本を積んでいる経営者。
先日、ある居酒屋のオーナーと話していて、
事務所の棚に飲食店経営の本が
ずらりと並んでいるのを見ました。
「全部読んだんですか?」と聞いたら、
「半分くらいは読みました。
でも、正直どれをどう活かせばいいか
よくわからなくて」
と答えが返ってきました。
本を買うこと自体は悪くないんです。
問題は、読む順番がバラバラで、
自分のお店の状況と照らし合わせず
なんとなく読んでいること。
それと、もう一つ。
「本を読めば何かが変わる」
という期待で止まってしまうこと。
と言うことで、今日は
飲食店経営の本をどう選び、
どの順番で読めばいいか。
そして、本だけでは埋まらない
実践の穴をどう補うかを
お話しします。
📋 この記事でわかること
- 飲食店経営の本を選ぶ前に知っておくべき「読む目的」の整理の仕方
- 業種別(居酒屋・カフェ・焼肉・イタリアン・中華)に本から学べることの違い
- 本を読む順番と、読んだあとに実践に変える考え方
- 「お金を掛けずに売上を伸ばしたい」という発想が機会損失になる理由
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食店経営の本を読んでいるが、どう活かせばいいか迷っている方
- ✅ 居酒屋・カフェ・焼肉などの業態に合った学び方を知りたい方
- ✅ お金を掛けずに売上を伸ばしたいと考えている飲食店オーナーの方
- ✅ 本や情報収集は得意だが、実践に踏み出せていない方
- ✅ 経営の勉強に投資することへの不安を感じている方

飲食店経営の本を読む前に、まず「何が足りないか」を整理する
本を選ぶ前に、一つ聞かせてください。
あなたは今、何に困っていますか?
「なんとなく売上が伸びない」
「全体的に不安」
では、本を読んでも答えは出ません。
飲食店の売上は、
大きく3つに分解できます。
客数 × 客単価 × 来店頻度。
この3つのうち、
どれが今の自分のお店の課題なのかを
先に特定することが
本選びの出発点です。
「新規客が全然増えない」なら
集客・販促系の本が先。
「来てくれるお客さんが
一度きりで終わる」なら
リピート・顧客関係の本が先。
「来客数はそれなりにあるのに
利益が残らない」なら
客単価設計・コスト管理の本が先。
順番を間違えると、
読んでも「面白かった」で終わります。
手元に何も残らない。
まず自分のお店の数字を
3つに分解することから始めましょう。
売上を3つに分解する考え方を
別記事でまとめていますので、
本を選ぶ前にこちらを読んでみてください。
「本を読んでいるが、どこから実行すればいいか分からない」という詰まりは、この記事を読んでいる方の多くが抱えている状態です。繁盛店ポータルの無料アカウントでは、AIがあなたのお店の業種と状況に合わせて「何を・どの順番で」やるべきかを一緒に整理してくれます。メール登録のみ、1分で使えます。
業種別に、飲食店経営の本から学べること
「飲食店経営の本」と一口に言っても、
居酒屋とカフェと焼肉では
経営の構造がまったく違います。
業種ごとに、本から学べることと
学べないことを整理します。
居酒屋・焼鳥・鉄板居酒屋
この業態は客単価と回転数の設計が命です。
ドリンクの注文頻度、
コース設計による客単価の底上げ、
宴会の獲得と管理。
これらを扱った本は参考になります。
でも、本が弱いのは
「既存客の再来店をどう作るか」の部分。
LINE公式アカウントや
ハガキDMの実践的な運用は
本にはほぼ書かれていません。
カフェ・コーヒー専門店
カフェ経営の本は、
開業系と運営系で内容が大きく変わります。
開業系は内装・立地・資金調達が中心。
運営系は商品設計・接客・SNS活用が多い。
カフェで特に重要なのは
物販やサブスクとの組み合わせ。
「来店だけ」に依存しない収益構造を
作ることを意識しながら読むといい。
焼肉店・ステーキ
焼肉の経営本は、
原価管理と仕入れ交渉の話が多い。
これは読む価値があります。
でも、客単価を上げる話になると
急に薄くなるんです。
「値上げしたらお客さんが離れる」
