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飲食店のデザート注文率を3割に上げる、テーブルセッティングの工夫

飲食店のデザート注文率を3割に上げる、テーブルセッティングの工夫

先日、ゴールドクラスの会員さんから、こんな相談をいただきました。

「ジョイマンさん、うちのお店、デザートメニューを増やしたんですよ。シェフが頑張って4種類も作って。でも全然注文が来なくて…。どうしたらいいですかね」

話を聞いてみると、デザートをメニュー表の最終ページにひっそり載せているだけ。テーブルには何も置いていない。スタッフも「デザートはいかがですか?」と聞くタイミングが掴めていない、という状況でした。

これ、すごくもったいないんですよ。料理の質は高い。デザートもちゃんと作っている。なのに「伝え方」の部分だけで損をしている。

今回は、デザートの注文率を3割に引き上げるために、テーブルセッティングの面からどんな工夫ができるかを比較しながら解説していきます。「どのアプローチが自分の店に合うか」という視点で読んでみてください。

こんな方におすすめ

  • ✅ デザートメニューを用意しているのに注文率が低い飲食店オーナー
  • ✅ 客単価を上げたいが、値上げ以外の方法を知りたい方
  • ✅ スタッフがデザートを提案しづらいと感じている店主さん
  • ✅ テーブルのセッティングを見直して売上を改善したい方
  • ✅ 「売り込まずに選んでもらう」仕組みを作りたい経営者
飲食店のデザート注文率を3割に上げる、テーブルセッティングの工夫 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

そもそも「デザートが売れない」のは何が原因か

デザートの注文率が低い店に共通しているのは、「お客様がデザートの存在を思い出せない」という状況です。

考えてみてください。お客様は料理を食べながら会話に集中しています。お腹も適度に満たされてきた段階で、デザートを「自発的に」思い出すのはなかなか難しい。メニュー表を最後のページまでめくってデザートを探す人は、正直ほとんどいません。

つまりデザートが売れないのは、「存在を思い出させる仕掛け」がテーブル上にないのが最大の原因です。

逆に言えば、この「仕掛け」をテーブルに置くだけで注文率は大きく変わります。私が支援してきた1,000店舗以上の事例を見ても、テーブル上の仕掛けを変えただけで、デザート注文率が1割台から3割前後に伸びたお店は珍しくありません。

比較① 「卓上POP」vs「デザートカード」——どちらが効果的か

テーブルにデザートを告知する方法として、大きく分けると「卓上POP(立てかけ型)」と「デザートカード(フラット型)」の2つがあります。

卓上POP(立てかけ型)
A5〜A6サイズのアクリルスタンドやペーパースタンドに差し込むタイプ。視線が自然に止まりやすく、遠くからでも目に入るのが強みです。特に「今週のおすすめデザート」のように期間限定感を出すと、お客様の関心を引きやすい。

デメリットは、テーブルが狭いお店では邪魔になること。また汚れたり傷んだりしても気づかずに放置されがちで、清潔感を損なうリスクがあります。

デザートカード(フラット型)
ポストカードサイズで料理の上にふわっと置くか、箸置きの横に添えるタイプ。テーブルを広く使えて、写真映えするデザートの画像を大きく載せられます。「このカードを持ってきてくれたらデザートをお得に」という演出にも使えます。

デメリットは、平置きのため気づかれにくい場面があること。箸袋や取り皿の下に埋もれると意味がなくなります。

どちらを選ぶべきか
テーブルに余裕があり、インテリアを重視する落ち着いた空間なら「デザートカード」が雰囲気を壊しません。ファミリー層や賑やかな居酒屋業態なら、目線を引きやすい「卓上POP」の方が効果的です。

ちなみに私のおすすめは両方を組み合わせること。卓上POPで「存在に気づかせ」、デザートカードで「詳細を伝える」という2段階の設計にすると注文率はさらに上がります。

比較② 「写真あり」vs「文字だけ」——POPの表現で注文率は2倍変わる

テーブルにPOPを置くとしても、その内容で結果は大きく変わります。

文字だけのPOP
「本日のデザート ティラミス 600円」
これだけだと、お客様の頭の中にはデザートのイメージが浮かびません。「まあいいか」でスルーされます。

写真+一言コピーのPOP
「シェフが週3回しか作らない 濃厚マスカルポーネのティラミス 限定8食」
これに美味しそうな写真を組み合わせると、「せっかくだから食べてみよう」という気持ちが自然に湧いてきます。

同じ素材でも名前と言葉次第で単価は大きく変わります。これはPOPコピーライティングの基本なんですが、「ティラミス600円」と「週3回だけ作るシェフこだわりの限定ティラミス」では、心理的な価値がまるで違う。後者なら800円でも高いとは感じません。

