3.行動戦略と時間創出

飲食店の経営相談をオンラインで受ける流れと、向いている人の特徴

9月も後半に差し掛かると、秋の空気がひんやりと漂いはじめますね。飲食店にとっては、これから年末に向けて予約が動き出すシーズン。「忙しくなる前に何か手を打ちたい」と、この時期に経営の見直しを考えるオーナーさんが増えてきます。

そんな中で最近よく聞かれるのが、「オンラインで経営相談ってどうやって受けるの?」という質問です。今日は、繁盛店研究所の代表・ハワードジョイマンの1日に密着しながら、オンライン経営相談の実際の流れと、「こういう人に向いているよ」という特徴をお伝えしていきます。

📋 この記事でわかること

  1. オンラインで飲食店の経営相談を受けるまでの具体的な流れ
  2. 「自分一人でいっぱいいっぱい」な状態がなぜ生まれるのか、その本当の原因
  3. 仕事を工程に分解して手放すための「6つの行動整理」の考え方
  4. オンライン経営相談が向いている人・そうでない人の見分け方

こんな方におすすめ

  • ✅ 「自分がいないと店が回らない」と感じている飲食店オーナーの方
  • ✅ 忙しく働いているのに手元にお金が残らず、何かを変えたいと思っている方
  • ✅ オンラインでの経営相談に興味はあるが、どんな流れか分からない方
  • ✅ 仕事を任せたいのに「自分でやった方が早い」と思って抱え込んでしまう方
  • ✅ 年末繁忙期を前に、経営の仕組みを整えておきたい飲食店オーナーの方
飲食店の経営相談をオンラインで受ける流れと、向いている人の特徴 | 有限会社繁盛店研究所

朝10時。相談前に必ずやること

繁盛店研究所の営業は、平日10時スタートです。ジョイマンが最初にやることは、パソコンを開いてメールやメッセージを確認することではありません。

「まず今日の相談で何を届けるか、頭の中を整理する」

これが毎朝のルーティンです。オンライン相談に来るオーナーさんたちは、たいてい「全部が問題です」という状態で来ます。集客も、客単価も、スタッフも、資金繰りも……。でも実際にセッションで話を聞いていくと、根っこにある問題はほぼ同じです。

それは、「自分がやった方が早い」という思い込みによる、仕事の抱え込みです。

飲食店オーナーに多いのが、仕込みから接客、発注、SNS投稿、予約管理まで、全部の作業を「ひとかたまり」で見てしまうパターン。「これは自分にしかできない」と思い込んでいるんですが、実際には工程ごとに分解してみると、他の人に任せられる部分がたくさんあります。

ジョイマン自身も、かつて役所を辞めて独立した直後、全部を一人でやろうとして破産を経験しています。初年度の年商は269万円、翌年はさらに落ち込んだどん底の時期がありました。そこから立て直せたのは、「原因は100%自分」という自責の原則にたどり着き、行動と時間の使い方を根本から変えたからです。

「忙しいじゃなくて大人気、と言い換えてみてください。でも本当に大人気なら、仕組みで回せているはず。いっぱいいっぱいというのは、忙しさじゃなくて構造の問題なんです」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所 代表・中小企業診断士)

「仕事を工程に分解する」と言葉では分かっても、「自分の店でどこから手をつければいいか」が見えないと動けませんよね。繁盛店ポータルに無料登録すると、AIと対話しながら店のビジョンと課題を整理できる「増益繁盛プランナー(5ステップ無料)」や、ハワードジョイマンAIへの無料相談が使えます。メールアドレスだけで登録でき、すぐに使い始められます。

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10時30分。オンライン経営相談の実際の流れ

では、オンライン相談は具体的にどんな流れで進むのか。実際のセッションを追ってみましょう。

経営相談 STEP 1

事前シートで「今の状態」を数字で書き出す

相談の前に、月商・客単価・営業日数・スタッフ人数・自分の実働時間などを書いてもらいます。感覚ではなく数字で現状を把握することが、相談の質を一気に高めます。「売上が上がらない」より「月商が350万で客単価が4,200円、週6日フルで入っている」の方が、打ち手がはっきり見えるからです。

⚠️ よくある失敗:数字を書く前に「どうすればいいですか」と答えを求めてしまうこと。現状把握なしのアドバイスは、相手の体を見ずに薬を処方するようなものです。

経営相談 STEP 2

「1週間の行動分析」で時間の使い方を可視化する

次に、先週1週間に何をしていたかをすべて書き出してもらいます。これをやると、大抵のオーナーさんが驚きます。「え、こんなに利益に関係ない作業してたの」って。ジョイマンが使うのは「6つの行動整理」というフレームワークで、今やっている仕事を「なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する」の6つで仕分けしていきます。

⚠️ よくある失敗:「全部大事な仕事」と思って仕分けできないこと。特に「任せる」が一番難しく感じる人が多いですが、ここが突破口になります。

経営相談 STEP 3

仕事を工程に分解して「任せられる部分」を切り出す

たとえば「仕込み」という作業。オーナーが「自分しかできない」と思っていても、分解すると「食材を洗う→切る→下味をつける→保存する」という工程の連続です。このうち「食材を洗う」「切る」は、マニュアルがあればアルバイトでもできます。「下味をつける」の分量と手順をレシピ化すれば、さらに任せられます。

