3.儲かる販促と利益アップ

空き時間を利益に変える。ランチとディナーの“谷間”をロケットナウで埋める計算式

「ランチが終わって、ディナーまでの時間がぽっかり空く。でもその時間、スタッフは待機しているし、家賃も光熱費も関係なく発生し続ける」——こんな状況、心当たりありませんか?

さらに、こんな悩みも重なっていたりしませんか。

  • 谷間の時間にカフェタイムを設けてみたけど、お客さんが来ない
  • 来てくれても、コーヒー1杯で長居されて利益にならない
  • 「とにかく人を呼ばなきゃ」とクーポンを配ったら、割引目当ての客ばかりになった
  • 値下げを続けているうちに、何のために営業しているのかわからなくなってきた

この「谷間の時間問題」で一番やってはいけないのが、値引きで集客しようとすることです。価格で集めたお客さんは、価格で去ります。これは20年以上、833件以上の店舗を指導してきた中で、繰り返し見てきた現実です。

今回は、値下げに頼らず空き時間を利益に変えるための考え方と、「ロケットナウ」という時間帯設計の計算式について、よくいただく質問に正面から答えていきます。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「谷間クーポン」が利益を削り続けるのか、その構造
  2. 空き時間を利益に変える「ロケットナウ計算式」の考え方
  3. POPとメニュー設計で客単価を上げながら谷間を埋める具体的な方法
  4. 価値を伝えて選ばれる店に切り替えるためのステップ

こんな方におすすめ

  • ✅ ランチとディナーの間の時間帯に来客がなく、固定費だけかかっていると感じている方
  • ✅ 谷間の時間にクーポンや値引きを試したが、利益が残らなかった方
  • ✅ 客単価を上げたいが「値上げしたらお客さんが減るのでは」と不安な方
  • ✅ POPやメニュー表で何を変えれば効果が出るのかを知りたい方
  • ✅ 空き時間を「損」ではなく「伸びしろ」に変えたいと考えている飲食店オーナーの方
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「谷間クーポン」はなぜ利益を削り続けるのか?

ランチとディナーの間——たとえば14時〜17時の時間帯——を埋めようとして、まず思いつくのが「割引クーポン」や「カフェタイム価格」です。でも、これを続けているうちに気づきます。「来てくれるけど、全然残らない」と。

なぜそうなるのか。仕組みは単純です。

❌ 値引きクーポンで集客するパターン

  • 割引を目当てに来たお客さんは「安いから来た」という動機を持っている
  • 割引が終われば来なくなる。または別の安い店に移動する
  • 繰り返すほど「この店=安い店」というイメージが定着し、正規価格で来てくれる客が来にくくなる
  • スタッフの手間は通常営業と同じでも、売上だけが低い状態が続く

✅ 価値を伝えて谷間を埋めるパターン

  • 「この時間帯だからこそ体験できること」を提案する(例:シェフが丁寧に説明できる、静かにゆっくり食べられる)
  • 通常価格、または谷間限定の上位メニューで客単価を維持・向上させる
  • 「また来たい」と思うお客さんを集める設計にする

値引きで人を集めるのと、価値を伝えて人を集めるのでは、集まる人の質も、続く期間も、手元に残るお金も、まったく違います。

「谷間クーポンを続けているけど、来てくれても利益が残らない」——その感覚は正しくて、計算式を見ると構造として確認できます。繁盛店ポータルでは、無料登録後すぐに「増益繁盛プランナー」でお店の客単価・ターゲット・販促の軸をAIと一緒に整理できます。メール登録だけ、1分で完了します。

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「ロケットナウ計算式」とは何か?

「ロケットナウ」という言葉、聞き慣れないかもしれません。これは、空き時間を「今この瞬間だけの価値」として設計し、短時間で利益を積み上げる発想のことです。ロケットのように短時間で高度を稼ぐ、というイメージです。

具体的な計算式はこうです。

空き時間の利益=(客単価 × 来客数)-(その時間の変動費)

ここで多くの方が見落としているのが「変動費だけを引けばいい」という点です。ランチとディナーの間の時間、家賃・人件費・光熱費の固定費はすでに発生しています。だから谷間の売上に必要なのは、食材費などの変動費をカバーすること。固定費は「ゼロ」として計算していい。

