施術が終わって、お客さんを見送る。
「またお越しください」と言って、扉が閉まる。
その瞬間、次の来店日は決まっていますか?
おはようございます。ハワードジョイマンです。
先日、ある美容室のオーナーさんと話していて、こんな言葉が出てきました。
「今月は調子よかったのに、来月が全然読めなくて」
「いい月と悪い月の差が大きすぎて、毎月ヒヤヒヤしてる」
この感覚、持ったことありますか?
正直に言うと、私も独立当初はまさにそこにいました。
売上が「向こうからやってくるもの」に見えていた時期です。
でも、来店頻度は意図的に動かせます。
仕組みと言葉を整えれば、売上の波は必ず小さくなります。
と言うことで、今日は次回予約率を上げる声かけと仕組みの話をします。
こんな方におすすめ
- ✅ 毎月の売上に波があって、来月の数字が読めない美容室オーナー
- ✅ 次回予約を取ろうとしているが、声かけの言葉に迷っている方
- ✅ ホットペッパービューティーへの依存から抜け出し、自力集客に切り替えたい方
- ✅ LINEやカルテを使ってリピートを仕組み化したいと思っている方
- ✅ 2店舗目・3店舗目を見据えて、属人的な運営から脱したい経営者
📋 この記事でわかること
- 次回予約率が変わる声かけの「言葉の設計」
- 来店頻度を仕組みで上げるための顧客管理とLINE活用の組み合わせ方
- 次回予約率40%→65%を実現したサロンが実践した具体的な手順
- 売上を運任せにしない「来店頻度」設計の全体像

次回予約率という数字を、まず直視する
あなたのお店の次回予約率は、今何%ですか?
感覚でなく、数字で答えられますか?
次回予約率は、単純な計算です。
施術したお客さんのうち、その場で次の予約を入れた人の割合。
これだけです。
でも、この数字を把握していないサロンは、実は多い。
「なんとなく少ないと思う」という感覚で動いている限り、改善のしようがありません。
私が支援してきた美容室150件の中でも、次回予約率を記録していたサロンは最初から少数でした。
記録し始めた瞬間から、動きが変わります。
数字は、現実を教えてくれます。
次回予約率が30%台のサロンと、60%台のサロンとでは、同じ新規客を集めても翌月の売上が全く違う。
新規集客に使うコストが同じでも、手元に残る利益が全然違う。
来店頻度を上げるということは、この数字を動かすことです。
まずここを、腹落ちさせてください。
ちなみに飲食店の売上を客数・客単価・来店頻度に分解する考え方は飲食店向けの記事ですが、来店頻度という軸の整理として参考になります。美容室でも構造は同じです。
次回予約率を「感覚」で把握してきたなら、まず数字を出すことが最初の一手です。無料で受け取れる書籍の中に「増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)」と「必要売上シミュレーター」があり、来店頻度を含めた売上の分解と設計をそのまま使える形で整理しています。メール登録だけで受け取れます。
次回予約率が変わる声かけの「言葉の設計」
「次回の予約はいかがですか?」
この一言を言えているスタイリストは、まだいい方です。
でも、この言葉では予約率はあまり上がらない。
なぜか。
お客さんにとって、「次いつ来ようか」は帰ってから考えることだからです。
その場で動いてもらうには、「今決める理由」を言葉で渡さないといけない。
例えば、こういう設計です。
「今日のカラーは、根元が伸びてきたとき気になりやすいんですよね。
目安は8週間後くらいです。
年末は混み合うので、今のうちに12月の第1週くらいを押さえておきませんか?」
この3文の中に入っている要素を整理すると、
①今の状態の変化を予告する(根元が伸びてくる)
②適切なタイミングを数字で伝える(8週間後)
③今決める理由を添える(年末の混雑)
この3要素が揃うと、「今決めよう」という気持ちが自然に動きます。
「そんなこと言っても、うちのスタッフは声かけが苦手で」
と思った方は、まさにここが次のテーマです。
スタイリスト個人の「話しやすさ」に頼った声かけは、属人的です。
うまい人は取れて、苦手な人は取れない。
これではサロン全体の次回予約率は安定しません。
だから「言葉の型」を作る必要があります。
施術メニューごとに、次回予約の声かけトークを標準化する。
カラー用、カット用、トリートメント用、パーマ用。
それぞれ3文の型を決めてしまえば、スタッフ全員が同じ精度で言えます。
型を作るのは、最初の1時間だけです。
その1時間が、毎月の売上を安定させます。
✓ ここまでのポイント
- 次回予約率は「感覚」でなく「数字」で把握することから始まる
- 次回予約の声かけには「変化の予告・タイミングの数字・今決める理由」の3要素が必要
- スタッフ個人の話術に頼らず、メニューごとに「言葉の型」を標準化することが安定につながる
声かけの型を作っても、スタッフが使いこなせなければ次回予約率は変わりません。増益繁盛クラブでは「何をどの順番でやるか」が決まっているので、一人で試行錯誤しなくても仕組みを整えられます。申込フォームに入力するだけで始められます。
来店頻度を仕組みで動かすLINEと顧客管理の組み合わせ
次回予約を取るのは、声かけだけでは完結しません。
その場で取れなかったお客さんへのフォローが、もう一つの柱です。
帰り際に「考えておきます」と言ったお客さんは、家に帰ると忘れます。
これは意地悪でもなんでもなく、普通のことです。
人は忙しいので、来週のことを今日決めるのは難しい。
