MEO集客の豆知識

Googleマップで「今すぐ電話」と「予約」はどちらを目立たせるべき?

8月も終わりに近づき、夏の暑さの中でも「新学期が始まる前に行っておきたい」「秋の繁忙期に備えて動き出したい」という消費行動が静かに始まる時期です。Googleマップで検索するユーザーの心理も、この時期はどこか「今すぐ動きたい」という気分が高まります。

そんなタイミングに、ふとこんな疑問が浮かんだことはありませんか?

「Googleマップのプロフィールに出てくる『今すぐ電話』と『予約』のボタン、どちらを前に出すべきなんだろう?」

実はこれ、「どちらが正しい」という一律の答えがない問いです。業種・来店ハードルの高さ・競合との差別化という3つの軸で判断する必要があります。そして、この設定の選び方ひとつが、Googleマップ経由の来店数を大きく左右することがあります。

今回は、MEO対策(Googleマップ集客の最適化)の現場で私が実際に使っている判断基準を、比較形式でお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 「今すぐ電話」「予約」それぞれのボタンが来店率に与える影響の違い
  2. 業種・来店ハードル別に、どちらを優先すべきかの判断基準
  3. ボタン設定だけでなく、上位表示(MEO)と合わせて考えるべき理由
  4. 整骨院・美容室・飲食店など業種別の具体的な設定の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ Googleマップのプロフィール設定を見直したい飲食店・美容室・整骨院のオーナー
  • ✅ 「今すぐ電話」「予約」どちらを設定すべきか迷っている方
  • ✅ マップの上位に出ているのに、問い合わせや来店につながらないと感じている方
  • ✅ 競合より来店のハードルを下げる設定を探している方
  • ✅ ポータルサイト依存から抜けて、自前集客の仕組みを整えたい方
Googleマップで「今すぐ電話」と「予約」はどちらを目立たせるべき? | MEO集客大全

「どちらを目立たせるか」の前に確認したい、マップ上での戦い方

ボタンの選択を考える前に、まず押さえておきたい大前提があります。それは、Googleマップの順位は絶対評価ではなく、相対評価だということです。

どれだけプロフィールを丁寧に整えても、競合がそれを上回っていれば順位は上がりません。「地域名+業種」で検索したとき、上位3位以内に入らなければ来店率は激減します。実際のデータで見てみると、4位以下の店舗への来店率は1位と比べて約90%落ちるとも言われています。

つまり、ボタンの設定より先に「そもそも上位3位に入っているか」を確認する必要があります。上位に出ていない状態でボタンを最適化しても、そのページにたどり着く人がほとんどいないからです。

MEO対策の基本として確認すべき項目は次の4つです。

チェックポイント1:写真枚数は競合を上回っているか

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)に登録する写真は、50枚以上が現時点でのひとつの目安です。外観・内観・メニュー・スタッフの様子など、ユーザーが「安心して行けるか」を判断するための情報として機能します。

✅ ポイント:まず上位3店舗の写真枚数を数えてみてください。競合が30枚なら40枚を目指す、競合が50枚なら60枚を目指すという「相対的に上回る」発想が重要です。

チェックポイント2:口コミは件数・評価ともに競合を超えているか

口コミは100件以上・評価4.5★以上が目指すべきライン。ただし件数が多くても評価が低ければ逆効果です。質と量の両立が求められます。Googleマップのクチコミに写真を付けてもらう意味も大きく、写真付き口コミは視覚的な信頼感を高める効果があります。

✅ ポイント:口コミ返信の有無も評価に影響します。返信率100%を目標に、コメントには必ず丁寧な返信を行いましょう。

チェックポイント3:投稿頻度は週3回以上を維持しているか

Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能を使った情報発信は、週3回以上が現状の目安です。キャンペーン情報・新メニュー・お知らせなどを定期的に発信することで、プロフィールが「活発に運営されている店舗」と評価されます。

✅ ポイント:新メニューの掲載は「投稿」と「商品欄」で使い分けると、より効果的にユーザーへ情報を届けられます。

チェックポイント4:属性(ハイライト)情報は入力しているか

「駐車場あり」「Wi-Fiあり」「バリアフリー対応」などの属性情報は、ユーザーが検索条件で絞り込む際に使われるフィルターとも連動しています。競合が入力していない属性を自店が入力していれば、それだけで差別化になります。

✅ ポイント:属性は業種によって表示される項目が異なります。Googleマップのハイライト(属性)は何を選ぶべきかを参考に、入力漏れがないか確認してみてください。

✓ ここまでのポイント

  • Googleマップの順位は「相対評価」。上位3店舗を分析して、すべての項目で上回ることが先決
  • 写真50枚以上・口コミ100件以上(4.5★以上)・投稿週3回以上が現時点での最低ライン
  • 属性情報の入力漏れは、競合に対して不利になる見落とされがちな弱点

「今すぐ電話」が向いている業種・シーン

上位に出る土台が整ったら、次はボタンの選択です。まず「今すぐ電話」が有効に機能するシーンを整理します。

❌ よくあるパターン(すべての業種に予約ボタンを設置する)

  • 予約ページへ飛んでも、空き状況が更新されていない
  • 予約完了まで5ステップ以上かかり、途中離脱される
  • 「電話で聞いたほうが早い」という顧客が多い業種で逆効果になる

✅ 「今すぐ電話」が機能する推奨ケース

  • 緊急性が高い(整骨院・接骨院・歯科・動物病院など「今日行きたい」が多い業種)
  • 接客に個別対応が必要で、電話で状況を聞いてから案内したいケース
  • 予約システムの整備が追いついていないが、まず集客をしたいフェーズ
  • 高齢者や電話になじみのある顧客層が多い店舗

