「そろそろ2店舗目を考えてもいいかな」と思いながら、誰に相談すればいいか分からずに時間だけが過ぎていく——そういう場面に覚えがある方は多いと思います。
多店舗展開の相談先として思い浮かぶのは、フランチャイズ本部、税理士、銀行、そして経営コンサルタント。それぞれ窓口は存在するものの、「何をどこまで相談できるのか」が分かりにくく、最初の一歩が踏み出せないまま、気づけば現状維持が続いているオーナーを何人も見てきました。
この記事では、多店舗展開の相談先を比較しながら、もう一つ重要な前提——「今の店舗の業績が頭打ちのまま2店舗目を出してもうまくいかない理由」——を一緒にお伝えします。相談先を選ぶ前に確認しておきたいポイントを、具体的に整理していきます。
📋 この記事でわかること
- 多店舗展開の主な相談先(フランチャイズ・税理士・コンサルタント)の違いと向き不向き
- 業績が頭打ちのまま2店舗目に進むことのリスクと、先に解決すべき課題
- 相談前に自分で確認しておくべき数字と経営の状態
- 「利益が出る仕組み」を1店舗目に作ってから展開する考え方
こんな方におすすめ
- ✅ 2店舗目・3店舗目を検討しているが、誰に相談するか決まっていない方
- ✅ 売上は一定あるのに、利益が手元に残らないと感じている美容室オーナー
- ✅ 現在の店舗の客単価・再来店率が頭打ちで、打開策を探している方
- ✅ チラシやSNSなどの販促をやっているが、思ったような効果が出ていない方
- ✅ 多店舗展開の前に、今の経営基盤を整えたいと考えている方

「誰に相談するか」より先に確認すべきこと
多店舗展開を考えるとき、最初に動きがちなのが「相談先を探すこと」です。ただ、相談先を選ぶ前に一度立ち止まってほしいのが、現在の1店舗目が「利益の出る状態」になっているかどうかという確認です。
たとえば、毎月売上が200万円あっても、経費を引いたあとに手元に残る利益が月10万円以下という状態は珍しくありません。その状態のまま2店舗目を出せば、赤字が2倍になるリスクがあります。多店舗展開は「拡大」ではなく「リスクの複製」になることもある、というのが現場を長く見てきた実感です。
確認してほしいのは主に3つです。
チェックポイント1:現在の客単価は適正か
客単価が4,000〜6,000円帯で止まっている場合、価格ではなく「価値の伝え方」に課題がある可能性があります。多店舗展開の前に、まず客単価を上げる仕組みを1店舗目に作ることが優先です。
✅ ポイント:客単価は「値上げ」ではなく、メニューの組み合わせと提案の仕方で変えられます。1店舗目でこの仕組みが機能してから、同じ仕組みを2店舗目に複製する順序が堅実です。
チェックポイント2:再来店率(リピート率)は把握できているか
新規集客に頼りきりで、再来店率が50%を下回っている状態は、「穴の空いたバケツに水を注ぎ続ける」経営です。2店舗目を出す前に、この数字を把握して改善の方向性を持っておく必要があります。
✅ ポイント:再来店の仕組みは、次回予約の声かけ・ニュースレター・ハガキDMなど、低コストで始められる手法から整えられます。現状把握の診断ポイントと見直し順を参考に、まず数字を見える化することから始めてみてください。
チェックポイント3:販促の効果を数字で追えているか
チラシやPOPを作っても「なんとなく効果があった気がする」で終わっていると、2店舗目でも同じ感覚頼りの経営になります。販促に使ったお金がどれだけ売上に結びついたか、数字で追えているかを確認してください。
✅ ポイント:販促費の投資対効果を追う習慣がある経営者は、多店舗展開後も広告費を適切にコントロールできます。感覚ではなく数字で判断する文化を1店舗目のうちに作っておくことが大切です。
✓ ここまでのポイント
- 業績が頭打ちのまま2店舗目に進むと、赤字リスクが2倍になる可能性がある
- 客単価・再来店率・販促の効果測定の3点を、相談前に自分で確認しておくことが重要
- 「利益が残る仕組み」を1店舗目で作ってから複製するのが、多店舗展開の堅実な順序
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客単価が4,000〜6,000円帯で止まったまま、チラシやPOPをやっても「なんとなく効果があった気がする」で終わっている——そう感じているなら、販促の仕組みが整っていない状態です。無料レポート「ある日を境に利益が3倍になった美容室の話」では、価値で選ばれるメニューの作り方と、チラシ・POPが売上に結びつく仕組みを全8章で解説しています。メールアドレスの入力だけで、完全無料で受け取れます。