だから、仕組みでリマインドする必要があります。
具体的な流れはこうです。
来店頻度を仕組みで上げる STEP 1
施術後のカルテに「次回目安日」を記録する
カラーなら8週間後、カットなら6〜8週間後というように、メニューごとの目安日をカルテに記録します。予約管理システムがあればそこに。なければ紙のカルテでも構いません。
⚠️ よくある失敗:施術内容だけ記録して「次回目安日」を書かないサロンが多い。これでは後からフォローできない。
来店頻度を仕組みで上げる STEP 2
目安日の2週間前にLINEで一言送る
「〇〇さん、前回ご来店から7週間が経ちました。そろそろ根元が気になるころかと思います。ご都合のよい日があればご連絡ください」という内容を、LINE公式アカウントから個別または一斉に送ります。
⚠️ よくある失敗:「お得なクーポンあります」という値引き誘導にしてしまう。割引で来てもらうと単価が下がり続ける。来るべき理由は「状態の変化」にする。
来店頻度を仕組みで上げる STEP 3
来店時に「前回との変化」を言葉で伝える
「根元3センチくらい伸びてますね、今日来てよかったですよ」という一言が、次回の「また適切なタイミングで来よう」という意識を育てます。施術の感想だけでなく、変化の確認を必ず言語化する。
⚠️ よくある失敗:施術に集中しすぎて、変化の確認を省略してしまう。これをやるかやらないかで、次回予約率への影響が大きく変わる。
この3ステップは、どれも特別なツールがなくてもできます。
LINEと、記録する習慣と、言葉の型だけです。
美容室のLINE公式アカウントと専用予約ツールの違いと選び方も参考にしてみてください。どのツールを使うかより、「何を送るか」の設計が先です。
「来店頻度は、お客さんの気持ちの問題だと思われがちです。でも実際には、サロン側の仕組みと言葉の問題です。タイミングを予告して、リマインドして、変化を言語化する。この3つを整えると、来月の売上が今月に見えてきます」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント)
「美容師から経営者へ」変わった男性オーナーの数字
実際に仕組みを作った方の話をします。
「2店舗合計で月商550万円を超えました。以前は各店を自分が回らないと回らなかったのが、今は任せられる体制になっています。一番変わったのは、自分の意識です。美容師だったころとは見ている景色が全然違う」
複数店舗経営(男性・40代)
この方が最初に取り組んだのは、次回予約率の数字を出すことでした。
記録して初めて、どのスタッフが取れていて、どのスタッフが取れていないかが見えた。
そして声かけトークの型を作り、スタッフ全員に共有した。
LINEのフォロー配信を組んで、来店目安日の前に自動でリマインドが飛ぶ仕組みを作った。
次回予約率は40%から65%に上がりました。
これは会員の中での実践事例ですが、特別なことは何もやっていません。
型を作って、記録して、フォローしただけです。
でも、それを「スタッフ全員が同じようにできる仕組み」にしたことが、最大の変化でした。
オーナー自身が全店を巡回しなくても、来店頻度が維持される。
それが2店舗目を機能させた土台です。
「そんな仕組みを作る時間がない」と思った方は、少し立ち止まってみてください。
今、あなたの時間を最も奪っているのは何ですか?
仕組みを作る1時間を後回しにするほど、毎月の「来月どうなるか分からない」は続きます。
美容室の客単価を仕組みで上げる、追加提案が自然に生まれる接客設計の手順も合わせて読むと、来店頻度と客単価の両輪が整います。
来店頻度を「意図的に作る」ための全体設計
ここまでの話を整理します。
❌ よくあるパターン
- 「またいつでも来てください」で送り出す
- 次回予約率を数字で把握していない
- リマインドはホットペッパーの自動メールに任せっきり
- 来月の売上が「お客さん次第」になっている
✅ 推奨アプローチ
- メニューごとに「次回目安日」と「声かけトークの型」を設計する
- 次回予約率を毎月記録し、スタッフ別に把握する
- LINEで来店目安日の2週間前にリマインドを送る
- 来店時に「変化の言語化」を必ずセットで行う
この設計が整うと、売上は「向こうからやってくるもの」ではなくなります。
来月の売上の輪郭が、今月の終わりに見えてくるようになります。
客数・客単価・来店頻度のうち、来店頻度は最もコストがかからない打ち手です。
新規集客に広告費をかけるより先に、今いるお客さんの来店頻度を設計する。
これが利益を残す美容室の基本構造です。
紙でのニュースレターやハガキDMで来店頻度を上げる方法も別途ありますが、まずLINEと声かけの型を整えることから始めてみてください。
最初の一歩が一番シンプルで、一番早く効きます。
売上の波を小さくしていきましょう。
店舗経営は、ゴールのないマラソンです。ペースを作って、走り続けましょう。
追伸:次回予約率の数字を出すところから始めたい方、仕組みを作る順番を整理したい方は、下のリンクから無料で書籍とツールを受け取ってみてください。「増益繁盛店になる12ステップ(74ページ)」の中に、来店頻度設計の考え方が詳しく書いてあります。
「美容師から経営者へ」意識が変わった40代オーナーも、最初は次回予約率の数字を出すところから始めました。同じ景色を見ている全国の仲間と、売上の波を小さくする仕組みを一緒に作っていけます。フォームへの入力のみで参加できます。