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「肉酒場SOKA80」を中心に埼玉県にて3店舗の飲食店を経営
株式会社ダイニングフォーザピープル 代表取締役社長・磯崎 友一さん |
- まずは、磯崎さんが経営している「肉酒場SOKA80 (ソウカエイティ)」がどのようなお店なのかお教えください。
埼玉県草加市にある、クラフトビールと肉料理がウリの飲食店です。
東武伊勢崎線の草加駅から、徒歩1~2分の場所のビルの4階にあります。
座席数はカウンターも入れて56席。
店内は広めという事もあり、個人のお客様だけでなく、宴会やパーティなどの貸し切りなどにも広く対応しています。
人気メニューは、10種類の肉料理から好きなものを選べる「肉の盛り合わせ」や、お客様の前で仕上げる「シーザーサラダ」で、多くのお客様が、最初にご注文いただいています。
看板メニューの「肉の盛り合わせ」と「シーザーサラダ」。 |
オープンは2011年で、その頃の私は、店長として立ち上げに関わっていました。
- どういう経緯で今のお店で働くようになったのですか?
2011年当初、私は、結婚式の二次会などのパーティを専門に扱う飲食店に在籍していました。
そんな折、元々の知り合いであった社長や専務から「飲食店を立ち上げるから、やってくれないか?」と声を掛けられたのがキッカケです。
その後、2015年には分社化に伴い代表取締役を任せてもらって、「肉酒場SOKA80」も含めて3店舗の経営に携わる事となり、現時点で4期目を迎えています。
ちなみにそのうちの1店舗は海鮮居酒屋で、「肉酒場SOKA80」と同じ草加駅の近くにあります。またもう1店舗はワインバルの業態で、草加駅と同じ沿線沿いの梅島駅の近くで営業しています。
「肉酒場SOKA80」所在地。 |
深く経営の勉強をするために「増益繁盛クラブゴールド」に入会
- ジョイマンの事は、いつ頃どのようにして知ったのですか?
ジョイマンさんの事は、2017年の3月頃に、ネットで検索していて知りました。
私が代表となって、2期目を迎えた頃ですね。
1期目は順調だったのですが、2期目に入って売上が思うように残せなくなってきて、どの店舗も利益がほとんどない状態になっていたのです。調子の悪いお店の現場に、私ががっつり入ってみたのですが、それでもダメでした。
そこで落ち込んだ売上を戻そうと、ネットで良い方法を探していたところ、ジョイマンさんが何度も検索に引っかかって出てきたのです。
あまりにも何度も出てくるので、気になって宣伝文句を読んでみると、無料のメールマガジンに登録したら、分厚い冊子が無料で貰えると書かれていたので、とりあえず登録してみました。
ただこの頃は、現場であくせく働いていたので、結局ほとんど経営の勉強などは出来ず、メールマガジンもたまに読むくらいでした。
- そんな中、約半年後の8月には「増益繁盛クラブゴールド」に入会されました。どういった心境の変化があったのでしょう?
現場にがっつり入っても状況が改善されなかった事もあって、「現場で頑張る事で売上を伸ばす」という方法に、次第に限界を感じるようになっていきました。
また現場に入ると、毎日の仕事に追われて、売上を伸ばす事を考えたり、経営の勉強をする時間を取る事が出来ませんでした。
そこで、私が一旦現場から離れて、店舗の販促や宣伝をしっかりやる事で、「現場の外から売上を持って来よう」と考えたのです。
となれば、どうやって勉強するかですが、ここで改めて思い出したのがジョイマンさんの存在でした。
この頃は、まだメールマガジンをしっかり読み込んではいませんでしたが、「増益繁盛クラブゴールド」は月額9800円と安価でしたし、思い切って入会して、強制的にセミナーに参加したり、自ら勉強する機会を作ったほうが良いだろうと、申し込む事にしたのです。
メニューの改変や店内ポップ効果で客単価が約800円アップ
- 「増益繁盛クラブゴールド」で学んで、どのような事を実践しましたか?
