3.行動戦略と時間創出

やることが多すぎて回らない…当てはまったら要注意

「やることが多すぎて、頭の中がパンクしそう」——そう感じている飲食店・美容室オーナーは、実は想像以上に多い。

私がこれまで支援してきた経営者の方々に聞くと、「自分の1週間の行動を書き出したとき、利益に直結している作業は全体の3割以下だった」という方が珍しくありません。残り7割は何か? 電話対応、スタッフへの細かい指示、クレーム対応、仕入れ業者とのやり取り……要するに、「忙しさを生み出している作業」です。

問題は、その7割が「必要なことだから」と同じ重さで扱われている点です。社長がその7割に引きずられている限り、経営は前に進みません。今回は「やることが多すぎて回らない」状態に当てはまっていないか、自分でチェックできる診断をお届けします。

📋 この記事でわかること

  1. 「やることが多い」と「やることが整理できていない」は別問題だという理由
  2. 社長の時間を奪っている「優先順位の罠」の診断チェック
  3. 止める・任せる・外注するの判断軸と実践手順
  4. イタリアンオーナーが「漠然とした不安」を抜け出した具体的な変化

こんな方におすすめ

  • ✅ 毎日忙しく動いているのに、売上や利益に手応えを感じられない方
  • ✅ ToDoリストが増え続け、何から手をつければいいか分からなくなっている方
  • ✅ 「社長の仕事」と「スタッフの仕事」の境界が曖昧になっている方
  • ✅ やめる判断ができず、気づけば自分がすべて抱え込んでいる方
  • ✅ 将来のビジョンはあるのに、日々の作業に追われて動けていない方
やることが多すぎて回らない…当てはまったら要注意 | 有限会社繁盛店研究所

「忙しい」は状態じゃなく、構造の問題だ

最初に一つ、認識を変えてほしいことがあります。「やることが多すぎる」という状態は、能力の問題でも、根性の問題でもない。構造の問題です。

多くのオーナーは、「やること」を優先順位なしにフラットに積み上げます。売上を直接生む商品開発も、備品の発注も、スタッフのシフト調整も、SNSの更新も——同じToDoリストの中に並んでいる。これが「回らない」根本原因です。

社長の仕事は何か、一言で言えばこうです。「儲かるアイデアと、儲かる仕組みをつくること」。それ以外は、止めるか、任せるか、外注するか——この3択で処理するのが経営者の仕事です。

でも、これが頭では分かっていても、実行できない。なぜか? 次の診断チェックで確認してみてください。

「何から手をつければいいか分からない」という詰まりは、ToDoリストの中身の問題じゃなく、社長の時間の使い方を一度も「見える化」していないことが原因です。繁盛店ポータルに無料登録すると、お店のビジョンと目標を整理できる「増益繁盛プランナー(5ステップ無料)」と、ハワードジョイマンAIへの無料相談が使えます。メールアドレスだけで今すぐ登録できます。

ジョイマンから継続的に情報を受け取る(無料登録) ›

診断チェック:あなたは「優先順位の罠」にはまっていないか

以下のチェックポイントを読んで、自分に当てはまるものを数えてみてください。

チェックポイント1:ToDoリストに「いつかやる」が混在している

緊急でも重要でもないタスクが、毎日のリストに居座っていませんか。「そのうちやろう」が積み重なると、リストは際限なく膨らみます。

✅ ポイント:週に一度、「これをやめても売上は変わらないか?」と問い直す習慣を持つ。答えが「変わらない」なら、即リストから削除する。

チェックポイント2:電話・LINEの返信を自分がすべて処理している

予約確認、仕入れ業者への連絡、お客様からの問い合わせ——これらを社長が一手に引き受けていませんか。対応のたびに思考が中断されます。

✅ ポイント:「この対応は、判断基準さえ伝えればスタッフでも対応できる」ものを分類し、マニュアル1枚で委譲できないかを検討する。

チェックポイント3:「これは自分しかできない」と思っている作業が5つ以上ある

「自分しかできない」と感じる作業が多いほど、組織は属人的になり、社長は現場から抜けられません。

✅ ポイント:「なぜ自分しかできないのか」を掘り下げると、多くの場合「教えていないから」か「手順が頭の中にしかないから」のどちらかです。分解して言語化するだけで委譲できることが増えます。

