3.儲かる販促と利益アップ

飲食店のPOPの書き方、読まれて注文につながる一枚に仕上げる5つのポイント

テーブルのPOP、貼ってますか。

先日、ある居酒屋さんの店内を
ざっと見回したんです。

壁には手書きのおすすめメニューが
10枚ほど貼ってある。

でも、お客さんは誰も読んでいない。

視線が全部、スマホに向いていました。

帰り際に店主さんに聞いたら、
「POPを貼っても注文が増えた感じがしない」
とぽつりと言っていました。

その一言、すごくリアルだと思います。

貼っているのに、読まれない。
読まれているはずなのに、注文につながらない。

これ、POPの「数」の問題ではなくて
「書き方」の問題なんです。

と言うことで、今日は
飲食店のPOP、読まれて注文につながる
一枚に仕上げるための5つのポイントを
お伝えしていきます。

おはようございます。
ハワードジョイマンです。

支援実績833件、うち飲食店だけで610件。
21年間、現場のPOPを見続けてきた立場から
具体的にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ飲食店のPOPは「貼っても読まれない」のか、その構造的な理由
  2. 注文につながるPOPに共通する5つの書き方の原則
  3. 補助金で設備投資を考えている方が、その前に先にやるべき「販促設計」の考え方
  4. 客単価・来店頻度をPOP一枚で動かす実践的な切り口

こんな方におすすめ

  • ✅ POPを貼っているのに注文に結びつかないと感じている飲食店オーナー
  • ✅ 値引きやクーポンを使わずに客単価を上げる方法を知りたい方
  • ✅ 手書きPOPや卓上POPをこれから導入したい方
  • ✅ 設備投資と販促をセットで考えたい、先を見据えた経営者の方
  • ✅ 忙しくて販促に時間を割けないが、費用対効果の高い一手を探している方
飲食店のPOPの書き方、読まれて注文につながる一枚に仕上げる5つのポイント | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

読まれないPOPには「理由」がある

まず、現実をお伝えします。

お客さんが飲食店に入って
「POPをじっくり読もう」と思って座る人は、
ほぼいません。

お腹が空いている。
話したい人が隣にいる。
スマホを開きたい。

その状態でPOPが目に入るのは
せいぜい2〜3秒です。

でも。

この2〜3秒で「読む気」にさせられるかどうかが、
POPの勝負です。

読む気にならなければ、
そのPOPは「ないのと同じ」。

あなたのお店のPOP、
2秒で「読む気」にさせられていますか?

ほとんどの方は「自信がない」と
感じるんじゃないかと思います。

だからこそ、書き方を変えるだけで
一気に状況が変わります。

POPに追加投資は不要です。
紙とペンでできます。

「POPを貼っているのに注文が増えた感じがしない」という現実、この記事を読んでいるあなたも感じているはずです。書き方の5つのポイントを知ったうえで、次は「客単価をどう設計するか」という全体像が必要になります。無料で読める書籍『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』(48ページ・自店診断ワークシート付き)が、その設計の地図になります。メール登録のみ、1分で受け取れます。

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注文につながるPOP、5つのポイント

チェックポイント1:「誰に向けて書いているか」が一目でわかるか

「本日のおすすめ」「人気No.1」だけでは
誰の目も止まりません。

「寒い日に体が温まる」
「〆にちょうどいい一杯」
「二人でシェアするのにちょうどいい量」

こういう書き方をすると、
特定のお客さんが「これ、私のことだ」と
反応します。

✅ ポイント:ターゲットを絞った言葉ほど、刺さる人には深く刺さります。全員に向けたPOPは、誰にも届かないPOPです。

チェックポイント2:「なぜこれが美味しいのか」の理由が書いてあるか

「美味しい」「おすすめ」は
説明になっていません。

「豚骨を12時間炊いたスープ」
「地元農家から毎朝届く野菜だけを使用」
「仕込みに3日かける煮込み」

理由が書いてあると、
お客さんは「それなら食べてみたい」と動きます。

✅ ポイント:「美味しい」という結論ではなく、美味しい「根拠」を書く。根拠が価値になり、価値が客単価になります。

チェックポイント3:読みやすい「量」になっているか

POPに文字を詰め込みすぎる方が
とても多いです。

2〜3秒で「読む気」にさせるには、
ひと目で内容が入ってくる量にする必要がある。

目安は、
大きな見出し1行+補足2〜3行まで。

それ以上書きたい気持ちはわかります。
でも、読まれない長文より
読まれる短文の方が、圧倒的に効きます。

✅ ポイント:「全部伝えたい」は書き手の欲求。お客さんが受け取れる情報量に合わせてカットする勇気が、POPを強くします。

チェックポイント4:「次の行動」が書いてあるか

「美味しそう」と思っても、
「注文する」という行動は自然には起きません。

「スタッフに声をかけてください」
「本日限り20食のみ」
「追加でどうぞ」

こういう一言が、
「読む」を「注文する」に変えます。

✅ ポイント:POPの最後には必ず「次の行動」を促す一文を入れること。これがないPOPは、「いい話を聞いた」で終わる。

チェックポイント5:「貼る場所」と「高さ」は適切か

どんなに内容のいいPOPでも、
目線に入らない場所に貼っていては読まれません。

卓上、メニューの表紙、
レジ横、入口の目線の高さ。

置く場所によって読まれやすさが
まったく変わります。

✅ ポイント:POPを「飾る」のではなく「機能させる」発想で設置場所を決める。お客さんの動線を追いながら、目が止まる場所を選びましょう。

✓ ここまでのポイント

  • POPは「貼る数」より「書き方」で決まる。2〜3秒で読む気にさせられるかどうかが勝負。
  • 「誰に向けているか」「なぜ美味しいか」「次の行動」の3点が揃って、初めて注文につながるPOPになる。
  • 文字の量を絞り、設置場所を動線に合わせることで、POPの効果は大きく変わる。

