22.オンライン販促 vs オフライン販促の特性を活かした集客の最適解

目次

オフライン販促の特性と活用法

一方的アプローチの威力

オフライン販促(チラシ、看板、店頭看板など)の
最大の特徴は店舗側からの一方的アプローチです。
これは衝動買い層(87.5%)に効果的にリーチできる重要な手法です。

チラシ・新聞折込の効果

  • 短期集中型効果:配布時に効果が集中
  • エリア特定:商圏内への確実なリーチ
  • 一斉アプローチ:1万人に一瞬で情報伝達可能
  • 反応率目安:1%程度(1万枚配布で100人反応)

投資効果の実例

チラシ集客の計算例

  • 1万枚配布:印刷・折込費用 6万円
  • 反応率1%:100人が反応
  • 来店率22%:22人来店(クーポン利用)
  • 客単価1,000円:22万円売上
  • 利益:22万円 – 6万円 = 16万円
  • 1人当たり利益:16円(16万円÷1万人)

看板・店頭対策の重要性

  • 気づきの創出:存在を知らせる第一歩
  • 入店率向上:外観の賑やかさが内部の活気を演出
  • 24時間営業:常時アプローチ可能な最強ツール

オンライン販促の特性と活用法

能動的検索への対応

オンライン販促の特徴は客側からの能動的検索に対応することです。
意識の高い検索層にリーチし、高い成約率を実現できます。

ネット検索の優位性

  • 常時対応型:お客様が調べたいタイミングで情報提供
  • 高成約率:自発的検索のため購入意欲が高い
  • ピンポイント対応:具体的ニーズにマッチした情報提供
  • 継続効果:一度構築すれば長期間効果継続

主要プラットフォームの活用

  1. ホームページ:24時間営業の店舗として機能
  2. SNS:日常的な接触機会の創出
  3. ポータルサイト:食べログ、ホットペッパーなど
  4. MAP検索:地域検索での上位表示対策

最適な使い分け戦略

併用による相乗効果

プロジェクト知識では
「どっちをやったらいいですか?」という質問に対し、
「どっちもです」と明確に回答しています。
それぞれの特性を活かした併用戦略が最も効果的です。

オフライン→オンラインの導線設計

  1. チラシでの認知創出QRコードでホームページ誘導
  2. 看板での存在アピール検索時の上位表示で詳細情報提供
  3. 店頭での興味喚起SNSフォローで継続関係構築

顧客行動に応じた使い分け

新規顧客獲得段階

  • オフライン主導:衝動買い層への働きかけ
  • オンライン補完:詳細情報提供と信頼構築

既存顧客維持段階

  • オンライン主導:LINE、SNSでの継続接触
  • オフライン補完:ハガキDM、店頭POPでの特別感演出

効果測定と最適化

ハガキDMの驚異的ROI

既存顧客への再来店促進で最も効果的なハガキDMの数値:

  • 投資:1万枚 × 65円 = 65万円
  • 反応率:20%(2,000人が反応)
  • 来店:2,000人 × 2.2人/枚 = 4,400人来店
  • 売上:4,400人 × 1,000円 = 440万円
  • 利益:440万円 – 65万円 = 375万円
  • 1人当たり利益:375円(375万円÷1万人)

接触頻度の重要性

売上は接触頻度に比例するため、オフライン・オンライン両方で接触機会を最大化します:

  • オフライン:月1回チラシ配布、季節看板更新
  • オンライン:週1回LINE配信、日々のSNS投稿

実践的な統合戦略

段階別アプローチ

第1段階:認知創出

  • オフライン:チラシ、看板で存在アピール
  • オンライン:SEO対策、ポータルサイト登録

第2段階:興味喚起

  • オフライン:魅力的な店頭ディスプレイ
  • オンライン:SNSでの日常発信、口コミ対策

第3段階:来店促進

  • オフライン:クーポン、限定メニュー告知
  • オンライン:予約システム、詳細情報提供

第4段階:継続関係構築

  • オフライン:ハガキDM、店内POP
  • オンライン:LINE公式アカウント、メルマガ

業種別最適化例

飲食店

  • チラシで新メニュー告知 → ホームページで詳細・予約
  • 店頭看板で賑やかさ演出 → SNSで料理写真投稿

美容室

  • 看板でサロン存在アピール → ホットペッパーで詳細・予約
  • DMで季節メニュー提案 → インスタで施術例紹介

小売店

  • チラシでセール告知 → ECサイトで商品詳細
  • 店頭POPで商品魅力訴求 → LINE@で新商品情報配信

まとめ:統合マーケティングの実現

オンライン vs オフラインの対立構造ではなく、
それぞれの特性を活かした統合的アプローチが現代の集客成功の鍵です。

  • オフライン:衝動買い層(87.5%)への一方的アプローチで認知創出
  • オンライン:意識の高い検索層への常時対応で高成約率実現
  • 統合効果:接触頻度最大化による売上向上とROI最適化

重要なのは、お客様の行動パターンを理解し、
各段階で最適なツールを組み合わせることです。
これにより、限られた予算で最大の集客効果を実現できます。

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この記事を書いた人

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役

・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表
・コピーライター
・中小企業診断士(経済産業省 登録番号402345)

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、
親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。
活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。
急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。
昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。

そして、週末は現場経験を積むため
無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。

6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。
取得を契機に7年目で市役所退職。

退職後、有限会社繁盛店研究所
(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

コンサルタントとして独立後、全く仕事がなく日々思い悩む日々を送る。
食欲もなくなり病気の心配から医者の診察を受けると、
「体に問題はありませんが、商売はうまくいっていますか?」と
医者に商売の心配をされ、帰り道に号泣。

更に、独立以前に毎月ためていた全財産が底をつく。

こうした経験から、店舗経営者でも同じように
資金繰りや集客で悩んでいる方も多いことに気付く。

こうした方達のサポートを通じて、業績の改善、
魅力ある店舗作りのサポートにまい進することを誓う。

お笑い芸人として活動していた経験から、
小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や
店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル
漫才の手法などを取り入れることで、
クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。

独自のジョイマン式増益繁盛店メソッドの考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万7800人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブゴールド」を運営。

人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。


これまで北は北海道から南は沖縄、そして、海を渡りアメリカ、カナダ、オーストラリア
などの海外からも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

実践的で分かりやすく、すぐに店舗売上のアップに繋がると評判であることから、飲食店や美容室の店舗経営者からの評価も高い。

また、こうしたことから飲食店コンサルタントや美容室コンサルタントが、販促情報や販促アイデアのネタ元(発信源)としてそれらの内容をこっそり真似しているのは、つとに有名な話。

「真の情報を学びたかったらジョイマンの門をたたけ」
と言われるほど、飲食店経営者、美容室経営者の間で口コミになるグル中のグルでもある。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)にも、コンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

コンサルタント育成での実績も多数。

現在は、パートナーコンサルタントが所属し、全国の店舗経営者のサポートを行なっているコンサルティングファームの代表としても活動している。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。
家族を愛するマーケッター。

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