2.集客対策

工務店の新規受注を増やすために、今日から動ける3つの集客の打ち手

工務店の新規受注を増やすために、今日から動ける3つの集客の打ち手 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「腕には自信があるのに、なぜ受注が増えないのか」——その答えは意外な場所にある

工務店の経営者にアンケートを取ると、「技術・施工品質には自信がある」と答える方が8割以上に上ります。一方で「新規受注が安定して取れている」と答えるのは3割にも満たないという実態があります。

技術への自信と、受注の安定が、まったく比例していない。この現実に、今日の記事の核心があります。

私はこれまで21年・833件以上の店舗・事業者の経営支援に関わってきましたが、「腕はある、でも仕事が来ない」という構造で悩んでいる方は、飲食店だけでなく工務店・リフォーム店にも非常に多い。そして、悩みの根っこはほぼ同じです。

「良い仕事をしていれば、いつか口コミで広まる」という思い込みが、集客の手を止めてしまっている。

技術力は「仕事を受ける前提条件」です。集客の仕組みとは別の話。この2つを混同したまま経営していると、いつまで経っても受注は運任せになります。今日は、その構造から抜け出すための「今日から動ける3つの打ち手」をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 工務店の新規受注が増えない本当の原因(技術力とは別の話)
  2. Googleビジネスプロフィール(MEO)を使って商圏内で見つけてもらう方法
  3. チラシ・看板・広告投資で「今日から動ける」打ち手の具体的な手順
  4. 受注を運任せにせず、意図的に作る経営への転換の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 施工の腕には自信があるが新規受注が思うように増えない工務店オーナーの方
  • ✅ 紹介・口コミだけに頼った集客から脱却したい方
  • ✅ GoogleマップやWeb集客を活用したいが何から始めればいいかわからない方
  • ✅ 広告やチラシを試したことがあるが、継続できずに終わってしまった経験がある方
  • ✅ 受注の波を安定させて、経営に余裕を作りたい方

受注が増えない本当の原因——「技術」と「集客」は別の仕事

少し厳しいことを言うようですが、これは大切な話なので正直にお伝えします。

施工の質が高いことは、お客さんに選ばれる「必要条件」です。でも「十分条件」ではない。つまり、良い仕事をしていることと、お客さんがその存在を知って問い合わせをしてくれることは、まったく別のメカニズムで動いています。

飲食店で同じことが起きています。「美味しい料理を出しているのに、なぜお客さんが増えないのか」と悩む飲食店オーナーが、私のところに相談に来ます。でも話を聞くと、料理の腕は本物なのに、近所の人さえその店の存在を知らない、というケースが少なくない。

工務店も同じ構造です。施工事例が豊富で、職人としての経験も十分ある。でも商圏内の見込み客がその工務店の存在を「知る機会」がなければ、受注にはつながりません。

「技術と販促は、どちらが欠けても片翼飛行です。腕があるなら、あとは届ける仕組みを作るだけ。それだけで結果はがらりと変わります」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

では具体的に、何から手をつければいいのか。売上(受注)を「客数(問い合わせ数)×客単価×来店頻度(リピート・紹介)」の3系統に分解して考えると、今の自分の弱点がどこにあるかが見えてきます。多くの工務店が最初に詰まるのは、「問い合わせ数(客数)」のパートです。そこを動かす打ち手を3つに絞ってお伝えします。

打ち手①:Googleビジネスプロフィール(MEO)を今すぐ整える

見込み客が工務店を探すとき、最初に何をするか。「地域名+工務店」「○○市 リフォーム」でGoogle検索をする、あるいはGoogleマップで周辺の施工会社を探す——これが今の標準的な行動パターンです。

にもかかわらず、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を放置している工務店が驚くほど多い。写真が1枚もない、営業時間が未設定、施工事例の投稿がゼロ、口コミへの返信もなし——これでは、検索した見込み客の目に止まるどころか、存在を認識すらされません。

チェックポイント①:Googleビジネスプロフィールの整備状況

以下の項目が揃っているか確認してください。

  • 施工事例・外観・スタッフの写真が5枚以上ある
  • 営業時間・電話番号・所在地が正確に登録されている
  • 口コミが1件以上あり、返信している
  • 最新の投稿(施工事例・お知らせ)が1ヶ月以内にある

✅ ポイント:口コミへの返信は、新しいお客さんへの「信頼の証明」になります。返信がゼロの状態と、丁寧な返信が並んでいる状態では、見た人の印象がまったく違います。まず口コミ対応から始めてみてください。

打ち手②:商圏内にチラシと看板で「物理的な存在感」を作る

デジタルの話が先行しがちですが、工務店の集客において「紙」の力はまだまだ侮れません。特に地域密着型の工務店では、折込チラシやポスティング、そして店前・現場看板が非常に有効です。

ここで一番大切なのは「1回試して反応がなければやめる」をやめることです。チラシは継続することで認知が積み上がります。1回目のチラシより2回目、2回目より3回目のほうが反応率が高くなるのはそのためです。

