10月も終わりに差し掛かってきた。
先日、会員さんから一通のメッセージが届きました。
「ジョイマンさん、また地元のテレビから取材の連絡がきました。
今年だけでもう4本目です」
その方は、数年前に一緒にプレスリリースの書き方を整えて、
それ以来コツコツと配信を続けてきた飲食店のオーナーさんです。
累計でメディア掲載が100回以上。
気づいたら観光バスが止まる名物店になっていました。
でも最初、その方はこう言っていたんです。
「プレスリリースって、大企業がやるものじゃないですか?」と。
そこで今回は、
飲食店がプレスリリース代行を使うべき場面と、
使わなくていい場面の違い、
そして費用対効果の見極め方をお伝えしていきます。
こんな方におすすめ
- ✅ メディアに取り上げられたいが何から始めればいいか分からない方
- ✅ プレスリリース代行の費用が妥当かどうかを判断したい方
- ✅ 集客を値引きや広告費だけに頼らず、認知と信頼で売上を伸ばしたい方
- ✅ 客数・客単価・来店頻度のどれを上げるか迷っている飲食店オーナーの方
📋 この記事でわかること
- プレスリリース代行と自社発信、どちらが飲食店に向いているか
- 代行を依頼すべき場面・しなくていい場面の具体的な条件
- 費用対効果を売上の3系統(客数・客単価・来店頻度)で考える方法
- メディア掲載が名物店化につながるまでの現実的なプロセス

プレスリリースは「大企業のもの」ではない
まず、大前提として整理しておきます。
プレスリリースというのは、
新聞・テレビ・Webメディアの編集部に向けて
「うちの店でこんなことが起きています」
「こういう取り組みをしています」
と知らせる文書のことです。
広告とは違って、
お金を払って掲載してもらうわけではありません。
記者が「面白い」と判断したら記事になる。
その可能性に賭けて送る、
いわば「種まき」です。
だから、費用対効果が計算しにくいのも事実です。
でも、
掲載されたときのリターンは
広告の比じゃない場合がある。
先ほど紹介した会員さんが
観光バスが止まる名物店になれたのは、
プレスリリースによって
「店名を知らない人」に大量に知ってもらえたから。
これは客数を増やす話であり、
同時に「ここは特別な店だ」という認知が
客単価を引き上げる効果にもつながっています。
値引きで客を呼ぶのとは、
まったく逆の構造です。
「プレスリリースのネタなんて、うちにはない」と感じている方ほど、実は掘り起こせるストーリーが眠っています。書籍「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)では、客数・客単価・来店頻度のどこから手をつけるかを整理する考え方を具体的に書いています。メール登録のみ、1分で受け取れます。
自分で書く場合と代行の違い、何が変わるか
プレスリリースを出す方法は、大きく2つあります。
❌ 代行に丸投げするパターン(よくある失敗)
- 「プロに任せれば掲載される」と思い込む
- 店のストーリーや強みをヒアリングせずに書かれた文章が届く
- メディアに刺さらず、掲載ゼロで終わる
- 月数万円の費用だけが出ていく
✅ 自店の強みを活かして代行と協働するパターン(推奨)
- 「何をネタにするか」だけはオーナー自身が考える
- 代行には文章の整え・配信先リストの活用・フォローを任せる
- 掲載されたとき、その内容が店の実態と一致している
- メディア露出が「来てみたい」という動機に変わる
代行の本当の価値は、
「文章を書く」ことではなく、
「配信ルートを持っている」ことと
「メディアが好む書き方を知っている」ことです。
逆にいうと、
ネタ(店のストーリー・新しい取り組み・数字で見える実績)
がなければ、
どんな代行に頼んでも掲載されません。
「プレスリリースは広告ではなく、ニュースです。
店主が伝えたいことではなく、
読者が知りたいことを書かないと、
記者のゴミ箱に直行します。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
代行を使うべき場面、使わなくていい場面
ここが今日の核心です。
代行を使う価値がある場面、
それはズバリ次の3つです。
チェックポイント1:ネタの「価値」が自分では判断できないとき
自分では「当たり前」と思っていることが、
外から見ると「それ面白い!」になる場合があります。
仕込みの方法、食材の産地との関係、
地域の高齢者に向けた取り組みなど。
代行業者に一度ヒアリングしてもらうだけで、
ネタの価値が見えてくることがあります。
✅ ポイント:まず無料相談だけ使って、ネタがあるか確認してから契約するかを判断してください。
チェックポイント2:配信先リストを持っていないとき
プレスリリースは、送る先がなければ意味がありません。
地元の新聞社・テレビ局・Webメディアへの
コネクションや配信リストを
代行業者はすでに持っている場合が多い。
これは自力で作るのに時間がかかります。
✅ ポイント:代行に何社・何媒体に配信できるか、事前に確認すること。「全国配信」をうたっていても、地方の小さな飲食店には地元メディアへのリーチが何より大事です。
チェックポイント3:掲載実績が出始めてから継続のタイミング
1本目のリリースが掲載されると、
次のリリースが通りやすくなります。
「あそこは面白い店だ」という認識が
編集部に蓄積されるからです。
継続してリリースを送り続けるのは、
