朝7時。畑に出る前に、スマホを開く。
猫のミルクをあげながら、昨夜会員さんから届いた質問をもう一度読む。
「AIって使ったほうがいいですか?
でも何から始めればいいか全然わからなくて……」
渥美です。
繁盛店研究所でコンテンツ運営と会員サポートを担当しています。
この質問、本当によくいただきます。
美容室オーナーさんから特に多い。
「AIは気になる。
でも難しそう。
自分には縁遠い気がする。」
その感覚、すごく正直だと思います。
そして、その感覚のまま止まっている方がとても多い。
と言うことで、今日は私の一日の動きに沿いながら、
美容室オーナーさんがAI活用で「最初に何をするか」を
具体的にお伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- 「何から始めればいいか」の迷いが生まれる本当の理由
- 美容室で今すぐ使えるAI活用の場面(販促文・口コミ返信・POP作成)
- AIを「続けやすい販促の道具」として位置づける考え方
- 相談前に自分のお店の課題を整理する手順
こんな方におすすめ
- ✅ 美容室を経営していて、AI活用が気になっているが踏み出せていない方
- ✅ 販促文やSNS投稿に時間がかかりすぎて困っている方
- ✅ 口コミへの返信が苦手で後回しにしがちな方
- ✅ DXと言われても何をどの順番でやるか分からない方
- ✅ 「何が正解か分からない」状態から抜け出したい方

「何から始めるか」より先に考えること
畑仕事をしていると、順番を間違えると全部やり直しになることがあります。
種を蒔く前に土を整える。
土を整える前に何を育てるか決める。
美容室のAI活用も、同じです。
「ChatGPTを使ってみた」
「でも何を聞けばいいか分からなかった」
「結局やめた」
この流れ、よく聞きます。
これは、ツールより先に「何のために使うか」が決まっていないから起きます。
AIは道具です。
ドライヤーと同じで、目的がないと何もできない。
だから最初にやることは、
「AIを使う」ではなく、
「今、自分のお店でどこに時間がかかっているか」を書き出すことです。
Instagramの投稿文を毎回ゼロから書いている?
Googleの口コミへの返信が溜まっている?
メニュー変更のたびにPOPの文章で悩んでいる?
その「詰まっている場所」こそが、
AIを入れる最初のポイントです。
「AIは新しい何かに置き換えるのではなく、これまでやってきた販促の手間を圧縮し、続けやすくするために使う。それが最初の一歩として、もっとも効きます。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「AIが気になるけど何から始めればいいか分からない」という状態のまま、今日も時間だけが過ぎていませんか。口コミ返信・SNS投稿文・POPのコピー、どこに使えばいいかの整理は、まず手元に残る利益の現状を数字で確認することから始まります。無料登録すると「必要売上シミュレーター」と経営の基礎書籍8冊がすぐ使えます。メール登録のみ、1分で完了します。
午前中の作業から見えた「美容室でAIが効く場面」3つ
うちの事務所は午前10時から動き始めます。
私が最初にやるのは、会員さんからの相談チェックと、
コンテンツの原稿確認です。
この作業をしていると、毎週のように気づくことがあります。
美容室オーナーさんが「時間がない」と言う理由の多くは、
「文章を書くこと」に集中しているということ。
SNS投稿、予約サイトのメニュー説明、口コミへの返信、ニュースレター——。
どれも、AIが代わりに「たたき台」を作ってくれる作業です。
具体的に3つ挙げます。
① 口コミへの返信文
Googleマップの口コミに返信していますか?
していない方は、まずここから始めるのがおすすめです。
口コミへの返信は、
新規のお客さんへの「最初の印象」になります。
でも毎回考えていると時間がかかる。
AIに「こんな口コミをもらった、美容室として丁寧に返信して」と入力するだけで、
たたき台が30秒で出てきます。
自分らしい言葉に少し手を加えるだけでいい。
② SNS・ブログの投稿文
「今日はトリートメントのキャンペーンをお知らせしたい」
という場面で、何を書けばいいか悩む時間が省けます。
AIに「ターゲットは40代女性、白髪ケアと頭皮の乾燥が気になる方向けに、
トリートメントの魅力を伝えるInstagram投稿文を書いて」と入れてみてください。
びっくりするほど使えるものが出てきます。
③ POPやチラシの文章
メニューの説明文や、店内POPのキャッチコピーも同じです。
「このヘッドスパの魅力を伝える一言を3パターン出して」
これだけで、自分では思いつかなかった切り口が出てくることがあります。
美容室でのPOP作成を外部に依頼・相談する流れと、施術メニュー・店販で伝え方を変える手順も参考になります。
✓ ここまでのポイント
- AI活用の前に「どこで時間がかかっているか」を書き出す
- 口コミ返信・SNS投稿文・POPのキャッチコピーがすぐ使える場面
- AIは「たたき台を作る」ための道具。完成品は自分が仕上げる
「続かなかった販促をAIで蘇らせる」という話をしましたが、そのためには自分のお店の数字の現状把握が先です。原価率・人件費率・必要売上を自動で出せるシミュレーターを含む書籍8冊を無料でお渡ししています。何を優先するかの判断軸が、数字を見ることで一気に明確になります。
昼過ぎの相談対応で気づいた「迷いが長い人の共通点」
