10月の金曜日の朝。
先日、ある和食店のオーナーさんと
話す機会があったんですが、
「ジョイマンさん、
経営計画書を作ろうとしたんですよ。」
そう言って、ノートを見せてもらいました。
開いてみると、
売上目標の数字だけが
ぽつんと書いてある。
「どこまで書いたら完成なのか
わからなくて、止まってしまって。」
そうなんです。
経営計画書って、
書こうとすると途端に手が止まる。
「何を書くのか」ではなく、
「何のために書くのか」が
はっきりしていないから止まるんです。
と言うことで、今日は
飲食店の経営計画書の書き方を、
一から丁寧にお伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- 経営計画書に書くべき「数字」の選び方と整理の順番
- 行動計画を現場で機能させるための落とし込み方
- 一枚にまとめるためのシンプルな構成の考え方
- 計画書を「作って終わり」にしない、継続の仕組みの作り方
こんな方におすすめ
- ✅ 経営計画書を作ったことがなく、何を書けばいいかわからない方
- ✅ 目標の数字だけ書いて、行動計画まで落とし込めていない方
- ✅ 現場に追われて経営のことを考える時間が取れない飲食店オーナー
- ✅ 売上は立っているのに、手元にお金が残らず焦っている方
- ✅ 仕組み化で自分の時間を作り、経営に集中したい方

経営計画書は「未来への指示書」と考える
経営計画書と聞くと、
銀行提出用の分厚い書類を
想像する方が多いんです。
でも、それは違います。
経営計画書の本来の目的は、
「自分が今年どこに向かうかを
言語化する」こと。
現場に立ちながら、
毎日の判断の根拠になるもの。
それが経営計画書の正体です。
だから分厚くなくていい。
一枚にまとまっていいんです。
むしろ一枚に絞るほど、
読み返す回数が増えます。
「本当はもっと先のことを考えたいのに、
目の前の作業に追われて1日が終わる。」
そんな経営者の方を、
私はこの21年間でたくさん見てきました。
経営計画書は、
その状況から抜け出すための
最初の一手になります。
「数字を3つに分解するといい」とわかっても、自分のお店の現在地が正確に見えていないと、目標のたてようがない——そう感じている方に。無料で受け取れる「必要売上シミュレーター」と「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)を使うと、今どこにいて何を動かすべきかが一気に整理できます。メール登録のみ、1分で受け取れます。
まず「数字」を3つに分解する
経営計画書で最初につまずくのが、
数字の書き方です。
「今年の売上目標:〇〇万円」
これだけ書いて止まる方が
ほとんどです。
でも、それだと
「どうやって達成するか」が
見えないんですよ。
売上という数字は、
次の3つに分解できます。
客数 × 客単価 × 来店頻度
この3つが売上を構成する
全要素です。
例えば、
今月の売上が月商300万円の居酒屋さんで
考えてみましょう。
・客数:1日30人 × 25日営業 = 750人
・客単価:4,000円
・売上:750人 × 4,000円 = 300万円
これが現在地です。
では来年の目標が360万円なら、
どこをどう動かせばいいか。
客単価を4,000円から4,800円にする。
それだけで360万円に届きます。
あるいは客数を1日30人から36人にする。
「どの数字を動かすか」を決めることが、
経営計画書の数字の書き方の
本質なんです。
飲食店の売上を客数・客単価・来店頻度に分解して数字を読む方法も、
あわせて参考にしてみてください。
チェックポイント1:現在地の数字を3つに分解できているか
目標を立てる前に、今の数字を
「客数・客単価・来店頻度」の
3つに分解してみてください。
分解できないと、どこを改善すべきか
見えてきません。
✅ ポイント:まずPOSレジやレジ日報から
直近3ヶ月の平均を出すことから始める。
正確な数字より「大まかな現在地」を
把握することが優先です。
チェックポイント2:目標を「どの数字をどれだけ動かすか」に変換できているか
「売上を20%増やす」という目標は、
行動計画に落とし込めません。
「客単価を500円上げる」なら
行動に落とせます。
✅ ポイント:目標数字を3つの要素のうち
どれを動かすかに絞る。
一度に全部動かそうとすると
計画倒れになります。
✓ ここまでのポイント
- 経営計画書は銀行提出用の書類ではなく、自分が向かう方向を言語化する「未来への指示書」
- 数字は「客数・客単価・来店頻度」の3つに分解して初めて行動計画に落とし込める
- 目標は「どの数字をいくつ動かすか」に変換して初めて動き出せる
「年間スケジュールに落とす」「仕組み化リストを作る」と言っても、何から手をつければいいかで止まる方が多いんです。無料で読める「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」(48ページ・自店診断ワークシート付き)は、まさに行動計画の順番を整理するための一冊です。登録はメールアドレスだけ、解除もワンクリックです。
行動計画を「現場で機能する形」に落とし込む
数字の目標が決まったら、
次は行動計画です。
ここで多くの方が
もう一度止まります。
「新規客を増やす」
「リピーターを増やす」
これは目標の言い換えであって、
行動計画ではありません。
行動計画とは、
「いつ・何を・どれくらい・誰が」
が書いてあるものです。
例えば客単価を上げるなら、
・11月中に看板メニューのPOPを3種類作る
・月替わりのおすすめを黒板に書く
・ドリンクの追加提案をスタッフ全員に統一する
こういう形に落とすと、
現場で動けます。
ここで大事なのは、
「思いつきで動かない」ことです。
チラシを作る月、
LINE配信をする月、
