「このままじゃまずいとは分かってる。でも、今は忙しいから」
「変えたい気持ちはある。だって、売上が上がらないのは分かってるし」
「セミナーに行って、よし変わろう!と思った。でも翌週にはまた同じことの繰り返しで…」
こういう声、本当によく聞きます。飲食店を経営されている方に限らず、美容室オーナーさんからも同じような言葉が出てくる。「変わらなきゃ」という気持ちはある。でも、なぜか動けない。
今日は、その「動けない」の正体を解剖しながら、私自身がどう動き出したか、そして実際に変化した経営者の話を交えて、具体的に書いていきます。
📋 この記事でわかること
- 「変わりたいのに動けない」状態の本当の原因
- 「でも」「だって」という現状維持機能の仕組み
- 「原因は100%自分」という視点が行動を変える理由
- 小さな一歩から始めるための具体的な切り替え方
こんな方におすすめ
- ✅ 変わりたいと思っているのに、なかなか行動に移せない飲食店・美容室オーナー
- ✅ セミナーや本で学んでも、気づけば元の働き方に戻ってしまっている方
- ✅ 「忙しさ」を理由に、やりたいことを後回しにし続けている経営者の方
- ✅ 毎日現場に立ちながら「このままでいいのか」という焦りを感じている方
- ✅ 「何から手をつければいいか」が分からず、止まってしまっている方

「変わりたい」のに動けない、その正体は何か
まず正直に言います。「動けない」のは、意志が弱いからでも、能力がないからでもありません。
人間の脳には、現状を維持しようとする機能が備わっています。私はこれを「形状記憶ラバー」と呼んでいます。引っ張っても引っ張っても、手を離せば元の形に戻ろうとするゴムバンドのようなものです。
変化しようとすれば、このラバーが抵抗する。だから「でも」「だって」という言葉が自然と出てくるんです。これはサボりではなく、脳の正常な防衛反応です。
でも、だからといってこの機能に従い続けるとどうなるか。毎年同じ課題を抱えたまま、気づけば3年、5年が経っている。飲食店経営で行動できない状態のサインと打開策でも詳しく書きましたが、「動けない」期間が長くなるほど、取り戻せる時間は確実に減っていきます。
❌ よくあるパターン:「環境や状況のせいにする」
- 「今は繁忙期だから、落ち着いたら考える」
- 「スタッフが足りないから、人が増えたら動く」
- 「景気が悪いから、客が戻ったら変える」
- → 結果:3年後も同じ言い訳を繰り返している
✅ 推奨アプローチ:「原因は100%自分」という自責の視点に立つ
- 「今の現実は、自分の行動と判断が積み重なった結果だ」と認める
- 外の環境ではなく、自分の行動から変えられるものを探す
- → 結果:言い訳ではなく「では何をするか」という思考に切り替わる
「変わりたい」と思いながら今週も同じ日常を繰り返している、その繰り返しの正体がこの記事で少し見えてきたと思います。実際に売上を伸ばしながら時間を作った経営者たちが「何をどう変えたのか」を直接聞いた実践者訪問インタビュー(134ページ)や、増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)など8冊の書籍が無料で読めます。メールアドレスを登録するだけで、すぐに会員サイトへアクセスできます。
「でも」「だって」が出るとき、何が起きているのか
「でも」や「だって」という言葉が口から出るとき、人は無意識に「変化しないことの正当化」をしています。これ、悪意があるわけじゃない。むしろ自分を守ろうとする、とても自然な動きです。
問題は、この防衛反応に乗っかり続けることで、「変わる選択肢」そのものが見えなくなっていくことです。
私自身の話をすると、役所を退職して独立したとき、開業から2年半で全財産を失う経験をしました。初年度の年商は269万円。翌年はさらに落ち込んだ。そのとき私がずっとやっていたのが、外のせいにすることでした。「景気が悪い」「時代が違う」「人脈がない」。
でも、ある瞬間に気づいたんです。「今の現実は、100%自分が作り出している」と。それを認めた瞬間から、思考の向きが変わりました。「誰かのせい・何かのせい」から「自分はどう動くか」に。
「外の状況を変えようとしても、すぐに限界が来る。でも自分の認識を変えると、見える景色がまるごと変わる。これが経営の本質だと、破産を経験して初めて分かりました」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所主宰)
✓ ここまでのポイント
- 「動けない」のは意志の弱さではなく、脳の現状維持機能(形状記憶ラバー)が働いているから
- 「でも」「だって」は変化しないことの正当化。この防衛反応に乗り続けると、現実は変わらない
- 「原因は100%自分」という自責の視点に立つことで、初めて行動の選択肢が見えてくる
「任せる仕組みを作るのが自分の仕事」という視点に切り替えたとき、具体的に何から手をつければいいか迷う方が多いです。動画講座「行動収益化法」では、1週間の行動分析で利益に直結しない行動を特定して「やめる」判断をする方法と、作業を分解してマニュアル化し委譲する手順を全8本・約6時間17分で学べます。視聴期限なし、スマートフォンからでも繰り返し見られます。
動き出すとき、何が違うのか——「諦め」と「決断」を比べる
「変わりたい」と思いながら動けない状態と、実際に動き出した状態を比べると、外見上はほとんど変わらないことがあります。同じように忙しく、同じように現場に立っている。でも内側で起きていることがまったく違う。
チェックポイント①:「忙しい」を言い訳にしていないか
