「ホームページは持っている。でも、なぜか問い合わせが来ない」
そう感じながらGoogleのサーチコンソールを開いたら、何やら「コアウェブバイタル」という聞き慣れない指標に赤いバツマークが並んでいた——。そんな経験、ありませんか?
正直に言います。コアウェブバイタルの改善は、SEO担当者だけの話じゃありません。工務店の社長にとっては、「月に問い合わせが1件増えるか、0件で終わるか」を左右する経営判断の話です。
今回は、ある工務店の社長との対話をもとに、コアウェブバイタルの改善がどう利益率の改善につながるのか——その具体的な道筋を掘り下げます。「技術的な話は苦手」という方こそ、最後まで読んでもらえると、取り組む優先順位が変わるはずです。
📋 この記事でわかること
- コアウェブバイタルとは何か、工務店の利益率とどう関係しているか
- 表示速度が遅いサイトが「問い合わせゼロ」を生み出す仕組み
- 今すぐ社長自身が確認・指示できる具体的な改善ステップ
- 改善によって年間1棟の差が生まれる理由と、その収益インパクト
こんな方におすすめ
- ✅ ホームページはあるのに問い合わせがほとんど来ない方
- ✅ Googleのサーチコンソールで「ページエクスペリエンス」の警告が出ている方
- ✅ 広告費をかけても費用対効果が見えず、利益率が上がらないと感じている方
- ✅ SEOや表示速度の話を「技術者に任せればいい」と後回しにしてきた方
- ✅ 紹介・口コミ中心の集客から、HPを起点にした仕組みを作りたい方

「ページが遅い」は、お客様が帰る理由になっている
先日、年商4億円弱・年間新築8棟という地方の工務店を経営するKさんとZOOMでじっくり話す機会がありました。Kさんは腕のいい大工出身の社長で、施工品質には絶対の自信があります。でも、こんな言葉が出てきました。
「ジョイマンさん、うちのHPって何か問題あるんですかね。SNSで見てくれた人がいるらしいんですが、そのまま消えちゃうんですよ。問い合わせが来ない」
さっそくKさんのサイトをスマートフォンで確認してみました。トップページが表示されるまで、約7秒かかりました。
Googleのデータによれば、ページの読み込みが3秒を超えると、訪問者の半数以上が離脱します。7秒なら、もっと多くの人が「やっぱりやめよう」とブラウザを閉じているはずです。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが「ユーザーにとって快適なページ体験」を測るための3つの指標です。
- LCP(Largest Contentful Paint):ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間。2.5秒以内が合格ライン
- INP(Interaction to Next Paint):ボタンや画像をタップしたときの反応速度。200ミリ秒以内が目安
- CLS(Cumulative Layout Shift):ページ表示中にレイアウトがズレる度合い。0.1以下が目標
この3指標が低いと、Googleは「ユーザーが快適に使えないサイト」と判断し、検索順位の評価を下げます。つまり、表示速度が遅いだけで、検索からの集客ルートが塞がれていくのです。
Kさんのサイトに起きていたことはまさにこれでした。SNSで流入してきた見込み客が、遅い表示速度のせいでそのまま離脱していたのです。
「ページが遅いのは薄々わかっていたが、何から手をつければいいか整理できていない」という状態で読み進めている方も多いと思います。ガイドブックでは、検索で見つけられる仕組みから問い合わせを逃さない導線の仕組みまで、HPから契約率の高い問い合わせを生み出す5つの仕組みを18ページで解説しています。メールアドレスの入力だけで、完全無料で受け取れます。
「技術の問題」ではなく「利益の問題」として見る
Kさんとの対話で、私がまず確認したのは「問い合わせが0件の期間が続いた結果、何が起きていたか」という点でした。
「紹介がないときは本当にひまになるんです。だから、職人さんへの外注費を削って対応してきた。でも、それだと現場が回らなくなって……」
