右腕プロジェクト

77店舗目 柏木さん│パン屋さん経営(兵庫県神戸市)

兵庫県神戸市にてパン屋「パン工房小麦庵」を経営


パン工房小麦庵
代表・柏木雅彦さん

- まずは「パン工房小麦庵」がどのようなお店なのか、お教えください。

神戸市の垂水区にあるパン屋です。
天然酵母を使った食パンがメインですが、カスタードクリームパンやカレーパン、クロワッサン生地のパンにカスタードを入れ込んだザクトロクローネといった菓子パンなども人気があります。

また最高級食パン「極(きわみ)」という商品は、完全予約制で2000円と高価ながら、その味や、こだわりの食材を使っている点、完成までに6日間掛かる点から話題となり、「秘密のケンミンSHOW」でも紹介していただきました。

このお店は、実は3店舗目なのですが、1店舗目、2店舗目は従業員に譲り渡す形で手放しているので、現在経営しているお店は1店舗だけになります。

 
パン工房小麦庵 外観および内観

- 柏木さんが、独立するまでの流れを教えてください。

元々はサラリーマンとして営業を生業にしていたのですが、30歳の時に、「もっと人に喜ばれる仕事をしたい」、「独立したい」という思いから退職し、兄が経営していたパン屋で修行を始めました。
そこで6年間パン職人として働いて、2000年、36歳の時に1店舗目をオープンしました。その後、2002年に2店舗目をオープンさせて、2016年に従業員に事業を継承。
改めて準備を整えて、2017年6月に今の場所に「パン工房小麦庵」を開店させました。


店舗所在地

販促活動を集中的に学ぶべく「右腕プロジェクト」に参加

- 柏木さんが、販促活動を学ぼうと思った経緯を教えてください。

販促活動のことを考えるようになったのは、今の店をオープンさせる前の、2店舗のパン屋を経営していた時です。
この頃は、ただ来てくれるお客様を満足させれば売上は上がっていくものと考えていました。
そのため毎月、5品、6品の新商品を出して、フェアを開催して……と、とにかく「飽きさせないこと」、「満足させること」だけを考えて、自分になりに頑張っていたのですが、それでは思ったような売上は残せませんでした。
開店した頃に比べて、売上も徐々に落ち込んでいき、でもその理由が分からず、ずっともがき苦しんでいました。

その後、改めて今の「パン工房小麦庵」をオープンさせるにあたって、「今の時代は販促をやらなければ厳しい」という考えに至り、ちゃんと勉強することにしたのです。

- 「右腕プロジェクト」に参加した経緯もお聞かせください。

「右腕プロジェクト」の存在は、以前から購読していたジョイマンさんのメールマガジンで知りました。
紹介内容を読んでみたところ、「集中的に販促を勉強したい」という私の思いにピッタリ合致していたので、参加を決意しました。

ポップ・チラシ・値上げを実践して客単価・客数・利益UP!

- 「右腕プロジェクト」に参加して、実践したことを教えてください。

●ポップ

まずはポップを作りました。
布施さんに教えてもらいながら、パンの人気ランキングを乗せたり、美味しさが伝わる説明文を書いたポップと、店内のいろんな場所に貼るようにしました。

そうしたところ、ポップでオススメしたパンを追加で買ってくださることが増えて、客単価がアップし始めました。
約2年半経った今では、元々400円程度だった客単価が、約800円と倍近くに伸びてくれました。

 

店内の壁や机の上に、様々なポップを設置。

●チラシ

次に、チラシを定期的に制作するようにしました。
それまでもチラシを作ったことはあったのですが、「気が向いたらやる」程度で、計画性もなにもありませんでした。
それを月に何枚、この時期にはこれ……と、計画立てて実践するようになったのです。

なおチラシは、大きく集客に役立ってくれました。
実践前は1日130~150人だったのが今では約350人と、およそ2.5倍近くのお客様に来ていただけるようになりました。

●値上げ

値上げも行いました。
最初は怖くて、なかなか値上げに踏み切れませんでしたが、思い切ってやってみたら、お客様の数は減ることはありませんでしたし、値上げした分が丸々利益になってくれるしで、良いことずくめでしたね。
布施さんには背中を押してくれたことを感謝しています。

ちなみに2年半で4回の値上げを行い、一番売れている食パン1本の価格は、最終的に約100円近くアップして、400円以下から500円になりました。
原価率で言えば、15%近く下がったんですよ。この数値は、長年パン職人としてやっている私としては、考えられないことでした。

「右腕プロジェクト」での教えを実践して売上は約5倍に!

