3.儲かる販促と利益アップ

飲食店の客単価が低い原因、メニュー構成・席づくり・提案タイミングの何が問題かを探る

秋の夜、居酒屋の前を通った。

席は埋まっている。
活気もある。
でも、テーブルに並ぶ皿の数が、なんとなく少ない。

こうした光景を見るたびに、
「あの店、客単価はどのくらいだろう」
と考えてしまいます。

満席なのに手元にお金が残らない。
忙しいのに利益が薄い。
そういう店の多くは、
客数じゃなくて客単価に問題があります。

で、「じゃあ値上げしよう」と動く前に
ちょっと待ってほしいんです。

客単価が低い原因は、
価格設定だけじゃありません。
メニューの構成、席の使い方、
提案するタイミング、
この3つの設計ミスが重なっているケースがほとんどです。

さらに今、補助金を使って
設備投資を検討している方も多い。
タブレット注文、調理機器の刷新、内装改装。
使える制度があるなら使いたい、
費用は抑えたい、
これは経営者として当然のお考えだと思います。

でも、設備が入っても
客単価の設計が変わらなければ、
投資は回収できないんです。

今日はそこを、ステップで整理します。

こんな方におすすめ

  • ✅ 席は埋まっているのに売上が伸びない飲食店オーナーの方
  • ✅ 客単価を上げたいが値上げだけに頼りたくない方
  • ✅ 補助金で設備投資を検討していて、投資回収の設計に悩んでいる方
  • ✅ メニュー構成や席づくりを見直したいが、何から手をつけるか分からない方
  • ✅ 追加注文・ドリンクの提案がうまくできていないと感じている方

📋 この記事でわかること

  1. 客単価が低い店に共通する、メニュー構成の構造的な問題
  2. 席づくりと滞在時間が客単価に与える影響
  3. 提案タイミングのズレが追加注文を逃している仕組み
  4. 補助金で設備投資するとき、投資を回収するための販促設計の考え方
飲食店の客単価が低い原因、メニュー構成・席づくり・提案タイミングの何が問題かを探る | 増益繁盛クラブ、繁盛店研究所/増益繁盛クラブ(運営法人:有限会社繁盛店研究所、株式会社繁盛店研究出版、株式会社日本中央投資会/繁盛店グループ)

メニュー構成の問題:「選ばせる設計」になっているか

客単価が低い店のメニューを見ると、
共通した構造があります。

品数が多い。
でも、売りたいものが埋もれている。

お客さんは、迷ったとき安い方を選びます。
これは心理の話です。

例えば、焼鳥を10種類並べて
値段だけが違う状態だと、
お客さんは「どれも同じか」と判断して
価格だけで選びます。
結果、安い串ばかりが出て、
客単価は上がらない。

あなたのお店のメニュー、
「売れてほしいもの」が目立つ場所にありますか?
「これが自慢です」と一言添えてありますか?

チェックポイント1:メニューに「推し」が見えるか

品数は多くても、
どれが看板商品かが分からないメニューは、
お客さんを安い方へ誘導してしまいます。
全体の中で3〜5品、
「これが当店の自慢です」と
明確に差別化された商品を作ること。
写真・キャッチコピー・吹き出しひとつで
見え方はがらっと変わります。

✅ ポイント:売れてほしい商品を「特等席」に置く。メニューは陳列棚、売りたいものを目線の高さに並べる感覚で設計する。

チェックポイント2:ドリンクの再注文導線があるか

客単価を上げる最短ルートは、
実はフードではなくドリンクです。
1杯追加されるだけで、
1人あたり400〜600円変わる。
でも多くの店では
「空いたらスタッフに声をかけてください」
で終わっています。

✅ ポイント:「もう1杯いかがですか?」を仕組みにする。テーブルPOP、スタッフの声かけタイミングの統一、季節限定ドリンクの告知など、再注文のきっかけを意図的に作ること。

