仕入れ値が、また上がった。
先日、会員さんから連絡がありました。
「ジョイマンさん、
業者から値上げ通知が来ました。
もう限界です。」
その方は居酒屋を営む40代のオーナーで、
今年に入ってすでに3度目の値上げ通知。
食用油、小麦、鶏肉。
ジャンルを問わず、軒並み上がっている。
困ったのは、仕入れ値だけじゃない。
「値段を上げたら客が離れるんじゃないか」
という恐怖が、経営者を動けなくさせているんです。
だから結局、値下げやクーポンに走る。
「安くすれば来てくれる」と。
でも、それが利益をさらに削る構造になっている。
と言うことで、
今日は物価高の今だからこそ伝えたい、
値下げをせずに利益を守るための
考え方と打ち手を書いていきます。
📋 この記事でわかること
- 値下げ・クーポン依存が利益を奪う構造的な理由
- 価格ではなく価値で選ばれる店にするための具体的な方法
- POPと看板メニュー設計で客単価を上げた考え方
- 月商60万円の赤字店が月商470万円・利益200万円に変わった事例の背景
こんな方におすすめ
- ✅ 物価高で仕入れコストが上がり、利益が残らなくなってきた飲食店オーナー
- ✅ 値下げやクーポンをやめたいが、やめると客が来なくなるのが怖い方
- ✅ 客単価を上げたいが、どこから手をつければいいかわからない方
- ✅ 「値段を上げたら嫌われる」という思い込みから抜け出したい方
- ✅ 忙しいのに手元にお金が残らないことに、じわじわ危機感を感じている方

値下げで客を集めると、店の体力が削れていく
まず構造の話をします。
クーポンで割引をして客を呼ぶ。
一見、集客できているように見える。
でも、これには根本的な問題があります。
価格で来た客は、
価格が変わったら離れます。
これは感情論じゃなくて、行動の話です。
「安いから来た」人は、
「安い別の店が出たら」そっちに行く。
当たり前の話です。
でも怖いのはそこじゃない。
クーポンで値引きをすると、
客単価が下がります。
客単価が下がると、
同じ売上を維持するために
席を回す回数が増える。
回数が増えると人件費が上がる。
人件費が上がると利益が消える。
そこに物価高が重なると、
原価も上がる。
利益は二重に削られます。
これが今、多くの飲食店が陥っている
「忙しいのに儲からない」の正体です。
気になる方はこちらも読んでみてください。
→ 飲食店が忙しいのに儲からない理由を、売上と利益に分けて整理した記事
✓ ここまでのポイント
- 価格で集めた客は価格の変化で離れる。関係性が育たない
- 値引きで客単価が下がると、人件費・原価との二重の利益圧迫が起きる
- 物価高の今、値下げで対応しようとするほど利益の消耗が加速する
POPや看板メニュー設計の方向性は見えてきたけれど、「自分のお店でどう実践するか」が一人ではなかなか進まないという方も多いです。増益繁盛クラブでは、何をどの順番でやるかが決まったメソッドがあるので「まず何をやるか」で立ち止まらずに動けるようになります。申込フォームに必要事項を入力するだけで参加できます。
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月商60万円の赤字イタリアンが、470万円・利益200万円になった理由
「値下げをやめて価値で売る」と言うと、
「理想論でしょ」と思う方もいるかもしれない。
だから、実際の話をします。
月商60万円の超赤字イタリアン。
固定費を払えば残るのはほぼゼロ、
いや、マイナスの月もある状態。
そこから月商470万円、
利益200万円まで変わった店があります。
何をしたか。
値段を下げたわけじゃありません。
大々的な広告を打ったわけでもない。
やったのは、
「この料理がなぜこの値段なのか」を
ちゃんと伝える仕組みを作ったことです。
具体的には、
POPでシェフのこだわりを書いた。
看板メニューを1つに絞り込み、
そこに来店動機を集中させた。
メニュー構成を整理して、
高単価の料理が自然に選ばれる流れを作った。
お客さんは「安い」から選ぶんじゃなくて、
「これが食べたい」「ここじゃないとダメ」
という理由があれば、適正な値段でも来ます。
「価値が伝わっていない料理は、
お客さんからは"高い"と感じられます。
でも価値が伝わった瞬間、
その料理は"安い"に変わる。
伝え方は、値段よりも大事です。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
価値を伝える3つの具体的な打ち手
では、何から手をつければいいか。
順番に整理します。
打ち手 STEP 1
看板メニューを1つ決める
メニューが多すぎると、
お客さんは「安そうなもの」を選びます。
選択肢を絞ることで、
高単価の商品に目線を誘導できます。
「うちといえばこれ」という1品を決め、