ここで重要なのは、コアウェブバイタルの問題が「SEOスコアが下がる」という話で終わっていないことです。問い合わせが来なければ、Kさんのように職人への外注を絞るか、無理な値引きで案件を取るか——どちらにしても利益率が下がり、手元にお金が残らないという悪循環に入ります。
「ホームページが遅いせいで問い合わせが来ない、という状況は、広告を打ち続けながらバケツに穴が開いた状態です。いくら集客しても、見込み客はページを開いた瞬間に去っていく。まず穴を塞ぐのが先です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・工務店集客支援コンサルタント)
表示速度の改善は、いわば「集客の土台を整える作業」です。SEO対策や広告を強化しても、表示速度が基準を下回ったままでは、その効果の多くが失われます。
✓ ここまでのポイント
- コアウェブバイタルの3指標(LCP・INP・CLS)が低いと、検索順位だけでなく訪問者の離脱率にも直結する
- 表示速度の問題は「技術的な問題」ではなく「問い合わせ件数・利益率に影響する経営問題」として捉えるべき
- 広告やSEOを強化する前に、まず「サイトから人が離れない状態」を作ることが先決
コアウェブバイタルを改善しても、その後の「訪問者を問い合わせに変える仕組み」がなければ結果にはつながりません。ガイドブックでは、訪問者を「相談したい」に変えるコンテンツの仕組みや問い合わせ導線の設計まで、18ページで具体的に解説しています。無料・メアド登録のみで受け取れます。
工務店の社長が今すぐ確認・指示できる具体策
「それはわかった。じゃあ、何をすればいい?」
Kさんのような社長が次に欲しいのは、具体的なアクションです。以下に、優先度の高い順で整理します。
改善 STEP 1
まず「現在地」を測る:PageSpeed Insightsで診断する
Google が無料で提供している「PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」にURLを入力するだけで、コアウェブバイタルの現状スコアと、何が問題かを教えてくれます。スマートフォン表示でのスコアが特に重要です。スコアが50を下回っている場合は、早急な対応が必要です。ホームページの構造化データや技術的な設定がSEOにどう影響するかも合わせて確認しておくと、改善の優先順位が立てやすくなります。
⚠️ よくある失敗:「自社サイトはパソコンで見ているから速い」という認識のまま放置。工務店を検索する見込み客の多くはスマートフォンを使っており、PC表示のスコアだけでは実態がわかりません。
改善 STEP 2
画像ファイルの圧縮・最適化を指示する
工務店のサイトには施工事例の写真が多く掲載されます。この画像が「重い」まま掲載されていることが、LCPを悪化させる最大の原因です。画像は「WebP形式」に変換し、1枚あたり200KB以下に圧縮することを目指してください。WordPressを使っているなら、「EWWW Image Optimizer」などのプラグインで自動処理できます。制作会社に依頼している場合は、「施工事例の画像をWebP形式・200KB以下に最適化してください」と具体的に依頼することがポイントです。ホームページのURL設計やカテゴリ構造の整備と合わせて取り組むと、SEO全体の底上げに効果的です。
⚠️ よくある失敗:カメラマンから受け取った「元データのまま」の高解像度画像をそのままアップロードしてしまうケース。1枚で5MB以上になることもあり、これが積み重なるだけで致命的な遅延が生じます。
改善 STEP 3
サーバーのレンタル環境を見直す
年間数千円の格安共用サーバーをずっと使い続けている工務店は少なくありません。サーバーの処理速度は、どれだけ画像を最適化しても上限があります。高速サーバー(ConoHa WINGやエックスサーバーなど国内主要サービスの上位プラン)への移行を検討してください。費用は月額1,000〜2,000円程度の差で、LCPが大幅に改善されるケースがあります。
⚠️ よくある失敗:「今のサーバーで困ったことがない」という感覚で放置するパターン。表示速度の問題は社長自身には気づきにくく、気づいたときには数年分の機会損失が生じていることがあります。
改善 STEP 4
