3.行動戦略と時間創出

個人事業主のための時間の作り方

先日、ある焼鳥居酒屋を営む50代の男性オーナーからこんな相談をいただきました。

「ジョイマンさん、やらなきゃいけないことは分かってるんです。新メニューも作りたい、販促も考えたい。でも気づいたら夜中になってて、また今日も何もできなかった……って毎日繰り返してるんです」

その方の話を聞きながら、私はすぐに「あ、これは時間がないんじゃなくて、時間が奪われているんだな」と感じました。本人が怠けているわけでも、能力が足りないわけでもない。問題は構造にあったんです。

今回は、この焼鳥居酒屋のオーナーが実際にどう変わったのか、その過程を詳しく追いながら、「個人事業主が時間を作る」ためのリアルな手順をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「頑張っているのに時間がない」という悪循環が起きるのか
  2. 1週間の行動を書き出して時間を捻出する具体的な手順
  3. 焼鳥居酒屋オーナーが客単価900円アップと新メニュー開発時間を同時に実現した方法
  4. 「やめる」という判断が、個人事業主の経営を劇的に変えるワケ

こんな方におすすめ

  • ✅ 毎日忙しく動いているのに、大事なことに手がつけられていない方
  • ✅ 新メニュー開発・販促・仕組み化「やりたいことリスト」はあるのに時間がない方
  • ✅ 「時間があればもっとできるのに」が口癖になっている飲食店・美容室オーナー
  • ✅ 作業に追われて、経営者として考える時間を持てていない個人事業主
  • ✅ 時間の使い方を変えたいが、何から手をつければいいか分からない方
個人事業主のための時間の作り方 | 有限会社繁盛店研究所

「時間がない」の正体は、じつは「やめていない」だった

最初にはっきりお伝えしたいことがあります。時間は作るものではなく、「空ける」ものです。

多くの個人事業主が「時間を作ろう」と考えたとき、早起きしようとか、夜更かしして作業しようとか、どこかから時間を「追加」しようとします。でもそこには限界がある。体力的にも、精神的にも。

そもそもなぜ時間がないのかを考えると、多くの場合、成果に直結しない作業が時間の大半を占めているからです。たとえば——

  • 仕入れ業者ごとにバラバラに対応している電話連絡
  • スタッフに頼めば済む在庫確認をオーナー自らやっている
  • 習慣でやり続けているが、実は売上につながっていない作業
  • 「やらなきゃ」と思いつつ効果が出ていない集客施策

これらに時間を使い切った末に「時間がない」となっているわけです。そしてここが厄介なのですが、時間がなくなると人は「考える」ことをやめます。考えないから改善策も出てこない。改善策が出ないから現状が続く。現状が続くからさらに時間が奪われる——この悪循環に、多くのオーナーがはまっています。

抜け出すための入口は一つ。まず「何に時間を使っているか」を見える化することです。

「時間がないと言う人ほど、時間を奪っている作業を手放せていない。時間は増やすんじゃなくて、空けるもの。そのためにまず必要なのは、『今週何をしたか』を書き出す勇気です」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表)

「何をやめればいいか分からない」——書き出してみたはいいが、どう仕分けるかで詰まるオーナーは少なくありません。繁盛店ポータルに無料登録すると、AIと対話しながらお店のビジョンと優先行動を整理できる「増益繁盛プランナー(5ステップ無料)」や、ハワードジョイマンAIへの無料相談が使えます。メールアドレスだけで今すぐ登録できます。

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焼鳥居酒屋オーナーの初期状態——「動いているのに前に進まない」

相談に来てくださった焼鳥居酒屋のオーナー(50代・男性)は、腕には自信があり、常連客もいる、地域に根を張った良いお店でした。問題は「他の店と差別化できている自信がない」「客単価が上がらない」「新しいことをやる時間がない」の三重苦でした。

実際に1週間の行動をすべて書き出してもらったところ、面白いことがわかりました。

このオーナーの1週間の行動のうち、売上に直結する行動はわずか3割程度。残り7割は、気づかないうちに「やらなくていい作業」や「任せられる作業」に費やされていたんです。具体的には、スタッフでも対応できる発注確認、毎回一から考えていた仕込みの段取り、効果が出ていないのに続けていたチラシのポスティングなど。

本人は「全部必要な仕事」と思っていたわけですが、仕分けてみると「なくせる」「任せられる」「集約できる」ものがたくさん出てきました。

✓ ここまでのポイント

  • 時間がない原因は「成果に直結しない作業」が大半を占めていること
  • 時間がなくなると思考が止まり、改善策が出なくなる悪循環が生まれる
  • まず「今週何をしたか」を全部書き出すことが、時間捻出の第一歩

「書き出す→仕分ける→やめる」の流れは分かった、でも実際に動くための設計図が欲しい——そう感じているなら、動画講座「行動収益化法」が役立ちます。1週間の行動分析で利益に直結しない行動を特定し、「なくす・任せる・外注する」6つの選択肢で仕分ける手順が全8本・約6時間17分の動画で学べます。視聴期限なし、スマホからいつでも繰り返し見られます。

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実際にやったこと——「書き出す→仕分ける→やめる」3ステップ

時間捻出 STEP 1

1週間の行動をすべて書き出す

月曜から日曜まで、仕事中に何をしたかを15〜30分単位で記録します。「大した作業じゃないから」と省かないことが重要。むしろそういう「大したことないけど繰り返してる作業」こそ、時間を食っている犯人です。慣れない最初の1週間は面倒に感じますが、これをやることで初めて「自分の時間の使い方の実態」が見えます。