ジョイマンさんの元で学んで、まずは客単価をアップさせるために以下の事を実践しました。
●メニューの内容・料金の変更
まずは、より利益を重視したメニュー内容、料金に変更しました。
具体的には全体的に値上げをすると共に、利益率の高いメニューをより多くの人に頼んで貰えるように、目立たせました。
逆に原価率の高いメニューを減らしたり、小さく載せるようにもしました。
例えば、人気の「シーザーサラダ」は680円だったものを980円にしました。
これはお客様の前で、チーズの上で仕上げるというパフォーマンスもあるので、値段が高くなっても、変わらず多くのお客様に頼んでいただけました。
また利益率の高い「肉の盛り合わせ」を、メニューブックの一番最初に乗せる事で、お客様には「とりあえずこれを頼もう」と思ってもらえるように仕掛けました。
お肉メニューって、高くてもお客様は納得していただけるため実は原価率が優秀で、一番率の良い「8点盛り」だと17%くらいで出せているんですよ。
これだけで、3500円程度だった客単価が3800円前後に上がり、また35%くらいだった原価率を平均26%に抑えられるようになったため、利益が残せるようになってきました。
●店内ポップを追加
次に実践したのが、客単価アップを狙ったポップの制作です。
中でも、元々は店舗の一角だけにあった黒板を店内全面に広げて、すべての壁で販促を行うようにしたのは、効果的でしたね。
売りたいメニューを大きく載せておくと、それを見たお客様が「これも食べたい」と、注文してくれる機会がかなり増えました。
店内の壁全面を黒板に変更し、注文して欲しいメニューを中心に掲載。 |
また、ラミネートした1枚もののポップも客単価アップに貢献してくれました。
原木から切り出した「生ハム」や、冷凍フルーツをクラッシュして混ぜたカクテルっぽい「サワー」なんかは、単価の割に気軽に頼んで貰えるので、やって良かったですね。
1枚もののポップも客単価アップに貢献。 |
こうしたポップによる販促を行った事で、3800円にアップしていた客単価がさらにアップして、4300円前後になってくれました。
店前看板・ネット・LINE@などを駆使する事で集客力も上昇!
- 客単価アップの他には、どのような事を実践されたのでしょう?
集客です。大きく分けて、以下の3つを進めていきました。
●店前看板を設置
まず店前看板を設置しました。
うちは駅から徒歩1~2分の好立地にあるとはいえ、ビルの4階なので、飛び込みで新規のお客様がいらっしゃる事はほとんどありませんでした。
それが店前看板を出すだけで、通りすがりにお店を見つけて、入店してくださるお客様が増えました。
クーポンを置いたり、料理の写真を大きく載せるなど、 入店しやすくなる工夫を凝らした店前看板。 |
●ネットや雑誌などで積極的に露出
集客のために、飲食店のポータルサイトの有料プランへの入会や、タウン誌への出稿を行いました。
飲食店のポータルサイトについては、これまで宴会に強い「ぐるなび」や「ホットペッパー」にしかお金を掛けていなかったのですが、2018年の後半からは「食べログ」や「Retty」も始めました。
また雑誌は、地元のタウン誌を中心に、3月や12月の宴会シーズンには「ぐるめぱど」にも出稿するようにしました。
新聞折込のチラシも毎月1万枚刷って、近隣に配布しています。
ネットや雑誌、チラシで1回見ただけで、来てくれるお客様はそう多くないです。
露出を増やし、目につく回数を増やす事で、うちの事が気になるお客様を増やす……そんなイメージをしながら販促活動に取り組んでいます。
主要の飲食店ポータルサイトの、すべての有料プランを活用。 |
●LINE@やハガキDMなどで再来店を促進
あと集客としては、再来店を促すためにLINE@やハガキDM、スタンプカードをやっています。
LINE@やハガキDMでは、ジョイマンさんから教わったように、従業員のプライベートの紹介を中心に、商品の宣伝をしたり、クーポンを載せたりしています。
またスタンプカードは、「すぐに貯まるから行こう」と思ってもらえるよう、3回で満タンになるような構成にしています。
LINE@は一見ハードルが高いように思われるかもしれませんが、看板メニューでもご紹介した「シーザーサラダ」など、いわゆる「インスタ映え」するような料理をお出しする時は、皆さん携帯電話を手にされます。
その時に、「LINE@やってるんです」とセールスすれば、結構お友達登録してくださるのでおすすめですよ。
- こうした集客を行う事で、客数はどのように変わりましたか?
実は客数は大きく変わっていません。
ただ、うちの販促だけでお客様を集められるようになってきたので、キャッチセールスにお願いする事を止められるようになりました。
キャッチセールスにお客様を連れてきてもらうと、実は売上の25%くらいを払わないとなりません。またキャッチセールスは「安さ」や「飲み放題」などをアピールして集客するため、どうしても単価が上がりにくかったというのもあります。
その点、今はうちの価値を分かっていただけるお客様に来ていただけていますし、メニューやポップも改善したので、利幅は大きく上がりました。
新サービス・ケータリングの成功もあり年間利益が600万円アップ!
