3.行動戦略と時間創出

飲食店経営で家族との時間がない日々、なぜ私はその働き方を変えようと決めたのか

夜の営業が終わって、ふと気づく。もう子どもは寝ている。朝は仕込みで早く家を出るから、会えるのは週末だけ。でもその週末も、仕入れの電話対応や翌週の段取りで頭がいっぱい——そんな日々、続いていませんか。

「飲食店をやってる以上、仕方ない」と言い聞かせながら、どこかでずっと引っかかっている。子どもの発表会に行けなかった日、家族旅行を「来年こそ」と先送りにした夜。そのたびに、「この働き方、いつまで続けるんだろう」という声が頭の隅でつぶやかれていませんか。

私自身、役所を辞めて独立し、一度は全財産を失って破産を経験しました。そこから立て直す過程で痛感したのは、「忙しさは自分がつくっている」という事実です。今回は、飲食店オーナーが家族との時間を取り戻すために、私がなぜ・どのように働き方を変えようと決断したのか、その内側をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 家族との時間が取れない飲食店オーナーに共通する「構造的な原因」
  2. 「仕方ない」という思い込みを手放し、働き方を変えようと決断したきっかけ
  3. 仕組み化で時間を捻出し「週○日休む」を完了形で実現するための考え方と手順
  4. 実際に定休日を1日増やし家族との時間をつくった実践者の変化

こんな方におすすめ

  • ✅ 毎日店に出続けていて、子どもや家族と過ごす時間がほとんど取れていない方
  • ✅ 「飲食店経営者はこんなもの」と自分に言い聞かせながらも、モヤモヤしている方
  • ✅ 休みを増やしたいが、自分が抜けたら売上が落ちると不安な方
  • ✅ 仕組み化や時間の捻出に興味はあるが、何から手をつければいいか分からない方
  • ✅ 技術や料理の腕には自信があるのに、経営の仕方が変わっていないと感じている方
飲食店経営で家族との時間がない日々、なぜ私はその働き方を変えようと決めたのか | 有限会社繁盛店研究所

「忙しい」は大人気の証拠、でもそれだけじゃない

繁盛店研究所では、言葉の使い方を大事にしています。「忙しい」という言葉は使わず、「大人気」と言い換える。「繁忙期」ではなく「繁盛期」と呼ぶ。これは単なる語感の話ではなく、自分の現状をどう認識するかという問題です。

忙しさを「仕方ない」と受け入れた瞬間、改善策を探すことをやめてしまう。一方で「うちは大人気だから時間が足りない」と捉えると、「じゃあどこを変えれば時間ができるか」という思考が動き始めます。

でも正直に言うと、言葉を変えただけでは何も変わらない。私が破産後の再起の過程で行き着いたのは、「今の現実は100%自分がつくり出している」という認識でした。家族との時間がない状態も、誰かのせいでも業界のせいでもない。自分の行動の設計が、その結果を生み出している——そこから目を背けている限り、働き方は変わりませんでした。

「家族との時間が取れないのは、飲食店という業種のせいじゃない。自分がどう設計したかの結果です。設計を変えれば、現実は必ず変わる。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

家族との時間が取れない原因が「業種のせい」ではなく「構造の問題」だとわかっても、では実際に何からどう変えればいいのか、手が止まってしまう方は多いです。無料で読める「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)や実践者訪問インタビュー(134ページ)には、定休日を増やしながら月商を伸ばした経営者が具体的に何を変えたのかが記されています。メールアドレスだけで無料登録でき、すぐ読み始められます。

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私が「変えようと決めた」瞬間の話

独立して間もない頃、私は毎日動き回っていました。結果的に全財産を失い、一からやり直すことになった。そのどん底で初めて立ち止まり、「自分は何のために働いているのか」を問い直したんです。

お金を稼ぐため。でも何のために? 答えを掘り下げていくと、最後には「家族と笑って過ごす時間がある生活のため」という答えが出てきました。にもかかわらず、その家族との時間を削って働いていた。目的と手段が完全に逆転していたわけです。

「変えよう」と決意した瞬間というのは、劇的なものじゃありませんでした。静かに、「このまま10年後も同じ働き方をしている自分」を想像して、「それは嫌だ」とはっきり思えた——それだけです。でもその「嫌だ」という感覚が、その後の行動すべての起点になりました。

飲食店経営で「このままでいいのか」と感じたとき、最初に問い直すべきことでも触れていますが、この「問い直し」こそが変化の入口です。ノウハウを学ぶ前に、まずここを通過する必要があります。

✓ ここまでのポイント

  • 「忙しさは仕方ない」という認識が、改善策を探す思考を止めている
  • 家族との時間がない現実は「自分の設計の結果」であり、設計を変えれば変えられる
  • 変化のきっかけは「このまま10年後も同じか?」という問いへの正直な答えにある

「1週間の行動を書き出す」「利益に直結しない行動を仕分ける」「捻出した時間を売上に直結する行動に使う」——この3ステップの流れを、ワークシートと動画で実際に手を動かしながら進められるのが「行動収益化法」です。未来デザインマップと曼荼羅シートを使って「週○日休む」を完了形で描き、今日やるべき行動まで逆算する方法が全8本・約6時間17分の動画に収録されています。視聴期限なしで何度でも繰り返し視聴できます。

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なぜ飲食店オーナーは時間がなくなるのか——構造の問題

家族との時間が取れない理由を「飲食業だから」で片付けている間は、解決策にたどり着けません。実際には、時間がなくなる原因は業種ではなく「構造」にあります。

チェックポイント1:自分しかできない作業が多すぎないか

仕込み・発注・スタッフへの指示出し・クレーム対応・売上集計……これらを全部自分でやっていませんか? 一つひとつは小さな作業でも、積み重なると1日の大半が「誰かに任せられるはずの仕事」で埋まっています。

