「2店舗目を出したい。でも今の店を安定させてから、と思っているうちに3年が過ぎた」
「スタッフに任せられていないのに、もう1店舗なんて無理だろうか」
「いっそ出店してしまえばいいのか、それとも今は我慢するべきなのか」
こういった声を、全国の美容室オーナーから毎月のようにいただきます。2店舗目の出店は、多くの経営者にとって「夢の入口」であると同時に「不安の塊」でもあります。
今回は少し趣向を変えて、私・ハワードジョイマン自身が「なぜ2店舗目(事業の複線化)を決めたのか」という個人的な話をしてみようと思います。静岡市清水区の事務所から、日御碕神社の祈祷でいただいた言葉を胸に、少しだけ正直な内側の話を。
📋 この記事でわかること
- 2店舗目・事業拡大を決断するときに何が「背景」になるのか
- 出店前に直視すべき「覚悟」とは何か
- 「今の店が安定してから」という先延ばし思考の落とし穴
- 静岡・清水という地から全国の美容室オーナーに伝えたい経営観
こんな方におすすめ
- ✅ 2店舗目・多店舗展開を考えているが踏み出せずにいる美容室オーナー
- ✅ 「今の店が安定したら次を考えよう」とずっと先延ばしにしている方
- ✅ 店舗拡大より先に何を整えるべきか知りたい方
- ✅ 経営者としての「覚悟の作り方」を知りたい方
- ✅ ハワードジョイマンという人間の思考の背景に興味がある方

「安定してから」は永遠に来ない——清水の港町で気づいたこと
私の事務所は静岡市清水区巴町、新清水駅のすぐ近くにあります。清水といえば港町。漁師の町でもあり、富士山を眺めながら駿河湾の海産物を楽しめる静かで力強い土地柄です。
ここで21年、美容室・飲食店など小規模店舗の経営支援をしてきました。指導実績は累計833件超。その中で何度も繰り返し目にしてきた光景があります。
「もう少し今の店が落ち着いたら次を考えます」と言い続けて、5年後も10年後も同じ言葉を言っている経営者の方が、じつに多い。
「安定してから」という言葉は聞こえがいいのですが、現実には「安定」というゴールが動き続けます。売上が上がれば「もう少し利益を固めてから」。スタッフが育てば「もう一人雇ってから」。こうして決断は先送りされ続ける。
私自身も独立直後、貯金を使い果たし家族から借金して事業を再建した経験があります。「もう少し落ち着いたら…」と言っていたら、そのまま廃業していたかもしれない。清水の港を歩きながら、そう思うことがあります。
なぜ2店舗目(事業の複線化)を決めたのか——背景にあった3つの変化
私が「事業の複線化」、すなわち新たな柱を作る決断をしたとき、背景には大きく3つの変化がありました。
ひとつ目は、「1本の収入源に依存することへの怖さ」を痛感した体験です。独立当初の苦境は、収入の流れが細くなっただけで家計と事業が一気に傾くことを教えてくれました。清水の漁師が複数の漁場を持つように、経営も1カ所に賭け続けることは脆弱性を生む。
ふたつ目は、「自分が動かなくても回る仕組みの有無」を問われたことです。私がキックボクシングを48歳で始め、マラソンを49歳から走り始め、トライアスロンでテニアン島を完走できたのは、事業が自分抜きでも一定程度動く仕組みを作れていたからです。仕組みのない状態で2店舗目を出せば、それは「2倍の現場仕事」にしかなりません。
みっつ目は、「家族への責任」です。ジョイ婦人とジョイ子のためにも、10年後・20年後の経済基盤を複数本立ちにしておきたい。毎月欠かさず先祖の墓参に行く中で、「守り続けるものがあるから踏み出せる」という感覚が育ってきた気がしています。
✓ ここまでのポイント
- 「安定してから」という先延ばしは、ゴールが動き続けるため永遠に来ない
- 2店舗目・事業拡大は「仕組みが整っているかどうか」が先決条件
- 収入の複線化は、経営者自身と家族を守るための堅実な選択
出店前に直視すべき「覚悟」の中身
美容室オーナーから2店舗目の相談を受けるとき、私がまず確認することがあります。
チェックポイント1:現状の店に「自分がいなくても動く部分」がどれくらいあるか
