10月も終わりに差しかかって、
朝晩の空気が急に締まってきた。
先日、ある飲食店のオーナーと話していて、
こんな一言が出てきました。
「以前、コンサルタントを頼んだことがあるんです。
でも、正直あまり変わらなかった。
だから、もうコンサルは意味ないかなと思ってたんですよ」
よく聞く話です。
飲食店を20年以上見てきて、
この「意味なかった」という経験をされた方の
共通点がわかってきました。
と言うことで、今日はその話をします。
コンサルが機能しなかったケースと、
機能したケースの差は何か。
そして「働きがいのある店」という目標に向けて、
何をどの順番で動かすべきか。
一緒に整理していきましょう。
📋 この記事でわかること
- 飲食店コンサルが「意味ない」と言われる構造的な理由
- 成果が出るコンサル活用と出ないコンサル活用の具体的な差
- スタッフが誇りを持って働ける店をつくるための順番
- 売上の仕組みが変わると、店の空気がどう変わるのか
こんな方におすすめ
- ✅ 以前コンサルを頼んで効果がなかった経験がある方
- ✅ スタッフに誇りを持って働いてほしいと思っている飲食店オーナー
- ✅ 売上は立っているのに手元にお金が残らないと感じている方
- ✅ 値下げ・クーポンに頼る集客から抜け出したい方
- ✅ 経営に集中する時間をつくりたいけど、現場から離れられない方

「意味なかった」コンサルに共通していたこと
結論から言うと、
施策だけ渡して終わったケースです。
「SNSを週3回投稿しましょう」
「メニューの写真を撮り直しましょう」
「ランチのセット内容を見直しましょう」
どれも間違っていない。
でも、それだけでは変わらない。
なぜかというと、施策は「やり方」であって、
「なぜやるか」が腑に落ちていないと続かないからです。
経営者の頭の中が変わっていないまま、
やることリストだけが増えると、
忙しい日々の中でいつの間にかフェードアウトします。
3ヶ月後には元通り。
「やっぱりうちには合わなかった」
という結論が残る。
私自身、独立当初にお金を使い果たして、
家族に借金して再起した経験があります。
あのときに痛感したのは、
「施策を知っているかどうか」ではなく、
「経営者として何を信じて動くか」が先にある、
ということでした。
「施策の前に、経営者のマインドを変える。順番はそこからです。やり方を渡すより、なぜやるかが先に腑に落ちると、同じ施策でも継続の力が変わります」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
この点については、飲食店コンサルで失敗したオーナーに共通していた、契約前の見落としポイントでも詳しく書いています。参考にしてみてください。
コンサルが「意味なかった」理由として、施策だけ渡されてマインドが変わらなかったという話をしました。では、自分のお店の3系統の数字を今すぐ確認したいという方に向けて、「必要売上シミュレーター」と経営の教科書8冊が無料で手に入ります。客数・客単価・来店頻度をどこから動かすかを自店で確認するのに使えます。メール登録のみ、1分で受け取れます。
成果が出る活用との差、それは「3系統の数字」を動かすかどうか
では、成果が出るコンサル活用は何が違うのか。
それは、売上を「客数」「客単価」「来店頻度」の3つに分解して、
どれをどの順番で動かすかを設計しているかどうかです。
この3つは独立していません。
客単価が上がると、同じ客数でも売上が変わる。
来店頻度が上がると、新規客を集め続けなくてもよくなる。
「新規客を増やす」しか頭にない状態で広告を出しても、
単価が低いまま、リピートが来ないままでは、
費用対効果が合わない。
まず現状を3系統に分けて見る。
どこが詰まっているかを特定する。
そこから施策を選ぶ。
この順番で動くと、同じ労力でも結果が違ってきます。
❌ 施策ありきの動き方
- 流行っているから Instagram を始める
- 売上が落ちたからクーポンを出す
- 他店がやっているからポイントカードを作る
✅ 3系統の分解から始める動き方
- どの数字が落ちているかを先に確認する
- 客単価が低いのか、再来店が少ないのかを判別する
- 問題のある系統に絞って施策を選ぶ
「そんなこと、当たり前じゃないですか」
と思った方、では実際にその3つの数字、
今月の数値を言えますか?
先月との差を把握していますか?
