11月に入ると、空気がぐっと乾燥してきますよね。頭皮や毛先のパサつきが気になり始めるこの季節、お客様からヘアケアの悩みを相談される機会が増えてくる時期でもあります。
そんなとき、「そうですね、乾燥しやすい時期ですよね」と共感して終わってしまっていませんか?
実はこの瞬間、店販が動く絶好のタイミングです。でも「なんとなく押しつけがましい気がして……」と躊躇して、次の施術に移ってしまうオーナーさんは少なくありません。
今回は、そういった「やろうとは思っているのに、なぜか動けない」状態にフォーカスして、店販の接客術をチェックリスト形式でお届けします。読みながら「あ、ここできてないな」と気づいたその瞬間が、動き出すチャンスです。
こんな方におすすめ
- ✅ 店販商品を置いているのにほとんど売れていない方
- ✅ お客様に商品を勧めることに「押し売り感」を感じてしまう方
- ✅ 技術には自信があるのに客単価がなかなか上がらない美容室オーナー
- ✅ 変わりたいのに毎日の施術に追われて行動できていない方
- ✅ 店販をリピート率アップにも活かしたいと思っている方
📋 この記事でわかること
- 店販が売れない本当の原因(技術や商品のせいではない)
- 今日の施術から使える店販の接客チェックポイント
- 「勧める」から「伝える」へ——押し売りにならない言葉の変え方
- 動けない状態から抜け出すための最初の一歩

店販が売れないのは、商品のせいじゃない
「うちの商品、品質は悪くないはずなんですけど……」という声はよく聞きます。でも正直に言うと、店販の売れ行きと商品の品質はあまり関係がありません。
問題は「どう伝えているか」、もっと言えば「そもそも伝えているかどうか」です。
棚に並べて、聞かれたら答える。それは「販売」ではなく「陳列」です。お客様は自分から商品に気づいて、自分で必要性を判断して、自分でレジに持っていく——そんな動きを期待しているわけですが、それは美容室という空間の性質上、なかなか起きません。
お客様は施術中、基本的に受け身です。情報を受け取る状態になっています。だからこそ、オーナーやスタッフからの「今の頭皮の状態」「家でのケアのポイント」という言葉が、自然に刺さるんです。
店販は「売る」ものじゃなくて、「施術の延長を家でも続けてもらうための提案」です。この認識を変えるだけで、伝え方がガラッと変わります。
「値引きしないと売れないと思っている間は、自分の価値を自分で下げていることに気づいていない。店販も同じで、商品の価値を言葉で伝えていないのに、売れないと嘆くのは順番が逆です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 主宰)
店販の接客術を「知っている」と「やっている」の間で止まっている——その状態の正体が、記事を読み進めるほど気になってきたはずです。無料登録でもらえる「増益繁盛店になる12ステップ」(74ページ)には、客単価アップと仕組み化の土台が体系的にまとめられています。メールアドレスだけで登録でき、書籍8冊がすぐ読めます。
チェック①:施術中に「今日の状態」を言語化できていますか?
チェックポイント1:カウンセリングで頭皮・髪の状態を声に出して伝えているか
「少し乾燥気味ですね」「毛先が細くなっているところがあります」という言葉を、鏡越しに伝えていますか?これを言うか言わないかで、その後の店販への流れが大きく変わります。お客様は自分の状態を「専門家に診断してもらった」と感じると、解決策としての商品提案を素直に受け取れるようになります。
✅ ポイント:施術前のカウンセリングか、シャンプー後のタオルドライのタイミングで、一言状態を伝える習慣をつけましょう。「診断→提案」の流れが自然なセールスを生みます。
チェックポイント2:商品を「使ってほしい理由」を施術中に話せているか
商品の成分や効能を説明するのではなく、「この方の今の状態だから、これが合う」という文脈で話せていますか?「保湿成分が入っています」ではなく、「今の乾燥した状態には、これを使うと来月来たときに差が出ますよ」という伝え方です。お客様が自分ごとに感じられる言葉になっているかどうか、確認してみてください。
✅ ポイント:「商品の説明」ではなく「お客様への処方」というイメージで話す。自分の言葉で話すほど、信頼度は上がります。
チェックポイント3:商品を実際に「見せて・触らせて」いるか
施術中に使ったトリートメントや、スタイリングで使ったオイルを「今使ったのはこれです」と見せていますか?五感に触れたものは記憶に残ります。「あ、今日使ってもらったやつだ」という感覚が購入の背中を押します。
✅ ポイント:施術で実際に使ったものを「体験済み商品」として提案するのが、最も押し売り感のない店販導線です。
✓ ここまでのポイント
- 店販が売れない原因は商品でも価格でもなく「伝え方」にある
- 施術中の言葉が「診断→提案」の流れになっているかが重要
- 実際に使った商品を「見せる」だけで購入ハードルは大きく下がる
「診断→提案→次回予約」という店販の流れが頭に入ってきた今、次は「これをどう仕組みにするか」が問題になります。無料登録で読める「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」(48ページ・自店診断ワークシート付き)が、今日の接客から仕組みに変えるための具体的な見取り図になります。メールアドレスだけで、今すぐ受け取れます。
チェック②:会計前の「最後の一言」ができていますか?
