前回の入門笑人流繁盛術では、販促物は手紙と一緒で、『特定の1人に語りかけるように作ることで、反応が得られるようになる』ということをお話ししました。
そして、「『特定の1人に語りかける』ことで、それ以外の方からも反応を得られる」というお話をさせていただきました。
例えば、風邪薬を例にすると、売り場に沢山陳列されている風邪薬の中で、単に「風邪薬」と書いてあるだけでは、特定の買う理由が分かりません。しかし、
『明日、大事な会議があるので、すぐに風邪を治したいけど、会議中に眠気が襲ってくると困るあなたに』
と呼びかければ、風邪を引いていてすぐに治したいけど眠気がでると困るサラリーマンの方は、今すぐ欲しいと思うでしょう。
そして、そのくらい、具体的に書いてあれば、『すぐに効くのに、眠気も起きないなんて便利ね~』とサラリーマン以外の方も買いたくなるのです。
つまり、絞り込むと『誰も買わなくなる』のではなく、明確に伝わりやすくなるので、売上がアップしやすいのです。
今日は、このように絞り込むことの重要性についてお話します。
実は、『対象を絞り込む』というのは、チラシ、POP、看板、HP、ブログなどの販促物で効果を発揮しますが、それだけではないんです。
商品開発や商品名でもターゲットや用途を絞り込むことは、とても大事なのです。
商品名で例示しますと、「パン」ではなく「朝食専用パン」の方が、朝食時のパンとして購入しやすいですよね。
「紅茶」ではなく、「午後の紅茶」の方が、午後のひと時に買いやすいですよね。
「コーヒー」ではなく、「朝専用コーヒー」の方が、朝の一杯として購入しやすいです。
「醤油」ではなく、「玉子掛けご飯専用醤油」とか「カレー専用醤油」の方が、玉子掛けご飯やカレーの時に使ってもらいやすい。
「園芸土」より、「ブルーベリー専用土」の方が、ブルーベリーを育てている方は購入率が高い。
「ラーメン」より「月曜限定ラーメン」の方が、月曜日に来店してわざわざ食べたい方が来店する。
このように商品名も用途や使用方法を絞り込んだ名前をつけることで、
◆価格に関係なく買ってくれるようになります。
そして何より、
◆お客さんも選びやすいわけです。
お互いハッピーなわけですね。
あなたは、自分のお店や商品を対象となるお客さんを絞り込んで分かりやすく伝えていますか?
絞り込むだけで、あなたのお店は今より更に繁盛しますよ!
応援しています♪
笑人 ハワード・ジョイマン
【編集後記:ジョイマンの楽書き帳】
「カレーを食べたいな~」と思ったときに、カレー、ラーメン、刺身、天ぷら、蕎麦なんでもありますというお店とカレー専門店と2つあったら、
あなたはどちらのお店でカレーを食べますか?
絞り込みの重要性は、あなたの身近なところでも、ヒントが一杯ありますよ。