という前提で書かれている本が多い。
でも、それは逆です。
価値を伝えて適正単価で選ばれる店は、
値上げによって利益も客の質も
両方改善することが多い。
イタリアン・フレンチ・洋食
料理や食材の知識は
本から豊富に学べます。
ただ、この業態の経営者に
多いのが「料理の質で勝負する」
という思考への偏り。
美味しい料理を作っているのに
なぜお客さんが増えないのか、
という悩みを抱える人が多いのは、
このあたりに原因があります。
料理の本だけでなく、
集客・販促・コピーライティングの本も
セットで読む必要があります。
中華料理・ラーメン・うどん
この業態は回転率が高く、
一品単価が低めなので
客数の確保が最重要課題になります。
でも、客数だけを追うと
体力と原価で消耗します。
サイドメニューの設計や
セット提案による客単価のアップを
意識して本を選ぶといい。
✓ ここまでのポイント
- 本を読む前に「客数・客単価・来店頻度」のどれが課題かを特定すること
- 業種によって本から学べることと学べないことがある。補完が必要
- 「料理で勝負」の思考だけでは集客の課題は解決しない
「お金を掛けずに売上を伸ばしたい」という発想がなぜ機会損失なのか、この記事で見えてきたと思います。繁盛店ポータルでは、ハワードジョイマンのメソッドを搭載したAIに無料で相談でき、電子書籍「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」も受け取れます。登録はメールアドレスだけです。
飲食店経営の本、読む順番はこれが基本
本を読む順番について、
よく聞かれます。
僕がおすすめするのは
この3ステップです。
読み方 STEP 1
マインド・経営の考え方の本から入る
「どう考えるか」が変わらないと、
どんな技術を学んでも
行動に変わりません。
経営者として「投資して利益を生む」
という発想を先に作る。
ここが出発点です。
⚠️ よくある失敗:
いきなり集客テクニックの本から入って、
「知ってはいるが実行できない」
状態になる。
読み方 STEP 2
自店の課題(客数・客単価・頻度)に合った本を読む
STEP 1で経営の軸ができたら、
自分のお店の課題に合わせて
販促・集客・単価設計の本を選ぶ。
3冊以上は不要。
1〜2冊を実践しながら読む。
⚠️ よくある失敗:
課題とは関係ない本を
片っ端から読んで満足してしまう。
「読書=経営の勉強」
ではなく「読書+実践」がセットです。
読み方 STEP 3
数字・財務・仕組み化の本を読む
売上が少し上向き始めたら、
次は「利益を残す構造」を作る段階。
FLコスト、人件費率、
仕組み化・標準化の本が役立つ。
利益が残る店との5つの違いも
読み合わせると理解が深まります。
⚠️ よくある失敗:
いきなり財務の本から入って
数字の管理だけに意識が向き、
販促・集客がおろそかになる。
「お金を掛けずに売上を伸ばしたい」、その発想の危うさ
ここで正直な話をします。
飲食店経営の本を読み続けている方の中に、
こういう方がいます。
「本は買う。でも広告は怖い。
お金を掛けずに売上を伸ばしたい。」
気持ちはわかります。
でも、これは愚策です。
「そんな言い方しなくても」
と思った方、聞いてください。
お金を掛けずに売上を伸ばすということは、
時間と労力を掛けて
結果が出るかどうか分からない道を
歩くということです。
その間に機会損失が積み上がります。
僕自身、独立した直後に
資金が底をつく経験をしました。
全財産がなくなり、
母から300万円を借りた。
その状況を変えたのは、
「毎月広告を出す」という決断でした。
怖かったです。
でも、毎月広告を出すようになって
売上が立ち始め、
借りた300万円を完済できました。
学びも広告も投資です。
投資したリターンを
また投資する。
その繰り返しで売上と利益が
積み上がっていく。
これが経営というものです。