「自分にしかできない」ように見える仕事の大半は、「まだ分解したことがない」だけです。

⚠️ よくある失敗:「うちの料理は特別だから」という思い込みで分解せずに終わること。分解する前から諦めないようにしましょう。

この流れについては、飲食店の仕込みを効率化する具体的なコツでも詳しく書いていますので参考にしてください。

✓ ここまでのポイント

  • オンライン経営相談は「感覚ではなく数字」で現状を整理するところから始まる
  • 「自分にしかできない」は思い込みで、仕事を工程に分解すると任せられる部分が必ず出てくる
  • 6つの行動整理(なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する)が時間捻出の鍵になる

「6つの行動整理」で仕事を仕分けする具体的な手順を、もっと体系的に学びたい方もいると思います。動画講座「行動収益化法」では、1週間の行動分析で利益に直結しない作業を特定してやめる方法と、作業を分解してマニュアル化し委譲する手順を全8本・約6時間17分で解説しています。有料の動画教材ですが、一括払いのほか分割払いも選べます。

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13時。午後のセッションで見えてくる「向いている人」の特徴

午後の相談枠では、より突っ込んだ話になることが多いです。ここで、オンライン経営相談に向いている人の特徴が見えてきます。

向いているのは、一言で言うと「素直に動ける人」です。でも、もう少し具体的に言うと——

チェックポイント1:「原因は自分にある」と受け入れられるか

「スタッフが動いてくれない」「お客さんが来ない」を外部のせいにしている間は、何も変わりません。相談を活かせる人は、「じゃあ自分に何ができるか」にすぐ頭が向きます。

✅ ポイント:問題の外側ではなく、自分の行動・判断・仕組みに目を向けるクセを持っている人が成果につながりやすい。

チェックポイント2:現状に危機感はあるか

「このままじゃまずい」という感覚がある人は動けます。逆に、現状に満足している人が相談を受けても、アドバイスが素通りしていきます。近隣の同業店の閉店を見て「他人事じゃない」と感じている方は、そのリアルな危機感が一番の原動力になります。

✅ ポイント:危機感は変化のエネルギー。それを前向きな行動に変換できるかどうかが分岐点です。

チェックポイント3:「学んだら試す」が早いか

セミナーや本で学んでも成果につながらない方の多くは、「理解」で止まって「実行」に至っていません。オンライン相談で向いているのは、セッションで聞いたことをその週中に試してみる人です。

✅ ポイント:完璧に準備してからではなく、7割の理解で動き始めることが大切。「とっととやれ」が基本スタンスです。

「相談に向いていない人はいません。でも、タイミングはあります。『変わる覚悟が決まった瞬間』が、相談を活かせる一番いいタイミングです」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所 代表・中小企業診断士)

また、飲食店の経営を学ぶ際に何から始めればいいかについて書いた記事も、相談前の準備として参考になります。

実際に相談した人はどう変わったか

「オンラインで本当に変わるの?」と思う方もいると思うので、実際の声を紹介します。

「仕込みや発注に追われて、自分の時間がまったくなかった。でも仕事を工程に分解して任せ始めたら、1日1.5時間を捻出できるようになった。その時間を使って接客やメニューに集中できるようになり、客単価が6,000円から8,500円に上がりました。お客様に『ここを選んでよかった』と言われるようになって、価値で選ばれているという実感が生まれています」

寿司店オーナー(50代・男性)

この方は最初、「板場は自分でないと無理」という固定観念がありました。でも話を聞いてみると、ご飯の炊き方の管理・食器の準備・予約台帳の記入など、任せられる工程がいくつも出てきた。そこを切り出して手放したことで、自分にしかできないこと——つまり「価値を生む仕事」に集中できるようになったのです。

飲食店で客単価を上げて収益を改善したい方は、飲食店で客単価を上げて楽に稼ぐための考え方もあわせてご覧ください。

15時。1日を締めくくる前に確認すること

午後の相談が終わると、ジョイマンは必ず「今日の相談で何が届いたか」を振り返ります。これが、翌日のセッションの質をさらに高めることに繋がります。繁盛店研究所では「1日の締めくくり15分法」と呼んでいるもので、今日やったこと・気づき・明日の行動を書き出す習慣です。

これはオーナーさんにもそのまま使ってほしい習慣です。毎日の営業が終わった後、15分だけ「今日の売上・気づき・明日試すこと」を書く。たったこれだけで、感覚で動く経営から数字で動く経営への移行が始まります。

「儲かるアイデアと儲かる仕組みをつくるのが社長の仕事」と、ジョイマンはよく言います。現場をこなすことだけに全力を使っていると、仕組みをつくる時間が永遠に生まれません。だからこそ、まず時間を捻出する構造改革が最初の一手になるのです。

まとめ:オンライン経営相談で一番大切なこと

飲食店のオンライン経営相談は、Zoomなどで画面越しに話すだけです。場所を選ばず、移動時間もかかりません。でも、それよりも大事なのは「相談に来る前の心構え」です。

「全部自分でやらないといけない」という思い込みを一度手放せるかどうか。仕事を工程に分解して、任せられるものを切り出す勇気が持てるかどうか。相談で変わる人と変わらない人の差は、スキルではなく、この認識の違いにあります。

今まさに「いっぱいいっぱいで回らない」と感じているなら、それはあなたの能力の問題ではなく、構造と認識の問題です。構造は変えられます。認識は変えられます。それが、繁盛店研究所が21年間、全国500名の経営者と向き合ってきて確信していることです。

「自分がいないと回らない」構造を変えるには、忙しい日々の中で時間を捻出する順番と方法が必要です。動画講座「行動収益化法」は、仕事を分解して手放す手順から1日の締めくくり15分の使い方まで、今日から着手できる形で体系化しています。お申し込み後すぐに視聴でき、視聴期限なしでスマートフォンからでも繰り返し学べます。

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