把握していない状態で動いているなら、
それは「感覚経営」です。
感覚経営のまま施策を加えても、
何が効いて何が効いていないかが見えない。
見えなければ、改善できない。
✓ ここまでのポイント
- コンサルが機能しなかった理由は、施策だけ渡して経営者マインドが変わっていなかったから
- 売上は「客数・客単価・来店頻度」の3系統に分解して、詰まっている場所を先に特定する
- 感覚経営のまま施策を加えても、何が効いているかが見えないから改善できない
和食店のオーナーが「抱え込みグセが減り経営に集中できた」と言ったのは、仕組みができて数字が動いてからのことでした。その仕組みの設計に使える販促の教科書と自店診断ワークシートが、無料登録ですぐ読めます。紙でもネットでも使える具体的な内容が48ページにまとまっています。
働きがいのある店は、まず繁盛してから生まれる
給与を上げたい。
スタッフに誇りを持って働いてほしい。
そう思っている経営者の方は、本当に多いです。
でも、それを実現するための順番を間違えているケースがあります。
「制度を整えれば、人が動く」
「評価制度を作れば、やる気が出る」
これも逆です。
働きがいの土台は、店が繁盛していることです。
売上が立っていて、お客さんから「ありがとう」と言われる場面が多い。
社長が安心して経営できている。
この状態が、スタッフの誇りと働きがいを支えます。
逆に、値下げで疲弊しながら、
社長が不安そうにしている店では、
どれだけ制度を整えても空気は重くなる。
スタッフはオーナーの顔色を読んでいます。
経営者が笑顔で自信を持っているとき、
店全体の表情が変わります。
例えば、私が指導してきた和食店のオーナーの話です。
「月商80万円分の売上が上乗せされて、仕組みができてきたら、現場を任せられる時間が増えました。これまで全部自分で抱え込んでいたのに、それが減っていって、経営に集中できるようになったんです」
和食店オーナー(男性・50代)
この方が変わったのは、
スタッフ制度を整えたからではありません。
売上の仕組みができて、
オーナー自身の余裕が生まれたからです。
余裕が生まれると、任せられるようになる。
任せられると、スタッフが育つ。
スタッフが育つと、店に誇りが生まれる。
この順番で動いていったんです。
コンサルが「意味ある」かどうかは、
この順番を一緒に設計できるかどうかにかかっています。
価値を伝えて選ばれると、スタッフの表情が変わる
値下げで集客している店と、
価値を伝えて選ばれている店では、
スタッフの態度が違います。
クーポン目当てのお客さんを毎日相手にしていると、
現場が疲弊していく。
「また値引きか」という空気が漂い始める。
反対に、「この店じゃないとダメ」というお客さんが来ると、
スタッフも「この店で働いていてよかった」という気持ちになる。
あなたのお店のスタッフは、どちらの状態に近いですか?
お客さんから感謝される場面が、週に何回ありますか?
価値を伝える販促とは、
自分の店の強みや物語をきちんと言葉にして、
それを紙でも、ネットでも、口頭でも届けることです。
POPひとつでも、メニューの一文でも、
「なぜこの料理なのか」が伝わると、
お客さんの反応が変わります。
反応が変わると、スタッフのやる気が変わります。
やる気が変わると、接客が変わります。
接客が変わると、また来たいと思ってもらえる。
この循環を意図的に作るのが、
繁盛するための「仕組み」です。
飲食店の客単価アップを実際にどの順番で動かすのかという記事でも、この流れを具体的に書いています。
「値下げして集めたお客さんで忙しくなっても、スタッフもオーナーも疲弊するだけです。価値を伝えて選んでもらった先に、スタッフが誇りを持てる店がある」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「意味ある」コンサル活用に共通している行動パターン
私はこれまで833件の店舗を指導してきました。
飲食店だけで610件です。
その中で、成果が出た経営者に共通していた行動パターンがあります。
チェックポイント1:数字を分解して現状を把握しているか
売上が上がった・下がったで一喜一憂するのではなく、
客数・客単価・来店頻度のどれが動いたのかを確認している。
✅ ポイント:まず3系統の今月の数値を書き出すところから始めてください。
チェックポイント2:施策を「続けること」前提で選んでいるか
派手な施策を一発やって終わりではなく、
地味でも続けられる販促を選んでいる。
✅ ポイント:「すぐに・継続して・やり切れる」かどうかで施策を選ぶ基準を設けること。
チェックポイント3:仕組みをつくって任せているか
オーナー自身が現場に張り付かなくても回る状態をつくっている。
先ほどの和食店のオーナーがそうだったように、
仕組みができると「任せる時間」が生まれる。
✅ ポイント:自分がいなくても動くルーティンを1つ設計することから始める。
チェックポイント4:値下げではなく価値で選ばれる販促を使っているか
クーポンや割引で新規を集めることをやめて、
自店の強みを言語化した販促に切り替えている。
✅ ポイント:「うちの料理の何が、お客さんの何を解決しているか」を一文で書いてみる。
この4点が揃っている経営者は、
コンサルを「意味あった」と言います。
逆に、どれか一つでも欠けていると、
施策だけ増えて疲弊する。
コンサルの良し悪しではなく、
活用する側の構えの問題でもあります。
飲食店コンサルの費用相場と契約形態の違いについても参考にしてみてください。スポット・月額・成果報酬でどう違うかを整理しています。
まとめ:繁盛が先、働きがいはその後についてくる
飲食店コンサルが「意味ない」と言われるのは、
施策だけ渡してマインドが変わらないまま終わるからです。
成果が出る活用との差は、
3系統の数字を分解して、
どこを動かすかを設計しているかどうか。
そして、その先にある「働きがいのある店」は、
制度を整えることからは生まれません。
まず店が繁盛して、
オーナーに余裕が生まれて、
価値で選ばれる状態になったとき、
スタッフの表情が変わります。
経営者が自信を持って立っている店は、
スタッフも誇りを持って働けます。
そのためには、売上を意図的に作る仕組みが先です。
「そんな時間ない」と思った方こそ、
仕組みが必要な状態にいる、ということです。
まず数字を分解して、
1つだけ動かせる施策を選んで、
やり切っていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
でも、走る方向を決めると、ずっと楽になります。
「価値で選ばれる状態」を作るための順番が見えてきたところで、次は実際に動き始める段階です。何をどの順番でやるかが決まり、一人で抱え込む孤独から抜け出せる環境として、増益繁盛クラブがあります。売上ではなく利益が残る体質への転換と、スタッフに誇りを持って働いてもらえる店づくりを、一緒に設計していきます。