✅ ポイント:まず自分の1週間の行動を書き出し、「これは自分しかできないか?」を問う。「自分がやった方が早い」は任せられない理由にはならない。

チェックポイント2:利益に直結しない行動に時間を使っていないか

SNS更新、問い合わせ対応、備品の買い出し……これらは「やらないといけない気がする」だけで、実際には誰かに任せるか、頻度を下げても影響が出ないものが多い。

✅ ポイント:行動の6つの選択肢(なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する)を使って、自分の時間を占有している行動を仕分けする。

チェックポイント3:「休むこと=サボること」という認識になっていないか

オーナー自身が「自分がいないと店が回らない」と信じている限り、仮に時間ができても休めない。これは意志の問題ではなく認識の問題です。

✅ ポイント:「週○日休む」を目標として掲げるのではなく、「すでに週○日休めている状態を実現している」という完了形で設計し直す。未来から逆算して今の行動を決める。

飲食店の労働時間が長い経営者へ、時間を取り戻す手順と考え方では、この構造を変えるための具体的な手順を詳しく解説しています。合わせて読んでみてください。

定休日を1日増やした経営者の話

「そうは言っても、自分の店では無理だ」と思うかもしれません。でも実際に変化を起こした経営者は、そんな言葉を使っていました。

「月商が380万から470万に増えて、同時に定休日を1日増やすことができました。実働も1日1時間短縮できて、ようやく家族と過ごす時間ができた実感があります。」

海鮮居酒屋オーナー(30代・男性)

この方が最初にやったことは、大きな設備投資でも新メニューの開発でもありませんでした。「自分の1週間の行動を全部書き出して、利益に直結しないものを特定すること」から始めたんです。

そうやって捻出した時間を、売上を上げるための行動に使う。売上が上がれば、さらに人に任せる余裕ができる。この循環が動き始めると、「定休日を増やしたのに月商が増えた」という一見矛盾した結果につながります。

重要なのは順番です。「休みを増やしてから儲かる方法を考える」ではなく、「売上を上げながら構造を変えることで、結果的に休めるようになる」という流れ。この順番を間違えると、休んだ罪悪感と売上の不安が同時にやってきます。

「週○日休む」を完了形で設計するとはどういうことか

繁盛店研究所では「未来から今を見る」という視点を大切にしています。「いつか週2日休めたらいいな」という願望ではなく、「私はすでに週2日休めている」という状態を先に完了形で描き、そこから逆算して今何をするかを決める。

具体的には、未来デザインマップ(1-3-3-3)と行動目標88シートというワークを使います。1年後の理想の状態を「完了形」で書き出し、それを3ヶ月・3週間・3日という単位に落とし込んで、今日の行動に変換していく。

仕組み化 STEP 1

自分の行動を全部書き出す(1週間分)

まず「自分が毎週何に時間を使っているか」を可視化する。頭の中にあるうちは、どれが必要でどれが不要かを判断できない。紙に書き出して初めて「これ、別にやらなくていいじゃないか」という気づきが生まれます。

⚠️ よくある失敗:「大体わかってる」と可視化をスキップする。書き出すと、思っていた以上に雑務に時間を使っていることに驚く経営者が多い。

仕組み化 STEP 2

「利益に直結するか」で行動を仕分ける

書き出した行動を、「これは売上・利益に直結しているか」という基準で分類する。直結しない行動は、なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約するの6つで処理する。

⚠️ よくある失敗:「どれも大事」と判断を先送りにする。「全部大事」という結論は、「何も変えない」と同じ意味になる。

仕組み化 STEP 3

捻出した時間を「売上を上げる行動」に使う

時間を捻出しても、その時間を何となく過ごしてしまっては元に戻る。捻出した時間は必ず「客単価を上げる」「リピーターを増やす」「スタッフに任せる仕組みをつくる」といった、利益に直結する行動に充てる。

⚠️ よくある失敗:捻出した時間に別の雑務を入れてしまう。「やること」ではなく「やらないこと」を先に決めておく。

飲食店はやることが多すぎる…朝から晩まで追われる日々から抜け出す考え方では、この「やらないことを決める」発想についてさらに詳しく書いています。

「儲かるアイデアと儲かる仕組みをつくるのが社長の仕事。日々の作業をこなし続けることが社長の仕事じゃない。その区別がついた瞬間から、時間の使い方は変わります。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

まとめ——「変えようと決める」ことが先にある

家族との時間がない。子どもの成長を見逃している。プライベートがない。——この状態は、飲食業という業種の宿命ではありません。自分がつくり出している構造の結果です。

だから「変えようと決める」ことが先にある。ノウハウより、仕組みより、まず「このままは嫌だ」という自分の声に正直になること。その決断をした経営者だけが、次のステップへ動き出せます。

私が繁盛店研究所で21年間・500名以上の飲食店・美容室オーナーと向き合ってきた中で、変化を起こした経営者に共通しているのはそこです。優秀かどうかではなく、素直に「変わる」と決めたかどうか。

「週○日休む」は夢でもぜいたくでもありません。設計の問題です。今日から、自分の1週間の行動を書き出すことから始めてみてください。それだけで、見えていなかったものが見えてきます。

「変えようと決める」ことは今日できる。でもその先の「どう設計するか」は、一人で考え続けても答えが出にくい部分です。行動収益化法では、1週間の行動分析から時間の捻出、売上を上げる行動への振り向け方まで、飲食店・美容室オーナーが今日から着手できる形で体系化されています。クレジットカードでの一括・分割払いに対応しており、申込み後すぐに全動画を視聴できます。

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