チェックポイント②:チラシ・看板の「継続」と「効果測定」ができているか

「チラシをやってみたけど反応がなかった」という方に話を聞くと、ほぼ100%「1回しかやっていない」か「反応を測定していない」のどちらかです。

✅ ポイント:チラシには必ず「このチラシを見た」と言ってもらうための仕掛け(特典・QRコード・専用番号など)を入れ、何件の問い合わせにつながったかを記録する習慣をつけてください。記録がないと改善もできません。

また、施工現場に看板を立てることは、地域への広告として非常に費用対効果が高い。「あそこで工事している業者はどこだろう」と気にする近隣住民は必ずいます。会社名・電話番号・QRコードが入った現場看板は、今日から準備できる打ち手のひとつです。

✓ ここまでのポイント

  • 技術力と集客の仕組みは別物。両方揃ってはじめて受注が安定する
  • Googleビジネスプロフィールの整備は、検索で見つけてもらうための最低限の土台
  • チラシ・現場看板は「1回で終わらせず継続・効果測定」することで機能し始める

打ち手③:広告投資で「待ち」から「攻め」の集客に切り替える

ここが多くの工務店オーナーの方が最も躊躇するポイントだと思います。「広告にお金を使うのが怖い」「失敗したら損をする」——その気持ちはよく分かります。

でも、私はここではっきりお伝えしたい。「お金を掛けずに受注を増やす」という発想は、最終的に最もコストがかかる選択です。時間という最も有限なリソースを消耗し、機会損失が積み上がり続けるからです。

私自身、独立当初に貯金が底をつき、妻と母から借金をしてでも広告を出し続けた経験があります。そこから売上が立ち、返済できた。その原体験があるから、広告投資の重要性を確信を持ってお伝えできます。

チェックポイント③:Google広告(地域ターゲティング)の活用状況

「○○市 リフォーム」「屋根修理 ○○区」など、地域と工事内容を組み合わせたキーワードでのGoogle広告は、今まさに工務店を探している見込み客に直接届きます。

✅ ポイント:最初は月3〜5万円の小さな予算から始め、どのキーワードで問い合わせが来たかを確認しながら最適化する。「やってみて測定して改善する」を繰り返す小さな投資の習慣が、受注の安定につながります。

「値引き競争から抜け出し、料理への自信を取り戻した」

焼肉店オーナー(男性・40代)|月商420万円→560万円、週2日の休みを確保

この焼肉店オーナーの言葉が印象的です。値引きで集客していた頃は、月商はそれなりにあっても手元に残らず、自分の仕事への誇りも薄れていた。でも集客の仕組みを整えて、価値を伝える販促に切り替えたことで、数字だけでなく「仕事への自信」も取り戻した。工務店でも、まったく同じことが起きます。

技術への誇りを持って仕事をしているなら、あとは「その誇りをお客さんに届ける仕組み」を作るだけです。

3つの打ち手を「継続」するための考え方

ここまでお伝えした3つの打ち手——MEO整備・チラシ&看板・広告投資——は、どれも「1回やれば終わり」ではありません。継続することで初めて機能します。

❌ よくあるパターン:散発的に試して結果が出ないとやめる

  • チラシを1回配って「反応がない」と判断してやめる
  • Googleビジネスプロフィールを登録したまま更新しない
  • 広告を出したが管理が面倒になって止める

✅ 推奨アプローチ:小さく始めて、測定しながら継続する

  • チラシは3ヶ月分のスケジュールを先に決めてしまう
  • Googleビジネスプロフィールへの投稿を月2回の定例作業にする
  • 広告は少額から始めて数字を見ながら調整する

派手な打ち手より、地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切れるかどうか。ここが受注が安定している工務店とそうでない工務店の、最大の違いです。

まとめ:受注は運任せにしなくていい

工務店の新規受注が増えない原因は、施工技術の問題ではありません。「見込み客に存在を知ってもらう仕組みがない」という、集客の構造の問題です。

今日からできる3つの打ち手を、もう一度整理します。

  1. Googleビジネスプロフィールを整備し、MEOで検索に引っかかる状態を作る
  2. チラシ・現場看板で商圏内に物理的な存在感を継続的に作る
  3. Google広告などへの広告投資で、今まさに探している見込み客に直接届ける

どれも「今日から動ける」打ち手です。全部一気にやらなくていい。まず1つ、この週末に手をつけてみてください。

私が主宰する増益繁盛クラブでは、工務店・リフォーム店を含む店舗経営者の方が、客数・客単価・来店頻度の3系統を意図的に動かす販促を、仲間と一緒に継続できる環境を整えています。「一人だとどうしても止まってしまう」という方に、特に向いている場です。

まずは情報収集から始めたい方は、無料でアカウント開設できる繁盛店ポータルをご活用ください。受注を運任せにしない経営の第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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