POPを頼もうと思ったけど、
何を渡せばいいかわからない。
そんな声を、美容室オーナーの方から
よく聞きます。
先日も、ある方からこんな相談をいただきました。
「デザイナーさんに頼んだのに、
できあがったPOPが
なんか違う気がして…」と。
話を聞いてみると、
「とにかくきれいに作ってください」
とだけ伝えて依頼していた。
デザイナーさんが悪いわけじゃないんです。
渡す情報が足りなかっただけ。
と言うことで、
今日は美容室でPOP作成を外部に依頼するときの
具体的な手順を、
店販と施術メニューに分けてお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 店販POPと施術メニューPOPで、伝え方を変えるべき理由
- 依頼前に準備しておく素材と情報の整え方
- 値下げに頼らず価値で選ばれるPOPの設計ステップ
- 依頼後の確認・修正で失敗しないポイント
こんな方におすすめ
- ✅ 店販商品がカウンターに置いてあるだけで売れていない美容室オーナー
- ✅ 施術メニューを値下げなしで選んでもらいたいと思っている方
- ✅ POPをデザイナーに依頼したが「なんか違う」で終わった経験がある方
- ✅ 客単価を上げたいが、どこから手をつければいいかわからない方
- ✅ 安売りクーポンから抜け出し、価値で選ばれる店にしたい方

なぜ店販と施術メニューで「伝え方」を変えるのか
まず前提として、
POPには2種類の役割があります。
ひとつは「この商品を買いたい」と
思わせるPOP。
もうひとつは「このメニューを受けたい」と
思わせるPOP。
一見同じように見えて、
読み手の心理がまったく違うんです。
店販商品のPOPを読むお客さんは、
「これ、私に必要?」から始まります。
まだ買う気がない状態でカウンターに並んでいる。
一方、施術メニューのPOPを読むお客さんは、
「どのメニューを選ぼうか」という
選ぶ気満々の状態です。
入口が違う。
だから、言葉の組み立て方も違う。
この違いを無視して
「きれいに作ってください」だけで依頼すると、
見た目はきれいだけど売れないPOPができあがります。
「安くしないと選ばれないのでは」という不安を
持っている方は多いです。
でも実際は、値段じゃなくて
「伝え方」が問題だったというケースがほとんどです。
POPで価値をきちんと伝えれば、
値下げしなくても手に取ってもらえます。
選んでもらえます。
私が関わった焼鳥居酒屋の男性(50代)の方は、
POPと販促の見直しで
客単価が900円アップしました。
「うちは他と違う」を堂々と言えるようになった、
とおっしゃっていました。
業種は違いますが、美容室でも同じです。
価値を言葉にする。
それだけで、値段の話をしなくてよくなる。
「POPは値下げの代わりじゃない。価値を伝える手紙です。お客さんが読んで『なるほど、これが私に必要だ』と思えたとき、初めて売れる。デザインよりも先に、伝える言葉を決めること。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「きれいに作ってください」だけで依頼して、できあがったPOPが「なんか違う」で終わった経験はないでしょうか。言葉の土台がなければ、どんなデザイナーでも動けない——その土台の作り方を、無料の書籍レポート8冊の中で具体的に解説しています。メール登録だけで、今すぐ読めます。
依頼前の準備ステップ|店販POP編
店販POP STEP 1
「誰に向けたPOPか」を一行で書く
「このシャンプーは乾燥が気になる40代の女性向け」
「カラー後の色持ちを伸ばしたい方向け」
こういう一行が最初にあるだけで、
デザイナーが使う言葉の温度感が変わります。
ターゲットを曖昧にしたまま渡さないでください。
⚠️ よくある失敗:「幅広い方に使えます」と書いてしまうこと。誰にでも刺さるPOPは誰にも刺さらない。
店販POP STEP 2
お客さんが感じている「不満や不安」を3つ書き出す
例えば、
「ドライヤー後にパサつく」
「色が2週間で抜ける」
「夜に洗ってもまた翌朝べたつく」
こういうリアルな悩みを先に並べる。
POPはその悩みへの「答え」として商品を見せる。
この順番が、読まれるPOPの基本構造です。
⚠️ よくある失敗:成分や製造過程を先に書いてしまうこと。お客さんは成分を買うのではなく、悩みの解決を買っている。
店販POP STEP 3
「なぜこの商品をあなたが選んでいるか」を一言書く
オーナー自身が使ってみた感想でも、
お客さんから言われた一言でもいい。
「お客さんから『これ使い始めてから毎日が楽』と言われた」
こういうリアルな言葉を渡す。
これが一番、デザイナーが言葉に詰まったときの
救い綱になります。
⚠️ よくある失敗:「プロ御用達」「高品質」など抽象的なキャッチコピーだけを渡すこと。具体的な体験談の方が圧倒的に刺さる。
店販POPの参考になる手順は、
美容室のPOP作り方、施術メニューが自然に売れるカウンター設置型POPの手順でも詳しく解説しています。