⚠️ よくある失敗:「だいたいこんな感じ」と頭の中だけで整理しようとすること。必ず紙やスマホのメモに書き出すこと。頭の中にある限り、都合よく「必要な作業だった」と思い込んでしまいます。

時間捻出 STEP 2

6つの視点で仕分ける

書き出した行動を「なくす・任せる・外注する・変える・速める・集約する」の6つの視点で仕分けます。焼鳥居酒屋のオーナーの場合、仕入れの発注確認を曜日ごとにまとめて集約し、スタッフに任せる仕組みを作ることで、週に数時間を一気に捻出できました。「6つのうちどれか一つでも当てはまる行動は、今のやり方を変えられる」と思って見てください。

⚠️ よくある失敗:全部「必要だから自分でやらなきゃ」と判断してしまうこと。その判断自体が思い込みです。「本当に自分しかできないか?」を問い直すことがポイントです。

時間捻出 STEP 3

捻出した時間を「目標直結の行動」に先に使う

時間が空いたら、そこに「新メニューの企画」「お客様へのサービス改善案の検討」など、売上に直結する行動を先に入れます。後回しにすると、また別の雑務で埋まります。「先に入れる」が鉄則です。このオーナーは、捻出した時間を新メニュー開発に充てることができました。

⚠️ よくある失敗:時間ができたら「ゆっくりしてからやろう」と後回しにすること。時間は先に予約するものです。

個人店オーナーが時間を作る具体的な手順についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

結果——客単価900円アップと「うちは他と違う」を手にした

この3ステップを実践した焼鳥居酒屋のオーナーに、どんな変化が起きたのか。

「客単価が900円上がって、新メニュー開発の時間も確保できました。それより何より、『うちは他と違う』って、今は堂々と言えるようになったんです」

焼鳥居酒屋(男性・50代)

数字として表れたのは客単価900円アップ。でも私がこの事例で大事にしているのは、「堂々と言えるようになった」という言葉の部分です。

時間がなかった頃、このオーナーには「考える余白」がありませんでした。考えられないから、他の店との違いも言語化できない。言語化できないから、差別化もできない。差別化できないから、値引きで勝負しようとする——この流れを根本から変えたのが、「時間を作る」という一つの行動でした。

時間を作るとはつまり、「経営者として考える時間を取り戻す」こと。思考の余白が生まれてはじめて、メニューの見直しも、お客様への提案の言葉も、自分の店の強みも、見えてくるようになります。

この事例の再現性があるポイントは、特別なスキルや設備投資が一切不要だったこと。やったのは「書き出して・仕分けて・やめる」という、今すぐ着手できる3ステップだけです。業種や規模が違っても、同じ構造の問題を持つオーナーには同じアプローチが使えます。

なぜお金と時間の両方を手に入れられたのか——その背景にある考え方についても、ぜひ読んでみてください。

「やめる勇気」こそが個人事業主の最強の時間術

この記事のテーマである「個人事業主のための時間の作り方」を一言で言い換えるなら、「やめる勇気を持つこと」です。

時間を「追加」しようとするアプローチには限界があります。一方、「やめる」は今すぐできる。しかも効果は即日現れます。

ただし、やめるためには「何が目標に直結しているか」が明確でなければなりません。目標が曖昧なままだと、何をやめていいか分からないから、結局全部続けてしまう。だから時間術の前に、「自分は何を実現したいのか」という問いに答えておくことが大前提になります。

「とっととやれ、と言いたい。でもその前に、何に向かって動くかを決めてほしい。目的地のない船は、波に流されるだけです。経営者の仕事は儲かる仕組みを作ること。そのために必要なのは、まず自分の時間を守ることです」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表)

私自身、かつて破産を経験し全財産を失ったどん底から再起した過程で気づいたのが、「今の現実は100%自分が作り出している」という考え方でした。時間がないのも、売上が伸びないのも、誰かのせいでも環境のせいでもない。構造を変えれば、現実は変わります。

時間に追われない働き方に変えた本音——この記事では、私自身の経験をベースにした考え方の転換についても書いています。よかったら合わせてどうぞ。

まとめ——今日からできる「時間を空ける」第一歩

今回お伝えしたことを整理します。

  • 時間がない原因は、成果に直結しない作業に時間が奪われているから
  • 「時間がない→考えない→改善されない」の悪循環を断ち切るには、まず書き出すことから
  • 1週間の行動を書き出し、6つの視点で仕分けて「やめる」ものを決める
  • 捻出した時間は、先に目標直結の行動で埋める
  • これをやった焼鳥居酒屋のオーナーは、客単価900円アップと新メニュー開発の時間を同時に手に入れた

難しいことは何もありません。今週1週間、自分が何をしているかを書き出してみてください。それだけで、見える世界が変わります。

「やらなきゃいけないことが山ほどある」のに時間がないという状態は、能力の問題ではありません。構造の問題です。そして構造は、自分で変えられます。

焼鳥居酒屋のオーナーが手にしたのは、客単価900円アップだけじゃなく「経営者として考える時間」でした。その変化の起点になった「書き出す・仕分ける・やめる」を体系化したのが、この動画講座です。未来デザインマップと曼荼羅シートを使って、あなたの望む未来から逆算して今日の行動を決める方法を、一気に学ぶことができます。

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