値上げせず客単価を1,000円増やした店が変えた「お品書きの見せ方」も、メニュー設計の参考になるので合わせて読んでみてください。

「席は埋まっているのに手元にお金が残らない」という状態、メニュー構成・席づくり・提案タイミングの3つの設計ミスが重なると起きます。無料で受け取れる書籍の中に「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書(48ページ・自店診断ワークシート付き)」があり、自店のどこがズレているかを整理するのに使えます。メール登録のみ、1分で受け取れます。

【無料】販促改善の教科書と自店診断ワークシートを受け取る

席づくりの問題:「長く過ごせる空間」になっているか

客単価と滞在時間は、比例します。

これは当たり前のようで、
意外と見落とされています。

10月に入り、夜の涼しさが出てきた今の季節、
「ゆっくりしたい」というニーズは高まります。
でも、席が狭い、照明が明るすぎる、
隣の会話が筒抜けで落ち着かない、
そういう環境だとお客さんは
早めに切り上げて帰ってしまう。

1組の滞在時間が30分延びれば、
ドリンク1〜2杯分は変わります。
そう考えると、
席づくりは「回転率」だけで語るものじゃない。

チェックポイント3:「もう1杯」を頼みやすい雰囲気があるか

照明の明るさ、BGMのテンポ、
テーブルの広さ、スタッフとの距離感。
これらが「居心地」を作り、
居心地が「滞在時間」を作り、
滞在時間が「客単価」を作ります。

✅ ポイント:設備投資の前に、今の席環境で「お客さんがなぜ早く帰るか」を観察すること。改善ポイントが見えてから、必要な設備を選ぶ。

✓ ここまでのポイント

  • 売れてほしい商品をメニューの「特等席」に置く設計ができているか確認する
  • ドリンク再注文の導線を、声かけに依存せず仕組みとして作る
  • 席づくりと滞在時間は客単価に直結する。回転率だけで席を考えない

提案タイミングの仕組み化は分かった、でも「自分の店で具体的に何をどう変えるか」が見えない、という詰まりが出てくる頃だと思います。無料で受け取れる「増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)」に、メニュー設計から客単価の改善まで順番が整理されています。登録はメールアドレスのみ、解除もワンクリックです。

【無料】増益繁盛店になる12ステップを受け取る

提案タイミングの問題:「売る瞬間」がズレていないか

「そんな時間ない」「うちのスタッフには無理」
と思った方に、少し聞いてほしいです。

提案のタイミングはスキルじゃなくて、
設計の話です。

例えば、デザートメニューを出すタイミング。
多くの店は「食事が終わった頃」に出します。
でも、それは遅い。
お客さんはもう満腹で、
財布のひもも閉まり始めています。

正解は、食事の中盤です。
「よかったらデザートもどうぞ、
注文は後でも大丈夫です」
この一言を中盤に挟むだけで、
デザートの注文率は変わります。

「提案を仕組みにする、というのは、『スタッフの気合い』に頼らないということです。メニューの置き方、声かけのタイミング、POPの位置、この3つを統一して初めて、スタッフが変わらなくても客単価は動く。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

チェックポイント4:追加提案のタイミングがスタッフ任せになっていないか

「気が利くスタッフ」だけが売れる店は、
属人的な運営です。
そのスタッフが辞めたら、
客単価は下がります。
提案のタイミングをマニュアル化し、
「この状況になったらこれを提案する」
という型を作ることが、
客単価を安定させる唯一の方法です。

✅ ポイント:デザート・追加ドリンク・〆メニューの提案タイミングを、食事の流れに合わせて「ここで言う」と決める。スタッフ全員が同じ動きをできる状態にする。

「客単価が900円上がりました。メニューの見せ方を変えて、スタッフの提案タイミングを統一しただけです。値上げはしていません。何より、『うちは他と違う』を堂々と言えるようになったのが一番の変化でした。」

焼鳥居酒屋オーナー(50代・男性)

この方は、
値上げをしたわけじゃありません。
メニューの構成と、
スタッフの提案タイミングを整えただけです。
結果として客単価が900円上がり、
新メニューを開発する時間まで生まれた。

