2.集客対策

飲食店の常連客の作り方、はじめての来店からの関係づくり

先日、増益繁盛クラブの会員さんから、こんなご相談をいただきました。

「新規のお客さんは来てくれるんですが、2回目に来てくれる人が少なくて…。料理には自信があるんですけど、なんでだろうって悩んでいます」

この言葉、じつはとても多くの飲食店オーナーさんが感じていることです。美味しいものを出している。雰囲気も悪くない。なのに、お客さんがリピートしてくれない。

その背景にあるのは、「料理が良ければまた来てくれる」という思い込みかもしれません。料理の質は、もちろん大事です。でも、常連さんを作るには、料理の外側にある「関係づくり」が必要なんです。

今回はその話を、初めて取り組む方にもわかりやすいように、順を追ってお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「美味しい料理だけ」では常連さんが生まれにくいのか
  2. はじめての来店でやっておきたい関係づくりの基本
  3. 2回目・3回目の来店を促すための具体的な接点の作り方
  4. 常連客が自然と増えていく仕組みの整え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規のお客さんが来てもリピートにつながらないと感じている方
  • ✅ 常連客を増やす具体的な方法を知りたい飲食店オーナーの方
  • ✅ クーポンや値引きに頼らず、関係性で選ばれる店にしたい方
  • ✅ 来店頻度を上げて売上を安定させたいと考えている方
  • ✅ 販促や集客が苦手で、何から始めればいいか迷っている方
飲食店の常連客の作り方、はじめての来店からの関係づくり | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「また来たい」と思わせるのは料理ではなく「体験」の記憶

まず、少し立ち止まって考えてみてください。あなた自身が何度も足を運ぶお店って、どんなお店ですか?

「料理が美味しいから」という理由もあると思いますが、たぶん「あの店に行くと、なんかホッとする」「あのスタッフさんが覚えてくれてるから」「行くたびに新しい発見がある」といった感覚も大きいんじゃないかと思います。

お客さんが常連になるのは、美味しさの「満足」ではなく、その店に来ることで得られる「体験の記憶」があるからです。

逆に言えば、初めて来てくれたお客さんが「また来よう」と思わなかったとしたら、料理が悪かったのではなく、記憶に残る体験が提供できていなかった可能性が高い。

これは決してあなたの料理を否定しているわけではありません。ただ、「料理が良ければ黙っていても来てくれる」は、残念ながら今の時代には通用しにくくなっています。お客さんが選べる選択肢は膨大にある。だからこそ、記憶に残る「何か」が必要なんです。

「味は入場券。それだけでは常連さんは生まれない。来てくれたお客さんとの関係が、2回目・3回目をつくるんです」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

はじめての来店でやっておきたい3つのこと

初来店のお客さんを常連さんにするための土台は、最初の来店の中で作られます。難しく考える必要はありません。まず3つのことを意識するだけで、大きく変わります。

チェックポイント1:お客さんのことを少しだけ覚える

「どちらからお越しですか?」「何かご縁で知ってくださったんですか?」——こうした会話のかけらが、関係づくりの始まりです。すべてを記録する必要はありません。ただ「初めての方だ」と認識して、一言でも声をかけることで、お客さんはこの店が「自分のことを気にかけてくれる場所」だと感じます。

✅ ポイント:顧客台帳やメモに一言書いておくだけでOK。次の来店時に「先日はありがとうございました」と言えれば、それだけで記憶に残ります。

チェックポイント2:次の来店のきっかけを渡す

「来月、新しいメニューが出ます」「次は〇〇がおすすめです」——こうした一言が、次の来店理由になります。お客さんは「また来てもいいタイミング」を自分で見つけるのが意外と難しい。だからこそ、来店中に「次に来る理由」を渡してあげる。これはセールスではなく、関係づくりの一部です。

✅ ポイント:帰り際に「次のおすすめ情報」をひとこと伝える習慣をつける。チラシやカードに書いて渡すのも効果的です。

チェックポイント3:連絡先やLINEにつなげる

「よろしければLINEご登録いただくと、お得な情報をお届けしています」——これだけでいいです。LINE公式アカウントへの誘導は、来店後も関係を続けるための一番の入口です。メールマガジンや紙のDMでも構いません。お客さんとの接点を「来店時だけ」にしない仕組みを作っておくことが、常連化への大事な一歩です。

✅ ポイント:登録率を上げるには、「登録するとどんないいことがあるか」を具体的に伝えること。「月1回、おすすめメニューのお知らせが届きます」のような一文があるだけで、登録ハードルは下がります。

✓ ここまでのポイント

  • 常連客は料理の満足度だけでなく「体験の記憶」によって生まれる
  • 初来店でお客さんのことを一言覚え、次の来店理由を渡す習慣が土台になる
  • LINEや連絡先への誘導で、来店後も接点を続けられる仕組みを作ることが大切

