4.成長戦略構築

飲食店の経営計画を外部に作成依頼するとき、丸投げで失敗しないための準備と確認の流れ

経営計画書、一度も作ったことがない。

そう言って相談に来る飲食店のオーナーさんは、
実は少なくありません。

「料理で勝負してきた」
「現場が忙しくて机に向かう時間がない」
そういう方ほど、経営の数字や計画を
誰かに丸投げしたくなるんです。

気持ちは、すごくわかります。

でも、丸投げで出来上がった経営計画書は
「自分の店の話」に見えない書類に
なりやすいんです。

銀行に提出してもうまく説明できない。
実行しようとしても
自分の言葉で語れない。

と言うことで、今日は
「外部に依頼するとき、どう準備して
どこを確認すればいいか」
をステップで整理していきます。

そして、今まさにAIという道具が
このプロセスを劇的に変えてくれることも
一緒にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 経営計画を外部依頼する前に、オーナー自身が準備すべきこと
  2. AI活用で「自分の言葉の計画書」を効率よく作る方法
  3. 外注先に渡す前の確認ステップと、丸投げ失敗を防ぐ判断軸
  4. 計画書を「実行できる道具」にするための使い方

こんな方におすすめ

  • ✅ 経営計画書を作ったことがない飲食店オーナーの方
  • ✅ 外部に依頼したいが何を渡せばいいかわからない方
  • ✅ AIを使ってみたいが何から始めるか迷っている方
  • ✅ 売上はあるのに手元に利益が残らず、数字を整理したい方
  • ✅ 計画書を作るだけでなく、実行まで繋げたい方
飲食店の経営計画を外部に作成依頼するとき、丸投げで失敗しないための準備と確認の流れ | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

経営計画を「外注すれば終わり」と思ってはいけない理由

中小企業庁の「2026年版中小企業白書」によると、
経営計画を策定している事業者は約4割にとどまり、
過半数が策定していないとのことです。

裏を返せば、
「計画書がない状態で経営している」のは
飲食店に限らず、ごく普通の話。

だから外部に頼もうとするのは
正しい判断です。

でも、ここで一つ確認してほしいことがあります。

あなたは計画書を「作ること」が目的ですか?
それとも「実行すること」が目的ですか?

多くの失敗は、
「提出用の書類を作ってもらった」
という感覚で終わるところに起きています。

出来上がった書類の数字を
誰も追わない。
誰も更新しない。
棚の奥にしまわれる。

それでは経営は変わりません。

経営計画は「作った後に使う道具」です。
外注先に任せる部分と、
オーナーが握る部分を
最初に分けて考えることが
丸投げ失敗を防ぐ第一歩です。

「計画書は、自分の店の未来を語る言葉です。その言葉だけは、外注できません。数字の整理や書式は任せていい。でも、どこへ向かいたいかはオーナー自身が持っていないと、計画書は飾りになります。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「計画書を作りたいけど、何を準備すればいいかわからない」という詰まり、まさにそこで止まっている方が多いです。無料で受け取れる書籍の中に「増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)」があり、何をどの順番でやるかの全体像が整理されています。メール登録のみ、1分で受け取れます。

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STEP 1:依頼前に「自分の言葉」を準備する

経営計画の準備 STEP 1

「3つの数字」と「1つの方向性」をメモにまとめる

外注先にデータを渡す前に、
オーナー自身が持っておくべきものがあります。

難しく考えなくていいです。
メモ用紙1枚で構いません。

① 今の月商(だいたいでいい)
② 今の客単価(レシート平均)
③ 月に何人来ているか(客数)

この3つが「客数×客単価×来店頻度」の
売上分解の起点です。

そして、もう1つ。

「1年後、この店をどうしたいか」を
一言だけ書いてみてください。

「常連さんを増やしたい」でも
「ランチの客単価を上げたい」でも
「週休2日にしたい」でも構いません。

この一言が、外注先への最初の指示書になります。

⚠️ よくある失敗:
「詳しいことは先方に任せよう」と
何も準備せずに依頼すると、
相手は過去データと業界平均で
「それらしい計画書」を作るだけになります。
あなたの店の固有の強みや課題は
伝えなければ反映されません。

