4.成長戦略構築

飲食店の2店舗目で失敗した経営者に共通していた、出店前に見落としていた判断基準

2店舗目の話、聞いてほしい。

先日、ある経営者の方と話していて、
こんな言葉が出てきました。

「1店舗目が順調になったから出した。
でも3年で閉めた。
何がいけなかったのか、今もわからない」

その方は、料理の腕も接客も申し分ない。
スタッフの信頼も厚い。
1店舗目は今も続いています。

でも2店舗目は閉めた。

こうした話、珍しくないんです。
私がこれまで833件以上の店舗経営者と関わってきた中で、
2店舗目の失敗パターンにはっきりした共通点があることに気づきました。

と言うことで、今日はその共通点と、
出店前に見落としていた判断基準を
じっくり整理していきたいと思います。

こんな方におすすめ

  • ✅ 1店舗目が順調になり、2店舗目を考え始めている方
  • ✅ 2店舗目を出したが思うように利益が残らない方
  • ✅ 複数店舗展開で失敗した理由を整理したい方
  • ✅ 値下げに頼らず、長期的に繁盛し続ける経営基盤を作りたい方
  • ✅ 5年後・10年後も続く店づくりに本気で取り組みたい方

📋 この記事でわかること

  1. 2店舗目で失敗した経営者に共通していた、出店前のズレた判断基準
  2. 1店舗目を「3系統」で診断しないまま出店することの危険性
  3. 長期的に繁盛し続ける店に共通する、地味だけど確実な経営の習慣
  4. 「売上は意図的に作れる」というマインドがなぜすべての土台になるのか
飲食店の2店舗目で失敗した経営者に共通していた、出店前に見落としていた判断基準 | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

「繁盛しているから出せる」という思い込みが最大の落とし穴

2店舗目に失敗した経営者の方と話すと、
ほぼ全員が同じことを言います。

「1店舗目がうまくいっていたから」

でも、ここに落とし穴があります。

1店舗目がなぜうまくいっていたのか、
数字で説明できますか?

感覚で答えていませんか?

例えば、居酒屋さんが「最近お客さんが増えた」と感じていたとします。
でも実際に分解すると、
来店頻度が上がっているだけで客数は横ばい、
客単価はむしろ下がっている、
ということがよくあります。

つまり、固定客が通ってくれているだけで、
新規客を獲得する仕組みは何もない状態です。

そこに2店舗目を出す。

するとどうなるか。
新しい商圏に固定客はいません。
1店舗目で機能していた「なんとなくの繁盛」は、
新しい場所では再現できません。

これが、2店舗目失敗の最初のつまずきです。

1店舗目がなぜうまくいっているのか、客数・客単価・来店頻度の3系統で数字を説明できない状態で読み進めてきた方も多いと思います。まずは無料で読める書籍の中に「必要売上シミュレーター」と「48ページの販促診断の教科書」があり、今の1店舗目の構造を数字で整理できます。メール登録のみ、1分で受け取れます。

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出店前に必ず診断すべき「3系統」の現状把握

私がコンサルをする際、
必ず使う売上の分解式があります。

売上 = 客数 × 客単価 × 来店頻度

シンプルですが、この3系統を1店舗目で正確に把握できていない経営者が、
2店舗目に踏み切ってしまうことが多いんです。

チェックポイント1:1店舗目の「客数」は意図的に作れていますか?

常連さんが来てくれているのはありがたいことです。
でも、新規客がどのルートから来ているかを追えていますか?
チラシなのか、Googleマップなのか、口コミなのか。
ルートが分からないということは、再現する手段も分からないということです。

✅ ポイント:新規客の流入経路を月単位で記録する習慣を、2店舗目の出店前に必ず1店舗目で確立してください。流入経路が分かれば、新商圏でも同じ施策を打てます。

チェックポイント2:「客単価」は仕組みで上げていますか?

「ご飯の美味しい店」「料理が丁寧な店」という評判は財産です。
でも、それがなぜ客単価に直結しているのかを説明できますか?
メニュー設計なのか、スタッフの声かけなのか、POPなのか。
単価が上がっているとすれば、何の施策が効いているのか。

✅ ポイント:客単価を意図的に上げる仕組みがない店は、2店舗目でも同じ状況が繰り返されます。値下げや割引に頼っていた場合は特に要注意です。

チェックポイント3:「来店頻度」を上げる接点を持っていますか?

