朝、通帳を開いて固まる。
先月はまあまあだったのに、
今月は明らかに入りが悪い。
なぜこんなに波があるのか、
自分でもよくわからない。
そういう状態で「中小企業診断士に相談する」
という選択肢が頭をよぎる方は
けっこう多いと思います。
でも「何を相談したらいいのか」
「どこまでやってもらえるのか」
そのあたりが見えなくて
踏み出せていない、という方も多い。
私自身、中小企業診断士(経済産業省 登録番号 402345)として
飲食店を中心に610件以上の支援をしてきました。
今回は「相談するとどうなるか」を
具体的にお伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- 中小企業診断士が飲食店に対して実際にできる支援の範囲
- 売上の波を小さくするために動かすべき3つの数字
- 診断士活用で効果が出やすい場面・出にくい場面のチェック
- 相談前に自分でできる「現状把握」の確認ポイント
こんな方におすすめ
- ✅ 売上の波が大きく、来月の見通しが立たない飲食店オーナー
- ✅ 「何が問題か分からない」まま経営が続いている方
- ✅ 診断士やコンサルに相談したいが、何を頼めばいいか迷っている方
- ✅ 値引きや集客依存から抜け出したいが、打ち手が見えない方
- ✅ 経営の悩みを一人で抱え込んでいる方

「相談」が難しいのは、問題の輪郭が見えていないから
飲食店の経営者から
よく聞く言葉があります。
「どこが問題かも、よくわからないんですよね」
これ、実はすごく正直な状態です。
売上が低い月に
「天気が悪かったから」
「競合が安売りしたから」
と理由を探しているうちに、
本質的な問題が見えなくなっている。
中小企業診断士に相談するときの
最初の仕事は、
その「輪郭を見えるようにする」こと。
つまり、売上という一つの数字を
分解することから始まります。
売上 = 客数 × 客単価 × 来店頻度。
この3つに分けて見ると、
どこが弱いのかがはっきりします。
客数は来ているのに売上が低い店と、
客数自体が少ない店では
打つ手がまるで違います。
まずここを整理するだけで、
「何から手をつけるか」が見えてくる。
それが診断士に相談する
最初の価値です。
もし「何が悪いのかよく分からない」という状態なら、
飲食店の経営で何が悪いかわからないとき、まず疑うべき3つのポイントも参考にしてみてください。
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診断士が実際に動かせる範囲、チェックしてみてください
「中小企業診断士」という資格を持っていても、
できることの幅は人によって違います。
資格は入口で、
実際の支援力は経験と専門性で決まります。
飲食店に関わる支援の範囲を
大きく3つに整理しました。
自分のお店に当てはまるか、
確認しながら読んでみてください。
チェックポイント1:数字の整理と構造把握
原価率・人件費率・利益率を
把握できていますか?
中小企業庁の「2026年版中小企業白書」によると、
原価をメニュー・商品単位で把握している事業者は
約4割にとどまっています。
半数以上の飲食店が、
「なんとなく儲かっている気がする」
という状態で動いているということ。
診断士に相談すると、
まずここを一緒に整理します。
固定費・変動費を分けて
「本当に必要な売上」を
数字で明確にする。
✅ ポイント:売上ではなく「利益が残る構造」を先に確認する。数字の把握なしに集客を強化しても、忙しくなるだけで手元に残らない状態が続きます。
チェックポイント2:集客と販促の仕組みがあるか
今のお客さんは、
どこから来ていますか?
「口コミだけ」「食べログだけ」という状態は、
プラットフォームに売上を握られている状態です。
診断士の支援では、
紙・ネット・AIの三層で
集客の接点を増やすことを考えます。
チラシやハガキDMで近隣に届ける。
GoogleマップやInstagramで検索に引っかかる。
LINEでリピートを自動化する。
この組み合わせが、
売上の波を小さくします。
✅ ポイント:どれか一つに依存しない。紙・ネット・AIを等価に組み合わせることで、どれか一つが弱ってもカバーできる体制になります。
チェックポイント3:客単価の設計が意図的かどうか
今の客単価は、
意図して設定したものですか?
それとも「なんとなくそうなっている」ですか?