昼をはさんで、午後は会員さんとのオンライン面談や、
個別相談の対応が入ってくることが多いです。
そのなかで、AI活用について「もう少し聞いていいですか」と続く方と、
「じゃあやってみます」とすぐ動く方の違いを感じます。
迷いが長い方に共通するのは、
「正しいやり方で始めなければ」という意識が強いことです。
でも、それが一番の落とし穴です。
AIは失敗しても壊れません。
出てきた文章が使えなければ、捨てるだけです。
チラシを印刷したり、広告費を使ったりするわけではない。
畑で言えば、試し蒔きです。
土の状態を確認しながら、少しずつ育て方を覚えていく。
そのくらいの感覚で触り始めるほうが、結果的に早く使えるようになります。
「月商300万の壁を突破できた。優先順位が明確になって迷いが減ったし、『何が正解か分からない』状態からようやく抜け出せた気がします。」
開業3年サロン(30代・女性)
この方が変わったきっかけも、「全部一気に正しくやろう」をやめたことでした。
まず客単価の見直しから手をつけて、次にリピート導線、その次にAI活用。
順番が決まったら、動くのが速かった。
「何が正解か分からない」のは、選択肢が多すぎるからです。
絞ることが、前に進む唯一の方法です。
美容室の無料経営相談を活用できるオーナーとできないオーナーの違いも、この「絞り方」に深く関わっています。
「AI活用は客数・客単価・再来店」すべてに効く
夕方になると、私はコンテンツの最終確認をしながら、
翌日の準備を進めます。
この時間帯に、よく思うことがあります。
AIが「なんでも屋」に見えてしまうから、逆に使いにくくなる、ということ。
だから私たちは、AIを「客数・客単価・再来店頻度」という3つの軸で整理して考えています。
客数を増やすためのAI活用:
→ SNS投稿文・Googleの口コミ返信・プレスリリースの下書き
客単価を上げるためのAI活用:
→ 追加メニューの提案トークのたたき台・POPのコピー・メニュー説明文
再来店を促すためのAI活用:
→ LINEの配信文・お礼メッセージの文章・次回来店を促す文面
この3つに整理すると、「自分のお店には今どれが必要か」が見えてきます。
新規が足りていないなら客数から。
来てくれているのに利益が残らないなら客単価から。
リピートが安定しないなら再来店から。
この順番で考えると、AIをどこに使えばいいかも自然に決まります。
飲食店へのAI導入の前に整理しておく業務課題と優先順位の考え方は美容室オーナーさんにも参考になる内容です。
相談する前に、自分のお店で整理しておくこと
事務所を閉めて帰る前に、私はその日届いた質問を振り返ります。
「相談したいけど、何を聞けばいいか分からない」という方も少なくない。
それは当然のことです。
整理できているなら、もう半分は解決しています。
相談前に確認しておくと話が早くなる項目を、3つだけ挙げます。
チェックポイント1:今、何に一番時間がかかっているか
文章を書く時間なのか、数字を見る時間なのか、
それとも返信・対応の時間なのか。
一番「もったいない」と感じている作業を1つ選んでください。
✅ ポイント:AIはその「1つ」に絞って使い始めると、効果を実感しやすくなります。
チェックポイント2:客数・客単価・再来店のうち、今どれが課題か
新規が来ない/来ても単価が低い/リピートしてくれない。
この3つのどれが一番の悩みかを決めておくと、相談がスムーズになります。
✅ ポイント:3つ全部が課題に見えるときは、売上が最も動く一点に絞ること。分散すると何も変わりません。
チェックポイント3:今の販促で「続いている」ものと「続いていない」ものは何か
続かない理由が「時間」なら、AIで時間を圧縮できます。
続かない理由が「何を書けばいいか分からない」なら、AIでたたき台を作れます。
✅ ポイント:続かなかった販促を蘇らせることが、AI活用の現実的なゴールです。新しいことを始めるより、止まっていたことを再開するほうが早く結果が出ます。
この3点を書き出しておくだけで、相談の中身がぐっと具体的になります。
「何から始めればいいか」の答えも、そこから見えてきます。
まとめ:AI活用は「始め方」より「目的地」が先
今日の私の一日を振り返ると、
朝の質問確認から夕方の整理まで、
結局ずっと同じことを考えていました。
「何から始めるか」より「何のために使うか」。
美容室のAI活用は、すでに難しいものではありません。
中小企業庁の調査によると、飲食サービス業はAI活用の取り組み状況が情報通信業に次いで高い業種の一つです(中小企業庁「2026年版中小企業白書」)。
現場の経営者が実際に動き始めている。
でも、ツールが使いやすくなることと、
「自分のお店に何が必要か分かること」は別の話です。
まず目的地を決める。
そこに向かうための道具としてAIを使う。
この順番で進めていきましょう。
畑で種を蒔く前に、何を育てるかを決めるように。
その準備が整えば、あとは思ったより早く芽が出ます。
追伸:「自分のお店の課題がどこにあるか、まず数字で確認したい」という方には、売上シミュレーターや経営の基礎資料を無料でお渡ししています。1分で登録できるので、相談の前の整理としても使っていただけます。
「何が正解か分からない」状態から抜け出すには、AI活用より前に「何をどの順番でやるか」の地図が必要です。増益繁盛クラブでは、客数・客単価・再来店の3軸に沿った順番で、美容室オーナーが実際に動けるサポートをしています。申込フォームに記入するだけで、次の一手を一緒に考える場に入れます。