昨夜、あるラーメン店のメニューを見ていた。
「おすすめ」という赤いシールが
5品に貼ってあった。
全部おすすめなら、
どれもおすすめじゃない。
結局、常連さんは自分が決めた一品を頼んで、
新規のお客さんは一番安いものを頼んで帰っていった。
そういう光景を見るたびに、
「もったいないな」と思います。
メニューの設計一つで、
お客さんの行動はまったく変わります。
今日はその話をします。
こんな方におすすめ
- ✅ 忙しく働いているのに月末に手元のお金が残らない飲食店オーナー
- ✅ おすすめメニューを作ったのに、なぜかそれが売れない状況が続いている方
- ✅ 値引きやクーポンに頼らず、客単価を上げたいと思っている方
- ✅ メニューの言葉や見せ方を見直して、キャッシュが残る経営に変えたい方
📋 この記事でわかること
- 「おすすめ」という言葉がなぜ機能しないのか、その根本的な理由
- お客さんが頼みたくなる言葉の設計と、そうでない言葉の違い
- メニューの「見せ方」が客単価とキャッシュに直結する仕組み
- 値下げに頼らず単価を適正化するための、メニュー構成の考え方

「おすすめ」と書けば売れると思っていませんか
多くの飲食店のメニューに
「おすすめ」「人気No.1」が並んでいます。
でも、それを見て
お客さんが心を動かすかというと、
そうはなりません。
なぜか。
理由はシンプルです。
「おすすめ」はお店側の都合です。
お客さんの感情には触れていない。
お客さんが知りたいのは
「なぜこれを頼むべきか」ではなく、
「これを頼んだら、どんな気持ちになれるか」です。
例えば、居酒屋でこう書いてあったとします。
❌ よくあるパターン
- 「おすすめ!本日の刺身盛り合わせ 1,480円」
- 情報はあるが、何が特別なのかが伝わらない
- 他の店でも同じ表現が使われており、印象に残らない
✅ 推奨アプローチ
- 「今朝、港から直送。脂がのった寒ブリの刺身は今週だけ。」
- 「いつ」「どこから」「なぜ今なのか」が一文に入っている
- 限定性と背景がお客さんの「今夜これを食べたい」を引き出す
言葉の量はほぼ同じです。
でも、届くものはまったく違います。
メニューの言葉は、
お店の視点ではなく、
お客さんの体験から書く。
これが出発点です。
おすすめメニューを作っても「なぜか売れない」「客単価が変わらない」──その理由は言葉の選び方ではなく、利益構造そのものにあることが多いです。無料で読める書籍「増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)」では、メニュー設計を含む客単価アップの考え方を体系的に整理しています。メール登録のみ、1分で受け取れます。
「見せ方」が変わると、頼まれるものが変わる
言葉を変えても、
メニューの構造が変わらないと
客単価は動きません。
見せ方には、大きく2つのパターンがあります。
❌ よくあるパターン(価格順・五十音順・カテゴリ分け)
- 安いものから並べると、お客さんの目は自然に上から順に止まる
- 結果として安価な品が最初に選ばれ、客単価が下がる
- 「全品均等に見せる」設計は、高単価品を埋没させる
✅ 推奨アプローチ(利益をとりたい品を、視線の起点に置く)
- 人の視線はメニューを開いた瞬間、右上か中央上に集まる
- その位置に「看板メニュー」を置き、背景と価値を一言で書く
- その周辺に原価率の低い相性の良い一品を「一緒に」という形で並べる
これは小細工でも何でもありません。
お客さんに「何を頼めばいいか迷う」というストレスを与えず、
「これを頼めば間違いない」という安心感を届ける設計です。
お客さんが満足して帰ってくれる。
お店には利益が残る。
両方が成立する構造を作ることが目的です。
✓ ここまでのポイント
- 「おすすめ」という言葉はお店の都合。お客さんの感情に触れる言葉に変える必要がある
- メニューの見せ方は「価格順・均等配置」より「視線の起点に看板メニュー」が有効
看板メニューを設計する、言葉を磨く、見せ方を変える──やることは見えてきても、「自分のお店でどこから手をつければいいか」は一人では判断しにくいものです。増益繁盛クラブでは、メニュー設計から客単価の適正化まで、あなたのお店の状況に合わせて一緒に考える環境を用意しています。
言葉の設計で変わる3つのポイント
では具体的に、
どう言葉を変えるのか。
3つのポイントを整理します。
チェックポイント1:「誰が」「どこで」「どうやって」が入っているか
「旬の野菜炒め」より
「地元農家さんから今週届いたばかりの春菊を、強火で一気に仕上げた一皿」のほうが、
お客さんの頭の中に映像が浮かびます。
✅ ポイント:産地・人物・調理法のどれか一つでも具体性を足すだけで、価値の伝わり方が変わります。価格を下げなくても、背景が見えると「高い」と思われにくくなります。
チェックポイント2:「今でないといけない理由」があるか
「期間限定」「今週だけ」「本日入荷分のみ」という言葉は、
お客さんに「今夜頼む」という動機を与えます。
✅ ポイント:常時販売のメニューでも、「旬」「仕込み量に限りあり」という事実があれば積極的に書きましょう。事実をそのまま書くことが信頼につながります。
チェックポイント3:価格より先に「体験」が書かれているか
価格を先に見せると、お客さんの判断は「高いか安いか」になります。
でも、体験を先に読んでもらうと、判断は「それを食べたいかどうか」に変わります。
✅ ポイント:メニューの記述順は「名前→背景や体験の言葉→価格」の順が基本です。価格を最後に置くだけで、値ごろ感の印象が変わります。
メニューは「利益の設計図」である
ここで一度、立ち止まって考えてほしいことがあります。
あなたのお店は今、
繁盛しているのにお金が残らない状態ですか?