やることが明確になれば、
動けます。

補助金で設備投資するとき、先に設計するべきこと

ここが、この記事で一番伝えたいことです。

補助金を活用して設備投資をしたい、
使える制度があるなら使いたい、
これは正しい考え方です。

でも、順番を間違えると
「設備は入ったけど売上は変わらない」
になります。

補助金の申請要件や採択のノウハウ、
税務処理については、
認定支援機関や中小企業診断士、
行政書士、税理士の専門家に相談するのが正解です。
その道のプロに任せるべき部分があります。

私がお伝えしたいのは、
その手前の話です。

設備が入ることで、
客数・客単価・来店頻度の
どれがどう動くかを
事前に描けていますか?

タブレット注文を入れれば、
スタッフの動きが減る。
でも、そのスタッフの時間を
「提案」に使う設計になっていなければ、
タブレットは省力化ツールで終わります。

調理機器を新しくすれば、
新メニューが作れるかもしれない。
でも、その新メニューを
誰に、どう伝えるかが設計されていなければ、
お客さんには届きません。

設備投資を回収するためのSTEP

客単価アップ STEP 1

「この設備で何が変わるか」を数字で描く

設備が入った後、
客単価がいくら上がるか、
何人増えるか、
どのくらいの期間で回収できるか。
この3つを先に計算します。
計算できない投資は、
経営じゃなくてギャンブルです。

⚠️ よくある失敗:「設備さえ入れば何とかなる」と、回収の計算を後回しにしてしまう。設備が入った後に「で、どう売上に繋げるか」を考え始め、販促が後手に回る。

客単価アップ STEP 2

設備が生む「時間」「品質」「体験」を販促に転換する

新しい設備が入ることで、
何かが「より良くなる」はずです。
早くなる、美味しくなる、
提供が安定する、見栄えが良くなる。
その「より良くなった部分」を、
お客さんに伝える手段を同時に用意します。
POPでもチラシでも、
Googleビジネスプロフィールの更新でも。

⚠️ よくある失敗:設備の導入だけ告知して、「お客さんにとってどう嬉しいか」を伝えない。「新しい焼き台を導入しました」より「炭火の香りがより引き立つ焼き方になりました」の方が、お客さんには届く。

客単価アップ STEP 3

来店頻度と客単価の設計をセットにする

設備投資で集客が増えたとしても、
1回来てもらうだけでは回収が遅い。
来てくれたお客さんが
また来てくれる仕組み、
LINEでの告知、ハガキDM、
再来店を促す「次の理由」を
セットで設計します。

⚠️ よくある失敗:新規集客にコストをかけるが、既存のお客さんへの再来店促進は「またご来店お待ちしております」だけで終わっている。

客足が減った原因を診断する、売上低下の前に現れる5つのサインも参考にしながら、自店の現状を整理してみてください。

「お金を掛けずに売上を伸ばす」のは愚策です。
でも、「掛けたお金が顧客を創造するかどうか」
は別の問いです。
投資と販促をセットで設計することが、
補助金活用を「本物の経営判断」にします。

「設備投資のご相談をいただくとき、私がまず聞くのは『その設備で、誰が、何回、いくら使うようになるか』です。答えられないまま設備を入れると、補助金で費用は抑えられても、投資は回収できません。販促の設計が先です。」

ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)

まとめ:客単価は設計で動く

客単価が低い原因は、
価格じゃないことがほとんどです。

メニューの中で売れてほしいものが埋もれている。
席の環境がお客さんを早く帰らせている。
追加注文の提案が、スタッフの気合いに委ねられている。
この3つが重なって、
満席なのに客単価が低い状態が続きます。

