人がものを欲する心理を完全無視している例
プロジェクト知識から具体的な内容をまとめて説明します。
1. 商品名と金額だけでは絶対に売れない理由
致命的なミス:商品名と金額だけ書いている
多くの店舗でよく見る例:
- 「名物唐揚げヒトサラ580円」
- 「ラーメン500円」
- メニュー名と値段しか書いていない状態
なぜ売れないのか:
- お客さんは価格で判断するしかない状況になる
- どんなラーメンかわからないから、結局安いかどうかだけで決める
- これは「値札」であって「POP」ではない
重要な心理:人は自分の知らないことには経験と価値観でしか判断できない
- 牛丼800円と言われると「高い」と思う(松屋や吉野家が290円だから)
- どんなにいい素材を使っていてもお客さんにはわからない
- 必ずお客さんを「教育」してあげる必要がある
2. 「今必要」と思わせる言葉の威力
基本原則:今必要と思わなければ人はモノを買わない
効果的な表現例:
- 「今これを買わないとアナタ損しますよ」
- 「なんで今これを買わないといけないのか」という理由を明確にする
お客さんの悩みをそのまま使う技術:
- 「フケが気になるなぁ」→「フケが気になるあなたへ」
- 「洗濯物を干す時が痛い」→「洗濯物を干す時に肩が痛いと思ったあなた」
- 「すいませんこれの大盛りってないですか?」→「大盛りを探しているあなたへ」
お客さんとの会話から抽出する方法:
- 質問された言葉をそのまま使う
- 1人が思ったことは、その裏に20人同じ人がいる
- 一字一句違わない言葉で書くと「これ私のことじゃん」となる
3. ドンキやホームセンターでの購買体験分析
重要なデータ:店舗における購買実態調査
- 入店する前に決めていたものしか買わない人:8%
- 店に入ってから決めた人:92%
- つまり84%の人は何も決めていない
この事実が意味すること:
- ほとんどの人は「衝動買い」をしている
- 何を食べたいか、どんなものがいいかまず入ってから考える
- 気づいていない欲求も多い
ドンキ・ホームセンターでの分析例:
あれだけ商品が並んでいる中で、なぜそれをチョイスしたのか?
- 「今必要だと思ったから」
- 今いらないと思ったものは全部カゴには入れない
- でも全部欲しいと思わせることも実は簡単
4. 人がものを欲する心理の構造
商品は解決手段でしかない
- 特定の商品が欲しい人は全人口の4%程度しかいない
- 「塩ラーメン」が最初から欲しい人はいない
- でも「お腹すいた、何か美味しいもの食べたい」人はたくさんいる
具体例:
- ブリザーブドフラワーが欲しい人:ほんの少し
- 「贈り物どうしよう」と思う人:たくさんいる
- フケ用シャンプーが欲しい人:少ない
- 「フケが気になる」人:たくさんいる
語りかけ方の違い:
- ❌「高額のツボどうですか」→誰も買わない
- ⭕「最近辛いことありましたか?」→興味を持つ
- ❌いきなり結論を言う
- ⭕多くの人に語りかける→結果的に売れる見込みが増える
5. 実践的な改善方法
お客さんの心の声を活用する:
- 営業用語・接客用語を使わない
- 日常会話で書く
- 「みんなでワイワイ楽しみたい」→誰も言ったことがない
- 「ちょっと外走ってみたいな」→実際に思うこと
POPに必要な要素:
- 気づいてもらう:場所と大きさ
- 興味を持ってもらう:キャッチコピー
- 欲しいと思ってもらう:お役立ち情報
- 購入してもらう:行動を促す
お客さんが求めているもの:
- 商品自体ではなく、
その商品を得ることによって訪れる「変化」 - 悩みの解決方法
- 要望を満たす手段
- 役立つ情報
このように、人がものを欲する心理を理解し、
「今必要」と思わせる具体的な言葉を使い、
実際の購買体験を分析することで、
効果的なPOPが作れるようになります。