チラシを一回作って、終わり。
先日、ある居酒屋さんのオーナーとお話しする機会がありました。
「ジョイマンさん、うちも去年チラシをやってみたんです。
デザイン会社に頼んで、それなりにお金もかけて。
でも反応がイマイチで、もうやらなくていいかなって」
正直に言います。
これ、めちゃくちゃよくある話なんです。
チラシを一回試して、反応が薄くて、止めてしまう。
そしてまた別の手法を探し始める。
その繰り返しで、気づけば何年も経っている。
問題はチラシの善し悪しではなく、
「一回やって止める」という使い方にあります。
今日は、チラシ作成を外部に発注するとき、
初めての方でも失敗しない伝え方と、
何より「継続できる仕組み」の作り方をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 外部発注でチラシを失敗させる「伝え方」のズレとは何か
- 初めての発注で業者に伝えるべき5つの情報
- 一回やって止めないための「継続できる仕組み」の作り方
- チラシ+既存客への接点で月商が大きく変わった実例
こんな方におすすめ
- ✅ チラシを発注したいが、何を伝えればいいか分からない方
- ✅ 過去にチラシをやって「効果がなかった」と感じたことがある飲食店オーナー
- ✅ 外部のデザイナーや印刷会社に丸投げして失敗した経験がある方
- ✅ 新規集客に頼りすぎず、既存客の再来店も増やしたいと考えている方
- ✅ チラシとデジタル集客を組み合わせて継続できる形にしたい方

チラシを「一回やって止める」のは、使い方が間違っている
まず、大事なことをはっきりお伝えします。
チラシは「一発逆転」の道具ではありません。
地道に、繰り返し、届け続けるものです。
でも多くの飲食店オーナーが、
「一回やってみてダメだったらやめよう」
という気持ちで動いています。
これが最大の落とし穴です。
例えば、新聞折込で3,000枚配って来店が5組だったとします。
「反応率が低かった」と感じてやめてしまう。
でも、その5組のうち1組が常連になって、
月に2回来てくれたら?
年間で24回分の売上になります。
チラシを「広告費÷来店数」で判断する人は多いです。
でも本当に計算すべきは、
「1人のお客さんが生涯でいくら使ってくれるか」という視点です。
広告は投資です。
お金を掛けずに売上を伸ばそうという発想は、愚策です。
一回試して「元が取れなかった」と判断して止めるのは、
投資の途中で撤退しているのと同じ。
まずここの考え方を変えることが、
チラシ発注以前に必要なマインドの転換です。
チラシを発注する前に「何を業者に伝えればいいか」で止まっているとしたら、そもそもチラシを使った集客の全体像がまだ整理できていないかもしれません。無料で読める書籍8冊の中に「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」(48ページ・自店診断ワークシート付き)があり、チラシ一枚をどう使うかの考え方から整理できます。メール登録のみ、1分で受け取れます。
初めて外部に発注するとき、業者に伝える5つの情報
チラシの仕上がりは、
「どれだけ業者に正確な情報を渡せるか」で決まります。
デザイン会社や印刷会社は、
あなたのお店のことを何も知りません。
伝えなければ、一般的なチラシしか作れない。
一般的なチラシは、誰の目にも止まらない。
伝えるべき情報は、大きく5つです。
チェックポイント1:誰に届けたいか(ターゲット)
「近所の人に」では不十分です。
年代・性別・来店のきっかけ(誕生日?仕事帰り?子ども連れ?)まで言えると、
業者はビジュアルや言葉を絞り込めます。
✅ ポイント:「30〜40代の女性で、仕事帰りに一人でも入りやすい居酒屋を探している人」くらいまで具体的に言えると、チラシの方向性が決まります。
チェックポイント2:何を伝えたいか(一番見せたいもの)
メニュー全部を載せようとしないこと。
チラシで伝えることは、1枚に1つが基本です。
名物料理なのか、個室があることなのか、価格帯なのか。
「これだけ伝えれば来てもらえる」という一点に絞ります。
✅ ポイント:情報を詰め込むほど、何も伝わらなくなります。業者に「一番見せたいものは何ですか?」と聞かれたとき、即答できるよう準備しておきましょう。
チェックポイント3:どこに配るか(配布エリアと方法)
新聞折込、ポスティング、店頭配布、手渡し。
配り方によってサイズや紙質も変わります。
業者に「どんな方法で配りますか?」と確認しておくと、
ムダなコストを防げます。
✅ ポイント:エリアが広すぎると費用がかさむ割に反応が薄くなります。まずは徒歩・自転車圏内の半径1〜2kmから絞って試すのが合理的です。
チェックポイント4:何枚・いつ・何回配るか(配布計画)
ここが最重要です。
「一回だけ様子見」という発注は、最初から失敗する構造です。
少なくとも3回は継続して配ることを前提に計画を立てます。
✅ ポイント:3回継続して配布することで、1回目より2回目・3回目のほうが反応が出やすくなります。「見たことある店」になるまで届け続けることが大事です。
チェックポイント5:反応をどう測るか(効果測定の方法)
「チラシを見てご来店の方は〇〇をサービスします」という一言を入れて、
何人が反応したか記録する。
これをやらないと、次に改善できません。
✅ ポイント:クーポン持参でドリンク1杯サービス、などシンプルで十分。スタッフに「チラシ見ましたか?」と声をかける方法でもOKです。来店理由を把握する習慣をつけましょう。
この5点を整理してから業者に連絡すると、
打ち合わせがスムーズで、仕上がりも変わります。
飲食店のチラシで反応が取れる店と取れない店の違いについても別の記事で詳しく書いていますので、合わせて読んでみてください。
✓ ここまでのポイント
- チラシは「一回試して判断する」ものではなく、繰り返し届けることで機能する道具。
- 外部発注で失敗しないために、ターゲット・伝えること・配布計画・効果測定の4点を事前に整理しておく。
- 反応を記録する仕組みを作らないと、次の改善ができない。
「一回やって止める」を繰り返してきた原因が、仕組みではなくマインドにあったと気づいた方も多いはずです。無料で読める「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)では、チラシを含めた販促を継続できる経営の土台の作り方を具体的に解説しています。メール登録だけで今すぐ読めます。
「新規を取るチラシ」だけでは、売上は安定しない
ここでよくある誤解をお伝えします。
チラシ=新規集客、と思っていませんか?