STEP 2:AIを使って「たたき台」を自分で作る

経営計画の準備 STEP 2

ChatGPTに「うちの店の現状」を入力してみる

ここで、今すぐ試せる話をします。

AIは経営計画の「たたき台作り」に
非常に使えます。

例えば、ChatGPTに次のように入力するだけでいい。

「居酒屋を経営しています。
月商350万円、客単価3,800円、
月間来客数が約920人です。
来年の目標は客単価を4,500円にすることです。
そのための経営計画のたたき台を作ってください。」

これだけで、
施策の方向性や数字の目標値の案が
出てきます。

販促文・メニュー説明文の作成、
POPやチラシの文章、
口コミへの返信文。

AIはこういった販促まわりの作業を
圧縮してくれる道具として
すでに実用レベルに達しています。

大事なのは、
AIに丸投げするのではなく
「自分の数字と言葉を入力する」こと。

入力する素材が具体的なほど、
出てくる内容も具体的になります。

このたたき台を持って外注先に臨めば、
相手も「この店がどこへ向かいたいか」を
理解した上で計画書を仕上げられます。

⚠️ よくある失敗:
「AIが出してきた数字をそのまま外注先に渡す」。
AIの出力はあくまで参考値です。
自分の店の実態と照らして
「これは違う」「ここは合ってる」と
判断する目はオーナー自身が持つこと。

✓ ここまでのポイント

  • 経営計画の「方向性」と「3つの数字」は、依頼前にオーナー自身がまとめておくこと
  • AIで「たたき台」を作ると、外注先への指示が具体的になり、出来上がりの質が上がる
  • AIの出力は参考値。最終的な判断はオーナー自身が行うこと

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STEP 3:外注先に渡す前の「確認の流れ」

経営計画の準備 STEP 3

外注先が「あなたの店を理解しているか」を確認する

たたき台ができたら、次は外注先への依頼です。

ここで確認してほしいことが3つあります。

① 「飲食店の経営計画の作成実績があるか」

業種によって、数字の見方も
コスト構造もまったく違います。
原価率・人件費率・席回転数。
飲食店特有の指標を理解している相手か
最初に確認してください。

② 「あなたの話をちゃんと聞くか」

最初の打ち合わせで、
相手がテンプレートの話ばかりするなら
注意が必要です。
「うちの店の現状を聞いてくれているか」が
一番のチェックポイントです。

③ 「計画書の後のフォローはあるか」

作って終わり、という外注先より
「数字を追いかける機会を一緒に持てるか」
を確認してください。

計画書は、作った後が本番です。

⚠️ よくある失敗:
「安い」「早い」だけで選ぶ。
コストを抑えるのは大切ですが、
飲食店の経営実態を知らない相手が
作った計画書は、
銀行担当者から突っ込まれたときに
自分で説明できないものになりがちです。

STEP 4:計画書を「実行できる道具」にする使い方

経営計画の準備 STEP 4

月に1回、3つの数字だけ追いかける

計画書が出来上がったら、
毎月することは3つだけです。

① 今月の月商を確認する
② 計画値と比べてズレを把握する
③ ズレた理由を一言メモする

これだけ。

難しい分析は要りません。
「先月より客単価が下がったのは
雨が多かったからかな」
その程度のメモで十分です。

このメモが積み重なると、
自分の店のパターンが見えてきます。
そのパターンを次の手を打つ根拠にする。

販促は「意図的に作るもの」です。
運任せにしない経営の入り口が、
この月1回の振り返りにあります。

AIはこの振り返り作業にも使えます。

「先月の数字はこうでした。
どこを改善すれば計画に近づけますか?」
と入力するだけで、施策の候補が出てきます。

「そんな時間ない」と思った方は、
その振り返りに使う時間が
今まさに一番効果的な時間投資です。

フル稼働で現場に張り付いている時間を
少し削って、経営を見る時間に使う。
そこから変わった方を、
私はこれまで何百人も見てきました。

⚠️ よくある失敗:
「計画書を作ったら満足してしまう」。
作ることはスタートです。
計画書の存在を忘れた翌月には、
経営は再び感覚頼みに戻ります。

「経営計画を使いこなしている経営者は、毎月の数字を難しく分析しているわけではありません。ただ『今月どうだったか』を自分の言葉で語れる状態を保っている。それだけで、次の一手を打つスピードが変わります。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「フル稼働しなくても回る体制に近づいた、毎日に目的地ができた、という感覚を持てるようになりました。客単価の改善で月商230万円を達成できたのも、数字を追う習慣がついてからだと思います。」