値引きやクーポンに頼っている店は、
客単価が意図せず下がり続けています。
診断士に相談すると、
「何を、どのくらいの価格で、
誰に売るのか」を
一から設計し直す場合もあります。
値上げが怖い方も多いですが、
価値の伝え方を変えれば
お客さんは離れません。
それを実証してきたのが
私のこれまでの支援実績です。
✅ ポイント:客単価は「上げる」ではなく「適正化する」という発想で見直す。POPやメニュー構成の言葉を変えるだけで、単価は動きます。
✓ ここまでのポイント
- 売上を「客数・客単価・来店頻度」に分解すると、問題のある場所が見える
- 原価・利益構造の把握なしに集客を強化しても、忙しいだけで終わる
- 紙・ネット・AIを組み合わせることで、売上の波を意図的に小さくできる
チェックポイントを読んで「当てはまる」と感じた部分があったなら、次に必要なのは「何をどの順番でやるか」の地図です。増益繁盛メソッドの全体像と、実践者の生の声を収録した書籍8冊を無料で読めます。メール登録のみ、解除もワンクリックです。
効果が出やすい場面と、出にくい場面
中小企業診断士への相談が
効果を発揮しやすいのは、
「経営者が動く気がある状態」のときです。
逆に、効果が出にくいのは
「とりあえず話を聞きたいだけ」
「誰かに決めてもらいたい」
という状態のとき。
診断士はあくまでも
伴走者であって、
代わりに経営するわけではありません。
でも、動く気があるなら
相談の価値は大きい。
「売上を運任せにしていた自分が、ハガキDMや店頭の見せ方を継続することで、数十万円規模の売上増を重ねていきました。施策より先に、経営者としての考え方が変わったことが一番大きかったです。」
鉄板焼き居酒屋オーナー(地方都市)
「施策より先に考え方が変わった」
という言葉が、全てを言っています。
道具を手渡しても、
使い方の軸がなければ
どこにも向かえません。
「自力集客の新規が月8名になって、LINE配信でリピートの導線も自動化できました。でも、一番変わったのは相談できる仲間ができたことかもしれません。」
個人サロン(30代・女性)
これはサロンの方の声ですが、
飲食店の方からも
全く同じ言葉を聞きます。
数字の改善と同じくらい、
「一人じゃない」という感覚が
経営者を前に動かします。
「売上が上がらない本当の理由は、ほとんどの場合、施策が足りないのではなく、何を優先すべきか見えていないことにあります。順番を決めるだけで、同じ行動量でも結果が変わります。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
相談前に自分でできる、現状把握の4点チェック
診断士に相談する前に、
自分でできる確認があります。
これをやっておくと、
相談の時間が圧倒的に有効になります。
チェックポイント4:月別の売上推移を3年分見る
波のパターンはありますか?
毎年同じ月に落ちていませんか?
✅ ポイント:季節要因なのか、構造的な問題なのかを分けて考える。毎年同じ月に落ちるなら、その前月から手を打てます。
チェックポイント5:新規とリピートの比率を把握しているか
月に来るお客さんのうち、
初めての方とリピーターの割合を
把握していますか?
✅ ポイント:リピーターが少ない店は、集客コストが高くなり続ける。来店頻度を上げる仕組みが最優先になります。
チェックポイント6:今の集客チャネルは何本あるか
食べログだけ、口コミだけ、
Instagramだけ、という状態は
「一本足打法」です。
✅ ポイント:紙・ネット・AIの組み合わせで集客の接点を複数持つ。一つが機能しなくなっても、他でカバーできる体制にする。
チェックポイント7:今月の販促を「意図して」仕掛けているか
今月、何かお客さんへのアクションを
計画して動かしましたか?
「来てくれるのを待つだけ」の状態は、
売上を運任せにしている状態です。
✅ ポイント:ハガキDM一枚でも、LINE配信一本でも、意図して動かすことで売上はコントロールできるようになります。
飲食店の客単価アップを実際にどの順番で動かすのかを見ると、具体的なプロセスがさらにイメージしやすくなります。
「中小企業診断士に相談」は手段であって、目的ではない
診断士の資格を持っていても、
「売上を意図的に作る仕組みを知っている人」
かどうかは別の話です。
資格と実績は、別物です。
私が21年間、飲食店・美容室を中心に
833件以上の支援をしてきて感じるのは、
経営者自身が「何を求めているか」を
言語化できているかどうかが
相談の成否を分けるということ。
「売上を上げたい」は目的ではありません。
「来月の売上が読めるようになりたい」
「毎月手元に◯万円残したい」
ここまで具体化すると、
相談が一気に動き出します。
あなたは今、
どちらの状態ですか?
漠然と「なんとかしたい」と思っていますか?
それとも「ここを変えたい」という
具体的な場所が見えていますか?
見えていなければ、
まず見えるようにすることから始めましょう。
見えているなら、
次の一手を一緒に考えましょう。
売上は運ではありません。
仕組みと順番で、意図的に作れます。
その考え方と具体的な手順に興味がある方は、
飲食店の経営に相談相手がいない孤独を感じている方へ、情報と仲間を得るための選択肢もあわせて読んでみてください。
一緒に、意図的に繁盛する店を作っていきましょう!
店舗経営は、どこまで行っても「仕組みを育てるゲーム」です。ゲームを楽しみましょう。
追伸:
今回の記事で触れた「売上の分解」「集客の仕組み化」「客単価の適正化」を体系的に学べる場として、増益繁盛クラブを運営しています。北海道から沖縄、海外(米・加・豪)まで会員が在籍する会員制コミュニティです。「何をどの順番でやるか」が明確になり、一人で抱え込まずに動き続けられる環境を用意しています。
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