結論から言うと、「怪しい」と感じた直感はだいたい正しい。ただ、その怪しさの正体を言語化できないと、次も同じ失敗を繰り返します。
飲食店コンサルに関する相談を受けていると、「なんとなく信用できない気がして…」という声を本当によく聞きます。その「なんとなく」の正体を、今日は一日密着の形でお伝えしていきます。主役は僕、ハワードジョイマンです。静岡市清水区の事務所を拠点に、全国の飲食店・美容室オーナーへ向けてコンサルティングをしている人間が、どんな一日を送っているか。その舞台裏を見てもらうことが、信頼できるコンサルを見極めるヒントになると思っています。
そして今日の記事には、もう一つ大事なテーマがあります。「スタッフが誇りを持って働ける店にしたい」——この願いを本気で持っている経営者に、具体的な道筋を届けることです。
📋 この記事でわかること
- 信頼できるコンサルかどうかを見極める、舞台裏の確認ポイント
- スタッフが誇りを持って働ける店にするために、経営者がやるべきこと
- 「ワクワクする未来」を共有することで組織が変わるメカニズム
- 怪しさの正体を言語化し、次に活かす考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食店コンサルに興味はあるが「怪しいかも」と踏み切れずにいる方
- ✅ スタッフが前向きに働いてくれる店にしたいと願っている方
- ✅ コンサルに頼む前に自分で何を整理すべきか知りたい方
- ✅ 値引き競争から抜け出し、価値で選ばれる店づくりを目指している方
- ✅ 経営者自身の考え方を変えることが、組織にどう影響するか知りたい方

朝10時の事務所。一日はここから始まる
僕が事務所に入るのは、だいたい10時ちょうどです。静岡市清水区の事務所は、新清水駅からほど近い場所にあります。派手な看板も豪華なオフィスもない。それで十分だと思っています。
まず最初にやることは、前日の「1日の締めくくり15分」で書いたメモの確認です。今日取り組む3つの行動を確認して、それ以外は「今日はやらない」と決める。これだけで午前中の集中力がまるで変わります。
そしてこの時間帯に、メンバーからの質問やご相談のメッセージに目を通します。先日届いたのは、40代のイタリアンオーナーの女性からのメッセージでした。
「客単価が18%向上して、電話対応の負担も軽くなりました。以前は漠然とした不安しかなかったのに、今は『やることが見える』安心に変わっています」
イタリアン経営者(40代・女性)
この言葉を読むたびに思うのは、「やることが見える」という感覚こそが、経営者に本当の自信を与えるということです。テクニックより先に、この感覚を手に入れることが大事なんです。
「怪しい」と感じた直感はあったのに、その正体を言葉にできなくて判断を保留してきた——そういう経営者が多いです。まず手元に置いてほしいのが、実際に売上を伸ばした会員さんたちが「何をどう変えたか」を聞いた実践者インタビュー集(134ページ)です。無料登録するとすぐに読めます。
午前中のコンサル。「怪しい」と感じる瞬間の正体
午前のセッションでは、新規でご相談に来られた飲食店オーナーの方と話すことも多いです。そこでよく出てくる話が「以前、別のコンサルに相談したけど怪しかった」というもの。
「何が怪しかったんですか?」と聞くと、みなさん最初は言葉に詰まります。でも少し話すうちに共通点が浮かんでくる。
怪しいコンサルには、ある種のパターンがあります。
チェックポイント①:自分の失敗体験を話さない
うまくいった実績だけを語り、失敗や苦しかった時期を一切話さない人は要注意です。経営の現場は失敗の連続です。それを経験せずに「こうすれば売上が上がります」と言っている人の言葉は、どこかで薄い。
✅ ポイント:コンサルタント自身のどん底体験と、そこからどう立て直したかを聞いてみましょう。具体的な数字と経緯を語れるかどうかが目安になります。
チェックポイント②:現場を知らないまま提案してくる
飲食や美容の現場を実際に見ずに、教科書通りの施策だけを並べてくる場合は要注意です。業種特有の事情——たとえば飲食なら食材の原価率の感覚、スタッフのシフト構成、客層のリズム——を理解していないと、机上の空論になりがちです。
✅ ポイント:「飲食店・美容室に特化した支援実績があるか」「具体的な業種・規模の事例を聞かせてもらえるか」を確認してみてください。
チェックポイント③:「スタッフ問題」を軽く扱う
売上アップや集客の話ばかりで、スタッフの育成・動機づけに触れないコンサルも要注意です。特に「スタッフが誇りを持って働ける店にしたい」という経営者の悩みに、ピンとこない様子を見せるコンサルとは、長い付き合いはできません。
✅ ポイント:「うちのスタッフが前向きに働いてくれるようになるには?」と率直に聞いてみましょう。ノウハウではなく、経営者自身の認識や言動から話し始めるコンサルを選んでください。
✓ ここまでのポイント
- 怪しいコンサルの正体は「失敗体験を語らない」「現場を知らない」「スタッフ問題を軽く扱う」の3パターンに集約される