オーナー1人+アシスタント(40代・女性)

この方が変わったのは、
特別なことをしたからではありません。
「今月の数字を自分で確認して、
次の一手を自分で決める」
その繰り返しを始めたからです。

AIは、その繰り返しを
続けやすくする道具として使えます。
販促文の作成時間が短くなれば、
振り返りに使う時間が生まれます。

外部依頼と自力作成、どちらが正解か

❌ 「外注すれば専門的な計画書が手に入る」という発想

  • 相手任せで出来た計画書は「自分の言葉」で語れない
  • 銀行との交渉・スタッフへの説明が苦しくなる
  • 実行フェーズで「書いてある意味がわからない」状態になる

✅ 「AIでたたき台を作り、外注先に仕上げてもらう」という発想

  • オーナーの言葉が計画書の芯に入るので実行しやすい
  • 外注先への指示が具体的になり、手戻りが減る
  • 出来上がりを自分で説明できる状態になる

外注を否定しているわけではありません。

うまく使っている経営者は、
「自分が判断する部分」と
「専門家に任せる部分」を
最初に分けています。

判断軸はオーナーが持つ。
手間のかかる作業は外注かAIに渡す。
そのバランスが大事なんです。

チラシ作成や集客施策の外注についても
同じ考え方が使えます。
飲食店の販促代行を依頼するとき、任せてよい範囲と丸投げしてはいけない部分に
もう少し詳しく書いていますので、
参考にしてみてください。

また、集客全体を外部に任せる前の
判断軸については
飲食店の集客を外部に依頼する前に確認したい、任せていい範囲とオーナーが握るべき判断軸
も合わせて読んでいただくと、
全体像がつかみやすいと思います。

まとめ:経営計画は「自分の店の地図」

経営計画を外部に依頼するとき、
失敗しないための流れは4つです。

STEP 1:3つの数字と方向性を自分でまとめる
STEP 2:AIでたたき台を作る
STEP 3:外注先の実績と姿勢を確認する
STEP 4:月1回、3つの数字だけ追いかける

難しいことは何もありません。

「DX」「AI活用」と聞くと
縁遠く感じる方もいると思います。

でも、今日お伝えしたことは
「ChatGPTに自分の数字を入力する」
それだけで始められます。

新しい何かに乗り換えるのではなく、
これまでやってきた経営の手間を
AIで圧縮して続けやすくする。
そこが最初の一歩です。

私は833件の飲食店・美容室などの
店舗経営者と一緒に取り組んできましたが、
変化のきっかけはいつも
「小さな一歩を踏み出した瞬間」でした。

経営計画は、あなたのお店の地図です。
地図を持たずに走り続けるより、
今日から地図を持って走っていきましょう。

店舗経営は、ゴールのない長距離走です。
地図を持って、仲間と走り続けましょう。

追伸:
経営計画の中でも特に「数字の見える化」で
詰まる方が多いです。
客数・客単価・来店頻度の3つに売上を分解して
何をどの順番で動かすべきかを
一緒に整理していく取り組みを
増益繁盛クラブで行っています。
まずは無料で8冊の書籍を受け取って、
考え方の全体像をつかんでみてください。

「月商230万円達成・毎日に目的地ができた」という声にあったように、数字を追う習慣が経営を変えます。一人で数字と向き合う孤独から抜け出し、何をどの順番で実行するかを一緒に整理できる場として、増益繁盛クラブがあります。申込フォームに必要事項を入力するだけで参加できます。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役社長
・株式会社繁盛店研究出版 取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役社長
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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