「忙しくて時間がない」という状態は、多くの場合、利益に直結しない行動で時間が埋まっているサインです。1週間の行動を書き出してみると、やめていい作業・人に任せられる作業が必ず出てきます。
✅ ポイント:「忙しい」を「大人気」と読み替えてみる。そして、その忙しさの中に「なくせる作業」「任せられる作業」がないか探すことが最初の一手。
チェックポイント②:「売上が上がらない理由」を外に求めていないか
近隣に新店舗ができた、グルメサイトの掲載順位が下がった、客の財布のひもが固くなった——これらはすべて「外の話」です。「このままでいいのか」と感じたとき最初に問い直すべきことでも触れましたが、外の変化を嘆いている間は、自分が変えられるものが見えてきません。
✅ ポイント:「なぜ客が来ないか」ではなく「自分はお客様に何の価値を届けているか」を問い直す。この角度の転換が、動き出しの起点になります。
チェックポイント③:「今の現実を作ったのは自分だ」と認められているか
これが一番きつい問いかけかもしれません。でも、ここを避けて動こうとしても、根本が変わらないまま小手先の対策を繰り返すことになります。
✅ ポイント:責めることが目的じゃない。「自分が変われば現実も変わる」という可能性を手にするために、自責の視点に立つ。これが動き出しの最初の認識転換です。
実際に動き出した経営者の話
ある美容室オーナー(男性・40代)の話をします。複数店舗を経営されている方で、「売上は立っているのに、自分が全部抱えていて限界だ」という状態でした。
スタッフはいる。現場も回っている。でも「自分がいないと何も決まらない」という構造から抜け出せずにいた。セミナーにも行った。本も読んだ。でも変わらなかった。
なぜか。それは「問題の原因がスタッフの能力や意識にある」と外に向けて考えていたからです。
転換点は、「任せられない原因は、自分が任せる仕組みを作っていないから」と気づいたとき。スタッフを変えようとするのではなく、自分が仕組みを作る側に回ることを決めた。そこから動きが変わりました。
「仕組み化で各店を任せられる体制になり、2店舗合計の月商は550万円を超えました。でも一番大きな変化は、自分の意識が『美容師』から『経営者』に変わったことです」
複数店舗経営(男性・40代)
この方が変わったのは、スキルを学んだからでも、新しいツールを導入したからでもありません。「自分が経営者として動く」という認識が変わったから、行動が変わったんです。居酒屋の売上が伸びない本当の理由でも書いたことと根っこは同じで、問題の所在を外ではなく内に見つけたとき、初めて解決に向けた行動が始まります。
「変わるきっかけは、大きな出来事じゃなくていい。『あ、これは自分の問題だ』と認めた瞬間が、動き出しの第一歩になる。その一歩は小さくていい。とっととやれ、と私はよく言うんですが、完璧な準備を待つ必要はない」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所主宰)
今日から動き出すための、最初の小さな一歩
「認識を変えろ」と言われても、じゃあ具体的に何をするんか、という話です。ここを抽象論で終わらせたくない。
動き出し STEP 1
今週1週間の行動を書き出す
スマホのメモでも手帳でもいい。「今週、自分は何に時間を使ったか」を箇条書きにする。洗い出すだけでいい。まだ判断しなくていい。
⚠️ よくある失敗:「後で書こう」と思って書かない。記憶が薄れる前に、その日の夜に書く習慣をつけること。
動き出し STEP 2
「なくせる」「任せられる」作業を1つだけ特定する
書き出したリストを見て、「これは自分じゃなくてもいい」というものを1つだけ選ぶ。全部整理しようとしなくていい。1つだけ。
⚠️ よくある失敗:「でも自分がやった方が早い」という判断で全部手元に置いてしまう。「任せる仕組みを作るのが自分の仕事」という視点に切り替えること。
動き出し STEP 3
「3年後の自分が笑っている状態」を完了形で1文書く
未来から今を見る練習です。「売上を上げたい」ではなく、「2029年10月に、自分は週3日しか現場に立たずに月商○○万円を手にしている」というように、完了した状態で書く。漠然とした不安が、具体的な目標地点に変わります。
⚠️ よくある失敗:「現実的じゃない」と思って書けなくなる。まず書く。現実とのギャップは後から埋める。
まとめ——動けなかった自分と、動き出した自分の分岐点
「変わりたいのに動けない」状態は、意志や能力の問題じゃありません。脳の現状維持機能が働いているだけです。でも、だからといってその機能に任せたままにするか、自分でスイッチを切り替えるかは、自分で選べます。
その切り替えの鍵は、「原因は100%自分」という自責の視点を持つこと。責めることが目的じゃない。「自分が変われば現実も変わる」という手応えを手にするための視点です。
私は破産から再起するまでに、この視点転換を何度も繰り返しました。最初の一歩は小さくていい。完璧な準備は要らない。今日の夜、1週間の行動を書き出すことから始めてみてください。それが動き出しの最初の現実になります。
繁盛店研究所は創業21年、飲食店・美容室の経営者が「価値で選ばれる経営」へ変わるための支援を続けてきました。「大人気の店を経営しながら、自分の時間も手にしている」——その状態は、認識と行動を変えることで、必ず近づけます。
「原因は100%自分」と認め、今日の夜に行動リストを書き出すと決めたあなたへ、次の具体的な道具をお渡ししたいと思います。未来デザインマップと曼荼羅シートを使って望む未来を描き、逆算して日々の行動に落とし込む方法を体系化した動画講座です。認識を変えることから始まり、時間の捻出・仕組み化まで一気通貫で学べます。分割払いも選べます。