ハガキDMやニュースレター、LINE公式アカウント。
お客さんとの関係を、来店以外の場所でも育てる手段を持っていますか?
来店頻度は、店内での接客だけでは上げ続けられません。

✅ ポイント:来店頻度を上げる仕組みがない店は、常連頼みになります。常連が離れたとき、売上が一気に落ちます。2店舗目に常連は最初からいません。

✓ ここまでのポイント

  • 「繁盛しているから出せる」という感覚は、3系統で数字を確認するまで信用しないこと
  • 客数・客単価・来店頻度の各系統に、意図的な施策があるかどうかが出店判断の基準になる
  • 新規客の流入経路が追えていない店は、2店舗目で同じ繁盛を再現できない

「売上を意図的に作れているか」という問いに自信を持って答えられない方は、まず手元に残る利益の構造を整理するところから始めてみてください。無料の「必要売上シミュレーター」では、固定費・人件費率・原価率から利益が残る売上の目標を自動計算できます。1分の登録で使えます。

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1店舗目の「なんとなくの繁盛」を仕組みに変えてからが出発点

2店舗目の失敗に共通しているのは、
実は出店後の話ではなく、
出店前の1店舗目の状態に問題があることがほとんどです。

繁盛している理由が「オーナーの存在」に集中している店は、
2店舗目に自分が毎日いられません。

料理の味が「自分だから出せる」という店は、
2店舗目で同じ品質を再現するのに時間とコストがかかります。

集客が「口コミとリピーター頼み」という店は、
新しい商圏でゼロから始めるのが想像以上に難しい。

だから、2店舗目を出す前に必要なのは、
派手な出店計画よりも、
1店舗目の繁盛を「仕組み」に落とし込む作業なんです。

「2店舗目の失敗は、出店してから起きているように見えて、実は出店を決めた瞬間にすでに起きています。1店舗目を仕組みで回せていない状態で出た店が、うまくいったケースを私は一つも見ていません」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

地味に聞こえるかもしれません。
でも、飲食店の赤字が続く経営者が最初に手をつけるべき数字の見直しでも触れていますが、
数字を仕組みで動かせるようになるまでは、
次の出店は待ったほうがいい。

それが、2店舗目で失敗した経営者と、
成功した経営者の最大の分岐点です。

「漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わった」

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この方が話してくださったのは、
「何をやればいいかが見えていなかった」という感覚の怖さでした。
毎月の売上に一喜一憂しながら、
次の手が打てない状態。

2店舗目の失敗もこれと同じ構造です。
「やることが見えていない」状態で出店すると、
問題が起きたときに手が打てない。

まず1店舗目で「やることを見える化」する。
それが長期繁盛の土台になります。

長期的に繁盛し続ける店に共通する「地味な習慣」

派手な戦略はいりません。

10年続く店に共通しているのは、
地味な販促を「すぐに」「継続して」やり切れていることです。

毎月のニュースレター。
季節の変わり目のハガキDM。
Googleマップの口コミへの丁寧な返信。
次回来店を促すLINEの一言。

派手さはゼロ。
でも、これを続けている店は、
来店頻度が安定し、
リピーターが育ち、
値下げをしなくても選ばれ続けます。

一方で、長く繁盛できていない店には、
もう一つの共通点があります。

「売上は運任せ」という感覚です。

天気が悪かったから。
近くに競合が出たから。
景気が悪いから。

これは外部要因の話ではなく、
「売上は意図的に作れる」というマインドが根付いていないサインです。

施策より先に、このマインドの転換が必要です。
仕組みは、マインドが変わった経営者にしか機能しません。

2店舗目を考えているなら、
まずこの問いに正直に答えてみてください。

あなたは今、売上を意図的に動かせていますか?

1店舗目で「意図的に動かせた経験」がありますか?

居酒屋経営が難しいといわれる本当の理由でも書いていますが、
経営者が気づかないうちに積み上がっているコストの問題も、
このマインドの欠如と深く関係しています。

出店前に立ち返るべき、たった1つの本質的な問い

最後にこれだけお伝えします。

2店舗目の判断基準として、
物件の坪数でも、家賃でも、商圏の人口でもなく、
最初に問うべきことがあります。

「1店舗目の繁盛を、自分がいなくても再現できますか?」

これに「はい」と言えない間は、
2店舗目に踏み出すより、
1店舗目を仕組みで回せる状態に育てることに集中する。

それが遠回りに見えて、
実は5年後・10年後も続く経営の最短ルートです。

地味な販促を継続できる仕組み。
客数・客単価・来店頻度を意図的に動かせる設計。
値下げに頼らず価値で選ばれる店としてのポジション。

この3つが揃ったとき、
2店舗目は「リスク」ではなく、
「自然な成長の次のステップ」になります。

飲食店の経営に相談相手がいない孤独を感じている方へでも書きましたが、
一人で考え続けることの限界は、
ほとんどの経営者が感じています。

仲間と数字を見ながら、
販促を回し続ける。

それが、2店舗目の失敗を回避し、
長期的に繁盛し続ける店づくりの核心です。

一緒に、その土台を作っていきましょう!

店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
でも、ペースを作れた人だけが、長く走り続けられます。

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1店舗目の仕組み化から複数店舗展開まで、
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「やることが見えていない」まま2店舗目に踏み出した経営者が後悔する理由は、1店舗目の仕組み化を後回しにしたことでした。増益繁盛クラブでは、客数・客単価・来店頻度の3系統を意図的に動かす販促の仕組みを、同じ景色を見る仲間と一緒に実行できる環境があります。まず何をやればいいかが明確になり、一人で抱え込む孤独からも解放されます。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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