中華料理店の集客は、宴会・法人需要とFAX DMの相性が抜群です

結論から言うと、中華料理店が安定した売上を作るうえで、宴会や法人需要はものすごく相性がいい客層です。そして、その層にアプローチする手段として、FAX DMは今でも驚くほど効果を発揮します。

「FAXなんて古くないですか?」と思った方、ちょっと待ってください。メールやSNSが溢れかえっている今だからこそ、FAXは担当者の目に確実に届く数少ない手段の一つになっているんです。この記事では、中華料理店オーナーさんが今日から動けるよう、基本的な考え方と具体的なやり方を順番にお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ 中華料理店を経営していて、宴会やコース利用をもっと増やしたい方
  • ✅ ホットペッパーなどのグルメサイトへの依存から抜け出したい方
  • ✅ 法人や企業の忘年会・新年会需要を取り込む方法を知りたい方
  • ✅ FAX DMを試したことがなく、何から始めればいいか分からない方
  • ✅ 値引きなしで客単価を上げる販促のやり方を探している方
中華料理店の集客は、宴会・法人需要とFAX DMの相性が抜群です | 販促アイデア100選
目次

なぜ中華料理店は宴会・法人需要と相性がいいのか

まず整理しておきたいのは、中華料理がもともと「大人数で囲む料理」として文化的に根付いているということです。円卓を囲む形式、大皿でシェアするスタイル、豊富なコース設定のしやすさ──これは宴会という場に、ほぼパーフェクトにマッチしています。

法人の宴会幹事さんが会場を選ぶとき、何を気にしているか考えてみてください。「食事の内容が豊富か」「コースで予算が組みやすいか」「大人数を収容できるか」「飲み放題がついているか」──この4つが揃っているお店が選ばれます。中華料理店はこれを全部満たせる業態なんです。

ところが、多くの中華料理店オーナーさんは「うちは地元のお客さんが中心で、宴会はたまに入る程度」と思っていて、法人需要を能動的に取りにいっていない。これは非常にもったいないことです。

法人客は一度お店を気に入ると、毎年同じ時期に戻ってきます。来年の忘年会も、来年の新年会も、部署ごとの打ち上げも。つまり、優良客として長くお付き合いできる可能性が高い。値引きで集めたお客さんと比べると、生涯を通じてお店に落としてくれる金額が大きく違います。

FAX DMが法人アプローチに向いている理由

「FAXなんてまだ使うの?」という声はよく聞きます。でも、考えてみてください。法人の総務担当者や部署の幹事さんは、毎日大量のメールを受け取っています。営業メールは開封されないか、迷惑メールフォルダに直行することも珍しくない。

一方、FAXはどうでしょう。受信したFAXは物理的に紙として出てきます。担当者の机の上に「置かれる」んです。メールのように埋もれることがない。しかも、飲食店からのFAX DMはまだ珍しいため、「あ、近くにいいお店があるんだな」と読んでもらえる確率がぐっと高くなります。

もちろん、FAXだけに頼るわけではありませんが、法人・企業という特定の客層に絞って届けたい場合、FAX DMはコスト対効果がとても高い手段の一つです。特に忘年会・新年会シーズンの2〜3ヶ月前に動き出すことが大切で、10月〜11月に送るFAX DMは驚くほど反応率が上がります。

「月商130万円から230万円になったのは、宴会の予約が増えたことが一番大きかったです。最初は半信半疑でしたが、やってみると法人からの問い合わせが来るようになって、一気に売上が変わりました」

焼き鳥店オーナー(40代・男性)

✓ ここまでのポイント

  • 中華料理は宴会・コース向きの業態として法人需要を取り込みやすい
  • 法人客は長期的なリピーターになりやすく、値引き客より生涯価値が高い
  • FAX DMはメールより担当者の目に届きやすく、法人アプローチに向いている

FAX DMの基本的な作り方と送り方

「FAX DMって、どう作ればいいの?」という方に向けて、基本を整理します。難しく考えなくて大丈夫です。

①チラシのサイズとデザイン
A4用紙1枚が基本です。FAXで送るので、白黒でも問題ありません。むしろ白黒の方が読みやすいこともあります。写真を入れる場合は、白黒印刷でもはっきり見える濃淡のあるものを選びましょう。