そこを軸にメニュー全体を整理する。
これだけで客単価が変わります。
⚠️ よくある失敗:「全部うまい」を伝えようとして、
どれも薄くなり結局何の店かわからなくなる
打ち手 STEP 2
POPで価値の根拠を書く
「おすすめ」「人気No.1」だけでは伝わらない。
「なぜこの食材なのか」
「どこからどんな状態で仕入れているか」
「どんな調理の手間がかかっているか」
これをPOPで書く。
手書きでもかまいません。
大事なのは「伝わること」です。
⚠️ よくある失敗:「うちの料理は説明しなくても伝わる」と思い込み、
何も書かないまま安い競合と比べられ続ける
打ち手 STEP 3
価格帯を見直し、原価率ではなく「価値」に合わせる
値上げが怖いのはわかります。
でも、値段を上げるのと、
価値を伝えて適正単価にするのは、別の話です。
「この料理にはこれだけの価値がある」
とお客さんが感じていれば、
値段を上げても離れません。
逆に、伝えずに値上げするから離れる。
⚠️ よくある失敗:価値を伝えないまま値上げして「やっぱりダメだった」と元に戻す。
伝え方が変わらなければ結果も変わらない
この流れについて、
より詳しく整理した記事もあります。
→ 値下げから抜け出して適正単価で選ばれる店になる3ステップ
「値下げは最も簡単な選択肢に見えて、
実は最も店を追い詰める選択です。
一度その道に入ると、
戻ることが難しくなる。
今すぐ止めることが、最初の一手です。」ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「でも、うちの客層は価格に敏感で…」という声に答えます
「そんなこと言っても、
uちの客は安くないと来ないんです」
よく聞く言葉です。
でも、これは逆です。
価格に敏感な客が集まっているのは、
価格で集めてきたからです。
客層は、店が作ります。
例えば、
ずっとクーポンで集客してきた居酒屋さん。
「お得な客」しか来なくなっている。
でも、クーポンをやめて
POPで料理の価値を伝え始めたら、
「この店に来たい」という客に変わっていく。
時間はかかります。でも、変わります。
あなたのお店に来ているお客さんは、
本当に「安さ」だけを求めていますか?
それとも、
「安さ以外の理由」を見つけられていないだけですか?
❌ よくあるパターン:クーポン・値引きで新規集客を続ける
- 来るたびに割引が前提になる
- 定価で来てくれる客が育たない
- 客単価が上がらないまま物価高に直撃される
- 掲載をやめると新規がゼロになる恐怖が続く
✅ 推奨するアプローチ:価値を伝えて適正単価で選ばれる店にする
- 看板メニューを軸にした来店動機ができる
- 客単価が上がり、少ない席数でも利益が残る
- リピーターが「安さ」ではなく「この店」を目的に来るようになる
- 物価高の局面でも、値上げに対する理解が得られやすくなる
「月商380万円から470万円になりました。
客単価を意識して、
メニュー構成を見直しただけなんですが、
正直ここまで変わるとは思っていませんでした。」海鮮居酒屋オーナー(30代・男性)
物価高のタイミングだからこそ、動く価値がある
物価高は全業種に等しくのしかかっています。
競合も苦しい。
同じ条件で戦っています。
だから今は、
チャンスでもあります。
この局面で値下げに走る店は、
さらに体力を削られていきます。
逆に、価値を伝えることに舵を切った店は、
競合が脱落するなかで頭一つ抜け出せる。
「やるタイミングを待っていた」
という方もいますが、
今がそのタイミングです。
利益を守るのは、
節約でも削減でもなく、
「適正単価で選ばれる構造を作ること」です。
→ 売上はあるのに利益が残らない飲食店の共通点を整理した記事も参考にしてみてください。
まとめ:値下げをやめる勇気より、価値を伝える仕組みを作ること
物価高の今、
値下げで対応しようとすると
利益がさらに消えます。
でも「値段を上げる勇気がない」というより、
「価値を伝える仕組みがない」だけのことが多い。
看板メニューを1つ決める。
POPで価値の根拠を書く。
メニュー構成を整理して、
高単価の料理が自然に選ばれる流れを作る。
地味に見えますが、
この地道な積み重ねが
月商60万円を470万円に変えた実例につながっています。
値下げに頼らず、
価値を伝えて選ばれる店づくりを
一緒に進めていきましょう。
店舗経営は、雨の日も風の日も畑を耕し続けることです。
蒔いた種は、必ず実ります。
値下げをやめて価値を伝える店にしたい、でも一人では続かないという方に向けて、全国の飲食店・美容室オーナーと一緒に実践する場を用意しています。「何から始めればいいか迷わなくなった」「相談できる仲間ができた」という声が届いています。次の一手を、ここで一緒に考えていきましょう。