「2店舗目(2エリア目)を開拓したいけど、Webでどうやって集客すればいいのかさっぱりわからない」——そんな相談を、ここ最近ずいぶん多くいただくようになりました。
静岡市清水区を拠点に、全国の工務店経営者の集客支援を行っているハワードジョイマンです。創業から20年、これまで1,000社以上の中小事業者の売上・利益アップに関わってきましたが、正直に言うと「複数エリア展開の集客」は、一筋縄でいかないテーマのひとつです。
今日は、私が実際にどんな視点でクライアントの複数エリア展開を支援しているか、朝のコンサル準備から夕方の打ち合わせまでの一日の流れを追いながらお伝えしてみます。現場で何を考え、何を確認し、どう設計しているのか——その中に、社長のお役に立てるヒントがきっとあるはずです。
📋 この記事でわかること
- 複数エリア展開時に集客が難しくなる根本的な理由
- エリアごとに異なるSEO・MEO設計の考え方
- 1本のホームページで複数商圏をカバーする構成の作り方
- 紹介依存から脱却し、エリアをまたいだ安定集客の仕組みとは
こんな方におすすめ
- ✅ 現在のエリアに加えて、隣接市区町村にも集客範囲を広げたい方
- ✅ ホームページはあるのに、新しいエリアからの問い合わせが来ない方
- ✅ Googleマップでエリアを広げる方法を知りたい方
- ✅ 複数エリアでのSEO対策を何から始めればいいか迷っている方
- ✅ 紹介・OB客だけに依存せず、新商圏でも自走できる仕組みを作りたい方

朝9時:クライアントのGoogleビジネスプロフィールを確認するところから一日が始まる
私の毎朝のルーティンは、担当クライアントのGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の状態確認から始まります。口コミに新しい投稿はないか、検索表示回数に変化はないか、競合他社の動きはどうか——こうしたチェックは地味に見えて、実は複数エリア展開を考えるうえで非常に重要な作業です。
なぜかというと、工務店の場合、商圏は車で30〜60分圏内が中心です。本拠地のエリアではMEO対策が効いて上位表示できていても、少し離れたエリアでは全くヒットしない、というケースが頻繁に起こります。
この日の午前中は、静岡県内のある工務店の社長(年商約4億円・年間8棟)のオンライン打ち合わせが入っていました。テーマはまさに「隣の市にも施工エリアを広げたいが、Webで何をすればいいか」というご相談です。
複数エリアへの展開を検討しているとき、多くの社長がまず考えるのは「ポータルサイトに追加掲載しようか」か「SNSをもっと頑張ろうか」のどちらかです。でも、私はその前に必ず確認することがあります。
チェックポイント1:自社HPに「エリア名」が明示されているか
Googleは「このホームページはどのエリアの情報を扱っているか」をコンテンツから読み取ります。本文中に施工エリアの市区町村名が具体的に記述されていなければ、そのエリアの検索結果に表示される可能性が著しく下がります。「静岡県全域対応」という一文だけでは不十分です。
✅ ポイント:「静岡市・藤枝市・焼津市で注文住宅を建てるなら〜」のように、対象エリアを固有名詞でページ内に複数回登場させることが基本です。
チェックポイント2:エリアごとにランディングページ(LP)が存在するか
「静岡市で注文住宅」と「焼津市で注文住宅」は、Googleにとっては別々の検索ニーズです。1枚のトップページで両方に対応しようとすると、どちらにも刺さらない中途半端なページになりがちです。
✅ ポイント:新しく展開したいエリアごとに、専用の施工エリアページを設けることがSEO上の正攻法です。そのページ内に、そのエリアの施工実績・スタッフの声・地域の特性を盛り込むことで、検索エンジンからの評価が高まります。
午前10時:「エリアを増やす=HPを増やす」という誤解を解く
打ち合わせの冒頭、その社長からこんな質問を受けました。「新しいエリア用に、別のホームページを作ったほうがいいですか?」
これは非常によくある誤解です。結論から言うと、基本的には既存の1つのホームページを育てるほうが正解です。
なぜかというと、Googleの評価は「ドメインの信頼性(ドメインパワー)」に大きく左右されます。新しいドメインを取得してゼロから育てるより、すでに運用実績のあるホームページにエリアページを追加するほうが、はるかに短期間でSEO効果が出やすいのです。
ただし例外もあります。たとえば本拠地とは全く異なる県外エリアに事務所を開設する場合や、ブランドを分けたい戦略的な理由がある場合は、別ドメインを検討することもあります。でも多くの工務店では、まず既存HPの拡充が先決です。
「複数エリアに広げたいなら、まず自社の足元のホームページをしっかり育てることです。土台のないところに2階を建てようとしても、うまくいきません。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・工務店集客専門コンサルタント)
✓ ここまでのポイント
- 複数エリア展開では、エリア名を具体的にHP内に記載し、エリアごとの専用ページを設けることがSEO対策の基本
- 新ドメインを作るより、既存HPにエリアページを追加する方が短期間で効果が出やすい
- Googleビジネスプロフィールの最適化は、エリアをまたいだMEO対策の起点になる
午後1時:「エリアを広げる=広告費が増える」とは限らない
午後は別の工務店(年商3.5億円・年間6棟)の社長とのメール相談に返信する時間です。「新エリアへの広告費が怖い」という内容でした。