- 様々な実践を通して、お店の売上はどうなりましたか?
実践1年目で、お店に残る利益が年間で600万円伸びました。
また2年目である今季は、まだ5ヶ月しか経っていませんが、既に昨期と同じくらいの利益を出しています。
このままいけば、利益は昨対2倍になる見通しです。
この結果は、先ほど挙げた客単価アップと集客の実践に加えて、新たに始めた「ケータリング」サービスの成功も大きかったですね。
これだけで年間の利益が、100万円ほどアップしてくれましたから。
- 磯崎さんがやられている「ケータリング」サービスとは、どのようなものなのですか?
ただ料理を持っていってセッティングするだけではなく、会場の予約からすべてお任せいただくサービスを提供しています。
ご希望に合わせて、生バンドや司会者などの手配も行っています。
これまでは、繁忙期に貸切の予約が重なって、泣く泣くお断りしていた事もありました。
しかし「ケータリング」を始めてからは、一度に2組、3組の貸切予約が取れるようになったため、そういう取りこぼしがなくなりました。
- この「ケータリング」サービスが生まれた経緯をお教えください。
2018年2月に「副業コンサルタント起業コース」の参加費を捻出するために、考え出したサービスです。
「副収入」が得られれば良いなと思って、気軽に参加を決めたのは良いものの、参加費は40万円とそれなりに高額じゃないですか。
そこで参加費をまかなえるだけの売上を残す方法を考え、思いついたのが「ケータリング」サービスでした。
「副業コンサルタント起業コース」は、店舗経営についての学びが多く、参加した甲斐のあるサービスでした。
ただそれに加えて「参加費を払った事そのもの」が、「尻に火が付いて行動出来た」という意味で、自分にとっては大きな学びに繋がったなと実感しています。
すぐに実践出来る教えが数多くある点が「増益繁盛クラブゴールド」の良さ
- 「増益繁盛クラブゴールド」に参加して良かった点を挙げるとしたら、どこですか?
大きくは、以下の3つが良かった点です。
●いろんな参加者と交流が出来る
「増益繁盛クラブゴールド」のセミナーでは、ジョイマンさんのお話が聞ける事はもちろん、他の参加者の方々と交流が持てます。
さらにセミナー後の懇親会では、そんな皆さんと、実際にどんな販促をしているのかなど、経営に関するお話をじっくり伺う事も出来ます。
勉強になりますし、自分もやらなければと刺激になるので、そこはすごく良かったですね。
●アイデアの引き出しになってくれる
ジョイマンさんのメールマガジンや、参加者が自由に書き込めるチャットツールには、タメになる情報がたくさん載っています。
販促活動をしていて「次になにをやればいいのだろう」と迷った時に、自分の中にはないたくさんの引き出しになってくれます。
そうしたアイデアを使わせていただく事で、迷う事なく新たな行動を起こせるという点も、自分の中ではすごく大きかったです。
●具体的な成功例を見せてくれる
毎月会報誌は届くのも、入会して良かった点です。
会報誌には、他の会員さんが実際に作って成功したチラシの例などがたくさん載っています。また例えば、年末にはオードブルやおせちを使って「こういう事をやると売上が伸びますよ」といった、販促活動の報告などもあります。
それら成功例を参考に販促を行う事で、効率的にお店を良くしていく事が出来ました。
ジョイマンの元で学ぶ事が「実践のキッカケ」に!
- 「増益繁盛クラブゴールド」の入会を考えている人に、アドバイスを送るとすれば、どんな言葉ですか?
売上や利益を伸ばすために、なにかやりたい。でもなかなか行動に移せない。
そんな方には、すごく良いサービスだと思います。
会員の皆さんが実際に実践した、たくさんの成功例を見せてもらえるので、刺激になりますし、行動するきっかけにもなるのではないでしょうか。
もし入会されるなら、ぜひセミナーにも直接参加してみてください。
私もぜひお話をしてみたいです。
- では最後に、磯崎さんの今後の展望をお聞かせください。
今は店内でイベントを催して集客を行っていますが、これを店舗の外でも行うようにして、「ケータリング」サービスも含め、外から得られる収益をどんどん伸ばしていきたいなと考えています。
ジョイマンさんには、ぜひそうしたイベントを成功させる方法についても教えていただきたいですね。