- 「右腕プロジェクト」に参加して、売上はどうなりましたか?

開業当初に比べると、売上は5倍近くになりました。
2019年4月には、過去最高の月商となる826万円を計上することもできました。この時は、お客さんの数がものすごかったですね。

客単価、客数だけでなく、利益もアップしたことで、お店にお金が残るようにもなりました。お陰で経営だけだなく、生活もかなり楽になりました。

- 柏木さんの生活はどのように変わったのでしょう?

休みが取れるようになりました。
これまでは、たとえ定休日でも、仕込みのために出社していたので、実質休みなしで働いていました。また毎日、朝の3時から夜の9時近くまでと、かなり長時間労働を余儀なくされてもいました。

それが去年から、連休も取れるようになりました。
正月とお盆時期にそれぞれ8日ずつ休ませていただいていて、家族をハワイに連れて行くこともできるようになったのです。
家族でのハワイ旅行は、昔からの念願だったので、その夢を叶えることができて嬉しかったですね。

経験豊富な先生の元で販促活動に励める点が強み

- 「右腕プロジェクト」を利用して、良かった点を教えてください。

●経験豊富な先生がいる安心感

経営の悩みというのは、なかなか人に相談できないものです。いろいろ考えて実践しても、それが正解か分からないので、不安にもなります。
その点、「右腕プロジェクト」は、経験豊富な先生が、経営のアドバイザーとして側に付いてくれているので、なんでも相談できて、また実践していることが正しいか、教えてもいただけます。
細かなことを聞いても、なんでも答えてくださるので、安心感がありますね。

●販促を手取り足取り教えてもらえる

布施さんは、販促をまったくやっていなかった人でも分かるように、販促について詳しく説明してくださいますし、手取り足取り教えてもくれます。
次になにをやればいいか、なぜこの販促を行うのか、順序や理由も含めて伝えてくれるので、迷いなく実践することができています。

●背中を押してくれる

「右腕プロジェクト」に参加すると、布施さんから定期的にご連絡をいただけます。
今やらなければならないことを、ちゃんとやっているか、またそれが正しいか、しっかりチェックしていただけるので、販促活動をしっかり続けることができています。

また「値上げ」のような、なかなか踏ん切りが付かないような実践も、「大丈夫です」と背中を押してくださるのも、ありがたかったです。

- もし「右腕プロジェクト」に参加していなかったら、どうなっていたと思いますか?

最初の2店舗を経営していた時と同様、「お客様の満足」だけを追求して、新商品を出すことだけに力を入れていたと思います。
売上はあまり期待できなかったでしょうね。
布施さんの元で学んで、販促活動の重要性が良く分かりました。

「店舗に増やす」「余暇を楽しむ」が今後の目標

- 「右腕プロジェクト」はどんな人にオススメだと思いますか?

売上に困っていて、販促のやり方も分からない人には、ぜひ参加して欲しいです。
販促のことを知らない私のような人でも、きっと結果を残すことができますので。

- 最後にお店の、そして柏木さん個人の今後の展望についてお聞かせください。

お店としては最終的に、3店舗まで増やしたいと思っています。
お陰様で、現在のお店は売上が順調で、3人の従業員を雇えていて、私の身体が空くようにもなってきているので、まずは人通りの多い場所に2店舗目をオープンさせたいですね。

個人としては、時間に余裕ができたので、昔やっていたスキーやテニスに挑戦したいと思っています。そうして余暇を楽しみたいですね。そうした目標の実現のためにも、布施さんには、今後もいろいろ教えていただきたいと考えています。よろしくお願いします。

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