相談先ごとの特徴と向き不向き
確認すべき前提を押さえたうえで、次は相談先の比較です。代表的な4つの選択肢を整理します。
❌ フランチャイズ本部への相談(よくあるパターン)
- 加盟を前提とした提案になりやすく、自分のお店のブランドや個性を活かしにくい
- ロイヤリティが発生するため、利益率が下がる構造になることが多い
- 既存店舗の業績が頭打ちの根本原因には触れてもらいにくい
✅ フランチャイズが向いているケース
- ブランド力・仕組みをゼロから作るより、既存の型を使いたい場合
- 開業資金・内装・教育など、すべてをパッケージで用意してほしい場合
❌ 税理士・銀行への相談(よくあるパターン)
- 税務・融資の観点からの助言は得られるが、「どう売上・利益を作るか」という販促・集客の具体策は出てきにくい
- 「数字の整理」はできても「数字の改善」を一緒に考えてくれるかは担当者による
✅ 税理士・銀行が向いているケース
- 2店舗目の資金調達・事業計画書の作成サポートが必要な場合
- 節税・キャッシュフロー管理を同時に整えたい場合
❌ 一般的なウェブ制作会社・SNS運用代行への相談(よくあるパターン)
- 集客の入口を整えることには強いが、店内の利益構造(客単価・再来店)には関与しない
- 広告費をかけて集客しても、リピートしない状態が続くと費用対効果が出にくい
✅ 経営コンサルタントへの相談が向いているケース
- 客単価・再来店率・利益率など、店の収益構造そのものを改善したい場合
- チラシ・POP・ニュースレターなど、現場で使える販促の具体策が欲しい場合
- 1店舗目の仕組みを固めてから、2店舗目に複製したい場合
「多店舗展開を相談する前に、『今の店舗で利益が残る仕組みが動いているか』を必ず確認してください。仕組みのない店を2つ出しても、問題が2倍になるだけです。逆に言えば、1店舗目で仕組みが動き始めたとき、2店舗目への道は自然に見えてきます。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
業績が頭打ちの本当の理由は「販促の仕組み」にある
多店舗展開を考えるオーナーの多くが、「売上が伸び悩んでいる」という状態で相談に来られます。ただ、売上が頭打ちになっている根本の原因は、集客数ではなく「客単価」と「販促の仕組み」にあるケースがほとんどです。
私がよくお伝えしているのは、改善の優先順位は「①客単価→②再来店→③新規集客」だということです。多くの経営者が③の新規集客から手をつけますが、客単価と再来店の仕組みがなければ、集めたお客さんが定着せずお金だけが出ていく状態になります。
あるオーナーから聞いた話をご紹介します。
「低予算で集客に悩んでいたとき、チラシとPOPのノウハウを学んで実践したら、同じ月の売上が大幅に改善しました。こんなに変わるとは思っていなかったです。」
美容室オーナー(40代)
この方が実践したのは、広告費を大幅に増やすことではありません。チラシとPOPという、コストを抑えながらも「伝わる」ツールを正しく使う、という一点に集中したことで結果が出ました。
チラシやPOPは「古い」と思われがちですが、正しく作ればお客さんの行動を変える力があります。特に、1店舗目で販促の仕組みを作ったことがない経営者にとっては、まずここを整えることが最短ルートです。
美容室の売上アップを相談したい方へのよくある質問と確認ポイントでも触れていますが、売上の改善は「何をやるか」より「どの順番でやるか」が大きく影響します。
多店舗展開の相談前に整えておきたい「利益の土台」
2店舗目・3店舗目を出すタイミングを判断するために、私が経営者にお伝えしているのは「利益から逆算する」という考え方です。売上が伸びているから出店する、ではなく、今の店舗の利益率が安定して出ているかを基準にします。
多店舗展開 STEP 1
1店舗目の利益構造を数字で把握する
売上・経費・利益の月次の数字を、自分で読めるようにしておきます。税理士から決算書をもらうだけでなく、月単位で粗利と営業利益を把握することが重要です。
⚠️ よくある失敗:売上の数字だけを見て「調子がいい」と判断し、利益が残っていないまま出店費用を借り入れてしまうケース。
多店舗展開 STEP 2
客単価・再来店の仕組みを1店舗目で機能させる