確かにチラシは新しいお客さんに届けるツールとして有効です。
でも、それだけでは売上は安定しません。
新規のお客さんを呼び続けるには、
毎回広告費がかかります。
一方で、すでに来てくれたお客さんに
また来てもらう「再来店の仕組み」があれば、
コストは大幅に下がります。
売上は、こう分解できます。
客数 × 客単価 × 来店頻度。
チラシが貢献するのは主に「客数(新規)」です。
でも「来店頻度」を上げる仕組みも並行して動かさないと、
売上はずっと広告頼みのままになります。
既存客への接点として使いやすいのは、
ハガキDM、ニュースレター、LINE公式アカウントの配信です。
例えば、お誕生日月のお客さんにハガキを送る。
季節のメニューが変わったタイミングでLINEを送る。
「そういえばあの店、最近行ってないな」と思い出させる接点を作る。
これが「地味な販促」です。
派手さはないですが、継続すると確実に効いてきます。
「売上は運で決まるものではなく、仕組みで作るものです。一回やって止めるのではなく、地味な接点を継続して積み上げることが、結果として最も合理的な投資になります」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
飲食店のチラシで反響を出す具体的な構成と配布ステップについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。
チラシ+既存客への接点で、月商が大きく変わった話
実際にどう変わるか、事例でお伝えします。
ある居酒屋さんでは、
チラシとGoogle広告を組み合わせながら、
並行して既存客へのフォローも仕組み化した結果、
月商350万円が6ヶ月で620万円まで伸びました。
新規客は約2倍になり、客単価も1,400円アップしています。
「チラシをやっても続かなかったのは、一回やって止めていたから。仕組みとして動かすようになってから、数字が安定してきた」
居酒屋オーナー(40代・男性)
この方が変えたのは、チラシの「デザイン」ではありません。
「継続する仕組み」と「既存客への接点」です。
チラシで新規を呼び、
LINEやハガキDMで既存客との関係を維持する。
この両輪が動くと、売上の土台が変わります。
「そんな時間ない」と思った方へ。
だからこそ、仕組み化が必要なんです。
毎回ゼロから考えていると、続きません。
テンプレートと配布スケジュールを先に決めてしまう。
それだけで継続できる確率が大きく変わります。
外部発注後にやること。チラシを「使い捨て」にしない運用の考え方
チラシが刷り上がって配った後、
ほとんどのオーナーはそこで終わりにします。
でも、本当に大事なのはここからです。
発注後 STEP 1
反応を記録する
クーポン持参の人数、「チラシを見て来た」という声を、
日ごとにメモで記録します。
エクセルでも手書きのノートでも構いません。
1週間後、2週間後で反応がどう変わったかを見ます。
⚠️ よくある失敗:記録を取らないまま「反応がなかった」と感覚で判断してしまう。数字で見ないと、次に何を変えればいいか分かりません。
発注後 STEP 2
次の配布日を先に決める
1回目の配布が終わったら、
次はいつ配るかをその場で決めます。
「また今度」は、永遠に来ません。
3〜4週間後の配布日をカレンダーに入れておく。
⚠️ よくある失敗:「反応を見てから考えよう」と先送りにして、結局2回目を配らないまま終わる。
発注後 STEP 3
来てくれた新規客に次の接点を作る
チラシで来てくれたお客さんに、
LINE登録を促す、次回使えるカードを渡す、
ニュースレターを手渡しするなど、
「また来てもらうための仕掛け」を用意します。
⚠️ よくある失敗:せっかく来てくれた新規客をそのまま帰してしまう。最初の来店が「最後の来店」にならないよう、次の接点を設計しておく。
この3ステップを繰り返すだけで、
チラシが「使い捨て」から「仕組みの一部」に変わります。
飲食店の集客でチラシ・SNS・LINEのどれから手をつけるか、という判断軸についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ:チラシは「一回やる」ではなく「仕組みにする」こと
チラシ作成を外部に依頼するとき、
失敗しない伝え方を整理すると、こうなります。
ターゲットを具体的に言語化する。
伝えることを一つに絞る。
配布計画を3回分まとめて立てる。
反応を測る仕組みを先に作っておく。
これだけで、業者との打ち合わせの質が変わり、
仕上がりも変わり、結果も変わってきます。
そして何より大事なのは、
「一回やって止めない」という決断をすることです。
派手な手法より、地味な販促を続ける店が残ります。
ハガキDM、ニュースレター、LINE配信。
地味でも、続けることで土台ができます。
私自身、833件の店舗経営者と向き合ってきて、
うまくいく店に共通しているのは、
「仕組みを作って続ける」ことでした。
あなたのお店でも、今日から動かしていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。
一歩ずつ、止まらずに走り続けましょう。
チラシを作って配布計画も立てた。でも「続けられるか自信がない」「既存客への接点をどう作ればいいか一人では判断できない」という状態なら、仕組みと仲間が必要です。増益繁盛クラブでは、チラシ・ハガキDM・LINE配信を含めた継続できる販促の実践を、全国の店舗経営者と一緒に伴走しながら進めています。申込フォームへの入力だけで参加できます。