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POPで動かせる数字は「客単価」と「再来店」

ここで少し、経営の話をさせてください。

売上は、分解すると
「客数×客単価×来店頻度」の3つだけです。

POPが直接動かせるのは、
このうち「客単価」と「来店頻度」です。

例えば、

追加注文を促すPOPが機能すれば、
1組あたりの単価が上がります。

「季節限定」「次回もお楽しみに」という
メッセージを卓上に置けば、
再来店の動機をその場で渡せます。

1,000円の単価アップを月に300組に実現できれば、
それだけで月30万円の売上増です。

広告費ゼロで。

これが、POPを「飾り」ではなく
「販促ツール」として扱う意味です。

「POPは安くて即効性のある販促ツールです。でも、ほとんどの店主さんがPOPを"お知らせ"として使っています。伝えるべきは情報じゃなくて、価値と感情と次の行動。この3つが揃ったとき、POPは注文を生む機械になります。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

あなたのお店では、
POPを「お知らせ」として使っていますか?
それとも「注文を生む道具」として使っていますか?

飲食店の利益を増やすために売上より先に手をつけるべき3つのポイントでも書きましたが、
利益を動かす順番があります。

その順番の中でPOPは、
「お金をかけずに最速で動かせる一手」です。

設備投資の前に、POPで客単価の動きを確認する

さて、ここで少し踏み込んだ話をします。

最近、補助金を使って
設備投資を検討しているという
飲食店オーナーの話をよく聞きます。

使える制度があるなら使いたい。
出せる費用は抑えたい。

経営者として当然のお考えだと思います。

でも、私が気になるのは一点だけです。

その設備を入れることで、
客数・客単価・再来店の
「どれが、どう動く」のかを
設計してありますか?

設備が入っても、
それを使って何を売り、
どのお客さんに何を感じさせ、
どう再来店につなげるかが
設計されていなければ、
投資は回収しきれません。

補助金の申請要件や採択ノウハウ、
税務処理については、
中小企業診断士や行政書士、税理士など
その道の専門家に相談されることをおすすめします。

私の立場からお伝えしたいのは、
「設備を入れること」が目的にならないように、
ということだけです。

順番はこうです。

まず、今の店でPOPや販促を動かし、
客単価・来店頻度が動くことを確認する。

その上で設備投資をすれば、
投資の回収設計が格段に立てやすくなります。

「お金を掛けずに売上を伸ばす」のは愚策です。
でも、「掛けるお金が顧客を創造するかどうか」は
別の問いです。

販促と投資をセットで設計する。
その順番を、ぜひ意識してみてください。

「感謝されながら単価が上がっていく。それが本来の商売の姿だと思います。値引きをやめて、価値を伝え始めたとき、お客さんの反応が変わる瞬間があります。その瞬間を体験すると、もう値引き競争には戻れません。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

これは美容室の話ですが、
飲食店でもまったく同じことが起きます。

「単価を上げることへの怖さが、ずっとありました。でも、価値を伝える方法を学んでから、お客さんに感謝されながら単価が上がっていったんです。月商が260万から340万になって、それ以上に、仕事が楽しくなりました。」

大人女性向けサロン(50代・女性)

「値上げが怖い」という気持ちは、
飲食店オーナーにも共通しています。

でも、価値が伝わっていれば
お客さんは感謝しながら払ってくれます。

POPはその「価値を伝える道具」の
一つです。

まず一枚、今日書いてみましょう

「そんな時間ない」と思った方は、
5分でいいです。

今日一番売りたいメニューを一つ決めて、
A4の紙に手書きで書く。

「誰に向けているか」を一行。
「なぜ美味しいか」の理由を一行。
「注文してください」を一行。

これだけで、一枚できます。

派手な道具は要りません。
高い印刷物も要りません。

地味な販促を、すぐに、続けてやり切る。

これが、833件の支援現場で繰り返し確認してきた
繁盛店の共通点です。

飲食店の赤字が続く経営者が最初に手をつけるべき数字の見直しポイントでも触れていますが、
現状を変えるのは大きな施策より
小さな行動の積み重ねです。

POPも同じです。

一枚書いて、効果を見る。
改善して、また書く。

その繰り返しが、
値引きに頼らない客単価を育てていきます。

また、飲食店の繁忙期集客で混雑しているのに売上が伸びない時に見直す3つのポイントでも書いたように、
忙しい時期こそPOPが客単価を動かす
重要な武器になります。

忙しいときに「やっておけばよかった」と
後悔しないために、
今の少し落ち着いた時期に
一枚書いておきましょう。

POPは、
貼るだけで終わらせない。

読まれて、動かして、注文につなげる。

その設計を持ったPOPを、
今日から始めていきましょう。

店舗経営は、小さな改善を積み上げ続けるマラソンです。一枚目のPOPから、走り始めましょう。

追伸:
客単価の設計、POPの書き方、
値引きに頼らない販促の全体像を
体系的に学びたい方は、
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北海道から沖縄、海外の会員さんも在籍しています。

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ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

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