先日、関東圏の美容室オーナーの方からこんな相談をいただきました。
「チラシも配っているし、インスタも毎日更新している。でも新規のお客さんが全然増えないんです。どこがいけないんでしょう?」
送っていただいたチラシを見た瞬間、私にはすぐ分かりました。
技術や価格ではなく、「言葉の選び方」に問題があったのです。
今日は私・ハワードジョイマンの一日の動きを追いながら、「メニューの名前を変えただけで売れるものが変わった」という話の本当の理由をお伝えします。チラシやSNSを頑張っているのに反応がない——そういう経営者の方にこそ、読んでほしい内容です。
📋 この記事でわかること
- メニュー名が売上に直結する「言葉の構造」とその理由
- チラシ・SNSが反応されない根本原因と「ラブレター型」販促の考え方
- お客さんの悩みから逆算してメニュー名・販促文を設計する具体的な手順
- 実際に客単価1万円超のメニューが「自然に売れた」事例から見える視点
こんな方におすすめ
- ✅ チラシやSNSに時間をかけているのに、新規客の反応が薄いと感じている方
- ✅ メニュー表を見直したいが、何をどう変えればいいか分からない方
- ✅ 技術には自信があるのに、それが価格や集客に結びついていないと感じている方
- ✅ 「誰でも歓迎」で発信しているが、実際には客層がバラバラで困っている方
- ✅ 客単価が5,000円前後で頭打ちになっているお店の経営者

午前10時。コンサルの一日はお客さんからの「言葉の素材」集めから始まる
私のコンサルティング業務は、月曜から金曜の午前10時にスタートします。静岡市清水区の事務所に入ってまず行うのは、会員の方々から届いたメッセージや相談内容の確認です。
この日も、複数の美容室オーナーからチラシや店頭POPの添削依頼が届いていました。その中の一枚に、こんなメニュー名が並んでいました。
- 「カット+カラー ¥9,000」
- 「トリートメント ¥3,000」
- 「縮毛矯正 ¥15,000」
価格は分かる。でも、「誰に向けて書いているか」が一切見えない。これが問題の核心です。
お客さんはメニュー名を見て、「私のためのお店か」を瞬時に判断します。「カット+カラー」という言葉は、施術の内容を説明しているだけで、お客さんの悩みには一切触れていません。チラシを配っても反応が薄いのは、技術が低いからでも価格が高いからでもなく、「私には関係ない」と読み飛ばされているからなのです。
午前11時。「縮毛矯正」が売れないのは、言葉が施術名のままだったから
相談してきたオーナーさんとZOOMで話しながら、一緒にメニュー名を見直しました。
私が最初に聞いたのは「そのお客さんは、どんな悩みを持って来店するんですか?」という質問です。
オーナーさんから返ってきた言葉は「朝、時間をかけてもうまくまとまらない」「雨の日になるとうねりが気になって外出が億劫になる」「くせ毛を人に見られたくなくて帽子をかぶっていた」——こういった内容でした。
では、チラシに書いてあった言葉は何だったか。「縮毛矯正 ¥15,000」だけです。
これを、こう変えるだけで話が変わります。
❌ よくあるパターン(施術名+価格だけ)
- 読む人が「自分のことだ」と感じるきっかけがゼロ
- 価格だけが比較の基準になり、近くの安い店と戦うことになる
- 反応がないので「もっと安くしなければ」と値下げの悪循環に入る
✅ 推奨アプローチ(悩み起点のご利益型メニュー名)
- 「雨の日でもまとまる髪に。くせ・うねりが気になる方のためのストレートケア」
- お客さんが「あ、私のことだ」と思える言葉を最初に置く
- 価格より先に「解決してもらえるかもしれない」という期待が生まれる
メニュー名を変えただけで売れるものが変わった——その正体は、「施術の説明」から「悩みへの回答」への転換です。
なお、客単価1万円超えを実現した美容室のメニュー構成と接客の一部始終でも、この「言葉の切り替え」がどう単価に直結するかを具体的に紹介しています。合わせて読んでみてください。
✓ ここまでのポイント
- メニュー名が「施術の説明」のままだと、お客さんには「自分に関係ない情報」として読み飛ばされる
- 悩み→原因→解決策→メニューの流れで言葉を組み替えると、同じ技術でも「刺さる」発信になる
- 価格競争から抜け出す出発点は、値下げではなく言葉の設計にある
「悩みから始まる言葉に変える」と言っても、実際にどう書けばいいか手が止まる——そこで詰まる方が一番多いところです。無料レポートでは、ターゲットを絞る意味と自己開示で常連をつくる考え方を含む「5つの仕組み」を、専門用語なしで解説しています。スマートフォンからでも登録できます。
午後1時。「ラブレター型」チラシに書き直す、3ステップの実務
午後のセッションでは、チラシ全体の構成を一緒に組み直しました。私がいつも使っているのは「ラブレター型」と呼んでいる流れです。不特定多数に向けた「お知らせ」ではなく、特定の悩みを持つ一人のお客さんに向けて書いた手紙——そのイメージで作ります。
チラシ設計 STEP 1
「誰に向けて書くか」を一人に絞る