②必ず書くべき内容
以下の5つを必ず入れてください。

  • お店の名前と住所・電話番号
  • 宴会コースの内容と価格(「○○コース ○○円〜」のように明確に)
  • 収容人数(「最大○○名まで対応可能」)
  • 予約の締め切り日(「○月○日までのご予約で○○特典」)
  • 問い合わせ先(電話番号を大きく)

ここで大事なのは、「このお店でなければいけない理由」を一言書くことです。例えば、「熟練の料理人が40年かけて磨いた本格広東料理」とか「地元産の野菜だけを使った素材にこだわるコース」など、お店ならではのポイントを添えてください。これが値引きではなく価値でお客さんを引き寄せるコツです。

③送り先リストの作り方
近隣の企業・事務所のFAX番号は、タウンページや地域の企業情報サービスで入手できます。また、お店の近くを歩いて、オフィスビルや事業所に直接チラシを持参して「FAX DMを送らせていただいてもよいですか」と伺うのも、地道ですが確実な方法です。特に徒歩10〜15分圏内の企業を優先してリストを作ると、実際に来店しやすいお客さんに届きます。

④送るタイミング
忘年会なら10月末〜11月中旬、新年会なら12月上旬が目安です。「早すぎる」と思うかもしれませんが、幹事さんは意外と早い段階から候補を探し始めます。ライバル店より先に候補リストに入ることを意識してください。

「ご利益中心」のコース設計で単価を上げる

FAX DMで集客できても、コースの内容や見せ方が弱いと予約につながりません。ここでよくある失敗が、「10品コース 5,000円」のように内容だけを羅列してしまうことです。

幹事さんが知りたいのは「何が出るか」だけではなく、「このコースで宴会が盛り上がるのか」「上司や同僚に喜んでもらえるのか」という部分です。

例えば、こう書き換えてみてください。

「特製北京ダックをはじめとする全10品。宴席の主役になる一皿から、締めの炒飯まで。飲み放題付きで一人あたり6,800円。20名まで個室対応可能です」

これだけで印象がまったく変わります。「このお店にしよう」という判断がしやすくなるんです。

もう一つ、コースのラインナップに「プレミアムコース」を用意することをおすすめします。例えば8,000円のスタンダードコースと、12,000円の特別コースを並べる。すると、多くの幹事さんはスタンダードコースを「お得」と感じて選びやすくなります。これが「見せ球の当て玉」という考え方で、高額コースを作ることで既存のコースが選ばれやすくなる効果があります。

「赤字が続いていたのに、宴会コースの見直しと法人向けのアプローチを始めてから、年商が2倍になりました。コースに高額プランを加えるだけで、平均の予約単価が上がったのが驚きでした」

美容室オーナー(50代・女性)

まとめ:まず1枚のFAX DMから動き出してみてください

宴会・法人需要は、中華料理店にとって「今いるお客さんを待つ」スタイルから脱け出すための、強力な一手になります。そしてFAX DMは、費用をかけずに近隣企業の担当者に直接届けられる、シンプルで実践しやすい方法です。

まずやることは3つだけです。

  • ① お店の半径1km以内の企業・事業所をリストアップする
  • ② 宴会コースをA4用紙1枚にまとめたFAX DMを作る
  • ③ 忘年会シーズンの2ヶ月前(10月末まで)に送る

「年間72の打ち手を重ねる」という言い方をよくしますが、2週間で3つ実行するだけで、それだけの数の販促改善が積み重なっていきます。完璧なFAX DMでなくてもいいので、まず1枚作って送ってみてください。動き始めた店だけが変わっていきます。

もっと具体的に販促のやり方を学びたい、自分のお店のコース設計や集客の仕組みを一から整えたいという方には、以下の無料の教材をご活用ください。飲食店の利益を増やすための考え方と具体的な打ち手を、まとめてお届けしています。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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