2回目・3回目の来店を作る「接点の設計」

1回来てくれたお客さんが2回目に来てくれる確率は、何もしなければかなり低い。これは飲食業界に限らず、どの業種でも同じです。

だから必要なのは、「思い出してもらう仕組み」を意図的に作ることです。

接点の作り方 STEP 1

LINE配信で「ちょうどいいタイミング」に届ける

月に1〜2回、季節のメニュー情報やお店のちょっとした話題をLINEで配信する。大事なのは「売り込み」ではなく「近況報告」のような温度感です。「今月の仕入れでいい食材が入りました」「来週から新メニュー始まります」——こういう内容が、自然な再来店のきっかけになります。

⚠️ よくある失敗:クーポンや割引情報だけを送り続けると、「安いときだけ行く店」というイメージがついてしまいます。価値を伝える内容と、お得情報のバランスを意識してください。

接点の作り方 STEP 2

ハガキDMやニュースレターで手に取ってもらう

LINEが届かない層や、紙のほうが刺さる年代には、ハガキDMが効果的です。特に誕生月やお店の記念日など、特定のタイミングに送るDMは開封率が高く、再来店につながりやすい。ニュースレターは店主のキャラクターや裏話を伝えることで、「あの人のお店に行きたい」という感情を育てます。

⚠️ よくある失敗:一回だけ送って「効果がなかった」と止めてしまう。接点は継続が命です。3回・5回と続けることで、じわじわと効いてきます。

接点の作り方 STEP 3

Googleビジネスプロフィールで「また行きたい」気持ちを育てる

口コミへの返信は、書いてくれたお客さんへの感謝だけではなく、「次に見るお客さん」へのメッセージでもあります。丁寧に返信しているお店は、初めての人にも常連さんにも「大切にしてくれる店」という印象を与えます。口コミ返信をAI(ChatGPTなど)で下書きして、確認・修正だけ自分でやる方法も、最近は多くの会員さんに使っていただいています。

⚠️ よくある失敗:口コミに返信していない状態が続くと、「反応がない店」という印象になってしまいます。週に1回でも確認する習慣をつけましょう。

「常連さんを作るのに、派手な仕掛けは要らない。ハガキ1枚、LINE1通、口コミへの一言返信。地味なことをすぐにやって、ずっと続ける。それだけです」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

「また来てくれる仕組み」が整うと、売上は安定し始める

「最初はLINEの使い方もよくわからなかったんですが、月2回配信を続けていくうちに、リピートのお客さんが増えてきました。今ではリピート率が38%から71%になって、月商も1.6倍になっています。仕組みを作ると、お客さんとの関係が変わるんだと実感しました」

美容室オーナー(2店舗経営)

これは美容室の事例ですが、飲食店でも同じことが起きます。接点が増えると、お客さんとの関係が深まり、「また行こう」と思ってもらえる頻度が上がる。

私がよくお伝えしているのが、売上を「客数×客単価×来店頻度」の3つに分解して考えるやり方です。常連客を増やすというのは、この中の「来店頻度」を上げることに直結します。新規のお客さんをゼロから集め続けるよりも、すでに来てくれたお客さんに再び来ていただくほうが、労力もコストもはるかに小さくて済む。

そしてもう一点。常連さんが増えると、自然と客単価も上がりやすくなります。信頼関係ができたお客さんは、「あの店でおすすめされたなら食べてみよう」という気持ちで動いてくれる。だから、常連客を作ることは「来店頻度アップ」と「客単価アップ」の両方に効いてくるんです。

支援実績833件以上の経験から言えるのは、「常連さんがいる店は、どんな波にも強い」ということです。新規集客が一時的に落ちても、ベースの売上が常連さんによって支えられている店は、経営が安定しています。

まとめ:常連客は「仕組み」で育てるもの

はじめての来店で「記憶に残る体験」を作り、帰り際に「次に来る理由」を渡す。そして、LINEやハガキなどで定期的に接点を持ち続ける。

難しいことは何もありません。地味に見えるかもしれませんが、この積み重ねが常連さんを育て、売上の土台を作っていきます。

「料理には自信があるのに、なぜリピートしてくれないんだろう」と感じているなら、ぜひ今日から「接点の仕組み」を一つ作ることから始めてみてください。

増益繁盛クラブでは、こうした常連客づくりの仕組みを、業種や店の規模に合わせて一緒に整えていくサポートをしています。「何から始めたらいいかわからない」という段階でも、気軽に覗いてみてください。

まずは無料で使える繁盛店ポータルから、情報収集を始めてみるのもおすすめです。
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もっと本格的に取り組みたい方、着実に繁盛店を目指したい方はこちらもご覧ください。お気軽にご相談いただければと思います。
着実に繁盛店を目指すあなたへ

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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