29.専門店化・絞り込み戦略で客単価150円アップを実現した成功事例

専門店化・絞り込み戦略で客単価150円アップを実現した成功事例

目次

カレーうどん専門店化の実例

プロジェクト知識から注目すべき成功事例が明らかになりました。

チャットワークに載っていたうどん屋さんが、
カレーうどん専門店として特化したところ、
客単価が150円ほどがアップしたという実績があります。

この事例が示すのは、専門店化・絞り込み戦略の即効性です。

なぜ成熟市場で絞り込みが有効なのか

成熟市場の特徴

プロジェクト知識によると、現在の市場環境は以下の通りです:

  • お客さんが成熟化している
  • お店もたくさんある
  • 選択肢が豊富にある

「何でもあります」の致命的問題

昔はファミレスのように
「何でもある方がよかった」時代もありました。しかし現在は:

「どこでもいいものが選択できるから、
何でもありますだと結局特徴がわかりづらくなる」

お客さんに多くの選択肢があるからこそ、
特徴を出すことと他店との違いを出すことが重要になったのです。

絞り込み戦略の具体的手法

1. 専門店化による差別化

プロジェクト知識にある「超絞り込み」の事例:

  • 卵かけご飯専用醤油:一般醤油から特化
  • 朝専用缶コーヒー:時間帯特化
  • 採用面接カット:用途特化

これらはすべて、
既存商品を絞り込むことで新しい価値を創出した例です。

2. 集客戦術としての絞り込み

重要なポイントは、完全に専門店になる必要はないということです:

「見せ方として集客する時は絞り込んで、
後でバックエンドとして来店したらいろんなメニューを試せるということでもいい」

例:

  • パーマ専門店でチラシで集客
  • 来店後に他のメニューも提案
  • 最初の利用きっかけとしてどういう打ち出し方をするかが重要

絞り込み戦略の5つの方向性

プロジェクト知識では、商品リニューアルの5つの手法を提示しています:

1. 演出

  • 鉄板焼きでフォークとナイフを空中に投げながら調理
  • 商品をおいしそうに見せる演出

2. ネーミング

  • 通勤快速(靴下)
  • スイート10ダイヤモンド
  • ブライダルエステ

3. 市場変更

  • 赤ちゃん用オムツ→高齢者用オムツ→植物用土壌改良材
  • 吸水性という機能を異なる市場で活用

4. 用途変更

  • ロウソク:照明用→セラピー・癒し商品
  • ホッカイロ:保温用→腰痛緩和用

5. 超絞り込み

  • 卵かけご飯専用醤油
  • 朝専用缶コーヒー
  • 採用面接カット

成功事例に学ぶ実践ポイント

1. 既存リソースの活用

うどん屋さんがカレーうどんに特化したように、
既存の技術・設備をそのまま活用できる絞り込みが効果的です。

2. 客単価向上メカニズム

専門店化により:

  • 付加価値の向上:専門性による価格プレミアム
  • 選択の迷いを軽減:お客さんが決断しやすくなる
  • リピート率向上:専門店への信頼感

3. コンセプトセールス化

プロジェクト知識にあるコンセプトセールスの考え方:

  • ブライダルエステ:単なるエステではなくコンセプト
  • ビリーズブートキャンプ:筋トレではなくコンセプト
  • スリラーナイト(怪談バー):普通のバーに怖い話のコンセプト追加

まとめ:「これが専門です」への転換威力

成熟市場において、「何でもあります」から「これが専門です」への転換は:

  1. 差別化の明確化:競合との違いが一目瞭然
  2. 客単価の向上:専門性による価格プレミアム獲得
  3. 集客効率の改善:ターゲット顧客への訴求力向上
  4. オペレーションの効率化:商品構成のシンプル化

カレーうどん専門店の150円客単価アップ事例が示すように、
低コストで即効性のある戦略として、
絞り込み・専門店化は現代の店舗経営において極めて有効な手法なのです。

重要なのは、完全に業態を変える必要はなく、
見せ方・打ち出し方を変えるだけで大きな効果を得られるということです。

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この記事を書いた人

・有限会社繁盛店研究所 代表取締役

・株式会社繁盛店研究出版 代表取締役
・繁盛店グループ総代表
・コピーライター
・中小企業診断士(経済産業省 登録番号402345)

1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、
親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。

大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。
活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。
急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。

市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。
昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。

そして、週末は現場経験を積むため
無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。

6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。
取得を契機に7年目で市役所退職。

退職後、有限会社繁盛店研究所
(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。

コンサルタントとして独立後、全く仕事がなく日々思い悩む日々を送る。
食欲もなくなり病気の心配から医者の診察を受けると、
「体に問題はありませんが、商売はうまくいっていますか?」と
医者に商売の心配をされ、帰り道に号泣。

更に、独立以前に毎月ためていた全財産が底をつく。

こうした経験から、店舗経営者でも同じように
資金繰りや集客で悩んでいる方も多いことに気付く。

こうした方達のサポートを通じて、業績の改善、
魅力ある店舗作りのサポートにまい進することを誓う。

お笑い芸人として活動していた経験から、
小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や
店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル
漫才の手法などを取り入れることで、
クライアントの業績が着実に向上していく。

こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。

独自のジョイマン式増益繁盛店メソッドの考え方で、コンサルティングを行う。

発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万7800人を超える。

会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブゴールド」を運営。

人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。


これまで北は北海道から南は沖縄、そして、海を渡りアメリカ、カナダ、オーストラリア
などの海外からも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。

実践的で分かりやすく、すぐに店舗売上のアップに繋がると評判であることから、飲食店や美容室の店舗経営者からの評価も高い。

また、こうしたことから飲食店コンサルタントや美容室コンサルタントが、販促情報や販促アイデアのネタ元(発信源)としてそれらの内容をこっそり真似しているのは、つとに有名な話。

「真の情報を学びたかったらジョイマンの門をたたけ」
と言われるほど、飲食店経営者、美容室経営者の間で口コミになるグル中のグルでもある。

コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)にも、コンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。

コンサルタント育成での実績も多数。

現在は、パートナーコンサルタントが所属し、全国の店舗経営者のサポートを行なっているコンサルティングファームの代表としても活動している。

どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。
家族を愛するマーケッター。

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