「売上は伸びているのに、なぜか手元にお金が残らない。スタッフも疲弊している。自分も楽しくない――これが繁盛している店の実態なのか」
全国の店舗経営者と話すたびに、この言葉が繰り返されます。数字を追い続けた先に待っているのが「疲弊」だとしたら、何のために経営をしているのか、という根本的な問いが生まれます。
静岡市清水区の小さな事務所から、私がずっと伝え続けていることがあります。「楽しく繁盛する店は、必ず地域に愛される」――この一点です。今回は、なぜ私がこの清水の地から全国の店主に向けて発信し続けているのか、その原点をお話しさせてください。
📋 この記事でわかること
- ハワードジョイマンが「笑い×商売繁盛」にこだわる原体験とその理由
- 「数字だけ追う経営」から「楽しく利益が残る経営」への転換点
- コワーキング・工務店・学習塾の実例に見る「笑人流」アプローチの効果
- 地域に愛されながらGoogleマップで選ばれ続ける店づくりの具体的な方向性
こんな方におすすめ
- ✅ 売上は伸びているが、利益もやりがいも感じられなくなってきた方
- ✅ スタッフも自分も「楽しく繁盛している」と言われる店を作りたい方
- ✅ 地域密着型のビジネスでGoogleマップ集客を始めたい、または強化したい方
- ✅ 数字だけでなく、人柄や雰囲気が伝わる発信をしたいと思っている方
- ✅ ポータルサイト依存から脱却し、自前の集客基盤を作りたい方

清水の商売人の家に生まれ、「笑い」と「商売」が重なった日
私は1975年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)の自営業の家に生まれました。物心ついたころから受付に立ち、お客様に声をかけ、「どうすればもっと喜んでもらえるか」を考えるのが日常でした。親戚一同も会社経営者で、食卓の話題はいつも商売のこと。そういう環境で育てば、自然と「商売は人を喜ばせる仕事」という感覚が染み付きます。
大学に入ると、お笑い芸人の活動を始めます。九州松早グループが運営するファミリーマートのCMにも出演しました。舞台の上で気づいたのは、「笑いは信頼を生む」という事実でした。人が笑うとき、そこには緊張の解放と、笑わせた相手への好感があります。これは商売に置き換えると、「お客様がリラックスして、また来たいと思う瞬間」そのものです。
ところが、その後の人生は思わぬ方向へ進みます。父の急逝を機に、大学卒業後は清水市役所へ。昼は公務員として地域の方々に向き合い、夜は中小企業診断士の試験勉強、週末はイタリアンレストランで無給修行という生活を6年間続けました。
その経験の中で確信したことがあります。「繁盛している店には必ず、人を喜ばせる何かがある」――そしてその「何か」を仕組みとして作れれば、どんな業種でも再現できる、ということです。
「笑人の繁盛術」が生まれた本当の理由
中小企業診断士の資格を取得後、7年勤めた市役所を退職し、有限会社繁盛店研究所を設立しました。ここ清水区の事務所から、最初のクライアントに向けて動き始めたとき、私が持っていた武器は資格と、芸人時代の「笑い」の技術だけでした。
当時、コンサルタントは「専門用語で語るほどプロらしく見える」という風潮がありました。でも私は逆だと思っていた。お客様を笑わせながら商品の魅力を伝えられる店主のほうが、難しいフレームワークを使うコンサルタントより、よほど強い。そう確信していました。
漫才の構造は「設定→ボケ→ツッコミ→共感」です。これをチラシに、POPに、接客に落とし込む。お客様が「クスッ」と笑った次の瞬間、そのお店への親近感は一気に高まります。これが「笑人の繁盛術」の原点です。
「数字だけ追いかけている店主に、私はこう聞くようにしています。『あなたは今、自分の店が好きですか?』――好きじゃない店を、お客様が好きになるはずがありません。繁盛の前に、まず自分が楽しめているか。そこから全部が始まります」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・MEO集客大全)
コワーキング・工務店・学習塾が証明した「楽しさ×仕組み」の力
「でも、笑いって飲食店の話でしょ?うちみたいな業種には関係ない」
そう思われた方に、実際の数字をお見せします。
コワーキングスペースのオーナーが、私のサポートを受けて8ヶ月で売上+589%を達成しました。単純に価格を下げたわけでも、広告費を増やしたわけでもありません。「この場所にいると何か面白いことが起きそう」という雰囲気づくりと、Googleビジネスプロフィール(※Googleマップに表示される店舗情報の管理画面)の投稿で、人柄と場の温度感を伝え続けた結果です。