つまり、客単価1,200円のお客さんが5人来て、食材費が400円なら、800円×5人=4,000円がそのまま利益の上乗せになります。クーポンで500円引いたら、400円×5人=2,000円。半分になります。

この計算をきちんと理解すると、「とりあえず値引きして人を呼ぼう」という発想の危うさが見えてきます。

「空き時間を埋めたいなら、まず計算してください。何人来て、何円の客単価なら、何円残るのかを。計算してみると、値引きがいかにもったいないかがわかります。そして、値引きなしで人を呼ぶための『伝え方』に集中できるようになります」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

谷間の時間帯に「来てほしい客」を呼ぶPOPとメニュー設計のコツは?

計算式が頭に入ったところで、実際にどう「価値を伝えるか」の話をします。

チェックポイント1:谷間限定メニューは「上を作る」こと

多くの店が谷間タイムに「お得セット」「割引ランチ」を置きます。でも正解は逆で、谷間にしか食べられない「少し上のメニュー」を置くことです。例えば、ランチよりも丁寧に盛り付けたひと皿、シェフのまかないをアレンジした限定品、通常メニューにはないデザートとのセット。「この時間だから食べられる」という希少性が、価格ではなく価値で人を引きつけます。

✅ ポイント:谷間メニューを値引きで作るのではなく、「このメニューのために来る理由」を設計する。客単価をランチ以下にしない設計が重要。

チェックポイント2:POPに「なぜこの価格か」を書く

メニュー表に値段だけ書かれていても、お客さんの行動は変わりません。POPに書くべきは「この料理に使っている素材の話」「シェフが何を考えて作ったか」「食べた後にどんな気持ちになれるか」です。価格より先に価値を伝えることで、「高い」ではなく「なるほど、それなら納得」に変わります。

✅ ポイント:POPは「値段を説明する紙」ではなく「価値を語る紙」。1品1枚、シェフや店主の言葉で書くだけで反応が変わる。

チェックポイント3:SNSやLINEで「谷間の時間帯の体験」を発信する

「静かにゆっくり食べられる時間」「シェフと話しながら食事できる時間」——こういう体験価値は、実際に体験したお客さんの言葉で発信するのが一番伝わります。来店後に「感想を一言LINEで送ってくれたらうれしいです」と伝えるだけで、口コミの種が育ちます。

✅ ポイント:谷間タイムの体験を発信する媒体を1つ決め、週1回でも継続する。続けることで「知る人ぞ知る時間帯」になっていく。

✓ ここまでのポイント

  • 谷間クーポンは「来てくれるけど残らない」構造を強化するだけで、長期的に店の体力を奪う
  • 空き時間の利益は「変動費だけを引けばいい」という計算式で見ると、値引きのコスト感が実感できる
  • POPとメニュー設計の軸は「割引」ではなく「この時間帯だから体験できる価値」にある

POPの書き方・谷間メニューの設計・客単価の上げ方——「何から手をつければいいか」が整理できていない状態では、どんな施策も続きません。繁盛店ポータルの「みんなの経営相談DB」では、チラシやメニュー表を添付してAIに直接相談することもできます。無料登録のみ、解除もワンクリックです。

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客単価を上げながら谷間を埋めるSTEPは?

谷間利益化 STEP 1

今の谷間タイムを数字で把握する

まず現状を把握します。谷間の時間帯(例:14時〜17時)に、週あたり何人来ていて、平均客単価はいくらか。それに対して、その時間のスタッフ人数・光熱費などの変動費はいくらか。この数字を出すだけで、「あとどれだけ客単価を上げれば黒字になるか」が見えてきます。

⚠️ よくある失敗:「感覚で赤字だと思っている」まま対策を打つこと。数字を出さないまま動くと、何を改善したかわからなくなります。

谷間利益化 STEP 2

「谷間限定の看板メニュー」を1品作る

この時間帯にしかないメニューを1品だけ設計します。ポイントは「ランチより少し上の価格帯」にすること。素材の背景・作り方のこだわり・食べた後の気持ちを3行でPOPに書きます。