チェックポイント4:会計前にもう一度、商品を視界に入れているか
施術中に話したことも、シャンプー台から移動して、乾燥して、鏡の前に座り直したころには薄れています。会計のタイミングで「さっきお話したトリートメント、ちょうど在庫があります」と一言添えるだけで、記憶が戻ります。ここを言えずに終わっているケースが非常に多いです。
✅ ポイント:施術中の提案と会計前の一言をセットにする。この「二段階の接触」が購入率を変えます。
チェックポイント5:「次回来たときの変化」をイメージで伝えているか
「これを続けてもらえると、次回来たときに手触りが変わってきますよ」という一言が言えていますか?人は未来のベネフィットに動きます。今の問題を解決するだけでなく、次回の来店時の体験を先に描いてもらうことで、商品購入とリピートの両方の動機が生まれます。
✅ ポイント:「次回来たときに確認しましょう」という言葉をセットにすると、次回予約にも自然につながります。美容室のリピート率を改善したい方はこちらも参考にしてください。
チェック③:「動けない自分」に気づいていますか?
ここまでチェックしてきて、「全部できていない……」と感じた方もいるかもしれません。でも、問題はそこじゃないんです。
「知っているのにやっていない」——これが本当の課題です。
店販の接客術は、特別なスキルでも高い話術でもありません。今日の施術の中で「状態を伝える」「使ったものを見せる」「次回の変化を話す」、たったこれだけです。でも多くのオーナーさんが「いつかやろう」「もう少し準備してから」と先送りにしてしまいます。
これは能力の問題じゃなくて、「現状維持」という人間の本能的な働きです。私はこれを「形状記憶ラバー」と呼んでいます。変えようとすると元に戻ろうとする力が働く。だから意識して、今日の一人目のお客様からやってみる、という小さな一歩を決める必要があります。
「変わりたいのに動けない、という状態は誰にでもあります。でも『原因は100%自分』という視点に立ったとき、『やり方を知らなかった』から『やっていなかった』に変わる。その瞬間から、行動が始まります」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 主宰)
実際に、個人サロンを経営する30代の女性オーナーの方がいます。
「自力集客の新規が月8名増え、LINE配信でリピート導線が自動化できました。何より、相談できる仲間ができたことが大きかった。一人でやっていると、動けない自分の理由が見えないんですよね」
個人サロン(女性・30代)
この方が変わったのは、特別なノウハウを手に入れたからではありません。「自分がやっていなかった」ことに気づいて、小さな行動を積み上げ始めたからです。店販も、集客も、同じ構造です。
今日から一つだけ変えるとしたら、何をやりますか?
チェックリストを振り返って、全部を一気に変えようとしないでください。それをやろうとすると、また「準備してから」になります。
今日の最初のお客様に、一つだけ試してみてください。
たとえば「施術中に使ったトリートメントを手に持って見せる」だけでいい。それだけです。そこから反応を見て、言葉を変えて、次のお客様に試す。この繰り返しが「やっている人」と「知っているだけの人」の差を生みます。
客単価を上げたいなら、価格より「価値」で選ばれる高単価メニューの作り方と組み合わせると、店販との相乗効果が出やすくなります。また、毎日の施術に追われて行動に使う時間が取れていないなら、やることが多すぎるときの優先順位の決め方を参考に、まず時間を作るところから始めてみてください。
店販は、値引きせずに客単価を上げるための最もシンプルな手段の一つです。今日の施術に、今日の言葉を加えるだけで、売上の構造が変わり始めます。「大人気」の店には、必ず「価値を伝えている」接客があります。
「変わりたいのに動けない」——その状態に気づいたなら、あとは今日一つやるだけです。
「今日一つだけやる」と決めたその先に、認識を変えて行動を積み上げる仕組みが必要になります。動画講座「行動収益化法」では、利益に直結しない行動を特定して捨てる方法と、望む未来から逆算して日々の行動に落とし込むワークが全8本・約6時間17分で学べます。視聴期限なし・スマホでも視聴可能で、申し込み後すぐに全動画を見始められます。