チェックポイント4:先週と今週でやっていることがほぼ同じ

毎週同じ作業を繰り返し、新しい取り組みに着手できていない——これは時間が確保できていない証拠です。

✅ ポイント:1週間の行動を書き出し、「この作業は利益に直結しているか?」を一つひとつ問う。行動できない状態のチェックリストも参考にしながら、行動のパターンそのものを見直してみてください。

チェックポイント5:「これが終わったら、次のことに集中できる」が何年も続いている

「今月の繁忙期が落ち着いたら」「スタッフが育ったら」「売上がもう少し安定したら」——この先送りの言い訳に聞き覚えがあれば要注意です。

✅ ポイント:条件が揃ってから動くのではなく、今の状態で着手できる最小の一手を探す。目標が続かない原因のチェックと合わせて見直すと、先送りのクセを根本から断ちやすくなります。

✓ ここまでのポイント

  • 「やることが多い」は能力の問題ではなく、すべてを同じ重さで抱える構造の問題
  • 社長の仕事は「儲かるアイデアと仕組みづくり」に絞り、それ以外は止める・任せる・外注するで処理する
  • 「自分しかできない」と感じる作業の多くは、教えていないか手順が言語化されていないだけ

「止める・任せる・外注する」の判断軸は分かった、でも実際に自分の行動を分解して仕組みに落とし込む手順が知りたい——そう感じている方に向けた動画講座があります。1週間の行動分析で利益に直結しない行動を特定し「やめる」判断をする方法と、作業を分解してマニュアル化し委譲するステップが全8本・約6時間17分の収録映像で学べます。クレジットカード払いで、申込後すぐに視聴できます。

行動分解と委譲の手順を動画で学ぶ(行動収益化法) ›

「止める・任せる・外注する」を実際に動かす手順

チェックポイントが3つ以上当てはまった方は、今すぐ次のSTEPで整理を始めてください。

整理の STEP 1

1週間の行動をすべて書き出す

まず手帳でもメモ帳でもいい。月曜から日曜まで、自分が実際にやった行動を15分単位で書き出します。「考えていた」「LINEを返していた」も含めて全部。これをやると、自分の時間の使い方が初めて「見える化」されます。

⚠️ よくある失敗:「大体こんな感じ」で記憶から書こうとすること。必ずリアルタイムで記録する。記憶で書くと、印象に残った仕事だけが並び、実態とかけ離れたリストになります。

整理の STEP 2

各行動を「利益直結 or 非直結」に色分けする

書き出した行動の横に、「これは売上・利益に直接つながっているか」を○か×で書きます。メニュー開発の時間は○、備品の発注作業は×、新規客へのフォローLINEは○、クレーム電話の対応は×——という具合に。

⚠️ よくある失敗:「どれも必要だから全部○」にしてしまうこと。「必要かどうか」と「利益に直結しているか」は別の問いです。必要だけど直結しないものが、任せる・外注するの候補です。

整理の STEP 3

×の行動を6つの選択肢で仕分ける

非直結の行動は、次の6択で処理先を決めます。①なくす、②任せる、③外注する、④やり方を変える、⑤速める、⑥似た作業に集約する。この6択を知っているだけで、「どうしよう」という漠然とした詰まりが「どれで処理するか」という具体的な判断に変わります。

⚠️ よくある失敗:「任せたいけど、スタッフが育っていないから無理」と判断を先送りすること。任せられない理由の大半は、手順が言語化されていないからです。まず1工程だけ書き出してみる。それが委譲の第一歩です。