「本を読むことは大事。でも、読むだけで売上は上がらない。本から得た知識を実行するために、広告や販促に投資する。その覚悟ができた瞬間から、経営が変わり始めるんです。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
❌ よくあるパターン:本だけ読んで実行しない
- 知識は増えるが売上は変わらない
- 「また良い本を探そう」という習慣ができる
- 機会損失が年単位で積み上がる
✅ 推奨アプローチ:読んだら投資して実行する
- チラシ・Google広告など「お金をかける販促」に踏み出す
- 試して、数字を見て、改善する
- 小さな成功体験が次の投資への確信になる
実際に、ある居酒屋のオーナーは
チラシとGoogle広告への投資に踏み出した結果、
6ヶ月で月商350万円から620万円に伸び、
新規客は約2倍、客単価は1,400円アップしました。
「チラシとGoogle広告を組み合わせたら、6ヶ月で月商が350万から620万円になりました。新規のお客さんが約2倍になって、客単価も1,400円上がりました。」
居酒屋オーナー(40代・男性)
本を読む時間と同じくらい、
あるいはそれ以上に、
販促への投資が売上を動かします。
飲食店の販促手段の費用対効果と向き不向きも
合わせて読んでみてください。
本を読んだあと、実践に変えるための3つの問い
本を読み終えたら、
この3つを自分に問いかけてください。
チェックポイント1:この本で学んだことを今月、何かに使えるか
「良いことが書いてあった」
で終わらず、
「今月のチラシのキャッチコピーに使う」
「来週のLINE配信に活かす」
など、期限と手段を決める。
✅ ポイント:実行に移す期限を本を閉じる前に決めること。決めないと動かない。
チェックポイント2:この施策に、いくら投資できるか
本に書かれた手法を実行するには
お金がかかることがあります。
「無料でできることだけやる」
という縛りをかけると、
施策の幅が極端に狭まります。
✅ ポイント:毎月の販促予算を固定で設定する。売上の3〜5%を目安にすること。
チェックポイント3:効果をどう測定するか
「やってみたけど効果があったかどうか分からない」
これが最も多い失敗パターンです。
チラシなら持参数、
Google広告ならクリック数と来店数、
LINE配信なら開封率と予約数。
計測できる形で実行する。
✅ ポイント:測定できない施策は改善できない。効果測定の方法を実行前に決めておく。
「本を読んで知識をつけることと、実際に販促を実行して数字を動かすことは、全然別のことです。知識をお金に変えるには、投資して動いてみるしかない。それが怖いと感じている間は、売上は動かないんです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛クラブ主宰)
客数・客単価・来店頻度の3軸で販促施策を整理する方法も
参考にしてみてください。
まとめ:飲食店経営の本は「読み方」と「その後」で決まる
本を読むことは、経営の勉強として大切です。
でも、本を積み上げることが
目的になっていないか。
本を読むことで
「やった気」になっていないか。
人生を10年単位で考える。
商売を10年単位で考える。
その視点で見れば、
今日から広告に投資して
お客さんを集め続けることが
どれだけ大事か、分かるはずです。
本を読む。
課題を特定する。
投資して実行する。
数字で測定する。
この繰り返しが、
繁盛店を作る地道な道です。
地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切る。
それをいっしょに続けていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
走り続けましょう。
本を読んで「あとは実行するだけ」という状態が続いているなら、一人で抱え込む段階はもう終わりにしていいと思います。増益繁盛クラブでは、客数・客単価・来店頻度の3軸をもとに何をどの順番でやるかが明確になり、全国の飲食店・美容室オーナーと一緒に実行を続ける場があります。申込フォームへの入力だけで参加できます。