依頼前の準備ステップ|施術メニューPOP編
施術メニューPOP STEP 1
「このメニューでしか得られない体験」を書く
施術メニューのPOPは、
選ぶ理由を作るのが仕事です。
「当店のヘッドスパは、独自のリフトアップ手技を組み合わせています」
こういう「ここだけ」の要素を一文で書く。
他との違いを明確にすることで、
「ここで受けたい」につながります。
⚠️ よくある失敗:価格だけを大きく表示すること。価格を強調するほど、比較されやすくなる。
施術メニューPOP STEP 2
「受けた後にどう変わるか」を描写する
「翌朝、まとまりやすくなります」
「2週間後も色が落ちにくい状態が続きます」
施術の後の状態を具体的に書く。
お客さんはメニューを買うのではなく、
施術後の自分の姿を買っている。
そこを言葉にできると、単価の高いメニューが選ばれやすくなります。
⚠️ よくある失敗:「丁寧に仕上げます」「お客様に合わせます」など、どのサロンでも書けることを書いてしまうこと。
施術メニューPOP STEP 3
「誰に特に向いているか」を一文で絞る
「カラーの退色が早い方に特におすすめ」
「産後の頭皮ケアをお考えの方へ」
これがあるだけで、
読んだお客さんが「これ、私だ」と感じる。
自分ごとになった瞬間に、選ぶ行動が起きます。
⚠️ よくある失敗:「どなたでもOKです」と書くこと。全員向けは、誰にも刺さらない。
✓ ここまでのポイント
- 店販POPはまず「誰の悩みに答えるか」を決めてから渡す
- 施術メニューPOPは「このメニューでしか得られない体験と、受けた後の変化」を言葉にする
- どちらも「誰でもOK」ではなく「この人向け」に絞るほど、選ばれやすくなる
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「客単価900円上がりました。新メニュー開発の時間も確保できるようになって、『うちは他と違う』を堂々と言えるようになりました。」
焼鳥居酒屋オーナー(50代・男性)
デザイナーへの渡し方と修正確認の手順
準備ができたら、次は渡し方です。
渡すべき素材は5点。
①ターゲット(誰向けか)
②お客さんの悩み(3つ程度)
③このPOPで伝えたいこと(一文)
④使える写真または実物
⑤設置場所のサイズと雰囲気
これだけ揃っていれば、
デザイナーさんは動けます。
逆に「センスよくお願いします」だけだと、
デザイナーさんが困ります。
いくらセンスがあっても、
あなたのお店の「価値」はあなたしか知らない。
修正の際は、
「なんか違う」ではなく
「ここが〇〇に見えるので、△△に変えたい」と
具体的に伝える。
感覚ではなく言葉で指示できる方が、
仕上がりが早くなります。
デザイナーさんとの関係も良くなります。
飲食店でも同じで、注文が動くPOPと動かないPOPの違いは、渡す情報の質と量にあります。美容室でもまったく同じ構造です。
完成後にやること|設置と検証のステップ
POPができた。設置した。終わり。
これが一番もったいないパターンです。
設置後にやることが2つあります。
ひとつは、お客さんの反応を観察すること。
手に取った回数、目が止まった場所、
「これなんですか?」と聞かれた件数。
数字で測れないものでも、
「今週、店販の話題が3回出た」というのは立派なデータです。
もうひとつは、4週間後に文章を見直すこと。
POPは作って終わりじゃなくて、
改善し続けるものです。
言葉を少し変えただけで
反応がガラッと変わることがあります。
「お試し価格」より「初めての方へ」の方が
読まれるケースもある。
試しながら育てていく、というイメージです。
値下げしなくていい。
価値を伝える言葉さえあれば、
お客さんは選んでくれます。
美容室の客単価の上げ方について、
値下げせずに客単価を引き上げた事例と手順もあわせて読んでみてください。
まとめ|依頼する前に「言葉」を作る
POP作成を依頼するとき、
多くの方がデザインのことを先に考えます。
でも本当に先に決めるべきは、
「誰に何を伝えるか」という言葉です。
言葉が決まれば、デザインは後からついてくる。
言葉がなければ、どんなにきれいなデザインでも
伝わらない。
店販POPは「悩みに答える」構造で。
施術メニューPOPは「この店でしか得られない体験」で。
どちらも「誰でもOK」ではなく「この人へ」で。
この手順を踏むだけで、
POPは値下げの代わりではなく
価値を伝える武器になっていきます。
「安くしないと選ばれない」から
「うちは他と違う」と言えるところへ。
一枚のPOPから始めていきましょう。
店舗経営は、言葉を磨き続けるマラソンです。
走り続けましょう。
追伸:
POPの言葉の作り方から客単価の設計まで、
増益繁盛クラブでは具体的なフレームワークを使いながら
一緒に取り組んでいます。
無料で読める書籍・レポートも用意していますので、
よかったら覗いてみてください。
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