ハガキDMを送る月。
年間のスケジュールに先に落としておく。
そうすると、毎月
「今月何をしようか」と
考える時間がゼロになります。
判断する回数が減ると、
経営者の頭が空く。
空いた頭で、
本来考えるべき「先のこと」を
考えられるようになるんです。
飲食店のチラシで反響を出す一枚の構成と配布のステップも、
年間の販促計画に組み込む際の
参考になります。
「経営者が現場を離れられないのは、
仕組みがないからではなく、
仕組みを作る時間を
先に確保していないからです。
計画書は、その時間を守るための盾になります。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
一枚にまとめるための構成はこれだけでいい
では実際に、
経営計画書を一枚にまとめる
構成をお伝えします。
難しく考えなくていいです。
以下の5つが書ければ十分です。
経営計画書の構成 STEP 1
現在地の数字(3分解)
直近3ヶ月の平均で、
客数・客単価・来店頻度を
書き出します。
月商・営業日数・1日の来客数が
わかれば計算できます。
⚠️ よくある失敗:正確な数字を求めすぎて
ここで止まる。大まかな数字でいいので先に進む。
経営計画書の構成 STEP 2
1年後の目標数字(3分解)
「どの数字をいくつ動かすか」を
1つに絞って書きます。
客単価500円アップ、
来店頻度を年3回から4回に増やす、
など具体的に。
⚠️ よくある失敗:3つ全部動かそうとする。
1つに絞ることで行動計画が明確になります。
経営計画書の構成 STEP 3
四半期ごとの行動計画
1年を4つに区切り、
それぞれに「何をするか」を
月単位で落とし込みます。
販促・メニュー改訂・スタッフ教育
など、テーマを決めて動く。
⚠️ よくある失敗:毎月やることを詰め込みすぎる。
メインテーマは月1つに絞る。
経営計画書の構成 STEP 4
仕組み化リスト
「社長がいなくても回る部分」を
書き出します。
POPの交換ルール、
口コミ返信のフロー、
LINE配信のスケジュールなど。
一度作れば毎日の判断が減ります。
⚠️ よくある失敗:仕組み化より先に新しい施策をやろうとする。
既存の作業を「型」にする方が先です。
経営計画書の構成 STEP 5
月次確認のルール
月に一度、30分だけ
計画書を見直す時間を
先にカレンダーに入れます。
数字の進捗と行動の実行状況を
確認するだけでいい。
⚠️ よくある失敗:計画書を作っただけで見直さない。
月次確認がないと計画書は死にます。
この5つを A4 一枚に収める。
それが、
現場で機能する経営計画書の
正体です。
飲食店のPOPを読まれて注文につながる一枚に仕上げる5つのポイントも、
客単価アップの仕組み化に
直結するので参考にしてください。
「計画書を作る時間がない」という方へ
「そんな時間ない」と思った方は、
少し聞いてください。
時間がないのは、
計画がないからです。
これも逆なんです。
計画があると、
「今日やること」が決まっている。
計画がないと、
毎日「今日は何をしようか」から
考え始める。
その判断コストの積み重ねが、
「忙しいのに何も進んでいない」という
感覚を生んでいます。
あなたは今、
1日の終わりに「今日何か前に進んだか」
と問えていますか?
あなたは今、
3ヶ月後の自分のお店の数字を
言えますか?
言えないなら、
経営計画書が必要なサインです。
「仕組み化で現場を任せられる時間が増えた。
抱え込みグセが減り、
やっと経営に集中できるようになってきた。」和食店オーナー(男性・50代)|月商80万円上乗せ達成
この方は50代で、
長年現場を一人で抱えてきた方でした。
経営計画書を作り、
仕組み化のリストを整備することで、
現場を任せられる体制が少しずつできた。
月商80万円の上乗せは、
施策の結果ではありません。
「先を考える時間」を取り戻したことで、
打てた手の積み重ねです。
❌ よくあるパターン
- 売上目標の数字だけ書いて満足する
- 行動計画を作るが、毎月「思いつき」で動く
- 現場から離れられず、計画書を見直す時間もない
✅ 機能する経営計画書のアプローチ
- 売上を3つに分解して「どこを動かすか」を決める
- 販促スケジュールを年間で先に組んで「思いつき」をなくす
- 月次確認を先にカレンダーに入れて、計画書を生きた文書にする
まとめ:計画書は「経営者の時間」を守る道具
経営計画書の書き方を
整理してきましたが、
一番伝えたいことは一つです。
計画書は提出するためのものではない。
経営者が現場の雑務に
飲み込まれないための、
盾です。
数字を3つに分解する。
年間スケジュールに先に落とす。
仕組み化できることをリストにする。
この3つをやるだけで、
毎日の判断コストが減ります。
頭が空いた経営者は、
先を考えられます。
先を考えた経営者だけが、
数ヶ月後に結果を出せます。
今日から少しずつ、
計画書を育てていきましょう!
経営計画書は、完成させるものではなく
毎月アップデートし続けるものです。
走りながら書き直す、それが正解です。
追伸:
経営計画書を作っても、
一人だと「これで合っているのか」と
不安になることがあります。
増益繁盛クラブでは、
数字の分解から行動計画の落とし込みまで、
同じ悩みを持つ全国の経営者仲間と
一緒に進める環境があります。
「抱え込みグセ」を手放したい方は、
まず無料の書籍・ツールから
試してみてください。
計画書の構成はわかった。でも「自分のお店に当てはめたとき、これで本当に合っているのか」が一人では確信が持てない——その詰まりを感じているなら、一人で抱え込む必要はないんです。増益繁盛クラブでは、数字の分解から年間販促計画の落とし込みまで、全国の店舗経営者と一緒に進められる環境があります。申込フォームに必要事項を入力するだけで始められます。