- 実績の数字より、「どんな苦境からどう立て直したか」という経緯を聞くほうが信頼性を見極めやすい
- 「スタッフが誇りを持って働ける店」という経営者の理想に共感できるかどうかも、コンサル選びの重要な基準になる
スタッフが誇りを持って働ける店にするために、まず経営者自身の認識と時間の使い方を変える——頭ではわかっていても、どこから手をつければいいか詰まっている方へ。動画講座「行動収益化法」では、未来デザインマップと曼荼羅シートを使って望む未来を描き、日々の行動に逆算して落とし込む手順を全8本・約6時間17分で学べます。視聴期限なし、スマホからすぐ始められます。
昼休みを挟んで午後。スタッフが誇りを持って働く店の条件
13時から午後のセッションが始まります。ここでは既存のメンバーへのコンサルティングが中心です。
今日は、ある居酒屋オーナーの方から「スタッフがやる気を持って働いてくれない」という相談を受けました。僕はまず一つだけ聞きます。
「社長、あなたは3年後の店の姿を、スタッフに話したことがありますか?」
たいてい、答えは「ない」です。
スタッフが誇りを持って働けるかどうかは、給与や休みの問題だけじゃない。「この店がどこへ向かっているか」が見えていないと、人は目の前の仕事をこなすだけになります。経営者がワクワクする未来を持っていないのに、スタッフがワクワクするわけがない。
「スタッフに前向きに動いてほしいなら、まず経営者自身が『この店はこうなる』という未来を、完了形で語れるようにならないといけない。それがあって初めて、スタッフは『一緒にやりたい』と思える。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所)
「未来デザインマップ(1-3-3-3)」というワークを使うと、1年後・3年後の自分の店の姿を具体的に描くことができます。それを経営者が自分の言葉でスタッフに語る。これだけで、職場の空気は変わり始めます。
たとえば、「3年後にこの地域で一番スタッフが誇りを持って働ける店にする。そのために今年はこれをやる」と言い切れるかどうか。ここが分岐点です。
集客を相談する前に、オーナーがまず見直すべき舞台裏でも書いていますが、外に向けた施策より先に、内側の経営者の言動と認識を変えることが、すべての土台になります。
15時に仕事を終える。「早く終わる」のは怠けではなく設計の成果
繁盛店研究所の営業時間は、15時までです。意外に思われることもありますが、これは意図的な設計です。
「時間が余っているから短くしている」のではなく、「15時に終わるために、やること・やらないことを明確にしている」から成立しています。これは僕自身が、かつて全財産を失って破産した経験から学んだことです。初年度の年商は269万円。翌年はさらに落ち込んだ。あの頃の僕は、「忙しく動くこと」と「成果につながる行動」をごっちゃにしていた。
だからこそ今は、直結しない行動を徹底的に削ぎ落とし、残った時間で価値ある仕事だけをする。この設計を、飲食店・美容室のオーナーにも同じように実践してほしいんです。
スタッフが誇りを持って働ける店をつくるためにも、まず経営者自身が「時間と行動の使い方」を変えることが不可欠です。経営者が疲弊していると、その空気は必ずスタッフに伝わります。逆に、経営者が「今日も手応えがあった」という状態で店頭に立っていれば、それだけで組織の雰囲気は変わる。
飲食店の売上アップにコンサルを使う前に、自分でできることがありますという記事でも触れていますが、まず経営者自身が「行動の棚卸し」をすることが、最初の一歩になります。
まとめ:信頼できるコンサルは、経営者の「未来」を一緒に見ようとする
一日密着の形でお伝えしてきましたが、最後に整理しておきます。
飲食店コンサルが怪しいと感じたとき、確認すべき舞台裏はシンプルです。「その人は自分の失敗体験を語れるか」「現場の感覚を持っているか」「スタッフの誇りや動機づけに本気で向き合うか」。この3点を確認するだけで、かなり絞り込めます。
そして、スタッフが誇りを持って働ける店にしたいなら、経営者がまずやること——それはワクワクする未来を描き、それをスタッフと共有することです。テクニックより先に、この土台がある経営者の店は、着実に変わっていきます。
「漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わった」と語ってくれたイタリアンオーナーの言葉が、その証明だと思います。
本物のコンサルとは、売上の数字だけでなく、経営者の認識と未来の設計を一緒に変えていける存在です。そういう人を選んでください。そしてもし今、自分の現実をどう変えるかが見えていないなら、飲食店コンサルを選ぶ前に確認すべきポイントも参考にしてみてください。
記事を読んで「やることが見える」感覚を実際に手に入れたいなら、次の一手は明確です。未来デザインマップで3年後の店の姿を完了形で描き、そこから逆算して今週の行動を決める——この一連のプロセスを「行動収益化法」で体験してください。コンサル選びに迷う前に、まず自分の経営の設計図をつくることが先です。