オペレーション的に一人では回しにくい。
そのタイミングで代行を使うのは合理的です。
✅ ポイント:代行への依頼は単発ではなく、3〜6ヶ月の継続契約で始める方が費用対効果は出やすいです。
✓ ここまでのポイント
- プレスリリースは「ネタありき」。代行は文章とルートのプロ。役割分担が大事。
- 代行が有効なのは、ネタの棚卸し・配信リスト・継続運用の3場面。
- 掲載されると客数増と客単価アップが同時に起きる可能性がある。
代行に任せる前に「自店の弱点が客数・客単価・来店頻度のどこか」を見極めることが先決です。「必要売上シミュレーター」を使うと、今の原価率・人件費率から利益を残すために必要な売上が自動で計算できます。無料登録すればすぐに使えます。
逆に、代行を使わなくていい場面もあります。
それは、
「日常の出来事」を送るとき。
「新メニューを追加しました」
「〇〇周年を迎えました」
だけでは、
メディアは動きません。
日常の告知はSNSやLINEで十分です。
プレスリリースに変えるには、
もう一段の「なぜそれが社会にとって面白いのか」
という視点が必要です。
そこを整理できれば、
実は自分でも書けます。
飲食店の販促代行を依頼するとき、任せてよい範囲と丸投げしてはいけない部分でも書きましたが、
「何を任せるか」の線引きが、
お金の出口を正しくします。
費用対効果を売上の3系統で考える
プレスリリース代行の費用は、
業者によってバラバラです。
1本あたり3万円〜10万円、
月額顧問型だと5万円〜20万円という相場感が多い。
ここで「高い」と感じた方に聞きます。
あなたのお店の客単価はいくらですか?
月に何人、新規のお客さんが来ていますか?
プレスリリース1本でテレビに取り上げられたとします。
放送後の週末に
新規のお客さんが30人増えたとしたら、
客単価3,500円のお店なら10万5,000円の売上増。
それが翌月以降もリピートにつながれば、
来店頻度への効果も出てくる。
売上は「客数×客単価×来店頻度」に分解できます。
プレスリリースは主に客数に効くと思われがちですが、
「名物店」として認知されることで
「あそこは特別だから少し奮発しよう」という
客単価への波及効果も生まれます。
観光バスが止まる名物店になった会員さんは、
最初から「費用対効果」を計算して動いたわけではありません。
でも、コツコツとリリースを出し続けた結果として、
累計100回以上のメディア掲載が積み上がり、
今では「遠くからわざわざ来る店」になっています。
これは広告費では作れなかった資産です。
「プレスリリースで得られる掲載は、広告と違って"第三者のお墨付き"です。
お客さんは広告よりも、
記者が書いた記事を信じます。
だから掲載1件の重みが、
広告の何十件分になることもある。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「プレスリリースを出し続けたら、
観光バスが止まる店になりました。
取材が来るたびに、
お客さんの目が変わるのを感じています。」(飲食店オーナー・累計メディア掲載100回以上)
代行を選ぶ前に確認しておきたいこと
代行業者を選ぶときに
見ておきたいポイントを整理します。
「飲食店の掲載実績があるか」
これがまず最初です。
IT系・不動産系・製造業向けの代行と、
飲食店向けでは
配信先もネタの切り口も違います。
食メディア・地域情報誌・旅行系メディアへの
パイプを持っているかどうかを確認してください。
次に、
「ヒアリングの時間をちゃんと取るか」。
店のことを何も聞かずに
「テンプレートに情報を入れて送るだけ」
という業者は、掲載率が低い。
記者に届くリリースは、
店の個性と社会的な意味がセットになっているものです。
そして、
「掲載保証をうたっているか」にも注意が必要です。
掲載を保証できる媒体は
プレスリリースではなく広告です。
「掲載保証あり」と書いていたら、
それはPR記事(有料記事)の販売であって、
本来の第三者性はありません。
飲食店のMEO対策を依頼するときの業者選びと同じで、
「保証します」と言う業者ほど、
中身を慎重に確認する必要があります。
まとめ:プレスリリースは「投資」として捉える
お金を掛けずに売上を伸ばそうとする発想は、
長い目で見ると愚策です。
プレスリリース代行への支出は、
使い方を間違えなければ
広告費より費用対効果が高くなる可能性がある投資です。
ただ、
代行に丸投げするだけでは機能しません。
自店の「ネタ」を掘り起こすこと。
それだけはオーナー自身にしかできません。
客数を増やしたい。
客単価を上げたい。
リピートを増やしたい。
この3つのどこに効かせたいかを決めてから、
プレスリリースという手段を選ぶかどうかを判断してください。
中小企業診断士に飲食店の経営を相談するとどうなるかでも書いていますが、
「何をどの順番でやるか」の地図を持たないまま
手段だけを増やしても、
忙しくなるだけで利益は残りません。
まずは自店の売上を3系統に分解して、
どこに投資するかを見極めていきましょう。
店舗経営は、終わりのないリレーです。
バトンをつなぎ続けましょう。
追伸:
「うちにプレスリリースのネタなんてあるの?」
と感じた方ほど、実は掘れるネタが眠っています。
売上の仕組みと一緒に、
名物店化の道筋を整理したい方は
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