最近はAIを使えば、こういったPOPの文章を数分で10案以上出すことができます。会員さんの中には、ChatGPTにデザートの素材や作り方を入力して、「お客様が思わず注文したくなるPOP文を5案作って」と指示するだけで、すぐに使えるコピーを量産している方もいます。

✓ ここまでのポイント

  • デザートが売れない最大の原因は「テーブル上に思い出させる仕掛けがない」こと
  • 卓上POP・デザートカードは店の広さや業態に合わせて選ぶか組み合わせる
  • 写真+限定感・ストーリーのあるコピーで、注文率と客単価は同時に上がる

比較③ 「スタッフが声がけ」vs「仕掛けで自然に選んでもらう」——どちらが売上に繋がるか

「スタッフがデザートを勧めれば解決するのでは?」という声をよく聞きます。確かに声がけは効果的ですが、依存しすぎるのは危険です。

なぜかというと、スタッフによって声がけのタイミングやトークに差が出るから。オーナーが声がけすれば売れても、アルバイトスタッフには同じことができない、というケースがほとんどです。これはオーナーの個人技で売上を支えている構造で、仕組みにはなっていません。

私が推薦するのは、「テーブルの仕掛けでお客様が自分から選ぶ」設計を先に整えて、その上でスタッフの声がけを加えるという順序です。

具体的には、次のような設計が効果的です。

  • 料理提供時にデザートカードを一緒に置く——スタッフが「よかったらこちらもご覧ください」と一言添えるだけ。高度なトークは不要。
  • メニュー表のデザートページに付箋や目印を貼る——「こちらのページも人気です」という案内で自然に目が向く。
  • 会計前にデザートPOPを再度見せる——「今なら少し時間あります」というタイミングで声がけ。このタイミングが一番注文率が高い。

要は、スタッフに高いスキルを求めるより、仕掛けがスタッフの代わりに働く設計にする、ということです。これが「がんばらない繁盛」の考え方にも繋がっています。

「チラシとGoogle広告を組み合わせたことで、新規客が約2倍になり、月商が350万円から620万円に伸びました。客単価も1,400円上がって、デザートやドリンクが自然と追加で出るようになったんです」

飲食店(居酒屋)オーナー

比較④ 「器や照明で演出」vs「シンプルな卓上展示」——雰囲気づくりの投資対効果

少し上のランクの演出として、テーブルセッティング全体でデザートへの期待感を高める方法もあります。

器や照明を使った演出
デザートを小さなディスプレイ台に乗せてテーブルの隅に飾る、キャンドルライトでデザートエリアを温かく照らすなど。高単価なコース料理やディナー業態では費用対効果が高く、インスタ映えにも繋がります。

デメリットは、初期費用と手間がかかること。毎日のセッティングをスタッフに徹底させる管理が必要になります。

シンプルな卓上展示
コストをかけずに、透明なプラスチックスタンドに写真付きのカードを入れるだけ。費用は1テーブルあたり数百円で始められます。

私が最初に会員さんにお勧めするのは、必ずこちらの「シンプルな卓上展示」から始めることです。まず注文率の変化を数字で確認してから、演出にコストをかける順序が正しい。

外観やテーブルセッティングの改善で入店率・注文率が改善した事例で言うと、ある会員さんは外観の見直しだけで年間420万円以上の売上増加につながりました。テーブルの「見え方」を変えることの力を軽く見てはいけない、というのが私の実感です。

「POPとSNS訴求を統一して、AIで販促文の作成速度が10倍になりました。デザートのPOPを変えてから客単価が1.8倍になり、月商も1,100万円を達成できました」

小売店(アパレル)オーナー

まとめ:デザート注文率3割は、仕組みで達成できる

デザートが売れないのは、シェフの腕や料理の質の問題ではありません。「テーブル上に、思い出させて、選ばせる仕掛けがない」という設計の問題です。

今日から試せる一番シンプルなアクションは、写真付きのデザートカードを1枚作って、料理提供と同時にテーブルに置くこと。これだけです。費用はほぼゼロ、でも効果は明日から数字に出ます。

100の知識より、1つの実践。まず1テーブル試してみてください。

客単価を上げる方法は、値上げだけではありません。テーブルの上の「仕掛け」を変えることで、お客様に自然と選んでもらう設計に変えていく。これが、売り込まずに売上を伸ばす繁盛店の共通点です。

テーブルセッティングの工夫だけでなく、POPコピーライティング、メニューの見せ方、スタッフが動きやすい仕組みづくりなど、もっと具体的に学びたい方は、ぜひ下記から詳細をご覧ください。全国の飲食店・美容室・小売店のオーナーさんが実践して成果を出している方法を、惜しみなくお伝えしています。お気軽にのぞいてみてください。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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