「やることを減らすことへの罪悪感を、経営者の方はみんな持っています。でも考えてみてください。あなたが電話対応に使った30分は、メニューを磨く30分にもなれた時間です。どちらが店を成長させますか?」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

「漠然とした不安」が「やることが見える」安心に変わった話

実際に変化した方の話を紹介します。

「漠然とした不安が『やることが見える』安心に変わった」

イタリアン経営者(40代・女性)|客単価18%向上、電話対応の負担を軽減

このオーナーは、料理へのこだわりも接客への熱量も人一倍ありました。それでも毎日の電話対応、予約管理、仕入れ交渉、SNS更新——すべてが自分に集中していた。「何が問題なのかも分からないほど、頭の中がごちゃごちゃしていた」とおっしゃっていました。

最初に取り組んだのは、1週間の行動の書き出しです。電話対応だけで週に4時間以上使っていることが判明しました。しかも、その電話の8割は「席はありますか?」「コースの内容を教えてください」という、FAQ化できる問い合わせ。

まず予約ページに記載情報を充実させ、よくある質問をまとめたページへ誘導する導線を作りました。次に、電話対応のガイドをスタッフに渡して一次対応を委譲。これだけで週4時間が手元に戻ってきた。

その時間を何に使ったか? 客単価を上げるコースメニューの設計と、常連客へのDM。結果、客単価が18%向上しました。「やることが見えた」途端、不安は計画に変わったのです。

これは特別な才能の話ではありません。「何を止めるか」を決め、「社長の仕事に集中できる時間」を意図的に作っただけです。

「回らない」から抜け出すための認識の転換

最後に、一番重要なことをお伝えします。

「やることが多すぎて回らない」状態の根本には、「全部やらなければいけない」という認識があります。この認識が変わらない限り、どんなに効率化のテクニックを学んでも、またすぐに同じ状態に戻ります。

社長の認識を変える問いは、これだけです。

「この作業は、今月の売上・利益に直接つながっているか?」

Noなら、止める・任せる・外注するの3択で判断する。これを毎週繰り返す。それが積み重なると、社長の時間は少しずつ「儲かるアイデアと仕組みづくり」に向いていきます。

「現状を作り出しているのは、100%自分です。今『忙しくて回らない』状態も、自分の行動の選択が積み重なった結果。だとすれば、選択を変えれば現状は変えられる。そこから動き出せる経営者だけが、次のステージへ行けます。」

ハワードジョイマン(繁盛店研究所・中小企業診断士)

まとめ:チェックで気づいたなら、今日動く

今回の診断チェックで3つ以上当てはまった方は、まず「1週間の行動の書き出し」から始めてください。特別なツールも大きな決断も不要です。紙とペン、それだけあれば今日の閉店後15分でできます。

書き出したら、利益に直結しない行動に×をつける。×のついた行動を6択で仕分ける。これを一度やるだけで、「やることが見える」感覚は必ず変わります。

繁盛店研究所は、創業21年・全国500名以上の経営者を支援してきた実績をもとに、飲食店・美容室オーナーの「時間の捻出」と「仕組みづくり」を一緒に考えています。「大人気」な状態を作るのは、根性じゃなく仕組みです。とっととやりましょう。

今日の診断で「当てはまる」と気づいたなら、次は「認識を変えて行動を組み替える」具体的な手順に進んでください。動画講座「行動収益化法」では、未来デザインマップと行動目標88シートを使って、社長が集中すべき仕事に時間を向ける設計を最初から最後まで実践できます。視聴期限なし・スマートフォンからいつでも何度でも見返せます。

「行動収益化法」の詳細を見て申し込む ›

行動収益化法

やることは決めたのに、目標が前に進まないという方へ

立てた目標がどんどん実現するシンプルサクセスシステムをご用意しています。

シンプルサクセスシステムを見る

-3.行動戦略と時間創出