「40代以上の女性全員」ではなく、「朝の支度に30分以上かかっていて、くせ毛に悩んでいる40代の女性」というように、対象をできるだけ具体的な一人に絞ります。「絞ると客が減る」と心配される方が多いですが、絞ると逆に「私のためのお店だ」と感じる人が増えて、反応率が上がります。
⚠️ よくある失敗:「老若男女歓迎」「どなたでもどうぞ」という表現を入れると、誰にも刺さらないチラシになります。一人に届けるつもりで書くことが、結果として多くの人を動かします。
チラシ設計 STEP 2
冒頭に「悩みの言葉」を置く
「○○に悩んでいる方へ」という書き出しは、読む人の目を止める力があります。自分の悩みが書いてあると感じた瞬間、人は「続きを読もう」と動く。冒頭30文字が読まれるかどうかで、チラシ全体の運命が決まります。
⚠️ よくある失敗:「こんにちは!○○美容室です」という挨拶で始めるチラシは、読んでもらえません。最初の一行は「挨拶」ではなく「悩みへの共感」にしてください。
チラシ設計 STEP 3
原因→解決策→メニューの順で展開する
悩みを共感したら、次に「なぜそうなるのか」という原因を伝えます。原因を「知っている人」として語れると、信頼が生まれます。そこからあなたの技術が「解決策」として自然に位置づけられ、メニュー名がゴールとして登場する——この流れができると、価格よりも「お願いしたい」という感情が先に動きます。
⚠️ よくある失敗:原因の説明を省いて「だからうちのメニューをどうぞ」と急ぎすぎると、「売り込まれている」と感じられ警戒されます。お客さんが「なるほど」と思える説明を一段挟むことが大切です。
午後2時。「技術に自信はある」が「伝え方」で変わった、あの事例
この話をする上で、どうしても紹介したい声があります。
「技術には自信があったのに、客単価1万円を超えるメニューが自然に売れるようになった。変わったのは学んだことを実践したことだけで、技術は何も変えていない。」
美容室オーナー(技術歴15年以上・独立後に経営を学び直した方)
この方が変えたのも、まさに「言葉」でした。技術は以前から高かった。でも発信の言葉が「施術名+価格」のままだったため、お客さんから見ると「どこにでもある普通のメニュー」に見えていたのです。
言葉を変え、誰に向けて書くかを絞り、悩みから始まる構成に変えた——それだけで、1万円を超えるメニューが「値段を聞かずに申し込まれる」状態になったと教えてくれました。
「技術力と集客力は別のスキルです。どれだけ腕が良くても、伝え方が『施術の説明』のままでは、価値は伝わりません。伝えるのも仕事のうちだと思ってほしいんです。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
美容室の客単価が上がらない原因と本当の対策の記事でも触れていますが、客単価が頭打ちになっているとき、多くの場合は技術ではなく「言葉の設計」に課題があります。
午後3時。一日を振り返って——「言葉」は最もコストのかからない販促ツール
この日のセッションを終えて、私がいつも感じることがあります。
チラシを印刷するお金はかかる。でも言葉を変えるコストはゼロです。同じ予算で、同じ枚数を配る。それでも「言葉の設計」が変わるだけで、反応率は大きく変わります。「お金をかければ集客できる」ではなく、「かけたお金が正しく機能する言葉になっているか」——ここが、利益が残るお店と残らないお店の分かれ目です。
「チラシを配っているのに反応がない」と感じているなら、まず配る枚数を増やす前に、チラシに書いてある言葉を見直してみてください。メニュー名は施術の説明になっていませんか?冒頭の一文は、誰かの悩みに触れていますか?
小さな言葉の変化が、売れるメニューを変え、来るお客さんの層を変え、最終的には手元に残る利益を変えていきます。
もし今のメニュー名やチラシの言葉を見直したいと思ったなら、美容室の利益を最大化するための考え方と今日から実践できる行動も参考にしてみてください。言葉の設計は、利益改善の入口です。
まとめ:「誰でも来てください」をやめた日から、販促が変わる
今日お伝えしたことを整理します。
- メニュー名が「施術の名前+価格」だけでは、お客さんに「自分ごと」として読まれない
- 「○○に悩んでいる方へ」から始まる言葉に変えると、同じチラシでも反応が変わる
- チラシは「誰でも歓迎」ではなく「特定の一人への手紙」として書く
- 技術への自信と、伝え方のスキルは別物。両方あって初めて利益になる
言葉を変えることは、今日から、お金をかけずにできます。まずは自分のメニュー表を一枚取り出して、「これはお客さんの悩みに触れているか?」と問いかけてみてください。それが、利益が残るお店づくりの最初の一歩です。
メニュー名を変えて、チラシの言葉を変えて——その先の「どう設計すれば利益として手元に残るか」という全体像が見えていないと、個別の改善が点で終わります。無料レポート「ある日を境に利益が3倍になった美容室の話」は、月200万から500万・1000万へ向かうロードマップを段階的に整理しています。完全無料・メールアドレスのみで受け取れます。