笑人流に言うと、「電話ボタンは即決を促す扉」です。ユーザーが検索してから電話するまでの距離をゼロにできます。ただし電話に出られなかった場合の取りこぼしが発生しやすいというデメリットも合わせて覚えておいてください。

「予約ボタン」が向いている業種・シーン

一方、予約ボタンが力を発揮するのは次のケースです。

❌ よくあるパターン(電話だけで受け付ける)

  • 営業時間外の問い合わせに対応できず、機会損失が起きている
  • 「電話するのが億劫」という若年層・女性客が離脱している
  • スタッフが電話対応に時間を取られ、接客の質が落ちている

✅ 「予約ボタン」が機能する推奨ケース

  • 美容室・ネイルサロン・エステ・ヨガスタジオなど「日時を決めて来店する」業種
  • LINE・ネット予約に慣れた顧客層(20〜40代が中心の店舗)
  • 予約管理システムが整備されており、リアルタイムの空き状況を表示できる状態
  • 深夜・早朝でも問い合わせが入る可能性がある店舗(営業時間外の取りこぼしを防ぐ予約リンクの仕組みを活用するとさらに効果的)

「予約ボタンは、店が休んでいる夜中でも黙って働く営業マンです。電話が取れない時間帯こそ、予約ボタンが来店を拾いに行っています」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)

業種別・状況別の「正解」パターン早見き

ポイントは3つあります。①来店の緊急性、②顧客層の年代・デジタルリテラシー、③予約システムの整備状況。この3点で判断すると、業種別の答えはおおむね次のように整理できます。

整骨院・接骨院・鍼灸院の場合

「今日の午後に行けますか?」という即日来院ニーズが高い業種です。基本は「今すぐ電話」を前面に出しつつ、ネット予約システムを整えて両方設置するのが理想。特に初診患者は電話で状況を確認したいケースが多く、電話ボタンの存在が安心感につながります。

✅ ポイント:私がサポートした整骨院では、6ヶ月で売上+158%・問い合わせ+960%という結果が出ました。電話への誘導設計とGoogleビジネスプロフィール全体の最適化を同時に行ったことが要因です。

美容室・ネイルサロン・ヨガスタジオの場合

「予約制」が前提の業種は、予約ボタンを主役にする設定が基本です。ただし予約システムのURLがリンク切れしていたり、空き状況が古いままだったりすると、逆に信頼を損ねます。設置するなら管理まで徹底することが条件です。

✅ ポイント:美容室の支援では12ヶ月で売上+86%、ヨガスタジオでは6ヶ月で表示回数+1,281%・売上+189%を達成しました。いずれも予約動線の整備とMEO全体の底上げを並行して行いました。

「ヨガスタジオさんの体験レッスン申込が10倍になったとき、オーナーさんに言われたんです。『先生、ボタン一個変えるだけでこんなに変わるんですね』って。でも正確には、ボタンを変えたんじゃなくて、ボタンに来てもらえるだけのプロフィール全体を整えたんです。順番が大事です」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)

飲食店の場合

カフェやランチ中心の店は「今すぐ電話」より「予約」の方が向いているケースが増えています。一方、夜の居酒屋・割烹・寿司店などは予約文化が根付いているため、予約ボタンの設置が特に有効です。ただし予約サイトとの連携がある場合は、手数料コストと来店数のバランスも合わせて確認してください。

「整骨院の先生が『電話がなりやまなくなって、スタッフが施術に集中できなくなった』と嬉しい悲鳴を上げてくださいました。問い合わせが増えた後の対応設計まで一緒に考えることが、本当の集客支援だと思っています」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)

2026年AI検索時代に、ボタン設定以上に重要なこと

2026年、GoogleのAI検索(AIモード)はさらに進化しています。ユーザーが「〇〇市で腰痛に強い整骨院を今日予約したい」と入力すると、AIが複数の店舗情報を比較して回答する時代がすでに始まっています。

この流れの中で、「今すぐ電話」か「予約」かというボタンの議論より大切なのは、AIに正確な情報を読み取ってもらえるプロフィールになっているかです。

具体的には次の状態が求められます。

  • NAP情報(店名・住所・電話番号)がGoogleビジネスプロフィールとウェブサイトで完全に一致している
  • 営業時間が常に最新の状態に更新されている(祝日・特別営業の反映も忘れずに)
  • Googleマップのパフォーマンス(インサイト)を定期的に確認し、どの検索ワードで表示されているかを把握している
  • 口コミの件数・評価・返信状況がAIから「信頼できる店舗」と評価される水準にある

ボタンの選択は「最後の1手」です。その前に、マップ上で上位に出る土台を整えることが先決。そしてその土台こそ、AI検索時代にも通用する最大の競争優位になります。

「ネイルサロンを12ヶ月サポートして売上が+142%になりました。最初に相談に来たときは『口コミが全然増えなくて』と悩んでいたんですが、上位に出るようになったら口コミも自然に増えていったんです。土台が整うと、すべてが好循環しはじめます」

整体院オーナー(40代・女性)

まとめ:ボタンの選択は「上位表示」の後に考える

「今すぐ電話」と「予約」、どちらが正解かという問いに対して、今回の結論をひとことで言うと、「業種と顧客層に合わせて選び、まず上位3位に入ることを最優先する」です。

ボタンの最適化は効果的ですが、それはGoogleマップのプロフィール全体が整った後に発揮されるものです。写真の枚数・口コミの件数と質・投稿の継続・属性情報の入力——これらで競合を相対的に上回ってから、はじめてボタンの選択が意味を持ちます。

自分の店がどの項目で競合に負けているかを把握できていない場合は、まず「上位3店舗の分析」から始めてみてください。そこに答えがあります。

ぜひ、参考にしてみてください。

-MEO集客の豆知識