「Googleマップでお店の名前を検索してもらっているのに、なぜかお客さんが来てくれない――」
実はGoogleが公開しているデータでは、ローカル検索(地図上での店舗検索)をしたユーザーのうち、当日中に来店するのはわずか28%前後という調査結果があります。つまり、地図に表示されてもそこから「経路検索→来店」まで動いてもらうかどうかに、大きな壁があるのです。
この壁を突破した店舗と、そうでない店舗の分かれ目はどこにあるのか。今回は、コワーキングスペース・工務店・学習塾という、一見バラバラに見える3つの業種の成功事例を通じて、「経路検索を増やす3つの打ち手」を具体的にご紹介します。
📋 この記事でわかること
- Googleマップの「経路検索」が来店数に直結する理由と仕組み
- コワーキング・工務店・学習塾が実践した3つの施策の詳細
- 「楽しく繁盛している」と言われる店が共通してやっていること
- あなたの店で今日から動けるチェックポイントと再現手順
こんな方におすすめ
- ✅ Googleマップに表示はされているのに、来店につながらないと感じている方
- ✅ 経路検索の件数を増やしたいが、何から手をつければいいか分からない方
- ✅ 数字だけを追う経営ではなく、スタッフも自分も楽しみながら地域に愛される店を作りたい方
- ✅ 食べログ・ホットペッパー等の広告費を削減し、自前の集客基盤を作りたい方
- ✅ コワーキング・工務店・学習塾など、飲食以外の業種でのMEO成功事例が知りたい方

「表示されること」と「選ばれること」の間には深い溝がある
Googleマップで上位に表示されることは、いわば「店の前に看板を立てること」です。でも看板を見た人が実際に扉を開けてくれるかどうかは、また別の話。地図の表示回数が来店に変わる3つの分かれ道でも詳しく解説していますが、「見られてから選ばれるまで」には複数のハードルがあります。
その中でも見落とされがちなのが、「経路検索」という行動です。Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)のインサイト(アクセス解析機能)を見ると、「経路検索数」という項目があります。ここが伸びている店舗は、来店数も着実に増えています。逆に言えば、表示回数は多いのに経路検索が少ない店舗は、途中で離脱されているということです。
「地図に出ればいい、という時代はもう終わっています。経路検索ボタンを押してもらうまでの"動機"を、プロフィールの中に仕込むことが本質です。看板を立てるだけでなく、そこに人を引き寄せる"磁力"を込めることが必要です」
ハワードジョイマン(MEO集客大全・中小企業診断士)
成功事例①:コワーキングスペース/8ヶ月で売上+589%の背景
まず最初にご紹介するのは、地方都市で運営していたコワーキングスペースの事例です。
初期の課題:Googleマップには登録していたが、月間の経路検索数は一桁台。施設の住所が分かりにくいビルの3階にあり、「来たくても場所が特定できず、諦めた」という声が複数寄せられていた。広告は一切打っておらず、SNSも更新停止状態。
実施した施策(3つのポイント):
経路検索 STEP 1:ビジネスプロフィールに「地図から扉まで」を写真で説明する
ビル入口→エレベーター→3階フロア→受付までを連続写真で登録。初めて来る人が不安なく「ここだ」と確認できる動線を可視化した。
⚠️ よくある失敗:外観写真1枚だけ登録して満足してしまうケース。屋内・アクセス写真の充実が経路検索後の「行動確定」を後押しします。
経路検索 STEP 2:「人柄が伝わる投稿」と「情報投稿」を5:5で運用する
笑人流に言うと、「堅い情報だけ並べても、地図は看板になってしまう」のです。このコワーキングスペースでは、スタッフが日常の出来事(メンバーさんが誕生日だった、地元の祭りに参加した)をGoogleの投稿機能で発信し始めました。スペックだけでなく「ここにいる人が好きだから来る」という理由を作ったのです。
⚠️ よくある失敗:投稿の頻度が月1〜2回で止まるケース。週1〜2回の更新ペースが、Googleのアルゴリズム評価にも来訪動機にも効いてきます。
経路検索 STEP 3:口コミに「場所の分かりやすさ」への返信を入れる
既存の口コミへの返信文に、「○○駅から徒歩3分、ビルのエレベーターで3階です」という情報を自然な文体で盛り込みました。これにより、口コミを読んだ新規ユーザーが「行けそう」と感じる心理的ハードルが下がります。
⚠️ よくある失敗:「ありがとうございます!」の一言返信で終わるケース。返信は潜在顧客への案内文でもあります。
結果:8ヶ月で売上+589%。満室継続が定着し、広告費ゼロでの集客が実現しました。「ここのスタッフが好きで来ている」というリピーターが急増し、スタッフの定着率も上がったとオーナーから報告を受けています。
✓ ここまでのポイント
- 経路検索を増やすには「表示」ではなく「行きたい動機」を作ることが優先
- 写真・投稿・口コミ返信の3点セットで、地図上の「磁力」が高まる
- 真面目な情報発信と「人柄が伝わる発信」を5:5で運用することが鍵
成功事例②:工務店/年間受注50件増を生んだ「信頼の見せ方」
次は工務店の事例です。住宅・リフォーム業界は、来店というより「問い合わせ→現地調査→受注」というプロセスを踏むため、「経路検索=訪問・問い合わせへの直結」が特に重要になります。