CLS(レイアウトのズレ)を直す:フォントとバナーの指定を確認する
CLSが高い(ページがガクっとズレる)原因の多くは、Webフォントの読み込みや、後から挿入される広告バナー・チャットウィジェットです。これらの要素に「表示領域を事前に確保する」設定(width/heightの明示的な指定)をすることで改善できます。制作会社への依頼文としては「画像・フォントにサイズ指定を入れてレイアウトのズレをなくしてほしい」が伝わりやすいです。
⚠️ よくある失敗:デザインにこだわってWebフォントを複数種類使っているケース。読み込みが重なってCLSを悪化させます。
「コアウェブバイタルの改善に取り組んだ後にSEOや広告を強化すると、効果が出るスピードがまるで違います。問い合わせにつながる見込み客を逃さない土台が整うからです。この順番を守ることが大事なんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・工務店集客支援コンサルタント)
「年間1棟の差」が生み出す収益インパクトを計算してみる
Kさんはコアウェブバイタルの改善を実施し、サーバー移行と画像最適化を完了させました。それからおよそ4ヶ月後、月のHP問い合わせがゼロから3件に変わり、そのうち1件が受注に至りました。
新築1棟の粗利は平均で500万円以上になるケースが多い。仮に年間1棟の受注が増えるだけで、それだけの粗利が手元に残ります。
「年間1棟増えただけでコンサル費用の6倍以上が回収できた」
Kさん(50代・工務店経営者)
この言葉は、コアウェブバイタルの改善という一見「技術的な話」が、いかに利益率の改善に直結するかを端的に示しています。
コンサルティング費用として月額66,000円×6ヶ月=約40万円を投じても、1棟分の粗利で数倍以上が回収できる計算です。これはコアウェブバイタルの改善だけで成し遂げたことではありませんが、「HPから問い合わせが来ない状態」を放置していたら、このリターンは発生しませんでした。
利益率が低く手元にお金が残らないと感じているなら、まずHP経由の問い合わせが「来ない理由」を潰すことが先です。来場から商談・契約に至るまでの歩留まりを改善する考え方と合わせて取り組むと、受注率まで含めた収益の改善が見えてきます。
❌ よくある工務店のパターン(改善前)
- 施工事例の写真が重くページが7秒以上かかる
- 検索順位が下がり、流入数が減り続ける
- SNSや紹介から来ても離脱してしまい、問い合わせにつながらない
- 「広告費をかけてもムダ」という結論になり、集客から手を引く
✅ コアウェブバイタルを改善した後のパターン
- 表示速度が基準値内に収まり、離脱率が下がる
- 検索評価が上がり、月の流入数が増え始める
- 訪問者が施工事例を最後まで見てくれるようになる
- 問い合わせにつながる見込み客の質・量がともに改善する
まとめ:表示速度の改善は、利益率を変える経営判断
コアウェブバイタルという言葉は難しそうに聞こえますが、工務店の社長として押さえるべき本質は一つです。
「HPが遅いと、見込み客は来た瞬間に帰る。帰られれば問い合わせはゼロ。問い合わせがゼロなら、利益率は紹介に左右され続ける」
PageSpeed Insightsでの診断、画像の圧縮・WebP化、サーバーの見直し、CLSの修正——どれも大きな投資なしに着手できる改善です。技術的な作業は制作会社に依頼するにしても、「何を・なぜ直すか」を社長が理解して指示できるかどうかで、スピードが大きく変わります。
「いい家を建てているのに、なぜ選ばれないのか」——その答えの一つが、ホームページの表示速度に隠れていることは少なくありません。まずは今日、PageSpeed Insightsで自社サイトのスコアを確認することから始めてみてください。
「年間1棟増えただけでコンサル費用の6倍以上が回収できた」という声は、HPを起点にした集客の仕組みを整えた結果です。コアウェブバイタルの改善も含め、SEO・MEO・広告を組み合わせた月5件以上のHP問い合わせを目指す6ヶ月のサポートプログラムの詳細は、案内ページで料金・募集要項まで確認できます。先着5社限定のため、定員状況の確認だけでも早めに済ませておくことをおすすめします。