28.なぜ技術力・商品力だけでは客が来ないのか?「伝える力」の決定的重要性

なぜ技術力・商品力だけでは客が来ないのか?「伝える力」の決定的重要性

目次

ナスカの地上絵が示す「伝える力」の本質

プロジェクト知識にある象徴的な例が、この問題の核心を表しています。

地上から見たナスカの地上絵は、
単なる「地面」「石ころ」「草地」に見えます。
誰もその魅力に気づきません。
しかし、上空から見ると壮大な地上絵であることがわかり、
その瞬間「すごい!」と感動します。

商品自体は全く変わっていません。
伝え方次第で、魅力が激変しているのです。

多くの店舗が陥る致命的な誤解

技術力向上の落とし穴

プロジェクト知識によると、
多くの経営者は以下の誤解をしています:

「商品力をどんなにあげようと、
技術力をどんなにあげようと思っても、
伝わらなかったら意味がない」

多くの人は:

  • 技術力を上げることにばかり意識が向く
  • 「それがなんでいいのか」を伝えることに意識を向けない
  • 商品開発や設備投資に大金を使う
  • 伝え方を変えるという低コストな改善を見落とす

魅力が伝わらない4つの根本原因

プロジェクト知識では、
商品・サービスが売れない理由を明確に特定しています:

  1. 店の存在を知らない
  2. 商品を利用する理由がない
  3. 店・商品の魅力を感じない
  4. 自分自身の必要性に気づいていない

特に重要なのは4番目です。
人は自分自身の必要性すら気づいていないのです。

「伝える力」が決定的に重要な理由

1. お客さんは商品機能を求めていない

お守りの購買心理が完璧な例です:

  • お客さんは刺繍の美しさや形の良さで買うのではない
  • 「商売繁盛」「家内安全」「交通安全」というご利益を求めている
  • 商品自体ではなく、得られる結果を買っている

2. 人は使い方がわからない

お絵かきボード→筆談ボードの事例:

  • 同じ商品でも用途を明示することで新市場創出
  • お絵かきボードを見て「筆談用に使える」と思う人はいない
  • 「筆談ボード」と言われて初めて使い方に気づく

3. 商品の価値は相対的

懐中電灯の変身事例

Before(売れない)

懐中電灯
・価格:1,000円
・明るいLED搭載

After(価値が伝わる)

寝ているときの緊急避難用小型懐中電灯

寝ている時の突然の地震や停電。あなたならどうしますか?
この懐中電灯なら小型で場所をとらず、ボタンひとつですぐ点灯。
突然の災害発生も安心。
安全のために枕元に1本お持ちください。

技術力より伝える力が重要な実証例

美容室の成功事例

プロジェクト知識にある美容室では:

  • 技術論は一切書かない
  • 自分の過去の苦労体験を書く
  • 同じ悩みで困っている人への共感を示す
  • 結果:売上4倍、月100万円超え達成

リンパマッサージサロンの事例

技術的な説明ではなく:

  • 「私も長年の肩こりで苦しんでいました」
  • 「偶然出会ったマッサージで改善された」
  • 「同じ悩みの方にも楽になってほしい」

お客さんは技術説明に反応するのではなく、
店主の思いに共感して来店する

伝える力の具体的メリット

1. 低コストで高効果

  • 設備投資不要
  • 商品開発不要
  • 伝え方を変えるだけ
  • 今すぐできる

2. 価格競争からの脱却

  • 独自の価値を創出
  • 比較されにくくなる
  • 適正価格で販売可能

3. 継続的な効果

  • 一度作った販促物は継続使用可能
  • 口コミ効果の向上
  • ブランドイメージの構築

まとめ:成功する店舗の共通点

プロジェクト知識が示す重要な洞察:

「技術力や商品力だけでなく、
『伝える力』と『仕組み化』こそが、
これからの時代の店舗経営成功の鍵となる」

優れた技術や商品を持ちながら売上に悩む店舗の多くは、
この「伝える力」を軽視しています。しかし、お客さんは:

  • 商品機能ではなく「得られる結果」を求めている
  • 自分の必要性に気づいていない
  • 使い方がわからない
  • 価値が伝わらなければ判断できない

だからこそ、商品開発や技術向上以上に、
その価値を正しく伝える能力こそが
現代の店舗経営において最も重要なスキルなのです。

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この記事を書いた人

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役

・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表
・コピーライター
・中小企業診断士(経済産業省 登録番号402345)

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、
親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。
活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。
急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。
昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。

そして、週末は現場経験を積むため
無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。

6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。
取得を契機に7年目で市役所退職。

退職後、有限会社繁盛店研究所
(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

コンサルタントとして独立後、全く仕事がなく日々思い悩む日々を送る。
食欲もなくなり病気の心配から医者の診察を受けると、
「体に問題はありませんが、商売はうまくいっていますか?」と
医者に商売の心配をされ、帰り道に号泣。

更に、独立以前に毎月ためていた全財産が底をつく。

こうした経験から、店舗経営者でも同じように
資金繰りや集客で悩んでいる方も多いことに気付く。

こうした方達のサポートを通じて、業績の改善、
魅力ある店舗作りのサポートにまい進することを誓う。

お笑い芸人として活動していた経験から、
小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や
店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル
漫才の手法などを取り入れることで、
クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。

独自のジョイマン式増益繁盛店メソッドの考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万7800人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブゴールド」を運営。

人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。


これまで北は北海道から南は沖縄、そして、海を渡りアメリカ、カナダ、オーストラリア
などの海外からも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

実践的で分かりやすく、すぐに店舗売上のアップに繋がると評判であることから、飲食店や美容室の店舗経営者からの評価も高い。

また、こうしたことから飲食店コンサルタントや美容室コンサルタントが、販促情報や販促アイデアのネタ元(発信源)としてそれらの内容をこっそり真似しているのは、つとに有名な話。

「真の情報を学びたかったらジョイマンの門をたたけ」
と言われるほど、飲食店経営者、美容室経営者の間で口コミになるグル中のグルでもある。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)にも、コンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

コンサルタント育成での実績も多数。

現在は、パートナーコンサルタントが所属し、全国の店舗経営者のサポートを行なっているコンサルティングファームの代表としても活動している。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。
家族を愛するマーケッター。

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