忙しい毎日を送っているのに、
月末の通帳を見るとほっとしない状態ですか?
それはメニューの問題です。
正確には、売上の構造の問題です。
「忙しさと儲かりは別物です。どれだけ席を埋めても、売れているものの原価率と客単価の設計が悪ければ、手元にお金は残りません。おすすめメニューの作り方は、単なる言葉の話ではなく、経営の利益構造を変える話です。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
値下げをすれば席が埋まるかもしれません。
でも、価格で来たお客さんは価格で去ります。
大事なのは、
「この店でしか食べられないもの」を
適正な価格で届けることです。
そのためにメニューの言葉と見せ方があります。
飲食店の客単価が低い原因をメニュー構成と提案の角度から探った記事も参考にしてみてください。
「月商300万円だったお店が、年商2億5,000万円規模にまで成長した。」
飲食店オーナー(増益繁盛クラブ会員)
これは極端な例に見えるかもしれません。
でも、その過程にあったのは
特別な立地でも、大きな設備投資でもなく、
「売れる仕組みを意図的に作った」という経営判断です。
その起点の一つが、
メニューで価値を正しく伝えることでした。
看板メニューを一つ決めると、経営は変わる
「おすすめを増やす」のではなく、
「看板メニューを一つ決める」。
これが今日の記事で一番伝えたいことです。
看板メニューとは、
「うちに来たらこれを食べてほしい」という、
お店の顔になる一品です。
❌ よくあるパターン(おすすめが分散している状態)
- 「全部おすすめ」で絞れていない
- お客さんは迷って、結果的に安い品や知っている品に逃げる
- 客単価が上がらず、回転だけが増えて疲弊する
✅ 推奨アプローチ(看板メニューを一点突破で育てる)
- 利益率が高く、かつお客さんに喜ばれる一品を「看板」として設計する
- その一品の背景・こだわり・食べ方をPOPや口頭で丁寧に伝える
- 看板メニューを頼んだお客さんに「次回もこれを」と思ってもらえる体験を届ける
看板メニューが育つと、
そのメニューを目当てに来店するお客さんが生まれます。
来店頻度が上がる。
客単価が安定する。
紹介が増える。
これがキャッシュの残る構造です。
値下げに頼らず客単価を引き上げる4つの手順も合わせて読んでみてください。
また、看板メニューを軸に
再来店の仕組みを作る話については、
飲食店の経営に相談相手がいない孤独を感じている方への記事でも触れています。
一人で抱え込まずに動ける環境を作ることも、
同時に考えてみてください。
まとめ:言葉と見せ方は、利益の出口を変える
メニューの言葉と見せ方を変えることは、
「おしゃれにする」話ではありません。
経営の利益構造を変える話です。
「そんな細かいことより、もっと集客に力を入れなければ」と思った方は、
少し立ち止まってみてください。
新規のお客さんを増やすのに
一番お金がかかります。
今来てくれているお客さんの
客単価を500円上げる方が、
先にやるべきことです。
看板メニューを一つ決める。
その言葉を磨く。
見せる場所を変える。
それだけで、今月の利益は変わり始めます。
難しいことは後でいい。
まず、メニューの「おすすめ」という言葉を一つ見直すところから始めていきましょう。
店舗経営は、地味な一手を積み重ねるマラソンです。
でも、走った分だけ確実に景色が変わります。
月末に手元のお金が残らない、忙しいのに利益が薄い──この記事で触れた通り、その答えはメニューの言葉と見せ方の見直しにあります。増益繁盛クラブでは、看板メニューの設計・客単価アップ・再来店の仕組みづくりを伴走しながら実践に落とし込んでいます。申込フォームに必要事項を入力するだけで、今日から動き始められます。