飲食店の値引きしない集客を今日から始める。メニュー表を「ご利益中心」に書き換えるだけ

飲食店の値引きしない集客を今日から始める。メニュー表を「ご利益中心」に書き換えるだけ

こんな悩み、心当たりありませんか?

  • 「クーポンを出せば来てくれるけど、クーポンがなくなったら来ない」
  • 「ホットペッパーに掲載をやめた途端、新規客がパタッと止まった」
  • 「頑張って料理の質を上げているのに、なぜか客単価が上がらない」
  • 「値引きせずに集客する方法があるとは聞くけど、具体的に何をすればいいのかわからない」

これ、全部同じ根っこから来ている問題です。

値引きで集まるお客さんは、値引きがある間しか来ません。それは当たり前の話で、値段しか見ていないお客さんを相手にしているから、値段以外の理由で選んでもらえない状態になっているわけです。

でも、今日から変えられます。しかも、コストゼロで。

必要なのは、メニュー表の書き方を変えること。「ご利益中心ネーミング」という考え方に切り替えるだけで、同じ料理でも「価値で選ばれる」状態に変わります。今回は、よくいただく質問をまとめてお答えする形で、この方法を徹底的に解説します。


飲食店の値引きしない集客を今日から始める。メニュー表を「ご利益中心」に書き換えるだけ | 販促アイデア100選
目次

Q1. そもそも「ご利益中心ネーミング」って何ですか?

簡単に言うと、「料理の名前や説明を、お客さんが得られるメリット中心に書く」ということです。

多くの飲食店のメニュー表を見ると、こんな書き方になっています。

  • 「特選黒毛和牛のステーキ」
  • 「魚介ダブルスープの特注麺」
  • 「自家製タレで仕込んだ炭火焼き鳥」

これ、料理を作った側の視点で書かれているんですよね。食材の良さ、製法のこだわり、作り手の技術──確かにすごいことなんですけど、お客さんに「自分にとって何がいいの?」という問いへの答えが入っていない。

ご利益中心に書き換えるとこうなります。

  • 「お誕生日に奮発する一枚。口の中でとろける黒毛和牛のステーキ」
  • 「飲んだ後でも最後まで飲み干せる、やさしいスープの特注麺」
  • 「仕事帰りの一本目にぴったり。炭火の香りがふわっと広がる焼き鳥」

お客さんが「これ、自分のためのメニューだ」と感じる書き方に変わっているのがわかりますよね。

基本の公式はシンプルです。「誰のための、どんなメリットがある料理か」を一言で表現すること。これがご利益中心ネーミングの核心です。


Q2. 値引きしなくても本当に集客できるんですか?

できます。ただし「値引きの代わりに価値を伝える」という軸をブレさせないことが前提です。

こんな数字を考えてみてください。

5,000円のコースを20%値引きして4,000円にした場合、月に150人来れば売上は60万円です。でも値引きを一切やめて5,000円のままにした場合、同じ60万円の売上を作るのに必要な客数は120人。つまり客数が20%減っても売上は同じです。しかも原価も労働も減るので、利益は増えます。

「値引きをやめたらお客さんが減る」という恐怖はよくわかります。でも実際には、値引きに反応していたお客さんが減るだけで、あなたのお店の価値を本当に評価していたお客さんは残ります。そして、ご利益中心のメニュー表で価値が伝わるようになれば、新しいお客さんもちゃんと価格を見て「これだけの価値があるなら行ってみよう」と動いてくれます。

静岡のあるパスタ店では、値引きクーポンをやめてメニュー表の書き方を変えるなど地道な改善を重ねた結果、前年比151万円の売上増を達成しています。客数を大幅に増やしたわけじゃない。値段以外の理由で選んでもらえるようになったんです。


Q3. 具体的にどこをどう書き換えればいいですか?

