こそ、一人ひとりのお客さんをリピーターに育てる仕組みが利益を左右します。値引きクーポンで集めた客を追い続けるより、LINE友達として長く繋がれる優良客を増やす方が、手元に残るお金はずっと大きくなります。
もしLINEの使い方や集客の仕組み作りについてもっと具体的に知りたい方は、ぜひ無料の教材から手に取ってみてください。飲食店の利益を増やすための考え方と打ち手を、一冊にまとめています。お気軽にどうぞ。
個別に相談したい方は、LINEからお気軽にメッセージをください。一緒に動線設計を考えましょう。
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