この懸念はよくわかります。でも私はいつもお伝えするのですが、「お金を掛けずに売上を伸ばすというのは間違い」です。問題は「広告費をかけるかどうか」ではなく、「どこに、どのタイミングで投下するか」です。
複数エリア展開の集客では、段階を踏むことが重要です。
複数エリア展開:集客ステップの考え方
集客 STEP 1
まず既存HPにエリアページを追加してSEOの種を蒔く
費用をほとんどかけずに着手できる施策です。新しいエリア名を含む施工事例ページ・エリア紹介ページを作成します。成果が出るまでに3〜6ヶ月かかりますが、ここが土台になります。
⚠️ よくある失敗:「書いたけど問い合わせが来ない」とすぐ諦めてしまうケース。SEOは即効性がなく、継続的なコンテンツ追加が必要です。
集客 STEP 2
Googleビジネスプロフィールで対応エリアを明記・投稿を継続する
Googleビジネスプロフィールには「サービス提供地域」を設定する機能があります。ここに新エリアの市区町村を追加し、週1〜2回の投稿で活動実績を示し続けることで、エリアをまたいだ検索でも表示されやすくなります。
⚠️ よくある失敗:プロフィール登録だけして放置するパターン。Googleは「最近も活動しているか」を見ているため、更新頻度が重要です。
集客 STEP 3
新エリアでのGoogle広告・Meta広告でテスト集客を行う
SEOの効果が出始めるまでの間、または初期の認知拡大には広告が有効です。月3〜5万円規模のテスト予算から始め、反応を見ながら拡大する方法がリスクを抑えた正攻法です。広告投資して集客するのが、労働時間を短縮しながら売上利益を最大化するのに最適な方法のひとつです。
⚠️ よくある失敗:広告費を投下したのにランディングページが最適化されていないケース。広告とHPはセットで設計しなければ費用対効果が出ません。
この3ステップを順番に踏むことで、新エリアへの集客を無駄なく立ち上げることができます。
❌ よくあるパターン:ポータルサイトに新エリア枠を追加で契約する
- 掲載費が月数万〜十数万円かかるが、競合他社と並列で比較される
- 価格競争に巻き込まれやすく、利益率が下がりやすい
- 掲載をやめると途端に集客がゼロになる「依存体質」になる
✅ 推奨アプローチ:自社HPにエリアページを追加してSEOで上位表示を狙う
- 一度上位に入れば広告費ゼロで問い合わせが継続して入る
- 「〇〇市 注文住宅」で自社が最初に出てくるブランド認知を獲得できる
- 競合と同じ土俵で比較されにくくなり、価格競争から抜け出しやすい
午後3時:「月5件以上のHP問い合わせ」をエリアごとに設計する
夕方の時間帯は、現在進行中のクライアント(6社同時支援中)の進捗確認とレポートまとめにあてます。私のコンサルティングでは「月5件以上のHP問い合わせ」を共通のKPI(目標指標)として設定しています。
複数エリア展開の場合、これを「エリアA(本拠地)で月3件+エリアB(新展開)で月2件」のように分解して設計します。エリアごとにターゲットとなる検索キーワード・施工事例・導線が違うため、ひとつのKPIをエリアごとに割り当てることで進捗管理がしやすくなります。
「年間1棟増えれば、コンサル費用は何倍にもなって返ってくる。新エリアから1棟受注できれば、それだけで粗利500万円以上になる工務店さんがほとんどです。だから怖がらずに仕組み作りに投資してほしいんです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・工務店集客専門コンサルタント)
実際、私が支援している工務店では、こういった声をいただいています。
「HPからの問い合わせが月0件から5件以上になった」
工務店経営者(50代・男性)
「紹介だけに頼らなくていい仕組みができて、経営が安定した」
工務店経営者(40代・男性)
どちらのケースも、最初は「うちみたいな小さい会社でもWebで集客できるのか」と半信半疑でした。でも、ちゃんとエリアを意識したHP設計をして、MEO対策と組み合わせることで、確実に変化は起きています。
まとめ:「エリアを広げる前に、仕組みを広げる」という発想が大事
複数エリアへの展開を考えるとき、多くの社長は「人を増やす」「広告費を増やす」という方向に目が向きがちです。でも本当に大切なのは、まず「仕組みを広げる」ことです。
エリアごとに専用ページを作り、Googleビジネスプロフィールで対応範囲を明示し、定期的なコンテンツ発信で信頼を積み重ねる——この地道な積み重ねが、紹介に頼らなくても「○○市 注文住宅」で選ばれ続けるホームページを作ります。
私が18年かけて飲食店・美容室・工務店など1,000社以上の集客を支援してきた中で確信しているのは、「いい家を建てているのに選ばれない」という状況は、技術の問題ではなく、仕組みの問題だということです。複数エリアでも同じで、仕組みさえ整えれば、必ず変化が生まれます。
まずは「自社のホームページが今どんな状態か」を知るところから始めてみてください。どのエリアで表示されているか、どんなキーワードで検索されているか——その現状把握だけでも、次の打ち手が見えてきます。
複数エリアでの集客の仕組みづくりについて、もっと具体的な手順を知りたい方は、以下のガイドブックをぜひご覧ください。無料でお読みいただけます。
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また、複数エリアを含めたHP集客の仕組みをいちから構築したい方には、個別の支援プログラムもご用意しています。同時5社限定・月額66,000円の伴走型サポートです。まずはオンライン相談からお気軽にどうぞ。