メニュー表の書き換えは、大きく3つのポイントを押さえてください。

① 手間と時間を数字で書く

「こだわりのブイヨン」ではなく「12時間かけて丁寧に取ったブイヨン」と書く。数字が入るだけで、一気に具体性と価値が伝わります。「丁寧に」「こだわって」「特製」といった形容詞は、どの店でも使えるので実は何も言っていないのと同じです。時間・量・温度・回数といった数字に置き換えてください。

② 誰に向けた料理かを一言添える

「女性に人気」「お酒好きの方に」「お子様にも安心」といった一言を添えるだけで、読んだ人が「これは私向けだ」と感じます。万人向けに書いたメニューは、誰の心にも刺さりません。絞ることで、絞ったターゲットには強く刺さります。

③ お客さんの声をメニューの近くに入れる

「常連の田中さんが毎回必ず頼む一品です」「おかわりした方が続出しています」といったひと言が入るだけで、初めて来たお客さんの不安が消えます。これはメニュー表に書いてもいいし、卓上のPOPにしてもいい。どちらでも効果は出ます。

この3つ、今日のランチ営業の後から始められますよね。印刷し直すコストもかからない。まず手書きのPOPでもいいので、1品だけ試してみてください。


Q4. メニューの数が多くて全部書き換えるのは大変です。どこから手をつければいいですか?

全部一気にやろうとしなくていいです。私がいつも言っているのは「2週間で3つだけ実行する」ということ。これだけで1ヶ月に6つ、1年間で72の打ち手になります。飲食店で年間72の改善を継続している経営者は、日本にほぼいません。それだけで群を抜いた存在になれます。

どこから手をつけるかの優先順位は、こうです。

  1. 一番注文が多い看板メニュー1品──ここを最初に書き換えると、即日効果を感じやすい
  2. 利益率の高いメニュー1品──売上ではなく利益を重視するなら、原価率の低い一品に力を入れる
  3. 客単価を上げたいサイドメニュー1品──追加注文を取りたい一品を「これを頼まないと損」という書き方に変える

この3品から始めれば、今週中に動けます。全部のメニューが完璧に書き換わらなくていい。まず3品だけ変えて、お客さんの反応を見てください。


Q5. 書き換えたメニュー表の効果はどのくらいで出ますか?

早ければ1週間以内に変化を感じる経営者さんが多いです。具体的には「いつも頼まないものを頼んでみた」「これ気になってた」という声が出てきます。客単価の変化は2〜4週間で数字に表れてくることが多いです。

ただ正直に言うと、メニュー表の書き換えだけで劇的に変わるかというと、それだけでは足りないこともあります。なぜなら、メニュー表はお客さんが席に座ってから初めて見るものだからです。お店の前の看板、外観の明るさ、Googleマップの写真や口コミ──この「入り口」の部分が整っていないと、メニュー表の改善を見てもらえないまま終わってしまいます。

ただし、今いるお客さんの客単価を上げるという意味では、メニュー表の書き換えは最も即効性のある打ち手の一つです。新規客を増やすより、今来ているお客さんに1品追加で注文してもらう方が、コストも時間もかかりません。順番としては、まずここから動き始めてほしいというのが私の考えです。


まとめ:値引きをやめる覚悟より、価値を伝える技術が先

値引きをやめることへの怖さは、よくわかります。でも実際には、価値が伝わっていない状態のまま値引きをやめると確かに客は減ります。だから順番が大事なんです。

先に価値を伝える仕組みを作る。その後で値引きをやめる。

ご利益中心ネーミングへのメニュー表書き換えは、まさにその「先に作る仕組み」の一丁目一番地です。コストゼロ、今日から着手できる、しかも効果が出やすい。これをやらない理由はないですよね。

焼き鳥店で月商130万円が230万円になった事例も、年商2倍になった美容室の事例も、やっていることの本質は同じです。値引きではなく価値で選ばれる伝え方に切り替えた、それだけです。

まず今週、看板メニュー1品のネーミングと説明文を書き換えてみてください。そこから全部が動き始めます。

もっと具体的に「うちの業態だとどう書けばいいか」「他にどんな打ち手があるか」を知りたい方は、下記の無料教材をぜひ受け取ってください。飲食店の利益を増やすための考え方を体系的にまとめています。一人で悩まずに、一緒に動きましょう。

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この記事を書いた人

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区)
自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。

取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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