工務店では、年間受注50件増を実現しました。職人気質のオーナーが「自分には発信なんて無理だ」と言っていた方です。でも、現場での小さなエピソード――たとえば「お客様の柴犬がずっと工事を見守っていた」――をGoogleの投稿に書いただけで、問い合わせが変わり始めました。真剣な施工実績と、人柄が伝わる日常。この2つを5:5で発信し続けることが、地域の信頼につながります。
学習塾は、地方から首都圏への進出を達成しました。地域に根差した塾が、MEO対策とオンライン展開を組み合わせることで、商圏の壁を超えた事例です。「地方で勝てる仕組みができれば、どこでも通用する」という私の考えを、数字で示してくれた結果でした。
✓ ここまでのポイント
- 「笑いと商売繁盛は両立する」という確信は、芸人×公務員×コンサルタントの経験から生まれた
- コワーキング+589%・工務店+50件・学習塾の首都圏進出など、業種を問わず「人柄が伝わる発信」が成果につながっている
- Googleビジネスプロフィールでは「真面目な発信」と「人柄が伝わる発信」を5:5で運用することが鍵
「ヨガスタジオのオーナーが、体験レッスンの申込を10倍に増やしました。特別なことはしていません。先生の笑顔が伝わる投稿と、レッスン後のお客様の声を丁寧に発信し続けただけです。地域のお客様は、雰囲気を買っています」
コワーキングスペースオーナー(支援開始から8ヶ月)
なぜ「清水区」から発信し続けるのか
よく聞かれます。「東京に拠点を移さないんですか?」と。
答えは単純です。ここが私の原点だからです。日本平や三保松原を望む清水港の景色を見るたびに、「この地域で商売を続けている人たちの役に立ちたい」という気持ちが戻ってきます。清水区には地場産業を支える中小・小規模店舗が多く、食べログやホットペッパーなどのポータルサイト(※集客サイトの総称)に頼り切りで、手数料に利益が消えている店がたくさんあります。
その現実を知っているから、発信をやめられません。
ただ、清水から発信しているからといって、支援範囲は清水だけではありません。メールマガジンの読者は1万人超。会員制サポート「増益繁盛クラブ」には北海道から沖縄、そしてアメリカからも参加者がいます。地方で本質的な仕組みを作れば、どこでも通用する――それを体現するために、あえて清水から動かないでいます。
また、ポータルサイトへの依存をやめた店主たちの本音と、手数料に消えていた利益の実態についても別の記事でまとめています。「ホットペッパービューティーをやめたいけど怖い」という方にも参考にしていただけます。
「楽しく繁盛している」と言われる店を作るための第一歩
結論から言うと、「楽しく繁盛している店」と「数字だけ追う店」の違いは、発信の温度感に出ます。
Googleビジネスプロフィールの投稿一つとっても、サービス案内だけの店と、スタッフのエピソードや季節の出来事を混ぜて発信している店では、お客様の「この店に行ってみたい」という感情の動き方が全く違います。
2026年のAI検索時代(AIモード)が本格化するにあたって、検索エンジンはますます「この店に行った人が何を感じたか」という温度のある情報を重視するようになっています。口コミの内容、投稿の多様性、人柄が伝わるかどうか――これらがAIに評価される時代が、すでに始まっています。
だからこそ、今のうちに「真面目な発信」と「人柄が伝わる発信」を両輪で動かす習慣をつけることが重要です。口コミの傾向を分析して、褒められている点を発信に変える手順も、具体的な一歩として取り組みやすい方法の一つです。
さらに、発信を継続するためには「仕組み」が欠かせません。毎日ログインして更新する必要はありません。週に数回、数分の投稿を続けるだけで、Googleマップ上での存在感は着実に変わっていきます。毎日ログインしなくても集客が回る仕組みの考え方についても、合わせて読んでみてください。
まとめ:清水から全国へ、この発信を続ける理由
私がこの清水区の事務所から発信を続けているのは、「地方の小さな店でも、正しい仕組みを作れば楽しく繁盛できる」という事実を、全国の店主に届けたいからです。
コワーキングスペースが8ヶ月で売上を約6倍にした。工務店が年間50件の受注を積み上げた。地方の学習塾が首都圏へ進出した。これらはすべて、数字を追いかける前に「この店らしさ」を丁寧に発信した結果です。
お笑い芸人として舞台に立った経験、市役所で地域の方々と向き合った6年間、そして独立後の21年間のコンサルティング実績。これらすべてが重なった場所が、この清水という地です。
スタッフも自分も楽しみながら、地域に愛されて利益も残る店を作る――その道は、難しい専門用語や高額な広告費の中にあるのではなく、あなたの店らしい「笑い」と「人柄」の発信の中にあります。
ぜひ、参考にしてみてください。