そして、補助金で設備投資を考えているなら、
設備を「入れること」ではなく、
設備で「客単価・客数・来店頻度のどれを動かすか」
を先に設計することが大切です。

補助金の申請手続きは専門家に任せる。
でも、投資を回収する販促の設計は、
経営者であるあなた自身が握っておく必要があります。

原価率が高い店が見落としている、利益を削る3つの構造的な問題も合わせて確認しながら、利益が残る体質への転換を一歩ずつ進めていきましょう。

客単価は運じゃありません。
設計した分だけ、動きます。
やってみてください。

店舗経営は、終わりのない設計図を描き続ける仕事です。
描くのをやめた瞬間、店は止まります。

追伸:
メニュー構成の見直し、席づくり、提案タイミングの整備、
そして設備投資と販促設計のセット化。
「何をどの順番でやるか」が分からないまま動くと、
エネルギーが分散します。
増益繁盛クラブでは、
この順番を一緒に整えながら動ける環境を用意しています。
まず手元に残る利益を増やしたい方は、
無料の書籍・ツールから受け取ってみてください。

補助金で設備を入れる前に販促設計をセットにする、という考え方は理解できた。でも「自分の店の場合、具体的に何をどの順番でやるか」は、一人では整理しきれないと感じているはずです。増益繁盛クラブでは、客単価・客数・来店頻度の設計を一緒に動かしていく環境があります。まずは申込フォームから、あなたのお店の状況を教えてください。

着実に客単価を上げる繁盛店を目指す方へ(増益繁盛クラブの詳細を見る)

ハワードジョイマン公式

記事のとおりにやってみたいが、一人では続かないという方へ

増益繁盛クラブは、繁盛店づくりのノウハウと、同じ立場の経営者が集まる場と、集客ツールをまとめて使える会員制サービスです。

  • 増益繁盛メソッドの動画教材と、月1回のセミナー
  • 会員掲示板(BAND)で、同じ立場の経営者と情報交換
  • 増益繁盛メソッドを搭載した専用AIに、24時間いつでも相談
  • ゴールドは繁盛店MEOナビを1店舗ぶん無料で利用できる

ゴールドクラス 月額9,800円(税込)/新規ご入会は初月980円

増益繁盛クラブの内容を見る
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ハワードジョイマン

プロフィール

コピーライター/店舗利益最大化コンサルタント
中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345)
絵本作家(構想・シナリオ担当)

・有限会社繁盛店研究所 取締役
・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・株式会社日本中央投資会 代表取締役
・繁盛店グループ総代表

生い立ちと異色の経歴

1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしている環境から、幼少期より受付に立ち、商売の基礎を肌で感じながら育つ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を開始。活動中には九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演する。その後、父の急逝を機に大学卒業後、清水市役所へ奉職。

市役所勤務から独立へ

市役所在職中に中小企業診断士の取得を決意。昼は公務員として働き、夜は受験勉強、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの修行を重ねるという生活を継続。6年間の猛勉強の末、難関の中小企業診断士資格を取得する。

資格取得を機に7年勤めた市役所を退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立し、独立を果たす。

「笑人の繁盛術」による圧倒的な実績

お笑い芸人時代の経験を活かし、小売店・飲食店・美容室・整体院などの集客や販促に、お笑い芸人の思考法や漫才の手法を導入。独自のメソッド「笑人の繁盛術」を用いたコンサルティングにより、クライアントの業績を次々と向上させる。

専門用語を使わない分かりやすい内容のメールマガジンは、読者数1万人を突破。多くの業績アップ報告が寄せられている。また、会員制サポート「増益繁盛クラブ」は、日本全国(北海道〜沖縄)のみならずアメリカからの参加者もおり、その活動はテレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられ大きな注目を浴びた。

多角的な活動と信念

現在は、プロのコンサルタントが購読する専門誌『企業診断』(同友館)での連載も手がけ、「コンサルタントのコンサルタント」としても高い評価を得ている。また、自身の経験から確立した株式投資メソッドを伝えるコミュニティ「株研」も運営。

多忙を極める現在も、毎月1回の先祖への墓参りを欠かさない。家族をこよなく愛するマーケッターである。

-3.儲かる販促と利益アップ