5.商売の目的とビジョンが生み出す経営力の核心

目次

商売の目的とビジョンが生み出す経営力の核心

人生設計を伴う商売運営の重要性

商売の目的とビジョンを明確にすることで得られる
「圧倒的な経営力」とは、
単なる売上や利益の追求を超えた、
人生そのものと一体化した経営哲学から生まれるものです。

なぜその商売をやるのかを明確にすることで:

  1. 継続的なモチベーション
    一時的な困難や挫折があっても、根本的な目的があるため諦めない
  2. 意思決定の軸
    迷いが生じた時に、目的に照らして正しい判断ができる
  3. 独自性の創出
    「どこにでもあるような店」ではなく、固有の価値を持つ店になる

どんな人生を送りたいかが経営の原動力となる理由

個人店の特性として重要なのは、
仕事と遊びの領域をなくし、
人生そのものとして商売を捉えることです。
これにより:

  • やるなら楽しく、やるなら稼ぐという両軸での経営が可能になる
  • お客さんとの関係も単なる取引を超えた、喜びを分かち合える関係に発展する
  • 70歳になった時に「いい人生だった」と振り返れる商売運営ができる

圧倒的な経営力を生み出す具体的要素

1. 感情の力学を理解した経営

  • 幸せな感情で日々を満たすことが、現実を創造する
  • 愛、感謝、喜び、幸せ、豊かさ、充実感といったプラスの感情を意識的に保つ
  • 怒り、心配、劣等感、欠乏感といったマイナス感情から脱却する

2. 長期的視点に基づく戦略

  • 52週計画を2年先まで決める(ユニクロやファミリーマートの事例)
  • その場当たりではなく、逆算思考による計画的な実行
  • 3年、5年、10年という長期スパンでの成長戦略

3. 顧客との深い関係性構築

  • 単なる「飯を食ってお金を払ってくれればいい」関係を超える
  • お客さんの人生の節目を一緒に喜べる関係性
  • 家族3代で通ってくれるような、地域になくてはならない存在

継続力を支える仕組み

目的の明確化プロセス

  1. やりたくないことを先に明確にする
  2. その上で本当にやりたいことを見極める
  3. 70歳の自分から現在を俯瞰して人生設計する
  4. 弔辞を書くことで理想の人生像を具体化する

実践的な経営哲学

  • 平均点の店作りは大手がやること:個人店は特徴を活かす
  • 人と比較しない:自分の人生を生きる
  • 時代変化への対応:商品や形態に固執せず、根源的な顧客ニーズに焦点を当てる

まとめ

商売の目的とビジョンを明確にすることで生まれる
「圧倒的な経営力」とは、
人生の目的と商売の目的が一致し、
感情的にも満たされながら、
長期的な視点で顧客や地域に価値を提供し続ける力のことです。

これは単なる経営テクニックではなく、
人生哲学そのものであり、
だからこそ一時的な困難を乗り越え、
持続的な成長を実現できる「継続力」となるのです。

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この記事を書いた人

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役

・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表
・コピーライター
・中小企業診断士(経済産業省 登録番号402345)

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、
親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。
活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。
急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。
昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。

そして、週末は現場経験を積むため
無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。

6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。
取得を契機に7年目で市役所退職。

退職後、有限会社繁盛店研究所
(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

コンサルタントとして独立後、全く仕事がなく日々思い悩む日々を送る。
食欲もなくなり病気の心配から医者の診察を受けると、
「体に問題はありませんが、商売はうまくいっていますか?」と
医者に商売の心配をされ、帰り道に号泣。

更に、独立以前に毎月ためていた全財産が底をつく。

こうした経験から、店舗経営者でも同じように
資金繰りや集客で悩んでいる方も多いことに気付く。

こうした方達のサポートを通じて、業績の改善、
魅力ある店舗作りのサポートにまい進することを誓う。

お笑い芸人として活動していた経験から、
小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や
店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル
漫才の手法などを取り入れることで、
クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。

独自のジョイマン式増益繁盛店メソッドの考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万7800人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブゴールド」を運営。

人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。


これまで北は北海道から南は沖縄、そして、海を渡りアメリカ、カナダ、オーストラリア
などの海外からも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

実践的で分かりやすく、すぐに店舗売上のアップに繋がると評判であることから、飲食店や美容室の店舗経営者からの評価も高い。

また、こうしたことから飲食店コンサルタントや美容室コンサルタントが、販促情報や販促アイデアのネタ元(発信源)としてそれらの内容をこっそり真似しているのは、つとに有名な話。

「真の情報を学びたかったらジョイマンの門をたたけ」
と言われるほど、飲食店経営者、美容室経営者の間で口コミになるグル中のグルでもある。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)にも、コンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

コンサルタント育成での実績も多数。

現在は、パートナーコンサルタントが所属し、全国の店舗経営者のサポートを行なっているコンサルティングファームの代表としても活動している。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。
家族を愛するマーケッター。

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