初期の課題:施工実績はあるが、Googleビジネスプロフィールには社名と電話番号しか登録されていなかった。口コミ数は競合工務店の3分の1以下。「どんな人が働いているのか分からない」という理由で問い合わせをためらう層が多かった。
実施した施策:「施工前→施工中→施工後」の3点セット写真を案件ごとにアップし、担当職人のコメントを添えた。さらに、代表者自身のプロフィール写真と「なぜこの仕事をしているか」の短い文章をビジネス概要欄に追記。口コミを依頼する仕組みを社内フローとして整備し、6ヶ月で口コミ数が競合を逆転しました。
「工務店のお客さんは、家という一生に一度の買い物をする人たちです。Googleマップを見て"この人なら信頼できる"と感じてもらう前に、問い合わせのボタンを押す人はいません。人柄を見せることが、経路検索より先に必要な仕込みなんです」
ハワードジョイマン(MEO集客大全・中小企業診断士)
結果:年間受注50件増。問い合わせ数の増加だけでなく、「御社のGoogleマップを見て、職人さんの顔が見えたので安心した」という声が複数届くようになりました。来店に直結するGoogleマップの経路検索を増やす考え方でも触れていますが、「経路」を辿ってもらう前に、「行く理由」を作ることが先決なのです。
成功事例③:学習塾/地方から首都圏進出を実現した「商圏の広げ方」
3つ目の事例は学習塾です。「地方の学習塾がどうやって首都圏に進出できたのか」と首をかしげる方もいるかもしれませんが、これはオンライン授業の拡大とMEO戦略を組み合わせたモデルです。
初期の課題:地方都市で個別指導塾を経営していたが、生徒数は頭打ち。商圏が狭いため、地元でのMEOだけでは限界を感じていた。「オンラインにも広げたいが、どこでどう発信すればいいか分からない」という状態。
実施した施策:地元でのGoogleビジネスプロフィールを徹底最適化し、地域での信頼と口コミを積み上げることを基盤にしました。「地方の塾で実績を上げた」という事実を軸に、オンライン授業の提供エリアを首都圏にも広げ、プロフィールの概要欄・投稿・写真に「全国対応可」の情報を明示。保護者の口コミに「オンラインでも熱心に指導してくれた」という声が蓄積されていき、首都圏の保護者がGoogleマップ経由で問い合わせを始めました。
結果:地方から首都圏進出を達成。「地方ほどMEOが効く」という私の持論は、この事例でさらに確信に変わりました。競合が少ない地方でしっかり実績を作れば、それ自体が首都圏への信頼の橋渡しになるのです。
「コワーキングスペースが8ヶ月で売上+589%、工務店が年間受注50件増、学習塾が地方から首都圏進出――業種は違いますが、共通点は一つ。Googleマップを"看板"ではなく"接客の場"として使い切ったことです」
ハワードジョイマン(MEO集客大全・中小企業診断士)
「ジョイマンさんのアドバイス通りに写真・投稿・口コミ返信を整えたら、8ヶ月で売上が約6倍になりました。広告費ゼロで満室が続いています」
コワーキングスペース経営者(30代・男性)
「地元の実績をGoogleマップでしっかり見せることで、首都圏の保護者からも問い合わせが来るようになりました。"地方の塾だから"というコンプレックスがなくなりました」
学習塾経営者(40代・女性)
3つの成功事例から導く「再現性のある打ち手」まとめ
ここまでの事例を踏まえて、あなたの店で今日から動ける3つの打ち手を整理します。
チェックポイント①:「行き方写真」は登録されているか
外観写真だけでなく、入口・駐車場・ビル内の動線写真まで登録されていますか?初めて来る人が「ここで合ってる」と確認できる写真がないと、経路検索後に離脱されます。
✅ ポイント:外観→入口→受付の3枚セットを最低限登録すること。駐車場の有無も写真で示すと来店率が上がります。
チェックポイント②:投稿は「真面目5:人柄5」の割合になっているか
営業時間・メニュー・サービス案内だけを投稿していませんか?スタッフの日常・地域との関わり・ちょっとした笑い話を混ぜることで、「この店に行きたい」という感情的動機が生まれます。
✅ ポイント:週1〜2回の投稿リズムを作り、2投稿に1回は人柄・ストーリー系の内容を入れる。
チェックポイント③:口コミ返信にアクセス情報は入っているか
口コミへの返信文に「○○駅から徒歩〇分」「駐車場あり」などの情報を自然に盛り込んでいますか?返信を読んだ潜在顧客への案内文として機能させることで、経路検索のハードルが下がります。
✅ ポイント:返信テンプレートをあらかじめ作成し、アクセス情報を定型文として組み込む。スタッフが書いても品質がブレない仕組みにする。
まとめ:「楽しく繁盛している」と言われる店は、地図を接客の場にしている
コワーキングスペース売上+589%、工務店年間受注50件増、学習塾の首都圏進出達成――これらの共通点は、「Googleマップをただの住所登録場所にしていない」ことです。写真・投稿・口コミ返信を通じて、来訪前のお客さんに「ここに行きたい」と感じてもらう仕掛けを丁寧に積み上げた結果です。
私(ハワードジョイマン)がお笑い芸人時代に学んだことの一つに、「笑いは距離を縮める」というものがあります。商売繁盛も同じで、Googleマップを通じて人柄・温度感が伝わる発信をした店舗ほど、経路検索数が増え、来店率が高まる傾向があります。数字を追うだけの経営ではなく、スタッフも自分もお客様も笑顔になれる店づくりの延長線上に、売上と利益の成長があります。
「真面目な情報5:人柄が伝わる発信5」のバランスで、今日からGoogleマップを接客の場として使い始めてみてください。ぜひ、参考にしてみてください。