先日、鉄板居酒屋を営む40代の男性オーナーからこんな相談をいただきました。
「コンサルタントに頼もうと思って何社か資料を取り寄せたんですが、どこも実績がすごそうに見えて、逆に何を基準に選べばいいのか分からなくなってきました」
これ、本当によく聞く話なんです。ホームページを見れば「売上〇〇%アップ」「月商〇〇万円達成」という数字がずらりと並んでいる。でも、その数字が自分の店に当てはまるかどうか、確かめる方法を知らない。
実績の「見せ方」はどのコンサルタントも上手になっています。だからこそ、何を確認すれば本当に信頼できる相手かどうか判断できるか、その視点を持っておくことが重要です。
今回は「実績をどこで見るか」という切り口で、確認すべき3つのポイントを具体的にお伝えします。
📋 この記事でわかること
- コンサルの実績に書かれた数字を、どう読み解けばよいか
- 「成果が出た」と言える事例に必ず含まれている要素とは何か
- 自分の店に再現できるかどうかを見極めるための確認ポイント
- 実績確認を通じて、やることを絞り込む経営に近づく考え方
こんな方におすすめ
- ✅ コンサルタントの実績を見ても、どれが本物かの判断軸がわからない方
- ✅ 「やることが多すぎて何から手をつければいいか」という状態から抜けたい飲食店オーナー
- ✅ 数字は伸びているはずなのに手元にお金が残らず、仕組みを変えたいと思っている方
- ✅ 集客やリピート対策を自力でできる体制をつくりたい方
- ✅ コンサルに頼む前に、自分で確認できることは確認しておきたい方

「実績あり」の数字を鵜呑みにしてはいけない理由
飲食店コンサルタントのホームページに並ぶ実績数字は、一見すると圧倒されるほど豊富です。ただ、ちょっと待ってください。「月商〇〇%アップ」という数字が書かれていても、それだけでは何も判断できないんです。
なぜかというと、数字には「前提条件」があるからです。たとえば、コロナ禍の2020年と比較すれば、2023年の売上はほぼどの店も大きく伸びています。比較基準が特殊な時期であれば、コンサルタントのおかげではなく、市場全体の回復が数字の要因になっている場合もある。
もうひとつ確認してほしいのが、数字の中身が「売上」なのか「利益」なのか、という点です。売上が伸びても、仕入れコストや人件費が同時に膨らんでいれば、手元には何も残りません。私自身、破産から事業を立て直した経験があるからこそ断言できます——売上の数字より、利益が残る仕組みができているかどうかのほうが、経営者の毎日を変えます。
コンサルタントの実績を見るとき、まず問いかけてほしいのはこの一点です。「その数字の前提は何か」。これだけで、実績の見方がガラッと変わります。
コンサルタントの実績を見比べているうちに、「何を基準に判断すればいいか分からない」という状態になっていませんか。まず手元に置いてほしいのが、実際に売上を伸ばした経営者が「何をどう変えたか」をまとめた134ページの実践者訪問インタビューと、増益繁盛店になる12ステップなど書籍8冊です。メールアドレスだけで、すぐに無料で読み始めることができます。
確認ポイント①:数字に「期間・業態・規模」が明記されているか
チェックポイント1:成果が出るまでの期間は明示されているか
「月商が25%増えた」という事例があるとします。これが3ヶ月で達成されたのか、2年かけて積み上げたのかでは、意味がまったく違います。短期間での成果なのか、長期的な仕組み構築の結果なのかによって、自分の店でどのくらいの期間をかければ再現できるかが変わってくるからです。
✅ ポイント:実績に「いつからいつまでの話か」が書かれていない場合は、直接確認する。「支援開始から何ヶ月での変化ですか?」と聞けば、誠実なコンサルタントなら迷わず答えられます。
チェックポイント2:業態と規模が自分の店に近いか
居酒屋の事例と、カフェの事例と、焼肉店の事例では、客単価の構造も回転数の考え方もまったく異なります。掲載されている事例が自分の業態に近いかどうか、店の規模(席数・スタッフ数)が似ているかどうかを確認することで、再現性の高さが見えてきます。
✅ ポイント:「飲食店全般に対応」と書かれているより、「鉄板焼き・居酒屋・専門店業態での支援実績が豊富」のほうが、自分ごとにしやすい。業態特化の事例数を確認する。
✓ ここまでのポイント
- 実績の数字には必ず「前提条件」がある。売上か利益か、比較基準はどの時期かを確認する
- 成果が出るまでの期間・業態・規模が明示されているかが、再現性を判断する最初の基準
「何をやめるか」の判断ができないまま動き続けているとしたら、それは能力の問題ではなく、優先順位を整理する方法を持っていないだけです。行動収益化法の動画講座では、1週間の行動を分析して利益に直結しない行動を特定し「やめる」判断をする方法と、行動の6つの選択肢(なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する)を、全8本の動画で具体的に学べます。視聴期限なしで、スマートフォンからいつでも繰り返し見ることができます。
確認ポイント②:「何を変えたから成果が出たか」が具体的に書かれているか
ここが、実績の読み方で一番重要なポイントかもしれません。
成果が出た事例には、必ず「何をどう変えたか」というプロセスがあります。それが書かれていない実績は、再現性が確認できない。たとえば「月商が増えました」という一文だけでは、それが集客なのか客単価なのか、スタッフの仕組み化なのか、コスト削減なのかがわかりません。