チラシ・POP・ニュースレター・ハガキDMなど、手元にお客さんが戻ってくる仕組みを作り、それが数字として現れていることを確認します。
⚠️ よくある失敗:「2店舗目が軌道に乗ったら販促も整えよう」と後回しにし、両方の店舗で集客に悩む状態になるケース。
多店舗展開 STEP 3
1店舗目の仕組みを「マニュアル化」して複製できる状態にする
自分がいなくても回る状態を作ることが、多店舗展開の前提条件です。現場作業から離れ、仕組みを設計する役割に移れているかどうかを確認します。
⚠️ よくある失敗:オーナー自身がカットに入り続けないと回らない状態のまま2店舗目を出し、どちらの店にも手が回らなくなるケース。
2店舗目を出店する前に気づけてよかった3つのことを読んでいただくと、実際に相談したオーナーがどのような視点で判断を整理したかが分かります。合わせて参考にしてみてください。
「2店舗目の話をしに来た経営者に、私は必ず『今の店舗で月にいくら手元に残っていますか』と聞きます。その答えが出てこない場合、まずそこを整えることが先です。利益の出る1店舗を持っている人が、2店舗目で成功します。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
経営コンサルタントを選ぶときの比較ポイント
「経営コンサルタントに相談する」と決めた場合でも、相談先によって得られるものはまったく異なります。多店舗展開・美容室経営の文脈でコンサルタントを選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。
❌ 合わないコンサルタントのパターン
- 大企業向けの経営理論や戦略論を小規模店舗に当てはめようとする
- 「まず現状分析から」と言い続けて、具体策が出てくるまでに数ヶ月かかる
- チラシやPOPなど現場の販促ツールの知識がなく、デジタル一辺倒の提案になる
- 美容室・小売店など店舗経営の現場経験がなく、理論と実感のズレが大きい
✅ 美容室の多店舗展開に向いているコンサルタントの特徴
- 美容室・飲食店など店舗経営の支援実績が豊富で、具体的な事例を持っている
- 客単価・再来店・新規集客の順番で改善を進める、利益優先の考え方を持っている
- チラシ・POP・ニュースレターなど、低コストで即実践できる販促手法に詳しい
- 1店舗目の仕組みを作ることを先に提案し、その後の多店舗展開を一緒に設計できる
私ハワードジョイマンは、美容室・飲食店など833件以上の店舗支援実績を持ち、中小企業診断士として21年間、小規模店舗の利益改善に特化した支援を続けてきました。「増益繁盛クラブ」では全国の美容室オーナーが、客単価・再来店・販促の3点を現場で実践しながら、着実に利益を積み上げています。
利益から逆算した事業計画書の数字の考え方も、多店舗展開を検討する前に一度読んでおくと、「出せるタイミングかどうか」の判断基準が整います。
まとめ:相談先を選ぶ前に、1店舗目の利益の土台を確認する
多店舗展開の相談先を探す前に、まず確認してほしいことをまとめます。
- 現在の客単価は、メニューの組み合わせと伝え方で改善できているか
- 再来店の仕組み(チラシ・POP・DM・ニュースレター)が現場で動いているか
- 月次の利益が数字として把握できていて、安定して残っているか
- 自分がいなくても回る仕組みが、1店舗目にできているか
この4点が整ってから相談するのと、整わないまま相談するのとでは、コンサルタントから引き出せる内容も、その後の展開スピードも大きく変わります。
業績が頭打ちと感じているなら、それは「拡大のタイミング」ではなく「仕組みを作るタイミング」かもしれません。チラシやPOPという地味に見えるツールが、実際に同月の売上を大きく変えた事例があるように、まず手元でできることに着手することが、結果として多店舗展開への近道になります。
利益が残る1店舗を作ることが、繁盛する多店舗展開の出発点です。
「1店舗目の利益の土台を整えてから2店舗目に進む」という順序は分かっていても、何から手をつければいいか迷っている方は多いと思います。無料レポートでは、髪の「賞美期限」を伝えてリピートを増やす方法・物販が自然に売れる仕組み・客単価1万円超メニューの作り方など、現場で即実践できる5つの仕組みを月200万円→500万円→1000万円のロードマップとともに解説しています。スマートフォンからでも登録できます。