「経営の勉強をしなきゃいけないのはわかってる。でも、何から手をつければいいかわからないし、そもそも時間がない」――そう感じながら、今日も仕込みと接客と発注に追われていませんか?
飲食店の経営を学ぼうとして最初にぶつかる壁は、「何を学ぶか」ではなく「いつ学ぶか」という問題です。答えから先に言えば、飲食店オーナーが経営を学ぶうえでまず手をつけるべきは、知識を増やすことではなく、今の時間の使い方を分解して組み替えることです。
📋 この記事でわかること
- 「時間がない」の正体――なぜ忙しいのに何も変わらないのか
- 1週間の行動を書き出す「行動分析」の具体的な手順
- 目標に直結しない行動を「やめる」ための6つの選択肢
- 時間を捻出してから学ぶと、経営の知識がはじめて売上に変わる理由
こんな方におすすめ
- ✅ やるべきことは頭でわかっているのに、日々の作業に追われて動けていない飲食店オーナー
- ✅ セミナーや本で学んでも、実際の売上に結びついた実感がない方
- ✅ 「まず何から学べばいい?」という問いに、明確な答えを持っていない方
- ✅ 毎日働いているのに手元にお金が残らず、この先が漠然と不安な方
- ✅ 経営の勉強をする時間を、今の営業スタイルを崩さずに作りたい方

「時間がないから学べない」は本当に正しいのか?
経営を学ぼうとするとき、多くの飲食店オーナーがまず感じるのは「時間がない」という壁です。でも少し立ち止まって考えてみてください。1日24時間という条件は、売上が伸びているオーナーも、忙しさに追われているオーナーも同じです。
違うのは「何に時間を使っているか」だけです。
「時間がないから考えない」という状態が続くと、何が起きるか。考えないから改善が進まない、改善が進まないからますます作業に追われる、作業に追われるからやっぱり時間がない――この悪循環から抜け出せなくなります。
問題は能力でも根性でもなく、構造にあります。今の時間の使い方が「作業を消化するため」に設計されていて、「経営を前進させるため」に設計されていないのです。
「忙しいは大人気の証拠。でも大人気のまま手元にお金が残らないなら、それは仕組みの問題であって、頑張り不足の問題じゃない。まず時間の使い方を見直すことが、経営を学ぶ第一歩です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 主宰)
「何から学べばいい?」という問いを持ちながらも、毎日の作業に追われて答えを探す時間すらない、そんな状態が続いていませんか?繁盛店ポータルに無料登録すると、AIと対話しながら自分の店のビジョンと目標を5ステップで整理できる「増益繁盛プランナー」が使えます。無料でアカウントを作成できます。
経営で最初に学ぶべきことは何か?
「経営の勉強」と聞くと、集客の手法、SNSの使い方、原価計算の見直しなど、すぐに「ノウハウ」に意識が向きがちです。もちろんそれらは大切です。でも、時間がない状態でノウハウだけを仕入れても、実行する余白がなければ何も変わりません。
経営を学ぶうえで最初に取り組むべきことは、「自分の1週間の行動を全部書き出す」こと。これが出発点です。
やり方はシンプルです。月曜から日曜まで、自分が実際に何をしているか、30分〜1時間単位で全部書き出してみる。仕込み、発注、スタッフへの指示、電話対応、SNS更新、帳簿の確認……何でもいいので、全部です。
書き出したら、それぞれに「これは売上目標に直結しているか?」と問いかけます。直結している行動は続ける。直結していない行動は、次の6つの選択肢で処理する対象になります。
行動の処理 STEP 1
1週間の行動をすべてリストアップする
記憶ではなく紙かスプレッドシートに書き出すことが重要です。「だいたいこんな感じ」では分析できません。細かすぎるくらいで構いません。
⚠️ よくある失敗:「自分の仕事は特殊だから書き出しても意味がない」と感じて後回しにすること。書き出して初めて、自分でも気づいていなかった時間の使い方のクセが見えてきます。
行動の処理 STEP 2
各行動を「目標直結か、そうでないか」で仕分ける
この仕分けに正解はありません。「これをやめたら何かまずいことが起きるか?」を基準に考えてみてください。意外と「なんとなく続けていただけ」の作業が見つかります。
⚠️ よくある失敗:すべての行動を「必要なこと」と判断してしまい、何も削れないと結論づけること。本当に全部必要かどうか、もう一度疑ってみてください。
行動の処理 STEP 3
目標に直結しない行動を6つの選択肢で処理する
「なくす」「任せる」「外注する」「変える」「速める」「集約する」の6つです。たとえば、毎朝自分がやっている発注業務を「任せる」ことで30分が生まれる。それが週5日なら月に10時間。10時間あれば、何か一つ経営を前進させる行動ができます。
⚠️ よくある失敗:「自分がやったほうが早い」という理由で全部抱え込むこと。今は自分のほうが速くても、仕組みを作らないかぎり永遠に手放せません。自分がいなくても回る飲食店を作るための仕組み化の考え方も、あわせて参考にしてみてください。
✓ ここまでのポイント
- 「時間がない」は悪循環の結果であり、能力や根性の問題ではなく構造の問題
- 経営を学ぶ前に、まず「1週間の行動全書き出し」で時間の使い方を可視化する
- 目標に直結しない行動を「なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する」の6つで処理する
行動を書き出して削る、という手順はわかった。でも「どう捨てるか判断するか」「捨てた後に何をするか」まで落とし込めないと、結局また作業に戻ってしまいます。動画講座「行動収益化法」では、1週間の行動分析の具体的な進め方と、6つの選択肢を使って作業を手放しながら経営時間を作る手順を全8本の動画で解説しています。有料の動画教材で、申し込み後すぐに全動画を視聴できます。
時間を捻出してから学ぶと何が変わるのか?