⚠️ よくある失敗:メニューを作っても告知しないこと。店内のPOPと、LINE・SNSへの投稿がセットで初めて機能します。

谷間利益化 STEP 3

「来てくれた人」を次につなぐ仕組みを置く

谷間に来てくれたお客さんは、その時間が好きな層です。「次は〇〇を用意します」と一言伝えるか、LINEの登録を促すカードを置くだけで、リピートの確率が大きく変わります。飲食店・美容室の紹介カードを作る、手渡しで機能するデザインと一言メッセージの書き方も参考になります。

⚠️ よくある失敗:来店時だけで完結させてしまい、次回来店のきっかけを何も置かないこと。谷間の客は「静かな時間が好き」な方が多く、LINEのような非接触なつながりと相性がいいです。

「看板メニューを1品決めて、そのメニューのPOPを書く。これだけで客単価が変わった店を何店も見てきました。派手な施策より、地味なことを続けた店が残っています」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

実際に変わった店の声は?

「やることが見える」という感覚の変化が、まず最初に起きます。

「以前は『このままでいいのか』という漠然とした不安が常にありました。でも客単価を意識してメニューとPOPを見直したら、数字が動き始めて、漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わったんです。客単価も18%向上しました」

イタリアン経営(40代・女性)

この方が変えたのは、派手な広告でも大幅な値下げでもありません。「何を伝えるか」を整理して、メニューとPOPを見直した。それだけで数字が動き、気持ちが変わった。

利益が手元に残らない飲食店が、まず変えたい売上の作り方でも詳しく書いていますが、売上の伸ばし方より先に「利益が残る構造」に変えることが優先です。谷間の時間帯の設計も、この考え方の延長にあります。

よくある質問:谷間タイムの集客でまだ迷っていることは?

Q. 谷間に何人来ればOKですか?
目安は「変動費が賄える客数」からスタートです。固定費はすでに発生しているので、食材費・消耗品など変動費だけをカバーできれば、その時間の営業は「プラス」になります。最初から満席を目指さず、まず「来てくれた数人から利益を出す設計」を先に作ること。

Q. 谷間だけのSNS投稿を別に作る必要がありますか?
別アカウントを作る必要はありません。既存のLINEやInstagramで「14時〜17時限定メニューを始めました」と週1回投稿するだけで十分です。継続が大事なので、手間をかけない形にすること。

Q. 谷間メニューの価格設定はどう決めればいいですか?
ランチより低くしないことが原則です。「谷間=安い」というイメージをつけてしまうと、その後の価格戻しが難しくなります。素材や体験の価値をPOPで伝えた上で、ランチと同等か少し上の設定にする。店の月商とは何か、売上・粗利・手残りの違いを飲食店・美容室・工務店の数字で徹底解説(入門ガイド)も合わせて読むと、価格設定の考え方が整理されます。

Q. POPを書いたことがないのですが、どこから始めればいいですか?
まず1品だけ選んで、「なぜこの料理を作っているのか」を3行で手書きするところから始めてください。上手い文章より、本人の言葉が一番伝わります。書けたら、レジ横や入口に置いてみる。それだけで反応が変わり始めます。

まとめ:谷間の時間を「コスト」から「伸びしろ」に変える一歩

ランチとディナーの谷間は、多くの飲食店にとって「損している時間」に見えています。でも本当は、競合が動いていない時間帯で、固定費ゼロの利益を積み上げられる「伸びしろ」です。

そのためにやることは、シンプルです。

  • 谷間の数字を把握して「いくらあれば黒字か」を計算する
  • この時間帯限定の看板メニューを1品作り、値引きではなく価値で設計する
  • POPに「なぜこの料理なのか」を3行で書く
  • 来てくれた人を次回につなぐ仕組みを1つ置く

値下げで人を集めることは、短期的には効果に見えても、長期的には店の体力を削り続けます。価値を伝えて選ばれる店づくりに切り替えることが、谷間を利益に変える唯一の道です。

地味に見えるかもしれませんが、この積み重ねが半年後・1年後の手残りの違いになって現れます。

「漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わった」——この記事で紹介したイタリアンの方のように、変化は施策の前に「何をやるか」が明確になることから始まります。増益繁盛クラブでは、客単価の設計・POPの作り方・谷間タイムの活用を、同じ悩みを持つ全国の仲間と一緒に伴走しながら実践できます。申込フォームへの入力だけで参加できます。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-3.儲かる販促と利益アップ