スタッフ1〜3名の美容室で、社長がすべての施術・接客・販促・経理をこなしている状態のまま2店舗目を開けば、どうなるか。物理的に分身はできません。社長が片方に行けば、もう片方は放置される。
✅ ポイント:2店舗目を出す前に、現店舗の業務を「社長がやること」と「スタッフが回せること」に分解する作業が先です。40点のスタッフでも店が回るマニュアルと仕組みがあって初めて、次の一手が打てます。
チェックポイント2:2店舗目の「収支シミュレーション」を3パターン作れているか
楽観・現実・悲観の3パターンで試算したとき、悲観シナリオでも事業全体が存続できるかどうか。清水の事務所で相談を受けると、楽観シナリオしか描いていないケースが少なくありません。
✅ ポイント:悲観シナリオでも手元のキャッシュが半年分以上残る目処が立っているなら、踏み出す土台はあります。逆に言えば、それが見えていない段階での出店は賭けになる。
チェックポイント3:「なぜ2店舗目なのか」の理由が、他人に30秒で説明できるか
「なんとなく規模を大きくしたい」「周りが出店しているから」という動機は弱い。困難にぶつかったとき、原点に戻れる言葉がないと判断がブレます。
✅ ポイント:「誰に何を提供するために、なぜこのタイミングで出店するのか」を自分の言葉で語れるようになってから動くと、経営判断の軸が安定します。
「覚悟というのは、リスクを無視することじゃない。リスクを見た上で、それでも動く理由が自分の中にあることだと思っています。私が独立したときも、家族から借金したときも、怖かった。でも動いた先にしか、見えないものがある」
ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表/店舗利益最大化コンサルタント)
静岡・清水という土地柄と、経営観のつながり
清水は、かつて「清水次郎長」が活躍した任侠の土地でもあります。義理と人情、そして踏み出す胆力。大げさかもしれませんが、この土地で21年仕事をしていると、そういう気風が自然と身に染みてきます。
毎年、島根県の日御碕神社に参拝して祈祷をお願いしているのも、節目の決断をするときに「自分の外にある大きなもの」への感謝と覚悟を確認したいからかもしれません。
インドやシチリアへの旅も、世界遺産を巡るのも、「自分がいかに小さな視点で物事を見ていたか」を思い知るためでもあります。美容室の2店舗目に限らず、経営の決断はいつも「今の自分の器を超えるかどうか」というところにある。
増益繁盛クラブには今、北海道から福岡まで全国の美容室オーナーが集まっています。地域交流会を通じて出会う経営者の方々が、清水の港町から生まれたコンテンツで店を変えてくれている——それ自体が、私にとっての「2店舗目」の意味そのものかもしれないと、最近は思っています。
「正直に言います。最初は『2店舗目は夢だ』くらいに思っていました。でも増益繁盛クラブで仕組みを学び、まず今の店の利益構造を変えたら、拡大が現実の話として見えてきた。焦らず順番通りにやることが大事だと気づきました」
40代・男性美容室オーナー
まとめ——「今の店を変える力」が、次の店を生む
2店舗目を出すかどうかは、最終的には経営者本人が決めることです。私がお伝えできるのは、「出店の成否は、今の店をどう変えたかで決まる」ということだけです。
客単価が上がり、再来店の仕組みができ、自分がいなくても一定程度回る店になったとき——そのときに初めて、2店舗目は「リスクの賭け」ではなく「基盤の延長」として描けるようになります。
清水から全国へ。21年間833件超の指導実績の中で見てきた繁盛店は、例外なく「今いる場所で結果を出した経営者」が作ってきました。
もしあなたが今、2店舗目を夢見ながらも現状の利益に課題を感じているなら、まずは今の店を変える一手から始めてみてください。その具体的な方法を、以下の無料レポートにまとめています。ぜひ手に取ってみてください。
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