時間を作ってから経営を学ぶと、知識の入り方がまったく変わります。
作業に追われながら本を読んでも、「なるほど」で終わります。でも「今週、月曜と水曜の午前中に1時間ずつ確保できた」という状態で学ぶと、「これを今週中に試せる」という感覚になる。学びが行動に直結し始めます。
たとえば、飲食店で客単価を上げる方法を学んだとして、それを試す時間がなければ何も起きません。でも週に2〜3時間の「経営を考える時間」があれば、メニューの見直しや価格の設定変更など、具体的な一手を打てるようになります。
もう一つ大切なことをお伝えします。時間を作った先に何をするかを、先に決めておくことです。ぼんやり「勉強する」だと、気づいたら情報収集だけで終わります。「客単価を上げるために、まず看板メニューの価格と説明文を見直す」というように、具体的な目標から逆算した行動を決めてから時間を使う。これが経営の学びを成果に変える最短ルートです。
「焼肉の仕事は好きだし、自信もある。でもずっと値引きをして集客してきて、それが当たり前になってた。行動を見直して、まず週2日の休みを取れるようにした。そしたら頭が動くようになって、価格の見直しにも踏み出せた」
焼肉店オーナー(40代・男性)※月商420万→560万、値引き競争から脱却
この焼肉店オーナーは、最初から「価格を上げよう」と動いたわけではありません。先に週2日の休みという時間を確保したことで、頭が整理され、経営の判断ができるようになった。その結果として、月商が140万円上がり、値引き競争からも抜け出せた。順番がポイントです。
「何を学べばいい?」という問いより先に確認すべきことは?
経営を学ぼうとするとき「何を学べばいい?」という問いは自然です。でも、その問いに答える前に一度確認してほしいことがあります。
それは、「今、自分は本当に経営者として時間を使えているか?」という問いです。
チェックポイント1:経営の「考える時間」はあるか
1週間のスケジュールを振り返ったとき、「売上や仕組みを考える時間」が意図的に確保されていますか?「空き時間に考える」は実質ゼロと同じです。
✅ ポイント:週に最低2〜3時間、「経営を考える時間」をカレンダーに入れることを先に決める。その時間を守るために、他の何かを削る必要があるなら、行動分析で削る候補を探す。
チェックポイント2:自分にしかできない作業が多すぎないか
仕込み、発注、スタッフへの伝達、レジ締め、SNS更新……どれだけ「自分じゃないとできない」と感じている作業がありますか?
✅ ポイント:「自分じゃないとできない」の多くは、手順を言語化・マニュアル化すれば他の人に渡せます。飲食店オペレーションの標準化は、時間を作る直接的な手段になります。
チェックポイント3:学んだことを試す余白があるか
本を読んだり、セミナーを聞いたりしても「実行できた」という感覚がないとしたら、学ぶこと自体より「試す時間がない」ことが原因かもしれません。
✅ ポイント:学ぶことと実行することは別のステップ。まず実行できる余白を作ることが、学びを無駄にしない条件です。飲食店の儲かる仕組みの作り方で、実行できる構造から逆算する考え方も参考になります。
時間を作ったあと、経営の学びを選ぶ基準は?
時間が少し作れるようになったら、何を学ぶかを選ぶ番です。この段階での基準はシンプルです。
「今の自分の目標に最も直結していること」から始める。
「客単価を上げたい」なら、まず客単価に絞って学ぶ。「スタッフに任せられるようにしたい」なら、まず業務の言語化と委譲から学ぶ。広く浅く学ぼうとするほど、何も身につかず時間だけ過ぎます。
よく「何から学べばいいですか?」と聞かれますが、答えは「あなたの目標が何かによって変わる」です。目標が決まっていない段階で学ぶと、情報収集が趣味になって終わります。
目標を決めるのが難しいと感じるなら、まずこう自問してください。「3年後、自分の店をどんな状態にしたいか」。売上でもいい、休みの日数でもいい、スタッフの人数でもいい。その姿から逆算すると、今何を学ぶべきかが見えてきます。
まとめ:飲食店の経営は「時間の使い方の学び」から始まる
飲食店の経営で何から学べばいいかという問いに、一言で答えるなら「まず自分の時間の使い方を見直すこと」です。
やらなければいけないことが山ほどあるのに時間がない、という状態は、働き方の問題ではなく構造の問題です。1週間の行動を書き出し、目標に直結しない行動を「なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する」で処理する。これだけで、多くのオーナーに週に数時間の余白が生まれています。
その余白を使って、自分の目標から逆算した経営の学びに充てる。そのサイクルが回り始めると、学んだことが実行に変わり、実行が成果に変わるようになります。
「時間がないから後で」ではなく、「時間を作ることが最初の経営判断だ」という認識に変えることが、すべての出発点です。とっととやれ、という話です。
「時間を作ることが最初の経営判断」という話を読んで、頭ではわかったけれど、自分の店に当てはめたときに何から手をつけるかがまだぼんやりしているなら、次の一手は決まっています。動画講座「あなたの望みを実現する行動収益化法」では、未来デザインマップと曼荼羅シートを使って目標を完了形で描き、今の行動を逆算で組み替える方法を実践ワーク形式で学べます。視聴期限なし、スマートフォンからでも繰り返し見られます。