先ほどお話しした鉄板居酒屋の40代オーナーの方は、実は「やることが多すぎて何から手をつけていいか分からない」という状態が長く続いていました。仕込み・発注・スタッフ管理・集客・レジ締め……すべてを自分が抱えていて、閉店後も毎晩残業。でも、これだけ動いているのに手元に利益が残らない。
支援の中で一緒に取り組んだのは、「社長の仕事」と「それ以外の仕事」を分けることでした。儲かるアイデアを考えること、仕組みをつくること——これが社長にしかできない仕事。それ以外は、止める・任せる・外注する。この判断を実際の業務に当てはめていったことで、閉店後の残業が短縮され、月商は25%増という結果につながりました。
「店に立つのが、久しぶりに待ち遠しいと思えるようになりました。あの頃は、毎晩閉店後も動き続けて、正直しんどかったです。でも今は、やるべきことが見えているから、頭の中がスッキリしている気がします」
鉄板居酒屋(男性・40代)月商25%増・閉店後の残業を短縮
この事例のように、「何をやめて、何を変えたか」が具体的に語られている実績には、自分の店への再現性があります。逆に、成果の数字だけが並んでいてプロセスが見えない事例は、参考にしにくい。
「実績を確認するとき、私がいつも言うのは『その成果を出した人は、最初に何をやめましたか?』という問いです。増やしたことより、やめたことのほうが、その人が本当に何を変えたかを教えてくれる」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)
コンサルタントを選ぶとき、信頼できる相手かどうかを見極める舞台裏という観点でも、プロセスの透明性は重要な判断軸になります。
確認ポイント③:支援実績の「数」と「継続性」を確認する
実績を見る第3のポイントは、「件数」と「継続している会員・クライアントがいるかどうか」です。
件数については、一度きりの成功事例より、複数の業態・地域・規模のオーナーで繰り返し成果が出ているほうが信頼性が高い。私自身、21年間にわたって飲食店・美容室の経営支援を続け、全国500名の経営者が参加する会員制コミュニティ「増益繁盛クラブ」を運営してきました。これだけの規模になったのは、特定の業態や運の良い店だけでなく、様々な状況の経営者で成果が再現されてきたからだと思っています。
さらに確認してほしいのが「継続性」です。セミナーや単発の講座で1回関わって終わり、というコンサルタントと、長期的に伴走しているコンサルタントでは、クライアントへのコミットメントがまったく違います。継続的な会員やクライアントが存在するかどうか、長期間サポートしている事例があるかどうかは、信頼の指標のひとつです。
飲食店コンサルは意味ないと感じた経営者に共通していたことでも触れていますが、単発の知識提供で終わるコンサルと、行動と仕組みの変化まで見届けるコンサルとでは、成果の出方が根本的に違います。
実績を確認する本当の目的は「自分が動けるかどうか」を見ること
ここまで3つのポイントをお伝えしてきましたが、実績の確認作業には、もうひとつ大切な意味があります。それは、「そのコンサルタントと一緒に動いたとき、自分が実際に動き出せるかどうか」を確かめることです。
コンサルタントの実績がどれだけ立派でも、あなた自身の優先順位が整理されていなければ、アドバイスを受け取る器が追いつかない。やることが多すぎて何から手をつければいいか分からない状態では、どんな情報も「あとで考えよう」に積み上がるだけです。
だからこそ、コンサルタントを選ぶプロセス自体が、「社長の仕事に集中するための整理」を始めるきっかけになります。実績を見て「この人ならやめることも含めて一緒に整理してくれそうだ」と思えるかどうか——そこまで確認できると、選択の精度がぐっと上がります。
飲食店コンサルの選び方で比較より先に確認すべき3つのポイントも合わせて読んでいただくと、今回の実績確認の視点と組み合わせて、判断軸がさらに整理されると思います。
「実績の数字より、その数字を出した人が『何をやめる決断をしたか』のほうを聞いてほしい。経営者の仕事は増やすことではなく、儲かることに絞り込むことですから」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)
まとめ:実績確認の3つのポイントを持って、次の一手に動く
飲食店コンサルの実績を確認するとき、見るべきポイントをまとめます。
- ①数字の前提を確認する——期間・業態・規模が明示されているか、売上か利益かを見る
- ②プロセスが書かれているか確認する——何をやめて、何を変えたから成果が出たかが具体的に語られているか
- ③件数と継続性を確認する——複数の事例で繰り返し成果が出ているか、長期的に関わっているクライアントがいるか
この3点を軸に見ていけば、表面的な数字に惑わされず、自分の店に本当に合う相手かどうかが見えてきます。
そして何より、コンサルタントを選ぶ前に、まず自分が「何に集中するか」を決めることが先決です。やることを絞り込むことで、動き出すスピードが変わります。「とっととやれ」——これが、21年間この仕事を続けてきた私の本音です。
実績の確認ポイントは整理できても、「自分の店で何から始めるか」がまだ見えていないなら、まず他の経営者が実際に動いた記録を読むところから始めてください。無料で受け取れる実践者訪問インタビュー(134ページ)には、月商が増えた経営者が最初に何をやめて、何を変えたかが具体的に書かれています。登録はメールアドレスのみ、本人確認URLをクリックするだけで完了です。